死神さまの大冒険 〜ゲームから転移しましたが、自分だけバグって最強です〜 作:サンサソー
よければ感想・誤字報告もお願いしたいです。どういうところがダメなのか、どの辺が面白かったのか反応を確認したいので…。
【フントの村】
ランドール地方の小さな村。比較的に農業が盛んなこの地方ならではの景色と作物が旅人を迎える。
アイテム【ライブラリ】を開き情報を確認する。1度開けば、自分のいる場所や周囲の生物などの情報が書き加えられる不思議な本。ダンジョンの設定やどういう町なのかを知れるため、多くのプレイヤーが最初期から配布されたこのアイテムを捨てることはほとんどなかった。
私はこの地の情報を何も持っていない。今のところ情報源で頼れるのは、私を見ることができるサヤさんとこのライブラリだけだ。
サヤさんの少し後ろに付きながら村に入ってみる。こんなモンスターが村の中に出現するなど普通は大事件だ。そう、普通は……。
「おやサヤちゃん、薬草は十分に集まったかいねぇ?」
「はい。1度家に帰ったあとに納品します」
「そうけぇ、んだら炭も少しだけ持ってきてくれや。ひさぁしく柿を仕入れたでよ、焼いて食わせたる」
「柿っ!……あ、ありがとうございます」
おばあさんがサヤさんと楽しそうに会話している。その目は私の姿を映していない。周囲を通りかかる村人たちもサヤさんを見はするものの私に目を向けるものは誰もいなかった。
これで私を見ることができる人間は限られていることが証明できたわけだ……そう考えると寂しく思えてくるな…。
「キン様、すみません、待たせてしまいました」
「気にしなくていい。それにしても、柿の話になると目を輝かせていたね。好きなのかい?」
「え、いや……その、久しぶりなので……この村は見ての通り小さな農村で、甘味とかも少ないので…」
「ああ、なるほど」
そんなに豊かな生活ではなさそうだ。柿も大事な甘味、ちょっとした贅沢なのだろう。それこそ、表情の変化に乏しい、控えめなサヤさんが目を輝かせるぐらいには。
「着きました。ここが私の住んでいる小屋です」
「ほう……」
サヤさんが立ち止まったのは小さな小屋前。人一人くぐるのがやっとの鳥居があるおかげで、かろうじて神に関する建物なのだとわかる。この……世界?にも鳥居はあるのか。
「どうぞ、狭いですが」
「ああ、お邪魔させてもらうよ」
中は小さなちゃぶ台と布団、編まれた藁などがあった。掃除が行き届いているらしく、クモの巣やホコリなどは見られない。
「ん…んしょ……」
サヤさんは藁を束ねて手早く編むと、ちゃぶ台近くの床に置いた。どうやら椅子代わりのものらしい。
「どうぞ」
「ありがとう」
ふむ…少し硬いが悪くない。骨が束ねられた藁の間に挟まりそうになるが、そこは我慢。
「さて、早速で悪いがこの地について聞かせてくれないか」
「ここに来てまだ日が浅いんでしたよね。では、まず地方についてから……」
サヤさんはこの地について、とても丁寧に説明してくれた。纏めてみると、大きく分けて次の3つ。
・地方は全部で8つ。
・このランドール地方は農業が盛んで自然も多い。
・地方はそれぞれ8つの国が治めており、ランドール地方はランドール帝国の支配下に置かれている。
う〜む……ランドールなんて国名も知らない。携わったゲームにもそんな名前は出していない。ということはつまり……ここは私の知る世界とはまた別のもの?
「あの、お役に立てましたでしょうか…?」
「ああ、とても貴重な情報だった。なにかお礼をしたいんだが……」
「そんな、お礼なんて恐れ多い…」
「私は施しを受けない。それに見合った対価を出すだけだ。物々交換とでも思ってくれ」
さて、何を渡そうか…… あ、そうだ。この村では甘味が少ないんだったな。おばあさんと話している時のあの目の輝き、かなり甘い物が好きなんだろう。
村まで連れてきてくれたことのお礼もしてなかったし、1つプレゼントしてあげようか。
収納魔法を発動し、1つのアイテムを選択する。空間の歪みに驚いたサヤさんは、歪みから出てきた小さな丸い物に目を見開いた。
「そ、それはまさか……」
「そのまさか、アメ玉だ」
これほどの田舎では、しかも山々に囲まれているこの村では、砂糖は高級品。滅多にお目にかかれない甘味だ。柿でさえ久しぶりだったのだ。アメ玉ともなればその価値は私の思う以上に高いだろう。
「これはキミの物だ。売るなり食べるなりするといい」
「あ、ありがとうございます…!」
サヤさんはあたふたしながらアメ玉を手の中に収めた。しばらくサヤさんはアメ玉を見つめ、それを口に……ではなく、私へと差し出した。
「ん?どうした、気に入らなかったかな?」
「いえ、そうではなく……その、こんなことを頼むのも、それも頂いたもののすることではないのですが……割って、くださいませんか」
「割る?……別に構わないが」
アメ玉を受け取り、ちゃぶ台に置く。そのまま指圧をかけると、アメ玉はパキッという音を発して複数に割れた。
「ありがとうございます。すみません、少し外に出てきます」
「ああ……」
サヤさんは私に一礼すると、戸を開けて外へと出て行った。何をするつもりなのだろうか……ついて行ってみるか。
後をこっそりと、物陰にかくれながらついて行ってみる。傍から見ると完全な不審者だが、私を見ることが出来るのはサヤさんだけ。少しだけ心が痛むが、それよりも好奇心が勝っていた。
サヤさんは別の家の戸を叩く。中から出てきたのは先程のおばあさんだ。
「ああいらっしゃい。サヤちゃん、薬草は持ってきてくれたかぁ?」
「はい、ここに」
サヤさんが薬草を渡すと、おばあさんは隅々まで薬草を観察し、ひとつ頷いた。
「いい薬草だぁ、これならじいさまの腰も治るだよ。あんがとぉなサヤちゃん」
「いえ、お礼には及びません」
「ほんに、謙虚な子だぁ。お上がり、柿を馳走しましょ」
「柿…!」
やはり目を輝かせながら、サヤさんは家の中に入っていった。私は足音を立てずに家に近づくと、通気口の隙間から家の中を覗き込んでみた。
「ほれ見てみい。おっきな柿じゃろぉ」
「すごい……こんなに大きな柿は初めて…!」
「そうけぇそうけぇ、これはサヤちゃんのにしようけぇな」
「ありがとうございます…!」
おばあさんが焼いた柿を、サヤさんは勢いよく頬張った。あつあつ、と言いながら食べるサヤさんは、表情はそこまで変わってはいないものの本当に美味しそうな食べっぷりをしている。
「じいさま、じいさまや。柿を焼いたでな、ほら起きぃ。久し振りの甘味ですよ」
「ぬ…おお、サヤちゃんもおったんか。すまんなぁ、ワシのために山まで」
「ふぁいひょうぶへふよ。ふぉれふあい」
「これこれ、口にもの入れて喋るでねぇや」
「ふぁい」
もきゅもきゅと食べ進めるサヤさん。おばあさんたちとのんびり食べている光景は、なかなかホッコリとする。
「んくっ………おばあさん、おじいさん。実は2人にあげたいものが……」
柿を食べ終わったサヤさんが、手の中にあった物を出そうとした時、外が急に騒がしくなった。
「やれやれー!奪えるもんは全部奪え!」
下卑た声のする方へ向かってみる。そこには山賊と思しき男たちが家々を壊し、人を攻撃し始めていた。
「これは……止めっ!?」
山賊たちへ進もうとした時、違和感を感じた。自分の足に込められている力がかなり大きい。もしや……まさかこんな時に!?
「メニューオープン!」
メニューを操作しステータス画面を開く。案の定、そこには……。
プレイヤー名:Rキン
Lv:101
種族:ブラパー
職業:覚成術LvMAX
攻撃力:E001
防御力:E001
敏捷性:E001
魔力:E001
技巧力:E001
運:E001
装備
頭:
体:
アクセサリー:
スキル
魂の掌握
常闇の儀式
死霊使役
死神の大鎌
超錬金術
超調合術
探知SP
武器錬成SP
防具錬成SP
エンチャント
収納魔法
バグったステータスが映っていた。
題名、どれがいいかな?(締め切り11/13)
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The Virus
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〜仲間に会いたいだけなんです〜
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死神さんの異世界めぐり
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〜仲間の行方とゲーム世界〜
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死神さまの大冒険
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〜ゲームから転移しましたが、
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自分だけバグって最強です〜