ジョジョの奇妙な鬼殺の冒険   作:レイファルクス

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第24説

 

 

炭治郎たちが行冥の下を訪れた日の夜、炭治郎たちは小屋の中で炭治郎が作った飯を食べていた。

 

 

モグモグ「炭治郎の飯は旨いな」

 

 

モグモグ「同感、食べ過ぎて太りそうだぜ」

 

 

善逸と玄弥は炭治郎の飯に舌鼓を打ちつつも飯を頬張っていた。

 

 

「ありがとう、善逸に玄弥。ほら、汁物ができたからお椀ちょうだい?」

 

 

炭治郎は鍋の中をかき混ぜながら善逸と玄弥にお礼を言った後、お椀を受け取るために手を差し出す。すると、善逸と玄弥以外にカナヲと伊之助もお椀を炭治郎に差し出した。

 

 

「それじゃ盛るからもうちょっと待っててな」

 

 

炭治郎はお椀を"5つ"受け取り、汁物をお椀の中に注いだ。

 

 

「え~っと…、善逸に玄弥に、カナヲに伊之助、俺と…あれ?」

 

 

炭治郎はここで初めてお椀が"1つ多い"ことに気づいた。

 

 

炭治郎は小屋の中を見渡すと、善逸、玄弥、カナヲ、伊之助の他に"行冥がいる"ことに気づいた。

 

 

「南無…」

 

 

「「「「ひっ、悲鳴嶼さん!!?」」」」

 

 

「玉ジャリジャリ親父!?なんでここに!?」

 

 

炭治郎たちは行冥が小屋の中にいることに驚いていた。

 

 

「修行内容の詳細を伝えようと思い、小屋に来てみたら、美味しそうな匂いに釣られてしまい…」

 

 

「あ~っ、それでお椀を差し出していた…と」

 

 

炭治郎の質問に行冥は涙を流しながら頷いた。

 

 

「分かりました。良ければ食べていかれますか?」

 

 

「……頂こう」

 

 

炭治郎は笑いながら行冥のお椀に汁物を注ぎ、行冥に渡した。

 

 

「はい、どうぞ。熱いので気をつけてくださいね」

 

 

「感謝する…、いただきます」

 

 

行冥は炭治郎が作った汁物を一口啜る。

 

 

「……うまい」

 

 

行冥は一口啜った後、黙々と汁物を食べていた。

 

 

「クスッ、お気に召して何よりです。さぁみんな、冷めない内に食べよう!」

 

 

炭治郎はみんなにお椀を渡して一緒に食べた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「竈門炭治郎…、君の食事は実に美味だった…。ご馳走さまでした」

 

 

「お粗末様です。それで、修行内容の詳細とは…?」

 

 

行冥は炭治郎に食事のお礼を言い、炭治郎はその言葉を受け取る。そして小屋に訪れた理由を聞く。

 

 

「うむ。まず滝の修行だが、時間は一刻打たれ続けるようになりなさい。そして一刻経過すれば丸太を担ぐ修行、最後に岩を押す修行になる」

 

 

行冥は滝に打たれる時間等を伝える。

 

 

「わかりました。態々ありがとうございます」

 

 

「よい、私は君たちに"期待"している。頑張ることだ」

 

 

行冥はそう言って、小屋を出た。そして炭治郎たちは修行の疲れを癒すために就寝することにした。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

チュン…、チュン…

 

 

「うぅ~ん…」

 

 

翌朝、炭治郎は日差しを受け、目を覚ます。すると

 

 

「うぅ…ん」

 

 

「えっ?カナヲ??」

 

 

目の前にカナヲの顔があったのだ。

 

 

「(なっ…、なんでカナヲの顔がこんな近くに!?………カナヲの顔、可愛いな~。睫毛(まつげ)は長いし、唇も潤っていて柔らかそう…。)口づけ…したいな…

 

 

「いいよ」

 

 

炭治郎はカナヲの唇を凝視していると、唇が動いたので視線を上に向ける。すると目を覚ましていたカナヲが炭治郎の顔を覗いていた。

 

 

「炭治郎なら、口づけしても…、いいよ」

 

 

「カナヲ…」

 

 

「炭治郎…」

 

 

元々距離が近かった二人の顔が更に近くなり、口づけするまで後数ミリに達した。

 

 

「腹減った!何か食わせろ!」ガバッ

 

 

「「っ!?」」

 

 

しかし寝起きの伊之助が大声を上げたせいで、二人の顔が離れてしまった。

 

 

「おっ…、おはよう伊之助」

 

 

「権八郎、早く飯を食わせろ!腹減ったぞ!」

 

 

「はいはい…、今作るから待っててな」

 

 

炭治郎は若干残念そうな感じで朝食の用意をするのであった。

 

 

「「(あの馬鹿猪…、もうちょっと空気読みやがれ!!)」」

 

 

因みに善逸と玄弥は炭治郎とカナヲが起きる少し前に起きており、二人がキスする所を見ようと狸寝入りをしていたが、伊之助に邪魔されたため、心の中で伊之助に文句を言っていた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

炭治郎たちが行冥の下を訪れてから四日が経過した。炭治郎たちは滝に一刻打たれ続けるようになり、丸太を三本持ち上げられるようになった。(ここまでで約3日経過)

 

 

そしていよいよ最後の岩を押す修行に取り組んだ炭治郎たちだったが、岩は思うように動かず、玄弥以外は1ミリも動かすことができなかった。

 

 

「なぁ玄弥、岩を動かすのに何か"コツ"とか無いのか?」

 

 

その日の夕方、修行を終えた炭治郎は小屋に戻る途中で、善逸が玄弥に質問をした。

 

 

「"コツ"…ねぇ、みんなは俺たちが修行している時に、悲鳴嶼さんが近くを通りかかったりしなかったか?」

 

 

玄弥が炭治郎たちに質問をすると、どうやら心当たりがあるようで、全員が頷いていた。

 

 

「悲鳴嶼さん、俺たちが押そうとしている(もの)よりも二回り大きい岩を押していたな」

 

 

「そういや、悲鳴嶼さんが岩を押している時に、念仏を唱えていたような…」

 

 

善逸が行冥が岩を押している時にしていることを口にすると

 

 

「それだよ。悲鳴嶼さんはそうやって実践している所を見せて、俺たちに教えているんだ」

 

 

玄弥の説明に未だ答えを見出だしていない炭治郎たちは頭に"?"を浮かべていた。

 

 

「悲鳴嶼さんが教えているのは"反復動作"ってやつさ。これは集中を極限まで高めるために、予め決めておいた動作をするんだ。悲鳴嶼さんや俺の場合は"念仏を唱える"みたいな」

 

 

玄弥の説明にやっと納得がいったのか、炭治郎たちは頷いていた。

 

 

「別に"念仏を唱える"が全てじゃ無いから。やり方は千差万別、それぞれ自分に合った動作を見つければ、きっと岩を動かせると思うぜ?」

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

玄弥から"反復動作"を教わってから6日、炭治郎たちは少しずつではあるが、岩を押せるようになった。

 

 

炭治郎は『家族やカナヲの笑顔』

 

 

カナヲは『蝶屋敷のメンバーや炭治郎の笑顔』

 

 

善逸は自分の育手である『慈悟郎(じごろう)の顔』

 

 

玄弥は行冥と同じ『念仏を唱える』

 

 

伊之助は大好物である『天ぷら』

 

 

をそれぞれ反復動作に決め、岩を押す修行を続けた。

 

 

そして更に6日経過した日、遂に炭治郎たちは岩を一町(約109メートル※"コトバンク"参照)先まで押すことができたのだった。

 

 

「私の修行を全てやり遂げるとは…、大したものだ…」

 

 

全ての修行をやり遂げた炭治郎たちは行冥にその報告をすると、行冥は涙を流しながら喜んでいた。

 

 

「先生…?」

 

 

そこに勾玉が付いた首飾りを着けた隊員が行冥に声を掛けた。

 

 

獪岳(かいがく)…」

 

 

声を掛けた隊員に行冥よりも先に善逸が反応をした。

 

 

「善逸…」

 

 

「獪岳か…、久しいな…」

 

 

「先生…、俺、先生に謝らなければならないことがあるんです」

 

 

獪岳は行冥の前まで歩き、そして行冥の前で懺悔を始めた。

 

 

「俺は先生に贈り物をしたくて、みんなには内緒で仕事を探していたんです。けど、中々雇ってもらえなくて。それで先生のお金に手を出した時に、あいつらに見つかって…」

 

 

「俺はお金を盗んだ理由を必死に話そうとしたけど、『盗人の言うことなんか信じない!』って言われて追い出されて…。その後、鬼に遭遇した時に、『あいつらをちょっと凝らしめてやろう!』と思って鬼を案内したら…、あんなことになって…」

 

 

「先生…、ごめんなさい…、ごめんなさい…」

 

 

懺悔をしていた獪岳は最終的に土下座する形で行冥に謝り続けていた。

 

 

「獪岳…、君の気持ちはとても嬉しい。けど、お金を盗んだり鬼を襲わせるのはいけない…。分かってくれるな…?」

 

 

「先生…、ごめんなさい…、ごめんなさい…」

 

 

行冥は獪岳の頭を優しく撫で、獪岳は涙を流し続けた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

その翌日…

 

 

「炭治郎、お待たせ」

 

 

「善逸、もういいのか?」

 

 

「ああ、昨夜沢山話したからな」

 

 

獪岳が行冥に懺悔をしたその日の夜、善逸は獪岳と共に夜を過ごし、朝炭治郎たちと合流した。

 

 

「なら、最後の柱の下へ行こう!」

 

 

「「「「おう!」」」」

 

 

炭治郎の号令に元気良く返事をする善逸たちだった。

 

 

 

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