今回はデュノア親子回です。最後らへんに今回戦う敵の情報がほんの数mm出るかもしれないので探してみてください(微笑)
見つけても感想でいうのはやめてください(笑)
ではどうぞ~ ノシ
彼らがACとヘリの整備がほとんど終わりかけているとき、シャルロットを含む3人はテレビ画面とパソコン画面の光しかない部屋でとある人物と通話をしていたのだ。これまでの経緯を真耶が話し、千冬がそれを補足するということを繰り返しその話が終わると彼らは口を閉ざしたのだった。
『・・・隠し子とは言え、このようなことになっていたとは面目もございません。父親としては失格ですが、それでも出来ることはしてあげたいのが山々なのですが・・・こちらも喫緊の問題がありましてこちらから政府に申し立てることができません』
悔しそうにそう話すのは件の人物、シャルロット・デュノアの肉親「アルベール・デュノア」である。フランスの一大IS関連企業であり、彼はその社長なのである。
その悔しがる表情を見た千冬は疑問を呈し、その疑問は声となって発声した。
「対応ができない?学園に彼女を送り込むことは・・・そうか、政府も乗り気だったから送り込めた訳か。では他に何か理由はあるので?」
その疑問は前提が間違っていたことを千冬は心の中で自省するとともに改めて理由をアルベールに質問することにしたのだ。
『わが社の内部には私と敵対する派閥が居りましてその者らは外部の犯罪者集団とも繋がっているとの噂もあるのです。娘を学園に送るようにしたのは娘に対して暗殺計画が立てられていると聞かされましたのでね、我が国の政府が学園に送ることに対してやけに積極的でしたが・・・まさか、性別を偽っていることになってたとは・・・』
衝撃な事実を聞いた三人はそれぞれ違った反応を見せていた。千冬は目を閉じたまま動かない。真耶は事実に驚いてはいるが教室としての矜持で何とか冷静を保っている。問題はシャルロットであった。彼女は衝撃の事実に驚きを隠せず動揺していた。無理もない話であろう。今まで憎んでいた父親がかげながらも自分のことを守っていたという事実が彼女の心の壁を少しではあるが払うことができたのだ。
彼女は意を決したように目に溜めた涙を流さないように気を付けながら浅い呼吸を何度か繰り返すと父親が映った画面を見て意を決して口を開いた。
「・・・お父さん、今はまだ大声を出して呼べるのか分からないけど、これが終わったら面を向ってお父さんと・・・呼んで良いの?」
最後の言葉は小声になりかけていた。苦しい思いをした。悲しい思いをした。今この場で全てを許すことなど出来ないだろうが、それでも、この親子の関係をある程度修復できただろう。
デュノア親子の確執が収まったところで、千冬は口を開いた。今から話す内容は表に漏洩したら世界の火種にガソリンをぶち込むような危険な内容であった。
「ならデュノア社長、我々に
『
「デュノア社長がフランス政府に対してゆすってください。その間に我々が犯罪組織を急襲し殲滅、可能ならばそちらの人員を使って証拠の確保に動いてくれませんか?可能ならば明後日にはそちらに到着できると思いますので」
彼女の話を要約すると、【うちが敵を討ってやるから後始末は頼む】というようなものであった。
「私は直接行けませんが、私の信頼のおける人物と装備を送りますので心配はいりません」
『ブリュンヒルデが信頼できるのなら問題は無いでしょう。ありがとうございます。この
アルベールはそう言って通信を切った。通信が終わった直後にシャルロットは泣き崩れてしまった。今までたまっていたものが堰を切ったように流れてしまったのだ。だが、千冬はそれを許さなかったのだ。
「シャルロット、泣くのはまだ早い。泣くのはこれが全てが終わってからだ。山田先生、更識に連絡、ACをフランスに送る準備をしてくれと言ってくれ、場合によってはある程度なら情報提供も視野に入れてくれ。弘治には明後日フランスに行くことと、任務の内容と報酬は後払いで払うと伝えてくれ」
「分かりました。佐野さんに伝えてきます」
真耶はそう言うと部屋を後にした。千冬と、シャルロットの二人が残された。数分間、無言の静寂が部屋を包んだ。すると千冬がシャルロットに対して諭すようにやさしく話しかけていた。
「シャルロット、お前もともにフランスに行ってこい。そして、デュノア社長と面と向かって話をして来い。フランスに行っている間は学業は放課後に補習の形で何とかしてやる」
そのことを聞いたシャルロットは考えるよりも先に頭を下げていた。
「織斑先生、ありがとうございます」
「お礼は学園に戻って来てからにしろ、あと、そろそろ寮に戻れ多少は門限に送れても構わん」
そういうと千冬はシャルロットより先に部屋を出ていった。
「山田先生、織斑先生には了承したとお伝えください。しかし、曖昧な情報でお伝えするか迷いましたが一応お伝えください」
そう言いながら楯無は真耶に一冊のファイルを渡したのだ。ファイルの題名は「AC」。
真耶は直感的に敵に弘治と同等かもしれない敵が待ち構えているのかもしれないという恐怖に陥るのを必死に我慢しつつ生徒会室を後にしたのだった。生徒会室を出た真耶は心配なのかそれとも焦りなのかは定かではないが明らかに歩く速度ではなかった。
ただファイルの表題の下に緑色で「777」と書かれていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
感想、評価をしていただけると執筆が早く進むかもしれませんので気軽にお願いします。
今回主人公いないけどユルシテ
次回でフランスに出立します(確定)
では次回もお楽しみに!
次回「羽ばたく」