プッチをジョージでずっと脳内再生していた私は声優が関と聞いて訝しんだ。「だってスネオで白い幽霊で金ピカでその他etcじゃん」と。だがすぐにその認識は改められた。関は完全なるプッチであった。個人的なジョージの麻婆含めたダブル神父の夢は閉ざされたが、十分すぎるほど関はプッチだった。
(要約)6部アニメまだですか?
私、アウラ・イェーガーちゃん。
自分を「ちゃん」付けできる年齢ではなくなりましたが、平気で言えちゃう調査兵団第五班の副分隊長である。
いやぁ、あんなに小さかったエレンくんがもうすぐ訓練兵団を卒業するなんて、時が経つのは早いですね。身長もギリギリ私の方が高いですが、ほとんど同じ大きさになってしまった。ミカサちゃんも弟の友人のアルミンくんも大きくなった。特にミカサちゃんは、服の上からでもわかるほど筋肉の付きがいい。羨ましいです。
え、どうして彼らの様子を知ってるのかって?
確かに訓練兵は三年間寮住まいで、休日はあるものの家に帰ることはできません。自分を鍛えるために来たのに、家族が恋しくなるなんて、そんな甘い精神不必要ですから。
しかし許可を取って、外出することくらいはできる。もちろん休みの間に帰って来なければ即開拓地送りになります。
私が弟たちの状況を知っているのは、キース教官に会いに行っているからです。
きちんと教官に許可を取り、空いている時間に会っているので問題ないです。ついでに話すことは現在の調査兵団の状態や、副分隊長として班をまとめるアドバイス。壁内の内情に雑談など。
通常ならキース教官が一副分隊長に会うことはありません。しかし私のことを幼い頃から知っているからか、例外としてかなり寛容的。
また彼は、弟がいるから私が訪れている、ということもわかっているでしょう。
人柄を見定める目は、エルヴィン団長よりも長けている。私の場合は幼い頃から接している、つまり距離が近すぎるゆえ、本質に気づきにくい。何か違和感を感じても、私には精神疾患の理由がありますから。
ただブラコンなのは見抜かれている。ついでに「家族」に執着していることも。
キース教官は私が家族と会うことで精神を安定させていると思っているようなので、それもまた駐屯地に訓練兵ではない人間が来ることを、許容する理由になっているのかと。
でもまさか弟と同期の第104期生に、戦士たち───アニちゃんとベルトルトくん、それともう一人の仲間らしいライナーくんがいるとは思わなかった。
名前は聞いていませんでしたが、唯一ベルトルトくんがずっと共に行動しているのがライナーくんだったので、間違いないかと。
それに屈強な身体が正しく「鎧」の巨人にピッタリだ。
三人とも成績優秀者であり、私がキース教官に聞かずとも、見どころある訓練兵の一人として各々説明を受けた。104期は粒ぞろいで、教官も教育のしがいがあると語っていた。
おじさんからはまた、マリア陥落時アウラちゃんが行方不明となった影響もあり、エレンの訓練兵団入りの試験が落ちるよう、意図的に細工をしてしまったことを告白された。
弟が試験に合格してから、一年以上経った後のことだ。
私以上に弟は向こう見ずで危うい。それを一番最初の「通過儀礼」で、おじさんは弟から感じとった。
さらにカルラを救えなかったことも含めて、己は無力でしかない
今まで溜まりに溜まった後悔の念や悲痛な思いが爆発して、完全なる鬱状態。だからたった数年で頭が寒くなったのですね。
そんな鬱おじさんに私はクソのような善人ぶりで肯定し、これまでの彼の努力は調査兵団が前へ進む力となっている云々──と語った。
こういった際、「そんなことない!あなたはもっと頑張れる!」などと励ますのはNG。鬱な相手には追い討ちとなって自死へ近づけてしまいます。
“死”とは感情というしがらみからの解放でもありますから、大変困る。地獄のような現実で生きて、苦しんでもらわなくては。
大切なのは認めることです。死にたい気持ちも込みで全て肯定してあげる。そうすることで前へ向きやる一歩を進ませることができる。
そして、私は続けた。
人材の育成の道を選んだキース教官は、少なくともただの人間ではない。エルヴィン団長とは異なった視点で、人を歩ませることができる力を持っているのだ───と。
その上で弟のことをお願いした。精神的に重荷をかけるためですね。おじさんのことは本当に尊敬しているので、これからも頑張って欲しいです。
だって育てた兵士は、多かれ少なかれ死んでいくんですよ?むしろガンガン人が死ぬ調査兵団に入っている私から見れば、ある程度育てられた人間を補給してくれる恩人に見える。
そうしていつまでも誰かの犠牲の上で生きていてください、キースおじさん(ニチャア…)
閑話休題。
して、戦士たちの話に戻りますが、数年前にアニちゃんが接触してきて以降、それ以上私に関わってくることがなくなった。無害認定されたのかは不明ですが、一先ずこちらを殺して来ないようなので放っておいた。
駐屯地に向かい偶然顔を見た際は、弟の「!!?」の反応はさておき、アニちゃんが死にそうな顔、ベルくんが純粋に驚いた風で、ライナーくんは口を開けたまま固まっていた。
アニちゃんに関しては、どうも私を怖がっているご様子。だから過去に接近してきた後も、突然逃げ出したんですね。
「私」という精神が、
ただし、人の不幸で飯がうまくなる歪んだ人格には気づいていない。だがその片鱗を、彼女は感じて逃げた。
でなければ逃げないでしょう。あくまでも私は
彼女の姿勢から、徹底的に私との接触を避けたがっているように見える。最初目が合ってから、一切合いませんでしたし。まぁ正解ですね、その判断は。
私と距離が近いほど、不幸はより最悪の形で舞い降りる。他人には絶対に理解されない私の人間性。人は理解できぬものを恐れるものですから、仕方ない。でもアニちゃんの曇り顔も私、見てみたいです。
それと薄々お気づきかもしれませんが、アニちゃんが逃げた後から、いきなり時間が飛んでね?────と、お思いになった方がいらっしゃるでしょう。
ですが特筆して説明するようなイベントが、何もなかったんですよね。
お兄さまがおらず、壁外調査。お兄さまがおらず、壁外調査。
その間変態に巨人トークを迫られ♂たり、兵長の舌打ちを食らったり、変態に巨人トークry、“オルオ”というおじさんにしか見えない年下に告白されたり、変態にry。
そうしてあっという間に三年以上経っていた。
アウラちゃんももう22歳ですよ?お父さまだったら、既にお兄さまが生まれていた年齢ですし。時の流れは残酷です。
本当いつになったら私はお兄さまに会えるのか。お兄さまが壁内にいないと認めざるを得なくなっている以上、次に起こる展開を待つしかない。
やたら「ジーク」と私の関係をアニちゃんが探っていたので、お兄さまが戦士になっているのはまず間違いないと思いますが。
当時を思い返すと戦士が壁を全て破壊しなかったのは、恐らく壁の王の反応を見るため。
しかし壁の真の王たる「レイス家」は、お父さまによって殺され、始祖の巨人は現在行方不明となっている。
巨人化の力を持つ者が死ねば、その力はその人間が死んだ以降に生まれたエルディア人の赤ん坊に受け継がれることは、レイス家とお父さまが話していた内容で知っています。
仮にマーレで始祖を持つ子供が生まれていれば、すぐに政府はその子供を使って、パラディ島に来ていたはず。
ですが今でも新たな侵攻がないということは、壁内の赤ん坊が持って生まれた可能性がある。
その力があると知らないまま生きているのか、隠しながら生きているのかはわかりませんが。
マーレ以外の国のエルディア人が持って生まれた可能性も無きにしも非ずですが、諸外国ではエルディア人は過去に多くの人間たちを侵略し虐殺したことにより、想像以上のヘイトを食らっている。
それこそ争いばかりの人間が、エルディア人を全滅させる──という目的を持てば、一致団結するくらいには。
それを踏まえ諸外国のエルディア人の場合、マーレ以上の迫害を受ける。
だからこそ強制収用区にいるエルディア人は、マーレの外へ出て逃げていこうとする人が全くいないのだ。
つまりマーレとパラディ島以外で生活しているエルディア人は極端に少なく、さらに生まれる赤ん坊となれば数が限られる。
ゆえに私の中ではフリーダ・レイスが死んで以降の、パラディ島で生まれた子供が始祖の力を持っている可能性が高いと考えている。
…いえ、そもそも始祖の力は王家の人間しか力の真価を発揮できないようですから、仮にどの人間に渡っても意味がないか。どんなに驚異的な力でも、使えなければ宝の持ち腐れ。
ただ使えずともマーレで始祖が見つかった場合は、確実に攻めてくる。方法はわかりませんが、巨人化能力者を調べる方法があるようなので。恐らくは、血液検査などを使った方法だと思います。
壁の中にマーレが恐れる一番の脅威がいないとなると、攻め放題の
お父さまもフリーダ・レイスまで殺さなくてもよかったのに。いや、お父さまの記憶を改ざんされる前に倒せたのはよかったのか。戦わずとも、始祖の力があれば簡単にお父さまを無力化できたはず。
それができなかったということは、フリーダが力をまだ使いこなせなかった───その可能性が高い。
難しいところですね。例えばお父さまが彼女を食っていたら、始祖の力を手に入れることができたのか。それとも「進撃」の力がある以上得ることはできない。要するに、二つ以上の力を同時に所有することはできないのか。
教えて!ユミル大先生!と行きたいですが、ダウパー村の住民を
───ん?記憶改ざん?それって、始祖の力の一つで…。
あぁ、なるほど。ユミルちゃんが始祖の力を取り戻した可能性もあるのか。肉体がない以上巨人化することはできないと思いますが、記憶改ざんなどの力は使えると。最強かな?
であれば殺すことを躊躇っていたお父さまが、ユミルちゃんと出会った後突然巨人化し、父親以外のレイス家を皆殺し♡した理由も見えてくる。
不思議に思っていましたが、恐らくユミルちゃんに殺すよう応援されたのでしょう。
息子を犠牲にし、妻を亡くして娘まで失った。しかし止まってしまえば、グリシャ・イェーガーが進み続けてきた意味が途端に泡沫の泡と化す。
そうして元に戻った始祖の力をユミルちゃんがどう使うかはわかりませんが、私とお兄さまの関係を邪魔しなければ、好きなようにやっていただいて構わないです。
まぁ一つ気がかりなのはレイス家の父親だけ何故お父様が殺し損ねたかですが、それもまた何か意図があるのか。一応始祖の巨人を受け継がせるスペアを、残しておきたかったのかもしれませんね。
一先ず私は間もなく調査兵団に確定で入ってくる二人──弟と義妹に、何を祝いとしてプレゼントしようか考える。
脳内に同じく訓練兵団にいた猛獣少女が「肉ください!!」と言ってきましたが無視。
弟にはカルラママ直伝の料理で、ミカサちゃんは彼女に似合う可愛らしい服でいいかな。エレンくんはあまり物に固執するタイプではないので、チョイスが難しい。
なので懐かしい母の味を思い出させて、泣かせましょう(ゲス)
ついでに今日くらい甘えていいんやで?と、やさしいお姉ちゃんムーブをかまそうと思います。
「………ハァ」
ウォールマリア陥落からもう少しで5年。巨人継承者の13年という寿命を考えれば、お兄さまはあと数年も生きられない。
早く、早く会いたい。明日人類が滅んでも、構わないから。