ジョジョの奇妙な鬼殺の冒険   作:レイファルクス

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第18説

 

 

「(蕨姫の部屋はここか…)」

 

 

善逸は京極屋の旦那から教えられた部屋に到着するが、部屋には誰もいなかった。

 

 

「(いない…、人を狩りに行ってるのか。だとしたら、炭治郎が危ない!)」

 

 

善逸は自分の"鎹雀(かすがいすずめ)"である"うこぎ"を呼び、炭治郎がいたときと屋に向かった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「鬼狩りの子?そう、来たのね。何人いるの?柱は来てる?アンタは柱じゃ無さそうね、弱そうだもの」

 

 

炭治郎は伊之助がいる荻本屋に向かう途中で鬼の匂いを嗅ぎ取り、急いで戻ると、そこには鬼が鯉夏を帯で取り込んでいる所だった。

 

 

「(体が…!鯉夏さんの体が無い!どうなっている!?血の匂いはしない…、出血はしていないようだ…)その人を放せ!」

 

 

炭治郎は鬼に鯉夏を放すように叫ぶ。

 

 

「……誰に向かって口を利いてんだお前は」

 

 

だがそれは鬼を怒らせるだけだった。鬼は帯で炭治郎を攻撃し、部屋の外に追い出した。

 

 

「(速い、見えなかった。体が痺れて手足に力が入らない。落ち着け!!体は反応できてる、そうじゃなかったら今生きていない)」

 

 

「(手足に力が入らないのは俺が怯えているからだ、体が痺れているのは背中を強打しているから当たり前)」

 

 

隣の建物に体を強打した炭治郎は、ゆっくりと体を起き上がらせる。

 

 

「(あの鬼の武器は帯だ、"異能"がある。人間を帯の中に取り込める。建物の中をいくら探しても人が通れるような抜け道が無かった訳だ)」

 

 

「(帯が"通れる隙間"さえあれば人を拐える)」

 

 

炭治郎は鬼の異能を見破っていた。

 

 

「へぇ、生きてるんだ?アンタの目、綺麗ね。目玉だけほじくって喰ってあげる。アタシは十二鬼月・上弦の肆、墮姫(だき)。覚えておきなさい」

 

 

『ヒノカミ神楽 輝輝恩光(ききおんこう)

 

 

鯉夏を捕らえていた墮姫は名乗ったと同時に炭治郎に詰め寄る。それと同時に炭治郎も墮姫に詰め寄り、型を繰り出す。そして炭治郎は鯉夏が取り込まれた帯を斬ることに成功した。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

切見世

 

 

そこは遊郭では最下級の女郎屋。客がつかなくなったり、病気になった遊女が送られる場所である。

 

 

その建物の一室に、天元と彼に介護されている雛鶴の姿があった。

 

 

「天元様、私に構わずもう行ってくださいませ。先程の音が聞こえたでしょう?鬼が暴れています」

 

 

「本当に大丈夫だな?」

 

 

「はい…、お役に立てず申し訳ありません」

 

 

天元の妻の一人・雛鶴。彼女は蕨姫が鬼であることに気づいたが、蕨姫も雛鶴を怪しみ、監視していたため、身動きが取れなかった。

 

 

そこで雛鶴は毒を飲み、病に罹った"ふり"をして京極屋を出ようとする。だが蕨姫は別れ際に帯を渡していた。

 

 

その目的は『監視』と『殺害』。何か起こった際に即座に雛鶴を始末できるように。

 

 

だがそれは失敗に終わった。天元がクナイで帯を壁に縫い付けていたからだ。

 

 

天元は雛鶴に解毒薬を飲ませると

 

 

「お前はもう何もしなくていい。解毒薬が効いたら吉原を出ろ、いいな?」

 

 

そう言って雛鶴を抱きしめた。

 

 

それから天元は戦闘が行われているであろう場所に向かっていると、急に向かっている方向を変えた。

 

 

そしてとある道に到着する。

 

 

「(ここだ!地面の下!)」

 

 

天元は地面に耳を当て、音を拾う。

 

 

「(誰かが戦っている音がする、反響してよく聞こえる。中には広い空洞がある、しかしそこに通じる道は幼い子供くらいしか入れない狭さ)」

 

 

天元は徐に日輪刀の柄を掴み、巻いていた布を切った。

 

 

「チュンチュン!チュンチュン!」

 

 

するとそこに善逸の鎹雀であるうこぎが天元の目の前に降りた。

 

 

「お前がうこぎか。悪いが今は急いでいるんだ、この下に鬼がいる。お前は善逸を連れて来てくれ」

 

 

「チュン!」

 

 

うこぎは天元に言われ、上空へ飛んだ。

 

 

『音の呼吸 壱ノ型 轟』

 

 

天元はうこぎが飛び去るのを見届けると、日輪刀を一気に地面に叩きつけた。

 

 

天元は鬼殺隊の中でも類を見ない"二刀流"の使い手である。

 

 

その刀から発せられる爆発は桁違いの威力を持ち、喰らってしまっては生き延びることはできないので、何故爆発するかは今の所不明である。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

時を戻して炭治郎がときと屋を出た後、伊之助は炭治郎たちが来るのを待っていた。だが、いくら待っても炭治郎たちは来なかった。

 

 

「遅いぜ悶絶に権八郎の奴!日が暮れているのにちっとも来やしねぇ!こうなったら俺一人で動くぜ!猪突猛進をこの胸に!」

 

 

ググッ「デヤーッ!!」ダンッ バキッ

 

 

待ちくたびれた伊之助はその場で跳躍し、天井に頭を突っ込んだ。

 

 

「ねずみ共、刀だ!」

 

 

伊之助は天井裏の暗闇に向かって叫ぶと、暗闇の中から二匹のねずみが伊之助の刀を持ってきた。

 

 

このねずみは天元の使いの"忍獣"のムキムキねずみで、天元の下で特別な訓練を受けており、知能が極めて高い。その力は一匹で刀を一本運べるほどである。

 

 

伊之助はムキムキねずみから刀を受け取り、着ていた服を脱ぎ、いつもの格好になり、最後に猪の頭の被り物を被る。

 

 

「行くぜ鬼退治!猪突猛進!!」

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

伊之助は壁や床、天井などを壊しまくっていると、突き当たりの廊下、その床の下に穴があるのを見つけた。

 

 

「グワハハハッ、見つけたぞ鬼の巣に通じる穴を!!ビリビリ感じるぜ鬼の気配!!覚悟しやがれ!」

 

 

伊之助は意気揚々に穴に突っ込むが、その穴は狭く、頭だけしか入らなかった。

 

 

「頭しか入れねぇ訳だな、ハハハハッ!甘いんだよ、この伊之助様には通用しねぇ」

 

 

すると伊之助は腕の関節を全て外した。

 

 

「俺は体中の関節を外せる男、つまりは"頭"さえ入ればどこでも行ける」

 

 

関節を外した伊之助は再び穴に入ると、今度はすんなり入り、穴の中をまるで蛇のように進んだ。

 

 

そして穴の先、終着点に到着した伊之助はとある空洞に辿り着いた。

 

 

そこには墮姫の帯に取り込まれた人がおり、その中には天元の妻のまきをや須磨の姿もあった。

 

 

「何なんだここは…」ゴキゴキッ

 

 

伊之助は関節を戻しながらその光景を見ていると

 

 

『お前こそ何なんだい?他所様の食糧庫に入りやがって、汚い、汚いね。汚い、臭い、糞虫が!!』

 

 

端に目と口がついた帯が伊之助に威嚇していた。

 

 

「(何だこの蚯蚓、キモッ!!)」

 

 

「ぐねぐね、ぐねぐね気持ち悪ィんだよ蚯蚓帯!グワハハハハッ、動きが鈍いぜ、欲張って人間を取り込み過ぎてんだ!」

 

 

「でっぷり肥えた蚯蚓の攻撃なんぞ、伊之助様には当たりゃしねぇぜ!ケツまくって出直してきな!!」

 

 

伊之助は蚯蚓帯の攻撃を避けながら帯を斬る。すると切り口から捕らえられていた人が続々と出てきた。

 

 

「(チッ、上手いこと人間を避けて斬りやがる。せっかく鮮度の高い食糧を保存していたのに!!)」

 

 

「(そしてコイツの勘の鋭さ!特に殺気を感じる力は尋常じゃない!前後左右どこからの攻撃でも敏感に察知して躱す。食糧貯蔵庫にまで鬼狩りが入ってくるのは想定外だった、…どうする?)」

 

 

蚯蚓帯はどう伊之助を排除するか試行錯誤すると

 

 

《生かして捕らえろ》

 

 

墮姫の声が蚯蚓帯にのみ聞こえた。

 

 

《そいつはまきをを捕らえる時に邪魔をした奴だ、美しかった。保存していた人間も極めて美しい十人以外は殺しても構わない》

 

 

《ただ殺すより生け捕りは難しいかもしれないが、そこにいる何人か喰ってお前の体(・・・・)を強化しろ》

 

 

「オラアアア!!」

 

 

墮姫が蚯蚓帯に指令を出し終えたと同時に伊之助が蚯蚓帯に斬りかかるが、蚯蚓帯は自分の体をぐねらせることで威力を相殺した。

 

 

そして蚯蚓帯は伊之助を捕まえようと体を伸ばす。しかし伊之助は持っていた刀を手放し、体を後ろに反らして帯を避ける。その後刀を蹴り、再び刀を手に持った。

 

 

『獣の呼吸 陸ノ牙 乱杭咬み!!』

 

 

伊之助はお返しとばかりに型を繰り出す。

 

 

『アタシを斬ったって意味無いわよ?"本体"じゃないし。それよりせっかく救えた奴らが疎かだけどいいのかい?』

 

 

『アンタにやられた分はすぐに取り戻せるんだよ』

 

 

蚯蚓帯に言われた伊之助が気づいた時には既に蚯蚓帯は自分の体を助けた人に向かって伸ばしていた。

 

 

だが、蚯蚓帯は人間を捕らえることは無かった。

 

 

「"蚯蚓帯"とは上手いこと言うもんだ!」

 

 

「ほんと気持ち悪いです、ほんとその通りです。天元様に言いつけてやります」

 

 

「あたしたちも加勢するから頑張りな猪頭!」

 

 

目覚めたまきをと須磨がクナイで帯を地面に縫い付けた。

 

 

「誰だてめェら!!」

 

 

二人のことを知らない伊之助は誰かと質問をする。

 

 

「宇随の妻です!アタシあんまり戦えないから、期待しないでくださいね」

 

 

須磨は帯から人をクナイで守りながら自己紹介をする。

 

 

「須磨ァ!!弱気なことを言うんじゃない!!」

 

 

「だってだって、まきをさんあたしか"味噌っかす"なの知ってますよね!?すぐ捕まったし!」

 

 

「無茶ですよ、捕まってる人皆守りきるのは!!あたし一番に死にそうですもん」

 

 

弱気なことを言ってる須磨にまきをが叱咤をするが、それでも須磨は弱気を吐いていた。

 

 

『そうさ、よくわかってるねぇ。さあ、どれから喰おうか』

 

 

「(あの野郎!!本体じゃねぇだと!?ホントだったらやべぇぞ、戦いに終わりが無ぇ)」

 

 

伊之助がどうやって戦いを終わらせるが考えていると

 

 

ドゴォンッ!!

 

 

突如空洞の天井に当たる箇所が"爆発した"。

 

 

するとその穴から人影が舞い降りた。

 

 

その人影の正体は天元であり、瞬く間に帯を斬った。

 

 

「天元様……」

 

 

「まきを、須磨。遅れて悪かったな、こっからはド派手に行くぜ!!」

 

 

 

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