劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」 短編二次小説 第五弾

8月25日のBD/DVD発売から二ヶ月記念、ということで!メキシコ留学前の恒ジョゼを一篇、投稿いたします!お楽しみいただければ幸いです

マルチ投稿先〔https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16288484

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ジョゼと虎と魚たち~恒夫の家へ~

※時系列としては、エンディング後・メキシコ留学前です

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「行ってみたい?」

 

 唐突に、ジョゼは言い出した。

「そうや」と言って、さも当然のような口調で進言する。

 

「管理人の家に」

 

 行ってみたい、と。

 恒夫はジョゼの部屋で、ジョゼの作った料理のお礼に皿洗いをしていた。

 洗い終わった食器を水切りに並べ、流し台の拭き掃除も終えたタイミングで切り出された提案を、恒夫なりに考える。

 

「えと、それって、どういう?」

「ど、どうもこうもあらへん!」

 

 ジョゼは多少の動揺を見せた。

 見せつつも、落ち着き払った様子を取り繕うように、諭吉の丸い猫の身体を抱き上げる。諭吉は気儘な性格で、あまり人に触られるのを好む猫ではないが、この時はジョゼにされるがままとなっていた。彼女の意思を汲むかのように。

 

「アタイは恒夫の、か、かかか、彼女やねんから、か、彼氏の家くらい、行っても、その、ていうか、アタリマエやろ?」

「あたりまえ……」

 

 恒夫は慎重に言葉を繰り返す。

 

「でも、まだ早くないかな?」

「は、早い? そ、そんなことあらへんやろ? アタイら、もう、つ、付き()うて、ひ、一月やし」

「ひとつき……」

 

 恒夫は首をひねりかける。タオルで手の水分をふき取りつつ、ジョゼのいるリビングの方へ。

 

「確かに、一日二日とかならともかく、一月も経ったら、行ってもいいのかもしれないけど、うーん、どうかなー?」

「な、なんやの? ……管理人は、アタイが管理人の家に行くの、嫌やの?」

 

 嫌ということはない。

 だが、なにか()に落ちないものを感じる。

 恒夫はもうすこしばかり、相互理解を深めようと試みる。

 

「ジョゼは俺の家に行って、その、大丈夫?」

「はぁ? なめとんのか? アタイは、か、彼女やねんから、かか、彼氏の家くらい、どど、どう、どうってこと、ないで!」

 

 思い切り挙動不審に陥ってしまい、羞恥にたえかねて視線をそらすジョゼ。

 さすがに諭吉も、付き合いきれんと言わんばかりに身を(ひるがえ)し、キャットタワーの方へ難を逃れにいく。

 二人の間にあるものはなにもない。恒夫はじっと彼女を見る。足が不自由だが、そんなことなどまったく気にもならない恋人の瞳を見つめてみる。

 

「な、……なんやの?」

 

 ジョゼの顔は深刻で真剣そのもの。恒夫が考えている通りの内容であれば、そういう顔になるのも頷ける。

 だが。恒夫には“二通りの意味”が頭に浮かんでいる。──彼女が、彼氏の、家に行く──

 恒夫はジョゼと視線の高さが合うよう、床に座った。

 

「なぁ、ジョゼ」

「ん、なんや?」

 

 確認すべきか迷ったが、とりあえず、一つ目の意味の方で話してみる恒夫。 

 

彼氏(おれ)の家にいくって、どういうことか、わかってる?」

 

 ジョゼは首を傾げた。

 

「なんや、管理人の住んどるアパート、アタイが連れていけんぐらい狭いんか? それやったら、納得やけど──あ、それか、引っ越し前で物がごちゃついとる?」

 

 寂しげに唇を尖らせるジョゼ。

 恒夫は頭を抱えた。そのうえで納得もいった。

 なるほど、ジョゼは“そっち”の恒夫の家のことを考えていたわけだ。

 

「管理人?」

 

 不安げに見つめる恋人にたまらず微笑みかけながら、恒夫は軽い声と息でジョゼの頬をやさしく(くる)み、ドキリと肩を揺らして瞳を潤ませる彼女の表情(かお)を、ついで“ぷにっ”とつまんでみせる。

 

「ちょ、ベタベタさわらんといて!」

 

 恥ずかしがって抵抗するジョゼは、猫のように爪を立てるでもなく、恒夫の胸と腕をぽかぽか殴りつける。まるでじゃれるような威力しかこもっていなくて、それが恒夫にはおかしくて、愛おしくて。

 

「悪い悪い。ジョゼがかわいくて、つい」

「…………!」

 

 真っ赤になって顔をそらし、しおらしく自分の髪をなでる仕草まで、ジョゼは魅入ってしまうほど美しい。まるで、つくり物の市松人形のように儚く、けれど生命力にあふれた瞳が、宝石のように潤んでいる。

 

 恒夫は微笑みを深めながら言った。

 

「俺の部屋に行くなら、いろいろと準備しないとな」

 

 

 

 

 

 ・

 

 

 

 

 恒夫の現在の家──部屋は、アパートの二階だ。

 当然ながら、車椅子のジョゼを連れていくにはいろいろと難儀する物件である。

 エレベーターなどあるわけもないから、必然的にジョゼは恒夫が負ぶっていくしかない。そこへ電動車椅子も運び上げようとなれば、大変な重労働だ。何しろフレーム部で12kg前後、そこへさらにバッテリー20kg前後が加算される。折りたたむことができるとはいえ、なかなかの運動量が運搬車には要求されること疑いない。だからこそ、恒夫とジョゼの逢瀬(おうせ)はジョゼの部屋で行うことが常態化していたし、何より、恒夫は来年──否、今年の春には、メキシコへの留学が控えている。その準備としての引っ越し作業は、すでに行われている状況下にあった。

 だからこそ、ジョゼは申し出たのだ。

 

「管理人の、恒夫の家に、行っておきたいんや、いまのうちに」

 

 そうジョゼが思うのも無理はない。

 ジョゼは、サガンなどの愛読書から、男女のイロハについても識見を得ている。だが、それはあくまで本の中の知識。彼女自身の体験ではない。

 ──自分も、彼氏の家に、愛する人の家に、行ってみたい。

 そのように純粋な(あこが)れを(いだ)くのも、無理からぬことであったのだ。

 

「とすると、どうするか……」

 

 恒夫は少し悩んだ。少なくとも、恒夫の部屋の狭い玄関に、納入できるスペースを確保しなければならない。が、引っ越し準備で段ボールの山が出来つつある空間だ。これは大変な労力を要する。

 彼の部屋がアパートの二階にある構造上、ジョゼが車椅子で直接訪問することは難しい、以上に不可能なことだ。隼人などに手伝わせるというのも考えないではなかったが、彼は彼で大学の論文だの就職活動に忙しい。「まぁ最悪、自分で会社おこして社長にでもなるから、問題あらへんで!」などと放言しているが、やはりここは友人の将来のためにも、(はばか)る気持ちが強かった。ジョゼと交遊を深めている舞や花菜の介添えを頼もうかと思ったが、やはり根本的な問題として、「彼女が彼氏の家に行く」だけのことで、余人の手を(わずら)わせるのは気恥ずかしいというか、いろいろと考えさせられる。

 

「ほな、こういうのは、どう?」

 

 ジョゼが提案した第二案は、こうだ。

 まず、ジョゼの部屋までタクシーに来てもらい、恒夫がジョゼを負ぶってタクシーに乗車。恒夫のアパートへは、恒夫がジョゼを負ぶって行く、という流れ。実にシンプルな作戦だが、恒夫のかかる労力は、車椅子を運搬せねばならない部分をきれいに抜くことができる。引っ越し途上にある部屋のスペース問題も考慮しなくて済む。

 足の後遺症もなく、ジョゼを抱えることにも問題はないと、主治医から診断を受けている恒夫では、ある。

 が、やはり、重い荷物を幾度も運ばねばならない恋人の負担を、ジョゼはどうしても看過できないのだろう。

 

「すまんな、管理人。

 アタイのわがままにつき合わせて……」

 

 恒夫は笑って、ジョゼが憂鬱(ゆううつ)になることを拒んだ。構うことはないと、気にすることはないと、そう言って頭を振る。

 

「あのときに言ったろ? ジョゼのためじゃなくて、俺が“管理人でいたいんだよ”」

 

 ジョゼは頬を薔薇色(ばらいろ)に染めた。

 恒夫にしても、彼女を自分の部屋へ招きたいという欲求はあるのだから、どっこいどっこいというところなのである。

 

「あ、ジョゼの案をきいて思いついたんだけど。タクシーを使うってところ、レンタカーにしてみる、とか?」

「レンタカー? 管理人、免許もっとるん?」

「うん、そりゃあもってるけど」

 

 ジョゼは腕を組んで考えた。

 考えた末に、恒夫の修正案に難色をしめし、首を横にふってみせた。

 恒夫は自身が思いつける不安要素を口にしてみる。

 

「レンタカー代と駐車場のお金ぐらい、ふつうに大丈夫だけど?」

「う~ん、管理人の運転する車…………乗っては、みたい、けど、う~ん」

 

 ジョゼは悩んだ。

 悩みに悩んだ結果、却下の意思を込めたバツ印を作った。

 理由は明らかであった。

 

「奨学金もろてるとはいっても、無駄遣いなんてしたらアカンし……それに」

「それに?」

「……管理人に下手に運転させて、なんや事故に合わすわけにも、いかんやろ?」

 

 恒夫は頷いた。

 いまは大事な時期だ。メキシコ留学への道を、慣れないことをしてぶち壊しにする可能性を、ジョゼは憂慮せざるを得なかったようだ。

 そこまで深く考えてくれるジョゼに対し、恒夫は笑いかける。

 

「──じゃあ、この方法で?」

 

 議論を尽くし、二人は頷きあった。

 

 

 

 

 

 ・

 

 

 

 

「ほな出かけよか」

 

 祖母の遺影に手を合わせ終えて、ジョゼと恒夫は共にジョゼの部屋を出た。

 諭吉に留守を任せることになるが、一日程度であれば支障なく過ごせる備えを残しておいたので、心配はない。

 恒夫は彼女の体重とぬくもりを背に感じつつ、ジョゼがしきりに「大丈夫か?」「ホンマに大丈夫か?」と確認するのに笑顔がこぼれる。

 用意していたタクシーの後部座席にジョゼを乗せ、自分も乗り込み、運転手に道を教え、自分のアパートに。

 運転手さんは足の不自由なジョゼに対しても礼節ある態度で接してくれた。二人の仲をすぐに看取しえたようで、ちょっとしたタクシーデートを物静かにエスコートしてくれた。

 恒夫は清潔な白いシートの上で、窓の外を興味深げに眺めるジョゼを見つめて、言う。

 

「もしかして、タクシーはじめて?」

「いや、別にはじめて乗ったわけちゃうで?」

 

 そう抗弁する彼女の視線がずっと近いことにどきりとしてしまう。

 恒夫はやはり無理をしてでもレンタカーを借りるべきだったかと悩みつつ、ジョゼとの少しばかりのデートをたのしんだ。

 

「着きましたよ、お客さん」

「あれが、恒夫の?」

「うん。俺のアパート」

 

 恒夫は運転手に代金を支払い、ジョゼと共に礼を述べて車外に出た。恒夫の背中で、ジョゼが走り去っていく運転手に手を振って見送る。、

 女性を負ぶる姿の恒夫であるが、羞恥といったものは感じない。あたりまえのようにジョゼを背負ったまま、二階への階段を上っていく。

 自分の背中と彼女の胸ごしに、ジョゼの鼓動が高鳴っているのがわかって、恒夫も少し頬が熱くなる。

 

「着いた」

 

 部屋の前につくと、ジョゼは恒夫の部屋の鍵を取り出した。彼女を背負ったままでは、恒夫はポケットを探れない。なのであらかじめ渡しておいたのである。

 

「あと、もう、ちょい──よっしゃ!」

 

 恒夫が扉側に身を寄せて、ジョゼの震える指先を導いた。

 自分の家以外の鍵を開けて、ジョゼはおもわず歓声をあげかける。恒夫もつられるように笑みをこぼした。

 重い扉を、ジョゼの手と共に開ける。

 

「ただいまー!」

「いや、ジョゼが言うの、それ?」

「なんや、『おかえり』って言うてほしいん?」

「んー、言ってほしい、かも?」

 

 正直に言うと、ジョゼは二の句が継げなくなったようだ。

 しかし、耳元で囁くように「おかえり、恒夫」と言われるのも考えものである。「あ~、重たかった~」という疲労の言葉が、どこか遠くの方へ吹き飛んでしまったではないか。

 

「ここが管理人の部屋か……」

 

 恒夫の無言の動揺をよそに、ジョゼは玄関に下りて、廊下を這って進む。

 魚の本や模型、ダイビンググッズは片づけられ、室内には段ボールがいくつか重ねられている。だが、ジョゼが進むのに支障ない動線は確保されていた。リビングルームに入った途端、ジョゼは目を輝かせた。

 

「水槽がある!」

 

 ほのかに明るい照明に照らされたアクアリウム……魚好きな恒夫らしい品である。

 恒夫はジョゼが近くで見やすいように、来客用の椅子を用意した。水槽の中で気持ちよさそうに泳ぐ魚たちが、ジョゼの目に(こころよ)い。

 

「管理人は、ほんまに魚好きやな」

「はは。まぁな」

「──この魚、春になったらどうするん?」

「うちの教授が引き取ってくれることになってるから、大丈夫だよ」

 

 そうなんかと呟くジョゼ。少し寂し気な横顔で、水槽のガラスを指で叩くと、彼女は改めて恒夫の部屋を見渡した。

 

「ここが管理人の部屋……」

 

 まるで万感の思いを声にしたかのような、深い呼吸と吐息。

 恒夫はベッドに腰掛けて、そこにいるジョゼを見つめる。恒夫にしても、ここにジョゼがいることに、感動のような心地よさを覚えてならなかった。

「炊飯器こないなとこにある」とか、本当に物珍しげな様子で室内を眺め終えて、彼女は腕を振るう。

 

「じゃあ、何食べる?」

「……え?」

「昼飯。なんや、もう予定わすれたん?」

 

 思い出して恒夫は台所の方に駆けた。冷蔵庫の食材。調理道具。ホットプレートをジョゼのまえに用意する。

 恒夫は思わずつぶやいていた。

 

「“お好み焼き”なんて久しぶりに食うな」

「うちのはな、ばあちゃん直伝やからな。期待しとってええで?」

 

 キャベツを細かく切って、卵や小麦粉、山芋などの材料と混ぜ合わせる。恒夫が用意したホットプレートに生地が運ばれ、メインを飾る豚肉の香ばしい香りが室内に充満した。

 ジョゼが両手に構える平べったい器具──起金(おこしがね)は、恒夫の地元・広島だとヘラと呼ぶが、関西だとコテというらしい。驚きである。

 

「たんと食べや」

「うん、いただきます!」

 

 ジョゼの料理の腕には、恒夫は全幅の信頼を寄せている。祖母のチヅ直伝ということもあろうが、恒夫の調理の腕では味わえないレベルであることに変わりない。

 

「ぶちうまい!」

 

 思わず広島の方言が出る恒夫。

 そんな彼の食事風景を見守るジョゼも、その言葉が「すごくおいしい!」というものだと心得ている。

 

「おかわりしいや」

 

 恒夫は頷くばかりである。

 大阪のお好み焼きだけでなく、ジョゼは広島焼きについても研究していたらしく、その両方に恒夫は舌鼓をうった。

 

「は~、ごちそうさまでした」

「おそまつさんでした」

 

 このやりとりも何度目になるか。

 それでも、恒夫は自分の部屋でジョゼの料理を食べられる日が来るとは、夢にも思っていなかった。

 器具の片づけを担う恒夫と、食後に一息つくジョゼというのも、もはや何年もそうしてきたような感慨を覚える。

 

(でも)

 

 それも、あと三ヶ月ほど。

 正直、心細くはある。ジョゼを残していくことに、不安がないといえば嘘になる。隼人や舞、花菜がフォローを入れてくれるし、いまは携帯(スマホ)だってある。 

 だけれど──さびしい。

 

(俺も、たいがい我儘(わがまま)だよな)

 

 自嘲しつつ、洗い物を終える恒夫。

 そんな彼を心待ちしていたように、部屋にあった魚の図鑑を広げていたジョゼが微笑んで迎える。

 腰を下ろした恒夫は、ふと思い出す。

 

「──なぁ、ジョゼ」

「なんや、管理人?」

「今日さ、ジョゼが俺の家に来てくれて、ほんとにうれしい」

「──なんや。急にあらたまって?」

 

 眉を(ひそ)めるジョゼ。悪いものでも食べた、いや、自分が()わせたのだろうかと怪訝(けげん)する彼女に、恒夫は思い出すままに言ってのける。

 

「それでさ。ジョゼから俺の家に行きたいって、言ってくれたじゃん?」

「そう、やけど?」

 

 まだ要領を掴めていないジョゼ。

 本当に気づいていなかったらしい様子を再確認しつつ、恒夫は肩をすくめて微笑する。

 

「あの時さ。……管理人(おれ)の家に行ってみたいって、ほら、“別の意味”で聞こえて、さ」

「……別の?」

「だから、さ」

「?」

 

 小首を傾げる恋人に、青年は熱くなる頬を指でかきつつ、いっそ明快にすぎるほど、まっすぐに告げた。

 

 

 

「その、『親に紹介してほしい』……てきな?」

 

 

 

 つい言ってしまった恒夫。

 ジョゼは完全に虚を突かれた。

 

 

 

「…………、…………、…………、…………!」

 

 

 

 瞬間だった。

 ジョゼは、()でた(たこ)のように、全身で赤面した。白い湯気(ゆげ)までたちのぼったようにも見えた。

 

「ちゃちゃちゃ、ちゃうッ! ちゃうって! ああああ、ア、ア、アタイ、まま、まだそんな!」

 

 限界だった。

 恒夫は噴き出さずにはいられなかった。

 

「なな、なにわろてんねん、アホ! 恒夫のアホっ!」

 

 大声で笑い転げ、涙が零れるほどツボにはまる恒夫を、ジョゼはどうにかこうにかだまくらかせようと試みるが、無理だった。

 ポカスカ殴りかかってマウントをとりにかかる彼女を、彼氏は素直に受け入れつつ、はじける笑声だけは止めようがなかった。

 

 

 でも──と恒夫は思う。

 きっと──とも想う。

 

 

 

 彼女(ジョゼ)を親に紹介する日は近いだろうと、恒夫は強く確信している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おしまい

 

 

 

 

 

 


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