ライナー曇らせ?…いや、曇らせお兄さまだ!   作:栗鼠

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容姿に関しての顕性とか潜性遺伝うんぬんがあると思いますが、そこは軽く流してください。漫画のキャラの髪の色がド派手色になってるのに「なんでや?」ってなるのを、まぁそんなもんなのか……って感じで。でもガバってたら……教えて(コソ)


お前なんか、お前なんか。

 一面の砂と、光の柱の世界。

 

 兄の自室で一人、眠りについていたはずの女は、体を覆っていた布団の感触が無くなり身じろぐ。

 

 夢うつつに兄の姿を求めて伸びた手が、あたりの砂を叩いていると、柔らかい感触に触れる。そこでようやく、アウラは目を開けた。

 

 

「……やっほ」

 

 手が乗った場所は少女の太ももの上。顔を上げればそこには、膝を曲げて覗き込む少女の顔がある。

 不自然に目元を隠す影は相変わらず。影の下で、蒼い瞳はうす暗いオーバーレイを加えていた。

 

 アウラは転がりながら少女の許可も無しに、膝の上に頭を乗せた。

 その圧力に少女の姿勢は崩れ、尻餅をつく。太々しい女の態度に、しかし少女は嫌な顔一つせず、女の髪を手で梳き始めた。

 

 ショートボブほどだった髪は、ミディアムにまで伸びた。色素の濃い髪は細く滑らかで、少女の指に引っかかることはない。

 

 

「お兄さまが戦場に出て寂しい……って思ってたから、出てきてくれたの?」

 

『   』

 

「ん?寝てたら突然、巨人の発注がたくさん来たんだって?」

 

 パクパクと動く少女の口元。無表情なその顔はもはやデフォルトであるが、今日は微かに眉間に皺が寄っている。

 

 いったい誰が少女に重労働を強いたのだ──と考えたアウラは、口を噤む。

 

 一人、思い当たる節のある男がいる。というか実の兄だった。

 自分の脊髄液を仕込んだエルディア人を“叫ぶ”ことで巨人にしてしまう、ヒゲ面のオッサンである。

 

「何でさ………」

 

『?』

 

「何で私を呼んでくれなかったのさ!お兄さまこねこね♡したい、って前に言ったのにッ!!この裏切りものがァ……!!!」

 

『………』

 

 少女は巨人を一体生産するだけでもどれほど大変か説明すれども、アウラは嘆き悲しむばかり。

 

「ヒンッ!!」と声を上げる女は、どこぞのアイヌの少女を想起させるシワクチャ電気ねずみの顔に変化した。これでは美しい容貌も台無しだ。否、ブラコン変態野郎な時点で全てが台無しだった。

 

「まぁいいよ。許してあげる」

 

『   』

 

「ふふ……嬉しそうに笑うあなたは、やっぱり太陽みたいね」

 

『?』

 

「こんな夜空しかない世界は、ユミルには似合わない。キミの瞳は空そのもので、髪はお日さまなんだから」

 

『……?』

 

「ねぇ、ユミル。………ユミル・フリッツ」

 

 

 

 

 ──────『×××××』。

 

 

 名前のようなものをアウラが口にした瞬間、少女の、ユミルの手が止まる。彼女の指に絡まっていた髪が落ち、女の口元にかかった。

 

 長い、長い沈黙。

 

 普段は穏やかな空間が流れる二人の間には、シャボンの膜のように薄く、けれど頑丈な壁が立ちはだかっているようで。

 アウラは今その壁に体をスキマなく密着させて、少女へと距離を詰めようとしている。

 

「やっぱりその反応じゃ、ユミルが見せた夢じゃなかったんだね。私が………思い出しちゃったのか」

 

『………』

 

「いいんだ、暗い顔しないで。()()()()()は、苦しむ顔を見たくない」

 

 だが、アウラとしては、切り出さないわけにはいかない。

 思い出してしまった以上、生じる疑問を少しでも払拭しなければならない。

 

 そうしなければ彼女は「今」をのうのうと、生きることができないから。

 

 

「どうしてあなたが暗い水の底に沈む前の記憶を見せなかったのか、今考えると疑問に思うところはあったのよね。でもユミルが見せたくなかった部分なんでしょ?『×××××』との部分は」

 

『………』

 

「なら、あなたが「見せたくない」と判断したのだから、私は口を挟まない。あなたの思考全てを私は肯定する。否定なんてしない、するものか」

 

『……』

 

「ハァー………この通り、自分でも嫌になっちゃう()()()()を思い出しても、アウラちゃんはユミルのことを嫌いになれないのだから、相当好きなんでしょうね。というか好きだ、好き。大好きだ」

 

 どのカテゴリーに入る“好き”なのかは、アウラ自身にもわからない。

 どれにも当てはまる気がするし、どれにも当てはまらない気もする。厄介な感情であることに変わりはない。

 

 だがしかし、「愛」にまでは及ばない。

 “今”のアウラ・イェーガーを構成するのは、ジーク・イェーガーだ。

 

 彼女が世界で「愛」する、ただ一人のお兄さま。

 

 

「思い返すと、私がヒストリアをウドガルド城で助けたのも、無意識に彼女をユミルと重ねていたからだと思うの。肝心の「私」の意識はぶっ飛んでいて、その時のことはほぼ覚えていないんだけれど」

 

『………』

 

「私はどうにも“血”というものに固執している。それも王家の血にだ。執着の理由は、ユミルの血が流れているから。特にあなたと似ているほど、私の本能が……いえ、『×××××』の本能が歓喜する。あなたの体内に今でも還りたいのかもしれない。あなたの血となり肉となり、細胞を構成する物質となってユミルの中に回帰する。私がお兄さまに食われたいと思うのもそこにある」

 

 兄に(フォ)ーリンラブした理由も、ユミルの血が関係するのだろう。

 

『×××××』がユミルと一卵性双生児であり、“()()”存在にクソデカ感情カム着火ファイヤーしていたことを踏まえて、今のアウラと最も“同じ”存在が、ジークであるのだ。

 

 もちろん遺伝子の一致率は、兄弟姉妹で必ず一致するわけではない。要は確率の問題だ。精子と卵子もその時々によって持つDNAは異なる。

 

 父親50%、母親50%として、その二つが♂♀(合体)したのち生じる確率は、【50%×50%で25%】。ゆえに4分の1。

 

 その25%の確率を、アウラは引いたのだ。

 

 

「「私」はジーク・イェーガーの涙から始まった。妹を心配するお兄さまの姿は、人類が危機に瀕した時に現れる神そのものよ」

 

『……』

 

「その「……」だけちょっと意味が違うでしょ、ユミルちゃん」

 

『………』

 

「それに、その血以上に愛してしまっている。家族愛を、友愛を、恋愛を、全てごった返しにした“狂愛”を抱いてしまっている。実の兄によ?本当にアウラちゃんたら、罪深い美女なんだから」

 

 両手の先を頬に当て、うっとりと微笑むアウラ。

 彼女は、そもそも、と続ける。

 

 

「重度の発達障害だった私が、急に確立した自我(、、、、、、)を手に入れたのもおかしいの」

 

 

 アウラは一度高熱を出し、この世界に「I(アイ)(私)」がいることを自覚し、そして彼女の全てになる兄を認識した。

 

 それは、本当はもしかしたらジークが妹のために涙を流したから、アウラは自分という存在を認識したのかもしれないし、純粋に彼女が自分を認識した時、偶然目の前にジークがいただけなのかもしれない。

 

 答えはわからない。

 

 それは今のアウラが『×××××』の延長線上にある人格なのか、それとも生まれてから存在する「(アウラ)」の人格なのかについても。

 

 だがうっすらと彼女は、ユミルが関係しているのではないかと感じている。

 

 

「もしかしたらユミルが幼い私に接触したから、その勢いで「私」が一気に目覚めたんじゃないか……っていう憶測もあってね」

 

 少女はその言葉に、首を小さく縦に振る。

 

「……え、本当に?」

 

『(うなずき)』

 

 

 

 ユミルが「アウラ」を認識した時。

 

 王家の子孫であり、あまりにも『×××××』と似ている幼子。その子どもを観察し、その精神を()()()()して────。

 

 結果、アウラ・イェーガーは『×××××』の部分が目覚め(元々前世である『×××××』の部分が幼女の中にあったと考えるのが妥当だろう)、この世に爆誕してしまった。いずれ人々に曇らせという名の厄災をもたらす、害悪女が。

 

「何で『×××××』が生まれ変わって今の私になったのかとか、疑問はある。でも生まれてしまった以上は、生きなければならない」

 

『………』

 

「私が……アウラ・イェーガーが結局何者なのか、よくわかんなくなっちゃったな。まぁ、ジークお兄さまがいればそれでいいわ。それだけでいい、全て」

 

 人の膝に頭を乗せたまま大の字になった女は、目を閉じて深い息を吐く。瞼を開けると見えるのは、ユミルの顔と肩元でしなだれかかった金髪。

 

 ユミルの瞼は落ち、口はキュッと結ばれている。

 

 少女がどういった感情を今その胸に内包しているのか、アウラは考えようとして、やめる。

 どうせ、わからないから──と。

 

 

 

 

 

「キミは『×××××』のことが嫌いで、『×××××』はキミのことが好きだった。「愛」していた。

 

 ──ははぁ、あんな()かれた奴を好きになれ、って言う方が難しいよね。ユミルちゃんはよく耐えたと思うよ。

 

 別にいいんだ。別にキミが『×××××』のことを嫌いでも。

 キミが本当は豚を逃していたことも、何か理由があるのだろうから構わない。

 

 それで二人で逃避行に洒落込んだことも、キミを助けて『×××××』が死んだことも別に構わない。

 ユミルのために死ねてむしろ本望だったろうから。あなたの一部になれなかったことだけは、最後まで心残りだったろうけど。

 

 逃げて、振り返らなかったのも……まぁ、子種をばらまくことしか脳のなさそうなあのドグサレクソ王に追放を言い渡された時、『×××××』が笑ってたものだから、ユミルが気味悪く思っても仕方なかったんだよね。いや、元々気持ち悪かったよね、『×××××()』。どうして生きてたんだろうね、本当。母親の胎の中で別れなければよかったのに。そのまま生まれてこなければよかったのに、私。

 

 

 でも、色々思っちゃうけどさ…………ユミル」

 

 

 

 ──────()てくれるだけで、よかったの。

 

 

 

 そうすれば『×××××』は、形容できないほどの深淵の感情を抱くこともなく、安らかに死んだ。

 

 そうすれば人の不幸を心から喜ぶ今のアウラはきっと、生まれなかった。

 

 この世に、産まれずに済んだ。

 

「生」きずに、済んだ。

 

 

 

「かえりたい」

 

『   』

 

「おかしいよね。ずっと、心のどこかでは思っているの。「かえりたい」って。でもそれはユミルの中じゃない。違うの。かえりたいの、何もない場所に。“無”へと、かえりたい」

 

『   』

 

「私はずっと、「死」を望む生き物なのよ。───お兄さまに欲情して、人の不幸を啜って「生」きて、そして最初から「死」にたい」

 

『   』

 

「はは、ずっと私の名前呼んでるね。そうだね、私はアウラ、アウラちゃん。わかってるよ、どうして呼ぶの?」

 

『   !!』

 

「イヤだな。人が苦しんでも、お兄さまを苦しめても、ユミルちゃんのことだけは苦しめたくないって思っちゃうんだから、疲れてるのかな」

 

『      』

 

「……死なないよ。そんな、泣きそうな顔しないでよ」

 

『………』

 

「ねぇ、ユミル。……どうしてキミは、私のことが好きなの?私の何がいいっていうの?嫌いだったのに。嫌いだった、クセに。今更「好き」って示されてもさ、訳わかんないんだよ。どうせキミにとって私は『×××××』の代わりなんだ。それでいいけどね。うん。それがいい」

 

『……………』

 

「泣きたいのは、こっちだよ」

 

 

 顔を両手で覆ったアウラの口が、ギシリと軋む。肌と手の隙間からは雫が溢れ、頬骨を伝い耳の後ろへと流れた。

 

 ユミルは力いっぱい抱きしめる。

 女がこのまま、堕ちていかないように。

 

「行くなって、どこに?」

 

『   』

 

「どこにも、って……ワガママな子どもですか、ユミルちゃんは?まるでママに甘えるバブちゃんじゃん」

 

『  』

 

「…………今「バブ」って言った?」

 

『    』

 

「ば、「バブバブ」って言った!!」

 

 

 ▶︎ユミルは 【ボケ】を おぼえた!

 

 

「──いや、そういうことじゃないんだよ。今の流れはふざける所じゃないんだよ、ユミル」

 

『      』

 

「「失礼、噛みました」じゃない。絶対わざとだ」

 

『    !』

 

「拳をこめかみに当てて、舌を出して「噛みまみた!」でもなくて……って、────わざとじゃない!?」

 

『        』

 

「「神ですよろしくおねがいします」………うん、わかったよ」

 

 あわれ、普段は人を振り回す方なはずのアウラ・イェーガー。

 精神的に疲れきっていながら、これも悪くないと思ってしまった。

 

 伸ばされた女の両手は少女の頬へたどり着き、箸で餅でも摘むように、あってないような肉を「ムニィ…」とつかむ。

 無い肉なのでここは、「無肉(むにぃくぅ)…」でもいいかもしれない。

 

「キミは笑っていて。『×××××』のために。そうじゃないと、今のアウラちゃんの精神状態がガバガバのゆるゆるになってしまうから」

 

『   』

 

「そうそう……ははぁ。キミを苦しめる存在は消してあげるから。きっとフリッツ王の“奴隷”の呪縛も、一人寂しくここにいるユミルちゃんのことも、救い出してあげるから」

 

『………』

 

「だから、教えて欲しい。ユミルちゃんの目的は何?私はどうやったら、あなたを救える?もし私と共にいることが救いになるというのなら、死んだ後に一緒に此処にいてもいいよ」

 

『………』

 

「どうしたいの、キミは?ユミルはあの時の──『×××××』が手を引っ張った時に感じた、無気力になったあなたじゃない。少なくとも、私を置いてでも生きようとする理由があったのだから。教えて。目的がないなんてこと、言わないでね」

 

 ユミルは瞳を伏せ、ポツリと口を動かす。

 

 三文字の紡がれたその動きに、白銅色の瞳は大きく見開かれ、口角が上がる。

 やっぱりか、という気持ちが女の中で巡った。

 

「どうして()()()に、価値を見出しているの?」

 

『     』

 

「「私と似ているから」……か」

 

 

 

 “自由”を求めて、進み続ける少年。初めは壁の中に囚われた、巨人の家畜だった。

 

 ユミルもまたそんな少年に自己を投影した。予想だにしなかったアウラ(イレギュラー)の発生により、少女が知り得ていたこの世界の流れは大きく変わってしまったものの。

 

 ユミルも少年も、まるで家畜だった。

 “自由”のない、家畜。

 

 だからあの時──柵の中で寝転がるブタを見た時、少女の心は不意に大きく歪んで、その手を、動かした。

 

 

「ほら…やっぱり、意味のないことをユミルはしない。それなら言ってくれれば…あぁ、でもキミも私も喋れなかったんだ。でも何か伝える手段があったのなら、奴隷も王も全員焼き殺してでも、“自由”にしてあげたのに。…………いやでも、そうなったらお兄さまが生まれないからナシだな」

 

『   』

 

「そんな辛そうに謝らないで………興奮しちゃう。昂っちゃいけないってわかってるのに」

 

『………』

 

 ユミルは同時に少年を想う一人の少女についても、シンパシーを感じている。

 

 世界を舞台にして、二人の少年と少女の「愛」の演目が開演されている。

 

 進撃の果てに少年は何を得て、失うのか。そして少女はそんな少年を、どう想うのか────と、まるであらすじでも語るようなユミルの内容を、アウラは聞く。

 

「あの子がお話の「主人公」で、そんな主人公を一途に想う少女が「ヒロイン」ってことか。……ユミルは二人の結末を見届けたら、どうなるの?」

 

『    』

 

「解放される?何から……いや、それってまさか」

 

『   』

 

「え、あのドグサレクソ………精力野郎のどこがいいの?ジークお兄さまの方が──いえ、それこそ比較することすらおこがましいくらいカッコいいのに??人類の宝なのに…???訳がわからないよ」

 

「落ち着け」という意味と、いくらアウラでも「あの人をバカにするな」という気持ちを込めて、ユミルは女の頬をつねった。

 というか言い直そうとして言い直せていない。

 

 対し「ドグサレクソ」と形容する男をユミルが好いていることを知ってしまったアウラは、今日一番の頭の痛みを覚えた。

 思えば彼女にもユミルの血が流れる反面、その男の血が薄くとも流れている。否、むしろ王家の血はその男の方がメインだ。

 

 愛する兄にも流れていることを考えると……いや、逆に流れているにも関わらずあんな聖人が爆誕しているのだ。やはりジーク・イェーガーはすごい、と()き着くのが、安心と信頼の変態クオリティ。

 

 ただ、ヒストリアやロッドのように好き嫌いが分かれやすいことからも、彼女にとってユミルと「ドグサレクソ」の血を継ぐ王家の人間の存在は、中々複雑なものであることに変わりない。例外は兄一人である。

 

 

「まぁ、なるほどね。キミを王の呪縛から解放させるためにあの子と、彼女が必要ってことはわかったよ。それだけでも大きな収穫だ」

 

『   』

 

「ん?……え?呪縛はもしかしたら大丈夫かもしれないの?じゃあ何でまだこの世界にいるの…?」

 

『   』

 

「あぁ、二人の行く末を見届けることはしたいのね。でも、また何で呪縛が……」

 

 ユミルは人差し指で女の頬をつつく。

 

 それにアウラは暫くぼんやりしながら眺め、突如瞳をかっ開いた。

 

 まさか──いや、そのまさかか。

 

 

 

「わた、し?」

 

『   』

 

「私がキミを好きだから、それで呪縛は解消されたかもしれないの…?」

 

『(にぱぁ)』

 

「……………今、可愛い、の感情が過剰生産されてトンデモねぇや」

 

 

『×××××』が喜んでいるのか、それともアウラ自身が喜んでいるのか。

 正の感情に振り回されつつ、アウラは笑った。

 

「そっか……まぁ、ユミルちゃんの進めたいように進めて。必要とあれば手伝うから」

 

『   』

 

「私のやりたいことを優先したいって?それはお兄さまの計画次第になるしな……多分、あの子を推すユミルちゃんとじゃ道が違うかもしれないよ」

 

『………』

 

「まだ、いいかな。お兄さまがやりたいことを知って、その上で私の方針が決まったら、その少年少女の結末ってのを教えてよ」

 

 

 ────その()()を見るころには私、多分死んでると思うから。

 

 

 綺麗に笑う女の姿。

 

 ユミルは唇を噛み、眠りに入ろうとするアウラの顔を見つめ、そして二人の影が重なり黒くなった地面に視線を移した。

 

 深淵に潜む()()()は今もきっと、彼女を通して世界を見ているのだろう。

 ユミルは、ソイツにだけは、アウラ・イェーガーを渡すわけにはいかなかった。

 

 

 無数の『×××××』の死体が積み上がった世界の中で回る、その、悍ましい回遊魚に。




・「光るムカデ」
 ユミルに寄生しちゃったドジっ子(?)

・「回遊魚(奇妙なエビくん)」
 光るムカデくんのケツ♂を狙う捕食者(ハンター)


思ったけどエルディア人って光るムカデの要素(巨人)が入っているわけだから、言い換えれば「ムカデ人間」ってことだよね。
みんな つ な が っ て いるんだね(ニチョ)
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