その名声は何処に響く   作:ガラクタ山のヌシ

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息抜きに描いた一作。
多分続きません。


その名声は何処に響く

とある日、トレセン学園の理事長室にて

 

「何故ですか?!」

緑色の服を着た女性がドン!と机を叩いている。

怒りで興奮しているのが、側から見てもわかる。

彼女は駿川たづな。ここトレセン学園の理事長秘書を務める女性だ。

「どうして、今年のダート部門の年度代表ウマ娘が"該当者無し"何ですか!!」

「不覚、返す言葉も無い……」

そう言うのはここ理事長室の主であり、この学園の理事長秋川やよい。

いつものやる気に満ち満ちた彼女とは明らかに様子が異なる。

「理事達は、中央所属のウマ娘でなければ中央の年度代表ウマ娘に相応しくないと…」

「彼女は結果を出しました!!地方所属のまま、中央G1を制したその努力は認められるべきでしょう?」

「正論、彼女に…()()()()()()()に合わせる顔がない」

最早理事長の表情は泣いてしまいそうなほどだった。

 

 

岩手県某所の民家の縁側、そこでお茶を飲みながら羊羹をもくもくと食べるウマ娘がいた。

サラサラとした栗毛は肩のあたりで揃えられており、片目には医療用の眼帯がつけられているが、当人はそれを気にした風でも無い。

背筋を伸ばし、凛としたようにも見えるその様に緑の和服がとてもよく似合っていた。

彼女こそはメイセイオペラ。

地方の所属のまま中央で行われたダートのG1フェブラリーステークス、そして地方で行われたG1帝王賞を制した猛者である。

 

ピンポーン

 

「ばっちゃーん、お客さーん」

「おめでねぁーの?(あんたじゃないの?)」

「誰がに会うような約束してねぁーよ、ばっちゃんは?」

「知らん」

知らんのなら仕方ない。メイセイオペラは正座していた足をよっこらしょ、と立ち上がると玄関の方に向かってスタスタと歩く。

そして、玄関の引き戸を開けるとそこには見知った顔があった。

「トレーナーさん?」

スーツ姿の青年。見覚えのあるその姿は忘れようはずもない。

彼女にとって、恩師とも言えるような人物である。が、しかし様子がおかしい。

「どうがしたが?トレーナーさん?」

「オペラ……」

教え子の名を呼ぶその声はどこか震えていた。

「すまない!」

「えっ、トレーナーさん?」

玄関前で急に土下座をはじめた担当トレーナーを前に彼女はただオロオロするしかできなかった。

「落ぢ着いだが?」

なんとか、土下座を辞めてもらい祖母と一緒にトレーナーを家へ上げる。

「何があったんだが?」

「実は……」

トレーナーは言い出しにくそうに口籠もる。

しかし、そうしていても仕方ないと意を決したように言う。

「中央でのキミの表彰の話が無くなった。わたしの力不足だ。すまん!!」

そう言うと、彼女のトレーナーはまた土下座を始めてしまった。

ただそんな中で当の本人は……

「へ?」

ただただ困惑しきりであった。




ダート、ダート、ダートー♪
ダートを舐め〜ると〜♪

ジャリジャリしそう。
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