アンケートは次回の投稿日に締め切らせていただきます。
今回はISとACに関して動きがありますので期待してください。
ではどうぞ~ノシ
その日、学園の人々は
「あ”ーもうっ!何なのさ!あんなのに束さんのISが破壊されたっていうの!?」
薄暗い部屋の中でエプロンドレスを着用し、機械的なうさ耳のカチューシャを着けた女性が怒りながら親湯部の爪を噛んでいた。その女性の名は「篠ノ之 束(しのの たばね)」、ISの開発者にして箒の姉と言えばわかるだろう。だが今の束は不機嫌であり近寄るのもはばかるような状態であった。
「あの大きさであの速さ・・・そしてあの跳躍力・・・IS神話なんてものには興味は無いけどもし箒ちゃんを害するようなときがあったときは・・・そうだ!箒ちゃんの専用機を組み込めば良いんだ!」
そういうと束は不機嫌から一転、満面の笑みを浮かべながらISの組み立て作業を始めていた。宙に浮いたディスプレイには「紅椿」と書かれていた。
「待っててね!箒ちゃあああああん!!!」
妹LOVEな行動がどのような結末をもたらすかは誰も知らないのである。
白い鎧を纏った青年はその光景に目が離せなかった。怒りに身を任せながら敵を倒したとたんに鉄同士のぶつかる甲高く大きい音が鳴り、その発生源に目を向けると大きい人型ロボットがもう一機のISを蹴りで破壊したのだ。その光景は一生忘れることは無いだろう。右肩が緑色に染まっておりそれ以外が黒に染まったロボット。それは大きさの割にはゆっくりと降下しているように見える。一夏は息をするのも忘れてその光景を目に焼き付けていた。
「あれは・・・?ロボット・・・?」
やっと出せた第一声がこれだった。その機体はアリーナの外壁によって見えなくなると着地の音が聞こえてきた。着地後の移動はアリーナの外壁よりも高いブースターの炎を吹かしているのかは分からないが、その炎を見ているうちにアリーナのピットから教員のISが出てくる。出てきたと同時に管制室にいる千冬から通信が入る。
「織斑、教員んのISが現場に到着したからお前はピットに戻れ、鳳に関しては救護班が担当するから心配するな」
「わかったよ千冬姉」
「織斑先生と呼べと言ってるだろうに・・・だが、よく頑張った」
基本誉めることの少ない千冬の数少ない称賛であった。
一方、ISを撃破するという大きな出来事を成したにも関わらずその重大さよりもため息をついている男がいた。
「ブーストチャージで倒せたのはいいけどライフルの弾を使い過ぎたな・・・弾代で報酬無くなりそうだなぁ・・・」
そうACのパイロット「佐野 弘治」である。彼は敵を倒し過ぎたということもあり、敵を倒したことよりも消費した弾薬の補充費と機体の修理費用がいかほどになるかを考えていた。彼にとって、いや、彼と同じ傭兵は何か大きなことを成すことよりも報酬額が減ってしまうことが問題なのである。
「まぁ、損傷の具合は格納庫に入ってから確認するしかないか・・・弾薬は・・・3分の1消費してるな」
機体のブースターを吹かしながら格納庫まで走らせる弘治、格納庫の近くになるとそこからは機体を歩かせたが、ある生徒が機体が格納庫に入るところを見てしまっていた。
「コージー?派手にやったじゃねえか」
「弘治君!すごいことですよ!」
格納庫の角からファットマンと真耶の二人はそう弘治を称賛する。その声を聴くと弘治は落ち込んだ表情から回復し苦笑いをしてしまう。ファットマンが弘治を褒めることはあったが、それは戦場で戦ってきたからだ。本当の殺し合いをしてきた弘治に対して真耶が褒めることは何かむず痒くなるような感覚がするからでもある。それでも彼は人を殺したことは後悔したりはしていない。一つの例外は除いて。
「ファットマン、ヘリに積んである弾はあとどのくらい残ってる?」
「うーむ・・・これ以上はACに回せんぞ?」
「ということは・・・」
「ああ、例のサラシキ?という組織が生産してくれるまでこのままだな」
それを聞いた弘治はため息をつきながら機体を格納庫内の決められた位置に固定させる。固定させると弘治はすぐさまコクピットから降りると機体の脚の点検を始めていた。
「あの・・・私も何かお手伝いした方が良いですか?」
真耶はそうファットマンに質問したがファットマンはそれをやんわりと断った。機体整備を専門にしている人物の手助けならありがたいが、素人が確認するにはあまりにもリスキーと判断したためである。
「ファットマン!見た感じは大きな損傷が無いから後で細かい確認と整備するけどいいか?」
「分かった!だが良いのか?報酬の受け取りは?」
「そっちは後日織斑先生から連絡が来る。安心しろ、ちゃんと言質は取ってるから問題ないぞ」
簡単な会話をしながらてきぱきと作業する二人を見ながら真耶オロオロしているのみであった。すると真耶の所持している携帯に受信音が鳴り響き、真耶が慌てて確認するとそこには「織斑先生」と書かれていた。
「もしもし?」
『私だ、早速で申し訳ないが弘治を面談室に連れてきてはくれないか?』
「分かりました。さっそく伝えてお連れしますね」
『よろしく頼む』
電話を切ると真耶はヘルメットを被ってから弘治のもとに駆け寄った。
「弘治君、織斑先生が面談室に来て欲しいって言ってますよ」
「分かった。・・・一緒に行くか?」
そう聞かれた真耶は顔を赤くさせながら小さく頭を縦に振った。彼は穏やかな笑みを浮かべてから元の表情に戻る。
「ファットマン!織斑先生から連絡が来たから会ってくる。その時に弾薬と予備パーツに関して話合ってくる」
「分かった!ということは今回の報酬はかなり減りそうだな!ハハハッ!!」
そんなファットマンをよそに弘治と真耶は織斑先生の待つ面談室に向かい始めた。ただ向かうのではなく二人は手を繋ぎながら向かうのであった。
面談室の前に到着すると弘治と真耶は惜しむように繋いでいた手を離した。
「・・・また明日な」
「・・・うん」
そこで弘治と真耶は分かれ真耶はその場から離れるのであった。
一人になった弘治は2、3度深呼吸して気合を入れたかと思うと面談室の扉をノックした。
コンコン「失礼します」
扉を開いた弘治を待っていたのは呼んだ千冬のほかに、更識楯無と轡木十蔵の2人であった。
「呼んだのは他でもない報酬の話と今後の相談だな」
「なるほど、私からも更識さんには相談事があったのでちょうど良かったですね」
そこから報酬の話が進んだのかのように思えたが1つ問題が発生したのだ。それは弘治が争っていた世界は基本通貨が無く純金が通貨の代わりとして使われていたためにIS世界の基本的な報酬額が分からなかったのである。そこで弘治は一旦保留し、弾薬や予備パーツの供給の話になったのだ。
「ところで、弾薬と予備パーツの件はどうなりました?」
すると、楯無はファイルを取り出すと中から書類を出した。
「一応、弾薬の方は用意出来ましたが弾薬費は生産の問題で10発で20万円になってしまいます。そして予備パーツの方は研究が進んでいませんのでこちらから整備員を派遣しますので整備指導をお願いできませんか?その分の指導料は今回の弾薬費の半分を持たせていただきます」
その話を聞いた途端に弘治は千冬に対して
「なら織斑先生、今回の報酬額は500万円にしておきます。次回の依頼も同じように協議しながら策定していきましょう。こちらもこの世界での金額設定にまだ慣れていませんから。そして更識さんに対して弾薬を発注します。後で発注書を渡しに行きますので」
そう弘治が説明すると二人は頷いた。すると今まで沈黙していた十蔵が口を開く。
「今回、佐野君がISを撃破したことなのだが、このことは他言無用で頼む。傭兵に対して言葉で頼むようでは信用におけないだろうがよろしく頼む」
「分かりました。パートナーにもそう伝えます」
そのほかにも細々とした話、他愛ない話をした後に解散となった。
「何?7mサイズの人型兵器がISを撃破した?」
暗い部屋の中、複数の男女の声がこだましていた。
「ええ、学園に潜入している諜報員が映像付きで報告してきたわ。これが本当なら我々の計画の前進に役立つとは思わない?」
「だが、これらを1からプロジェクトを起こすのは面倒だ。まずは情報収集から始めてからでも問題ないだろう」
「分かったわ。現地の諜報員にもそのようなことを伝えておくわ」
女性がそういうと席を立ち、暗闇に向かって歩いて行った。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
一部短くね?という声が上がりそうですが書きすぎると後が怖い・・・
ちなみにアンケート確認したところ平和と粗製が多くて不甲斐なく笑ってしまいました(笑)
次回は一旦、原作主人公勢を中心にお話を進めたいと思います。
では次回の話もお楽しみに~ノシ
次回「せわしない1日」
本小説のルート決め
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全部書けよ粗製