刀使ノ巫女〜錬鉄の英雄の新たなる人生〜   作:橘闘牙

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 英霊エミヤと衛宮士郎の作品にドハマリしまして、何か自分も書いてみたいと勢いに任せて書いてみた作品となります。
 最初書くのは簡単に感じるんですが、一度投稿するとなんかとことん(本人私感)面白く、キャラ崩壊するようなことがないようにしたいと思うようになるんですよ。
 言い訳がましくなってしまいましたが、どうぞご覧いただければと思います。

 


 追伸
 ストライクウィッチーズ作品は近いうちに投稿できると思います。(11月の1日〜5日のいずれか)
 他の作品はしっくりくるものがなかなかできていないので時間がかかると思います。(できれば今年中に投稿できればと考えております)



プロローグ

 

 

 

 これから、ある男の昔話をしよう。

 

 

 少年時代に、男は一度全てを失った。それまでに得られていた喜びも、哀しみも、夢も、笑顔も、両親も、友人も。なにもかもを一瞬にして業火いや地獄に焼き払われた。

 

 そんな、全てを失ってしまった少年には、夢があった。

 

 「正義の味方になる」

 

 死ぬ運命にあった少年を救ってくれた養父。

 空っぽになってしまった自分に話してくれたその夢を、少年はまっすぐに引き継いでしまった。

 

 少年には、出会いが会った。

 姉のように身近にいた破天荒な‘‘虎‘‘、妹のように思っていた優しい後輩、そのどちらともつかない無邪気な義姉、師のように自分を支えてくれた彼女。

 

 数々の出会いの中で、運命すらも変えた出会い。何よりも鮮明に覚えていたのは、月光を背にした金色の髪をもった彼女。

 短い間に、共に歩み、戦い、ぶつかり、そして、恋慕とも尊敬ともいや何より深く思っていた。

 

 そして、少年は青年へと姿を変えた。

 夢を「正義の味方」追い続けていた。彼が打つ弓矢のようにひたすらに真っ直ぐに、迷いなく。

 例え、自分自身がどんなに傷つこうとも、誰からも理解されなくても、ただ人々が笑顔でいればと。

 

 「全てを救う」

 

 そんな、願いはただ人の身でしかない彼には現実に叶うことはないと気づきつつも、ひたすらに手を伸ばし続けた。しかし、そんな彼の手からも必ず零れ落ちるものはあった。

 

 けれど、青年はひたすらに歩み続けた。そして、一度だけ青年は死ぬ運命にあった人々を救うことができた。

 一度のみ叶った悲願だったが、その代償は大きく、彼の死後の平穏すら奪った。

 しかし、彼は気にしなかった、死して後も誰かを救えると信じていた。

 

 ‘‘今度こそ、すべてを救える‘‘

 

 男は絶望した。

 理想の果てにあったのは、世界の脅威をただひたすらに刈り取る無慈悲なチカラの化身。

 ただ、繰り返される‘‘作業‘‘に、男はだんだんと擦り減っていった。

 摩耗していく中で、男は自分の理想を否定した。

 

 そして、青年は機会を待った。過去の記憶にあった戦いの日を。

 好機は訪れた。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 多くの間違いを犯してきた身だが、結局は自分自身を見失っていたにすぎなかったのかもしれない。

 守護者となって、ひたすら世界の敵を殺し続けながらも機会を聖杯戦争に喚ばれるのを過去の自分に接触する機会を待っていた。

 過去の自分を殺すことを目的とした戦いだったが、結局は自分の理想を追い続ける自分自身に敗北したのだ。

 そして、見失っていたものを取り戻すことができた。

 後は、座へと還るだけだったが、彼女が現れた。

 

 

「アーチャー、もう一度私と契約して」

 

 

「それはできない、私にその権利はないだろう。それに、目的がない。私の戦いはここで終わりだ。」

 

 

「けど、けどそれじゃあ、あんたが救われ……」

 

 

「!?ふっ……まいったな。この世に未練はないんだが……凛、俺を頼む。知っての通り頼りない奴だがからな、君が支えてやってくれ。」

 

 

「……アー、チャー……うん、分かってる。私頑張るから、あんたみたいに捻くれたやつにならないように頑張るから。きっとあいつが自分を好きになれるように頑張るから。だから、アンタも……」

 

 

「答えは得た。大丈夫だよ、遠坂これから俺も……頑張っていくから」

 

 

 そして、英霊エミヤ・錬鉄の英雄の物語は幕を引き、新たな地へと足を踏み入れる。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 何かに意識を引き抜かれるイメージ。

 幾度となく経験した“呼び出される”感覚だ。

 

 

 ―またか―――。

 

 

 アーチャーはそう心で呟き、そしてふと違和感を覚えた。

 分霊ではなく、核たる本体ごと引き落とされる感覚。

 通常ならばありえない感覚に、かの騎士王の現界もこのようなものだったのかと頭の片隅で思った。

 

 

 気がつくと温かい何かに包まれた感覚が伝わってきた。光が指してきたため、目を開けると掠れた視界が晴れていくと白い天井が見えてきた。

 そこへ二人の人物がこちらを覗き込むように見てきた。

 

 

「私がお母さんだよ」

 

 

 右からそんな言葉が聞こえ、左からもお父さんだよという声も聞こえてきた。そして、自分の姿を見てみると成人男性の手とは思えない小さな手がそこにあった。

 

「(なんでさ!)」

 

 生前の口癖を心のなかで呟き、状況の確認を進めようとしたところで二人の人物が会話を始めていた。

 

 

「そういえば、あんたこの子の名前決めたの?」

 

 

「いや、美奈都が決めるんじゃないのか?」

 

 

「はぁー、まさか考えてすらいないの!」

 

 

「いやいや、ちゃんと考えてはいるよ。一応、生みの親の意見は聞かないといけないと思って」

 

 

「うーん、それなら………って名前はどう?」

 

 

「うん、思ったよりはまともな名前だったけど趣味全開の名前はどうなんだ」

 

 

「だったら、あんたの候補を聞かせてよ。文句言うくらいなんだからちゃんと考えてるだよね〜」

 

 

「そりゃ、考えてるよ。初めての僕達子供なんだから……士郎って名前はどうかな?」

 

 

「士郎……うん、いい名前だね。衛藤士郎……士郎、これからよろしく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可奈美って朝に強い?弱い?(寝起き)

  • 強い
  • 弱い
  • 剣術大会のときのみ強い
  • どちらでもない
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