ACVDをプレイした傭兵の皆様なら分かるのではないでしょうかw
今回のオリ主サイドはその後の話と帰還編です。
では、どうぞ~ノシ
あの黒いACとの戦いから幾数日、彼「佐野好治」はパートナーである「ファットマン」と共に新たな依頼を受け仕事に向かう途中であった・・・
「そろそろ投下ポイントだ。準備はいいな?」
ファットマンは彼にそう呼び掛ける
「・・・ああ」
彼は力なく答える
「・・・まだ考えてるのか?確かにお前は強い。だが、お前はここで死ぬタマでもないだろ?お前がいた世界に戻るまで俺はお前のパートナーでいるんだからな」
「すまない、ファットマン・・・そうだ、俺は元の世界に戻るまで死ねないんだ。」
好治は覚悟を決めた。先程の力のない声が嘘のように熱意に満ち溢れるような声に戻ったのだ。
「そうだ!それでいい!っと、投下ポイントだ。投下するっ!」
ヘリに懸架されたACが切り離され地面に落下して行く。好治は再び戦場へ行く。生きるために。
《敵影無し、依頼完了だな》
破壊された残骸からは黒い煙が上って行く、好治は依頼された通りに敵を殲滅したのだ。ファットマンは好治が敵を蹂躙していくのを何度も見てきた。そこには畏怖と尊敬と罪悪感があった。好治は異なる世界からやってきた。自分の意思ではなく、ある意味拉致ともいえるだろう。戻るための手段を探さねばならぬのにファットマンは態々傭兵の世界に誘ったのだ。
だが、ファットマンは好治の才能に長年の勘で気付いたものの傭兵の世界に誘ったことは彼にとっては罪悪感しかなかったが、彼はいつもの通り考えないことにしていた。
一方、好治は撃破した敵の残骸を見て心を痛めるが生き残るためだと自分に言い聞かせていた。
「(生きるためだ。恨まないでくれよ・・・
俺は・・・生きて、生きて彼女に会うんだ!)」
そう言い聞かせながらファットマンとの合流ポイントに向かう。
合流ポイントに到着し、ヘリに懸架されようとする好治のACは戦闘の損傷は所々に見られるが、戦闘に支障の無い程度に抑えられていた。
「よし、懸架完了。上昇するぞ」
ヘリが好治のACを懸架しながら上昇を始める。上昇した後、旋回しては戦場を離れていく。
「どうだった?数日ぶりの戦場は?腕は鈍ってなかっただろ?」
ファットマンはそう口を開いた。
「ああ、鈍ってはいなかったが敵が少ないと感じてしまってな」
「それはいかんなぁ、報酬が増えるのは良いんだがお前さんを失ったら明日、晴れてなくても引退する羽目になっちまうからな!」
お互い死地潜り抜けた者同士の他愛のない会話ではあったが、ここで、異変が起き始める。
「何だ?可笑しいな。砂嵐の予報何て聞いてないぞ?」
ファットマンは不思議そうに呟きながらも機体を迂回路に旋回させるが、砂嵐の進行速度は彼の予想を遥かに上回った。
「まずい!このままだと砂嵐に巻き込まれちまう!コージー!しっかり捕まってろ!」
ファットマンは好治にそう叫びながら機体を安定させようと試みるが中々安定しない。安定させるどころか機体はますますバランスを崩し、落下する機動をとってしまっている。
「コージー!機体が安定しない!そっちでも何か手を打てないか!?」
「こっちもブースターを吹かしてるが安定させることが出来ない!」
「墜落する!!」
ファットマンのヘリが墜落し、好治のACも同じように墜落する。
砂嵐が止むとそこには墜落したヘリなど無く、ただ広い荒野があるのみだった・・・
IS学園、篠ノ之束博士が世に提唱し、白騎士事件にて世界から注目を浴びた「IS」。その搭乗者、整備員等の技術者を育成する養成所である。
「織斑先生、今年の受験お疲れ様でした。」
彼女、山田真耶は織斑先生と呼んだ女性に慰労の言葉を投げ掛ける。
「いや、山田先生、今年からは忙しくなるぞ。愚弟がやらかしてくれたからな。世界初のIS男性操縦者、その保護の為にこのIS学園に入学させねばならなくなった。」
そう言うのはIS学園教師であり、ブリュンヒルデと呼ばれる「織斑千冬」であった。
「はい、一応織斑君には一時的に近場のホテルに入って貰って入学式には参加せず、クラスの顔合わせの時に入って貰います。」
「それが妥当だろうな。入学式に参加でもしたらどんなことが起きるか分からないからな」
教職員しかいない廊下で男性操縦者に関連した話をしていると・・・
ドゴォォォォンッ!!!!!
「何だこの音は!?」
突如響く轟音と地面の揺れに思わず驚くが直ぐに冷静になる千冬、誰もが混乱するなか他の職員が息を切らしながら千冬の元に走り寄る。
「織斑先生ッ!学園の沿岸部に所属不明のヘリと・・謎の兵器が墜落していますッ!」
「どういうことだ?とにかく確認に行こう。警備部にはISを展開した上で現場に来るように伝えてくれ。山田先生も一緒に来てくれ。」
「「分かりました!」」
混乱するなか千冬は適切に指示を出していく、まだ確認することはある中、山田先生を連れて現場に赴く。
「何だこれは・・・」
現場に到着した千冬が見たのはヘリが墜落し地面を滑った跡、人の形に似た機械が同じように地面を滑った跡を残しながら仰向けに倒れたのが現場から見てとれる。
「ヘリ搭乗者は?」
「先程、救出し保健室に運びました。ですが、あの機械に人が乗ってるかどうかまでは分かりません・・・」
「そうか・・・確認作業後は第四アリーナに運んでくれ。山田先生、先生?」
真耶はそれどころではなかった。何故なら、夢で見た機械が今目の前にあるからだ。同じ機械であるのも彼女が千冬の声に反応できないのも頷ける。
「山田先生?山田先生ッ!」
「ッ!すいません、織斑先生。少しボーッとしてしまいました」
「大丈夫か?無理しているようなら・・・」
「大丈夫です。問題は無いです」
震えるような声を抑えつつ千冬の心配に答える真耶。すると、ISを装備した職員に連絡が入る。
「はい、えっ!?分かりました!直ぐに伝えます!」
連絡を聞き焦りの声になる職員に千冬が聞きに行く
「どうした?」
「保健室から連絡で、あの機械に人が搭乗しているとのことです!」
「何!?直ぐに入力装置のようなものを見つけたら直ぐに連絡しろ!場合によっては機械を破壊してでも救出する!」
現場が慌ただしく動くなか直ぐに入力装置と思われるものは発見された。
「発見しました!暗証番号式のようです!」
「暗証番号か・・・何かヒントのようなものがあれば良いんだが、無ければ破壊して救出だな」
千冬が悩んでいると真耶が千冬にこう提案し始めた。
「織斑先生、その装置の場所に行っても良いですか?確かめたいことがあるんです」
真耶は覚悟を決めた顔で千冬にそう提案した。
「しかし・・・いや、分かった。但し、近くに誰か一人は着けてくれ」
許可をもらった真耶は早速、ISを装備した職員の付き添いを受けながら入力装置の前に立つ。
「(夢で見たあの機械ならエンブレムも、同じのはず。彼ならこの番号を鍵にしてるはず・・・開いた!)」
その瞬間、頭部と思わしき機械と胸部の天板が開くと同時に、背中の一部が後方にスライドする。他の職員が驚く、コックピットが露になると同時に彼女らはヘルメットを着けた大人を見つけたのだ。
情報があったとは言え、本当に人がいることに驚く彼女らをよそに真耶は搭乗員が誰なのか確信する。再会に喜びたい気持ちを抑え、中を確認すると、ヘルメットをしていて表情は分からないが、気絶している人を発見し真耶と職員で何とか外に運びだし、担架で保健室に運ばれて行った。
「織斑先生、運ばれて行った方の方に行きます。少し気になることがあるので」
「聞きたいことがあるが、とりあえず分かった。ここは私に任せておけ」
人の形をした機械が6機のISによって運ばれて行く様子を見ながら千冬は男性操縦者以上の苦労がやってくることを自分の直感で感じていた・・・
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
色々、オリジナル要素いれてみました。
主人公の容姿と搭乗しているACは後日設定集を出そうと思っています。
次回から本編になります。とりあえず決まってるのはフランス殴り込みは確定ですw
次回の更新にご期待ください!