ジョジョの奇妙な鬼殺の冒険   作:レイファルクス

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第20説

 

 

ダニエルが上弦の肆・"妓夫太郎・墮姫"兄妹を倒した翌日の夜、鬼舞辻無惨の根城"無限城(むげんじょう)"に"上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)"、"上弦の弐・猗窩座"、"上弦の参・半天狗(はんてんぐ)"が無限城を操る"鳴女(なきめ)"の血鬼術(けっきじゅつ)によって集められた。

 

 

そして無惨の口から妓夫太郎と墮姫がやられたこと、鳴女を"新たな上弦の肆"にすることを伝えられ、無惨は言いたいことだけ言ってその場を去った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

それから数日後、承太郎の屋敷である『波紋屋敷(はもんやしき)』には、承太郎を始め、花京院、ポルナレフ、ジョセフ、伊山砂子ことイギー、炭治郎、承太郎の鎹鴉のアヴドゥル。

 

 

しのぶ、カナエ、天元、まきを、須磨、雛鶴、善逸、伊之助が屋敷の居間に集められていた。

 

 

「見知った顔の方もいますが、先ずは自己紹介を。私は『ダニエル・J・ダービー』、賭け事を生業としています。そして私の弟の『テレンス・T・ダービー』、それと私たちが飼っている"オランウータン"の『フォーエバー』です」

 

 

「兄さんの紹介に預かりました『テレンス・T・ダービー』です。よろしく」

 

 

「ウホッ」

 

 

その居間にはダービー兄弟とフォーエバーが集まった人に挨拶をしていた。

 

 

「私は鬼殺隊・蟲柱の胡蝶しのぶと申します。こちらは私の姉の胡蝶カナエ」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「俺は鬼殺隊・音柱の宇随天元、こっちは俺の妻の雛鶴、まきを、須磨」

 

 

「俺は鬼殺隊隊員の我妻善逸、隣にいるのは俺の同期の嘴平伊之助です」

 

 

「俺様は山の王、伊之助様だ!」

 

 

しのぶたちは自己紹介を兼ねて挨拶を返す。

 

 

「しかしまさか、お前さんたちまでこの世界に来とったとはのぅ…」

 

 

「こちらも驚きですよ、まさかポルナレフさんたち以外にも私たちと同じ境遇の人がいたなんてね」

 

 

ジョセフとダニエルは互いの心境を語り合っていた。

 

 

「それで…、その…、おたくらのその"すたんど"って奴を教えて欲しいんだが…?」

 

 

天元がダニエルたちの《幽波紋(スタンド)》について質問を投げ掛けた。

 

 

「それは失礼、では私から。私の《幽波紋》の名は《オシリス神》。エジプトと呼ばれる地で神として崇められている《エジプト9英神》の一体の名を頂いています」

 

 

「私の《幽波紋》の能力は、『"賭け"で負かした相手の魂を抜き取る』のです」

 

 

「私の《幽波紋》も、エジプトと呼ばれる地で、神として崇められている《エジプト9英神》の一体、《アトゥム神》と呼ばれる神の名を頂いています」

 

 

「能力は兄さん同様、『"賭け"で負かした相手の魂を抜き取る』です。因みに、兄さんの幽波紋(オシリス神)は魂をチップコインに変形させ、私の幽波紋(アトゥム神)は魂を私が作成した人形に封じ込めます」

 

 

ダニエルとテレンスは互いの《幽波紋》の能力を説明する。

 

 

「それから、フォーエバーの《幽波紋》はタロットカードの8番、力を暗示する幽波紋、(ストレングス)です」

 

 

「能力は『物体の変化及び強化』。触れている物限定ではありますが、物の姿を変化させたり、強くしたりします」

 

 

(※実際は船と一体化して能力を発揮する"物質同化型スタンド"ですが、前話に記載した通りこの小説版では、このような能力にしています。)

 

 

ダニエルとテレンスがフォーエバーの幽波紋能力を説明する。

 

 

「それは派手に実感したぜ。なにせ垂らされた糸が注連縄ほどの太さになったからな」

 

 

天元の言葉にその場にいたまきをと須磨が頷いていた。

 

 

「まぁ今回は、お前の幽波紋能力に助けられた。改めて礼を言う、ありがとう」

 

 

承太郎はダニエルに向かって頭を下げる。

 

 

「ところで、あの魂を抜かれた鬼はどうなったのですか?」

 

 

善逸が妓夫太郎と墮姫について質問をする。

 

 

「それなのですが…、珠世さんの"研究"のために遊郭から運んでいる最中に、崩壊してしまったのです」

 

 

「事前に愈史郎さんから頂いていた"採血刀"で血を抜いていたのが幸いでしたが…」

 

 

なんと妓夫太郎・墮姫兄妹の体は崩壊してしまっていたのだった。

 

 

「それなのですが…、魂を抜かれた体は一種の"仮死状態"となっていますので、長時間魂を抜かれた状態が続くと、死んでしまうのですよ」

 

 

「まさか鬼は死ぬと体が崩壊するなんて、思いもしませんでしたよ」

 

 

「ウホ…」

 

 

ダニエルは自分の能力の説明を追加し、テレンスとフォーエバーはちょっとした罪悪感を感じていた。

 

 

「まあ無理もありませんよ。"鬼は死んだら体が崩壊する"なんて、その場を見た人か、鬼殺隊の人しか知り得ませんから」

 

 

そこにカナエがフォローするかのように説明をした。

 

 

「……ありがとうございます」

 

 

「ところで、抜いた魂はどうするんだ?」

 

 

ダニエルがカナエに礼を言った直後に、承太郎が質問をする。

 

 

「それなのですが…、"コレ"を見てください」

 

 

ダニエルはポケットからチップコインを取り出し、承太郎たちに見せた。

 

 

「こっ…、これは!?」

 

 

「嘘だろ!?」

 

 

ダニエルが出したチップコインには妓夫太郎と墮姫の顔では無く、別の顔が浮かんでいたのだった。

 

 

「むむっ、こ奴は!?」

 

 

「まさか!?」

 

 

ジョセフが墮姫のチップコインを見ると、一緒に覗いていたアヴドゥルまでもが唸った。

 

 

「ジジィ、アヴドゥル。コイツを知っているのか?」

 

 

「ああ、忘れもせん。コイツは儂とアヴドゥルを襲った幽波紋使い、《エジプト9英神》の一体、《バステト女神》の幽波紋を使う女!」

 

 

なんと墮姫の魂はかつてエジプトの地でジョセフとアヴドゥルを襲った一人、『マライア』だったのだ。

 

 

「承太郎、コイツは"あの時"のゲス野郎だ!」

 

 

「何だと?」

 

 

承太郎はポルナレフが見ていたチップコインを見ると、そこには特徴的な髪型をした男性、《エジプト9英神》の一体、《セト神》の名を持つ幽波紋使い、『アレッシー』だった。

 

 

「この人たちのことを御存じで?」

 

 

「ああ。コイツは《エジプト9英神》の一体、《セト神》の名を持つ幽波紋を使う男で、その能力は『影で触れた相手を若返らせる』んだ。しかも触れている時間が長ければ長いほど若返る」

 

 

「承太郎は七歳くらい、俺は三歳くらいまで若返ちまって、記憶も歳相応に戻されちまった。おまけに俺たちと関係の無い人を胎児にまでしちまったこともあるんだ」

 

 

「この女は《エジプト9英神》の一体、《バステト女神》の名を持つ幽波紋の使い手で、『コンセント』と呼ばれる電気の供給口に姿を"擬態"させ、『触れた相手に"磁力"を帯びせる』能力を持つ」

 

 

「この能力は厄介で、時間が経過するにつれ、磁力が強くなる。そしてありとあらゆる金属類を引き寄せてしまうのだ」

 

 

ダニエルの質問に、承太郎、ポルナレフ、ジョセフ、アヴドゥルが説明をする。

 

 

「ジジィにアヴドゥル、よくそんな相手を倒せたもんだな」

 

 

「ポルナレフとは、頭の出来が違うのだよ」

 

 

アヴドゥルは翼で自分の頭を指す。

 

 

「そこで俺を引き合いに出すなよ」

 

 

「事実であろう?それにしても、よく子供の状態から敵を倒せたな?」

 

 

「ああそれは、承太郎が奴を殴り飛ばした後、地面の石に躓いて頭を打って気絶したんだよ。そうしたら、元に戻ってな」

 

 

そう、承太郎は子供の頃から『殴る時は殴る男』だったため、幽波紋が使えないと油断したアレッシーが承太郎のラッシュを諸に喰らってしまったのだ。

 

 

その後目を覚ましたアレッシーだが、元に戻った承太郎とポルナレフの『ダメ押し』を受け、遥か彼方に飛ばされ、戦闘不能(リタイア)となったのだった。

 

 

「……皆さん、濃い経験をされてますね」

 

 

承太郎たちの話を聞いていたしのぶがボソッと呟いた。

 

 

「別にこれくらい、苦でも無いさ」

 

 

ポルナレフがそう言うと、承太郎たちは一斉に頷いた。

 

 

「それでは我々はそろそろお(いとま)しますか」

 

 

ダニエルが立ち上がったと同時にテレンスとフォーエバーが立ち上がった。

 

 

「今回の鬼殺、本当に感謝する。重ね重ねお礼を言う」

 

 

「構いませんよ、これからもご贔屓に」

 

 

ダービー兄弟とフォーエバーは波紋屋敷を後にした。

 

 

 

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