深緑の空と渡り鳥   作:タルル

11 / 18
2週間ぶりです。書いてたら筆が乗り過ぎて気づいたら7000文字も行ってました。えぇ・・・?(困惑)

実はアンケート取らせていただいたのですが、フランスに出立する際には航空機使うことになりました。サイレントで初めてすみません・・・

今回はサブタイ通りですのでよろしくお願いします!では ノシ


第八話 激昂の鈴 羽を広げる鳥

「え?そんなことがあったんですか?」

 

「ああ、我が弟だがあそこまで鈍感だったとは思わなかったがな・・・」

 

IS学園の朝のSHRが始める時間の前に弘治と千冬の二人は学園内の面談室で他愛のない世間話をしていたが、話題はやはり織斑一夏のことだった。

 

「一夏君がそんなに鈍感だったのは初耳なんですが・・・まさか、転入初日から問題起こす子も肝が据わってますね・・・で、その後どうなったんです?」

 

「ああ、叱責したらおとなしく引き上げたようだったが、一夏がこの学園に来てからハプニングの無い日が少ないまであるな、これからも一夏を中心にハプニングが起こらないとも言えん、程度によっては我々大人が介入しなければならん時もある。その時はよろしく頼むぞ」

 

千冬は机を挟んで向かい側にいる弘治に話しかけているが、弘治は少し苦い顔をしながら千冬に意を決して話すことにした。

 

「織斑さん、一応我々は傭兵なんですが・・・はぁ、介入する場合のみ追加報酬いただきますよ?」

 

毅然とした態度で千冬に話すと小さくため息をつきつつ

 

「そうだったな、傭兵だからこそ追加報酬はきっちりと支払いせねばな。この追加報酬は私の方から払おう。口座は・・・まだなかったな、この世界に戻ってきてから約1か月は優に過ぎているのにこの社会に適応するのに必要なものがそろっていなかったな・・・口座の件は楯無に任せるとしよう」

 

といった具合に話が脱線に次ぐ脱線を繰り返したところで弘治が思い出したように体を前のめりにしながら千冬にこう切り出した。

 

「そうだ、思い出したので今言いますね。あれ模擬戦以来機体を起動させていないのでどこか適切なタイミングで起動させても良いですかね?あんまり起動させてないと万が一の時に動かない可能性もありますからね」

 

それを聞いた千冬は少し考えこんだが、ふと時計を見るとSHRの時間寸前になっていることに気づいたことで、この話は放課後に持ち越しとなった。挨拶もそこそこに面談室を離れた千冬は模擬戦で見た光景を思い出した。約7メートルに及ぶ巨大な人型兵器(AC)がブースターを使えば500km近い速度で移動するという威圧感は彼女の脳裏にこびりつくように存在していた。

 

「(クラス代表戦で何も起こらないという保証はないな、そこで起動試験を行わせつつ不測の事態には正式に以来という形で増援になってもらうとするしかないな・・・)」

 

彼女はそんなことを考えながら1年1組の教室に歩みを進めていた。

 

そのころ、弘治はAC格納庫に向かって歩き始めていたが、その途中意外な人物に会う。

 

「おや?十蔵さん、おはようございます。この時間にここで会うとは意外ですね」

 

そう表向きは弘治とファットマンと同じ用務員ではあるが、兼任で学園の実務関係を取り仕切っているために事実上の運営者である。「轡木(くつわぎ) 十蔵(じゅうぞう)」その人である。彼を見つけた弘治は意外に思いつつも挨拶をしていた。

 

「おや、佐野さんですか。おはようございます。こんなところでお会いするとは珍しいですね、貴方の同僚とも楽しく会話させてもらってますよ」

 

「ああ、ファットマンのことですか。迷惑かけていなければ幸いです」

 

すると弘治はきょろきょろと周りを見渡した後、AC格納庫に向かいつつ声のトーンを低くしながら十蔵話しかける。

 

「先ほど織斑先生と話し合いがありまして、ACの定期的な起動させてほしいと相談いたしまして、織斑先生の方からも同じような件で相談されると思いますので時期は未定なのですが、許可の方よろしくお願いします」

 

「なるほど、例の機体ですか・・・稼働データは見させてもらいましたが恐ろしいものですね、あの大きさであの速さ・・・しかも、戦闘機動を行っていない上での機動ですからね、警備部のISが使えない状態なら最後の砦として運営できそうなのですが、あなた方は本来の職種は傭兵ですからね。出撃の度にお金を取られるのが少し痛いですが、恐らくそうも言ってられないことも起きないとは言えませんね」

 

十蔵は苦笑しながらそう話すが、実際に織斑一夏に適性があったことが世界で報道されて以来、世界では女性至上主義と男性の抗争が激化しつつあった。それは争いの激化に伴い、ある程度平和である日本にもその影響は来ていた。政界は男性が多くを占めているが、一部の議員は政府に対して女性の権利拡大を訴えており、世間では女性が男性に対して痴漢の冤罪を押し付けることも少なくは無かった。

 

----閑話休題----

 

「もちろん、報酬はいただきますが、さすがに学園の建物等に被害があった場合は報酬から減算して頂いて構いませんよ。ですが、報酬というものは時にお金ではなくとも構いませんよ」

 

「ふふふ、そうですか、言質は取らせていただきましたからね。正直、ここIS学園は予算に関しては政府の目が厳しいですから困っていたのも事実ですから」

 

「正直に言いますとここでの生活はかの世界とは格別に良すぎますから・・・安心して飲める真水に新鮮な食糧、清浄な空気と空、どれも俺とファットマンにとっては絶対に見ることのできない光景でもありますから」

 

そんな話をしているとACが格納されている倉庫の前に到着していた。弘治と十蔵はお互いに挨拶をして別れていった。弘治は格納庫に入るなりファットマンを呼んだ。

 

「ファットマンいるか?」

 

「なんだ?ACの起動に関して話してきたのか?」

 

「ああ、放課後辺りには正式に返答が来るらしいそれまでは十全な整備くらいはしておこう」

 

弘治のそんな言葉にファットマンは無言でうなずく。するとファットマンはニヤニヤしながら弘治に問い詰める。

 

「で、昨日のデートとやらはどうだったんだ?」

 

その言葉に弘治には思わず咽てしまう。

 

「ゴホッゴホッ!!なんでそんなこと聞くんだよ!?」

 

「気になるから聞いてんだよ・・・いいや織斑さんから聞くからな」

 

「やめてくれぇー!」

 

 


 

「山田せんせー!昨日一緒にいた人は彼氏ですかー?」

 

「ふぇえっ!?」

 

SHRの終わり際に生徒からの質問に真耶は思わず声が上ずるがそんなことはお構いなしに女子生徒は真耶に質問攻めを行っていた。

 

「え・・いや・・・あのぅ・・・」

 

真耶は顔を真っ赤にしながらもじもじしているために教室にいる女子たちは質問の勢いが沈静するどころか逆に火をつけたような状態にしてしまったようだ。そんなお年頃の女子たちはお構いなしに真耶に詰め寄っていく。それを見ている一夏、箒、セシリアの三人は一様に苦笑いを浮かべているが、セシリアは苦笑いを浮かべながら内心は弘治と真耶に嫉妬していた。

 

「先生!図星なんですね!?どんな人なんですか!?年齢は!?」

 

「そ、そんな一気に質問しないでぇ!」

 

真耶が恥ずかしさもありつつ、困り果ててついには叫ばずにはいられなかった。そう、決して恥ずかしさをごまかすために叫んだのではない。多分・・・

 

「山田先生、これは一体?」

 

「「「お、織斑先生!!」」」

 

千冬が来たことによって真耶に詰め寄っていた生徒たちはすぐさま解散し、自分の席に着いたが速すぎて暴風にも感じるようなものであった。

 

そんな様子を見ていた千冬はため息をつきながらも連絡事項をもべることにした。

 

「知っていると思うが近々クラストーナメントが開催される。このクラスの代表者は織斑だが、関係ないとは思わずにこのクラスが優勝できるように手伝いをしてやってくれ。」

 

その言葉にクラスの空気が冷たく重くなり始めるが千冬の次の言葉でその空気は冷たく重いものからやる気と情熱、欲の炎に変わるのだった。

 

「ああ、そうだ。優勝したクラスには半年間食堂のデザート無料券が贈呈されるから死に物狂いで頑張れよ」

 

最後の一言は一夏に言われたものであろうが、一夏は困惑したままではあるが周りを見るとクラスのほとんどは決意に満ちた表情で一夏を見ていたが、一夏からはほとんどの生徒から炎のオーラが見えたような気がしたのであった。

 

「ではSHRは終わりだ。各自授業の時間はきっちり守れよ。では解散」

 

その一言で千冬と真耶は教室から退出していく。退出したのを確認したクラス女子のほとんどは一夏の机に一気に集まり始めた。そして開口一番に

 

「「「「織斑君っ(さん)!!」」」」

「「「「私と!」」」」

「「「一緒に練習しませんか!?」」」

 

その勢いは烈火のごとく、一夏に押し寄せたが、当の本人は引きつった笑みを浮かべるのみで動けなくなってしまっている。よほど勢いがあったのだろう。

 

「ま、待て!一夏の指導は私がしているのだぞ!?」

 

それに待ったをかけたのは一夏の幼馴染である「篠ノ之 箒」であった。彼女は一夏が専用機を得る前から指導していたが、ISの指導ではなく剣道の指導であったために効果のほどがあったのかはわからいのが実情であった。

 

「クラストーナメントは織斑先生から当日までクラス全員で協力し合うものだと仰ってたでしょう?なら全員で一夏さんを訓練するのが妥当ではありません?」

 

「くっ・・・そうだな・・・なら私は近接戦闘を教えるからな、これは絶対に譲れん」

 

「分かりましたわ、なら私は射撃戦をおしえますが、他の方々は相談したうえで分担いたしましょう。良いですね?」

 

その言葉にほかの生徒たちは勢いよく頷いていっては成り行きで解散し、授業の準備を始める。当の一夏はポカンとしているが我に返ると急いで授業の準備をしてから予習を始める。先日再会することになった2人目の幼馴染のことを考えながら・・・

 

 


 

「待ってたわよ!一夏!」

 

昼休み、多くの生徒が昼食に食堂を訪れている中に小柄な女生徒「鳳鈴音」(通称:(りん))が仁王たちで待っていた。

 

「あの時交わした約束、果たさせてもらうわ!」

 

食堂の入り口で大声で叫んでいるとほかの生徒たちが驚きつつも食堂は通常通りではある。だが鈴はお構いなしに話し始める。

 

「あの約束覚えているわよね?」

 

数瞬一夏が頭を唸らせるとあっというという言葉と共に笑顔で言葉を発し始めた。

 

「あっ!あれだろ?毎日酢豚を()()()()()()んだろ?」

 

その言葉を発した瞬間その場、いや食堂の時が止まったかのように静かになった。そして、数秒の時が流れた後にいかにも泣きそうな声で鈴が声を上げ始めた。

 

「い・・・一夏の・・・バカァァァァァァ!!!!!!

 

そういうと鈴は恥りながら食堂を出ていったがそれを見ていた一夏以外の生徒は鈴に対して同情的な心象を抱いていた。当の本人は頭に「?」を浮かべていたが隣にいた箒に

 

「なぁ箒、何で鈴は怒って行ったんだ?」

 

その質問を聞いた箒は一夏に対して絶対零度の視線を向けながらとても低い声で

 

「馬に蹴られて死ね」

 

と、一夏に対して罵倒した後に食堂を後にしたのだった。セシリアを含む女生徒たちは総じて一夏に対して冷たい目線を送るのであった。

 

一方の鈴はがむしゃらに走り続けたそしてとある倉庫の傍まで走ってくると倉庫の外壁に背を預けると涙をぽろぽろ流し、大声で泣き始めた。

 

「一夏のばかぁ・・うう・・グスッ・・・何でよ・・・グスッ・・・」

 

鈴が泣いていると鈴のすぐ近くにあった倉庫の扉が開く。すると中から成人男性が2人出てくるではないか。片方の若い方が泣いている鈴に気付くと心配そうな顔をしながら駆け寄ってくる。

 

「君?大丈夫か?どこか怪我でもしたのか?」

 

「あんたは数日前の・・・」

 

「とりあえず、落ち着ける場所・・・俺たちの事務室に行くか?」

 

鈴は涙をこらえながら頷くとそのまま自分の足で倉庫に入っていく。もちろんその倉庫は彼らの機体ACとヘリが格納されている場所でもあった。だがそれがバレないように倉庫の横の扉に入っても事務室があるためにACは見えないようになっている。しかも窓の位置は段ボール箱が詰まれているという徹底ぶりである。

 

人数分の飲み物を慣れた手つきで弘治が用意すると。それぞれの前において鈴に事情を聴きだしていた。

 

 

事情を聴いた二人はそれぞれの反応をした。弘治は頭を抱え、ファットマンは困惑した表情になっている。

 

「えぇ・・・嘘だろ?・・・鈍感にもほどがあるだろ・・・」

 

「人生経験上そんな奴は初めて聞いたな・・・」

 

言葉を失い、何を言うべきか迷っていると鈴が口を開き始めた。それは己の境遇ともいえるものであった。

 

「私ね、ハーフなせいで初めて日本に来たときはいろんな子から奇怪な目で見られてたの・・・でも一夏だけはそんなことには目もくれずに親しげに接してくれたの。私にとって救世主に見えたの・・・中国に戻ってIS適性があったときはもう二度と会えないのを覚悟したの・・・でも一夏に適性があることを、この学園に入学することを知ってね。自分の使える手を使ってこの学園に来たんだけどこのざまとはね・・・」

 

自嘲気味に話すそれは弘治にとって看過できるものでは無かったのだ。それはあの世界(ACVD)に訳も無く放り込まれ初めてファットマンとマギーに会った当初の弘治がそうだったのだから。

 

「・・・なら、クラストーナメント戦で圧倒すればいい。君は2組の代表なのだろう?ならトーナメント戦で戦うまでに圧倒できる実力を得ればいい。織斑に会うために様々な努力してきたのだろう?君なら出来る。そのことは胸を張って前に行きなさい」

 

弘治の言葉使いはまさにかんしゃくを起こした子供をあやすような言葉使いであった。その言葉を聞いてたファットマンは弘治との最初の出会いを思い出していた。弘治の言葉を聞き鈴は

 

「そうね・・・そうよね。トーナメント戦でフルボッコにしてやればいいじゃない!そして勝ったら自分の思いをぶつける!あれだけ悩んでたのがバッカみたいだわ!アドバイスありがとうね!私もう行くわ!!」

 

そう言って鈴は倉庫の外に走って行く。走って行くときの顔はそれはもう清々しい顔であった。

 

「コージーあの時のを思い出したのか?あれは途中から怒りに染まった顔なのはいまだに覚えているけどな、ハッハッハッ!」

 

「ファットマン・・・あれとは状況が違うだろ?あの時は身内友人も何もかもない状態だったんだから・・・」

 

「それでもだ、俺たちは好きなように生きて好きなように死ぬ・・・だがお前さんは目標を持って戦って、戻れたんだ。俺はあの世界には未練なんざない。それが全てさ」

 

「ハハハ、ファットマンらしいや。じゃあ昼休みも終わりそうだし、仕事に戻るか」

 

そう言って席を立つ二人、すると弘治の携帯が鳴り始める。その画面には織斑千冬という文字があった。何かあったのかと思い電話をし始めた。

 

「もしもし?佐野です」

 

《佐野か?織斑だ。例の件だがなトーナメント戦をしている裏で起動試験を行なってほしい。これは学園の正式決定した事項だ。だがデータだけは提出してくれそれで手打ちだそうだ》

 

「ありがとうございます。それならしょうがないですね。ですが、データと言ってもただ起動するだけですので前回のと同じようなデータしか取れないと思いますがよろしいので?」

 

《問題ない。データは多ければ多いほど良いものだからな》

 

「分かりました。ならこの件を知っている先生を1人こちらにつけてください。データ取得に関してはこちらは素人ですのでよろしくお願いします」

 

《分かったこちらの方で用意する》

 

「ありがとうございます。では切りますね」

 

弘治は電話を切るとファットマンに向かって

 

「ファットマン、機体の件が確約されたぞ。日程はトーナメント戦だとよ」

 

「分かった。久しぶりに機体に火が入るんだ。嬉しくなってきたぞ!」

 

喜びが隠せないファットマンは仕事に向かうよりACやヘリのある方向へ向かっていった。

 

「はぁ、まぁでも愛機を動かせるのはうれしいね」

 

その言葉と共に外には向かわずに愛機のもとに向かうのであった。

 


 

日にちが飛んでクラストーナメント戦当日、鈴と一夏はアリーナで向き合っていた。

 

「今日あんたをフルボッコにしてやるわ」

 

「なぁなんでそんなに怒ってんだよ・・・」

 

「あーも!あんたは絶対に倒す!そして私の思いを絶対に伝える!」

 

そういって鈴は後方に飛び退く。そう言いながら彼女は武器を構える。

 

一夏も武器を構える。そして

 

「何で怒らせたかは分からないけど・・・それでも勝つ!」

 

試合開始のブザーが鳴る。二人は勢いよく飛び出し武器を交える。だが、鈴の専用機「甲龍」の性能のおかげなのか一夏がまだ未熟なのかはわからないが、鍔迫り合いは互角であった。鍔迫り合いでは不利だと思ったのか鈴は早々に離脱し、距離を取ると肩部のユニットを動かし始めた。一夏が不思議がっていると一夏は何かに直撃しアリーナの壁まで飛ばされてしまう。一夏は何かを感じ取ったのか横に回避行動すると数瞬目までいた場所がまた爆風に襲われる。一夏はこれで鈴による攻撃だと判断した。

 

「不可視の攻撃かな?だいぶくらってISの機能に助けられてるよ・・・」

 

「もう降参?でもまだ何か隠してるんでしょ?」

 

「ああ、このIS白式は自分のSEを消費する代わりに相手のエネルギーを全て無効化できるんだ。まだ十全には使いこなせてないけど俺は子の力で勝つ!」

 

「ならやって見せなさい!」

 

そう言って再び武器を構える二人、戦いが再開するところで上空からアリーナのシールドを突き破った攻撃を目撃するのだった。

 


 

トーナメント戦が始める前、大人3人が倉庫内で機械を弄っていた。

 

「ファットマン聞こえるか?こっちの準備はOKだ。あとは起動するだけだがそっちは?」

 

「こっちはあと少し・・・いやたった今終わったところだ。ほれあんたも言ってやりな」

 

そう言いうとファットマンは隣にいる女性、真耶に向かって無線を投げ渡した。

 

「えーっと、が、頑張ってくださいね!」

 

その一言で真耶は顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。が、聞いている側はやる気のゲージが限界突破しそうなくらいやる気を出していた。

 

「ファットマン、これから起動するぞ」

 

「りょ~かい、データ収集も開始する」

 

≪おはようございます。メインシステム、パイロットデータの認証を開始します≫

 

その機械音声による一言で鋼鉄の巨人は目覚め始める。そして

 

≪メインシステム通常モードを起動しました。これより作戦行動を再開。あなたの帰還を歓迎します≫

 

そう言われた瞬間にACの出力は上がり始める。その出力はISの数倍の出力であったが、戦闘モードになったときの出力を彼女はまだ知らない。

 

そうしてデータ収集にひと段落が付き始めたころに真耶に連絡が入る。

 

「はい、こちら山田です。えぇ!?わかりましたすぐに変わります」

 

「どうした?何かあったか?」

 

「織斑先生からです。ファットマンさんか弘治君に変わってほしいと・・・」

 

真耶の顔が焦りに染まっているのが分かる。ただ事ではないと判断したファットマンは携帯をスピーカー状態にし、弘治にも聞こえるようにした。

 

《ファットマンか?織斑だ。緊急事態のために私から緊急出撃として依頼する。内容は生徒の護衛、および敵勢力の撃退だ》

 

「依頼だな?わかった・・・コージー!仕事だ!」

 

「了解!出撃するぞ!」

 

今、AC世界で猛威を振るった巨人が再び戦場に舞い戻る。

 

-完-




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ついに戦場に戻る傭兵、敵がどんな存在なのかは次回にお預けです!w

気付いたら一夏が鈍感になり過ぎたけどまぁいっか

設定集の方も再編中ですので完成次第投稿いたします。

お気に入り登録100名行きそうで戦慄している自分がいますが、完走できるように頑張りますので引き続き応援よろしくお願いします!感想も随時受け付けておりますのでよろしくお願いします!

次回「鳥の戦争」
次回もお楽しみに! ノシ

本小説のルート決め

  • 平和の守りて
  • 革命(ORCA)
  • 人類種の天敵
  • 全部書けよ粗製
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。