今回から原作二巻に突入ということでおさらいということも含めて若干説明調です。
え?1話少ないって?…しょうがないじゃん!あれ完全に美緒と徹子の話で健人入れられなかったんだもん!だから勘弁!
健人「そこは頑張れよ…」
…あれー、おかしいなぁそこに主人公健人君が見えるよ…
健人「作者が情けないんで出てきた」
さらりとディスられた!?
健人「というわけでバラキ、お願い」
茨木『承知』
いやちょま!?何でバラキさん筋骨隆々モード!?てか頭掴んで引き摺らないで!!
茨木『主にその名を許した覚えは無い!』
作者なのに理不尽だーーーー!!!
健人「というわけでスタートです」
1938年4月、春の陽気によって様々な生き物が活動を始めた。それは怪異も例外ではなく、寒波によって低下していた活動が活発になっていた。冬の内に行った部隊の戦力平均化はあまりいい結果には結び付いておらず、更には高速の爆撃機型の怪異の登場により扶桑皇国の被害は加速の一途を辿った。
複数のウィッチが空を駆けている。その先にはこれまた複数の小型航空機型の怪異だ。
「チッ、一機漏れた…醇子!健人!頼む!」
徹子が撃ち漏らした怪異の真上から2つの影が迫る。その片方は持っていた機銃から火を吹かせ怪異の右翼を破壊した。制御を失った怪異は蛇行を始める。せめて一人道連れにと怪異は近くにいたウィッチに狙いを定め攻撃しようとするが、爆発するような音と共に上から砲弾のような勢いで影が斬撃を浴びせた。怪異は耐えきれずその体を四散させた。
「やったぁ…!」
「これであらかた片付いたか…」
「あぁ、そうだな…」
「うん、でも…」
健人達が飛んでいるその真下、そこには火に包まれ形を無くした家屋が無数にあった。
「ッ…」
醇子が堪らず口を抑える。健人はその隣でうつむき何かに耐えるように唇を噛み締めていた。
『…大丈夫かの?』
健人の頭に直接声が響く。健人の使い魔にして千年近く生きる異形。伝説の鬼、茨木童子だ。長く封印されていたが数百年前に封印が解け、己の一部である左腕を探していた。その左腕は今健人の右手に収まっている持つものを狂わせるとされる刀"血染"へと姿を変えている。
「…正直キツイ、思い出しちまう」
健人はかつて目下の状況と同じように家や友、そして家族全員を失っている。同時に茨木童子と同じ様に左腕を失っている。
「酷いもんだぜ畜生…あの"アホウドリ"め、滅茶苦茶にしやがって…」
「皆無事だったかい!?」
そう叫んだのは健人や醇子が所属する部隊の隊長、"軍神"北郷章香だ。さっきまで少し離れた空域で同じ部隊のいつものメンバー以外を指揮していた。
「はい、私達は…でも…」
「辛いのは分かる、でも今は死者を悼んでる時間は無いよ…第十二航空隊は航空迎撃任務よりこのまま生存者の救出に移行する!一人でも多くの人を助けるんだ!」
「「「「「了解!!」」」」」
目の前の光景にクラクラする、声が頭に響いてくる。父さんの、母さんの、明子の悲鳴が。
「ハァ…ハァ…グッ」
呼吸が苦しい。左肩に痛みが走る。
「健人君、大丈夫かい?」
顔を上げると目の前に北郷さんがいた。
「辛いだろうけど今は生存者を助けるのが先決だ…頼めるかい?」
「…分かり、ました」
辛い記憶を押し込め俺は首に提げてあった笛を鳴らし生存者を探した。
北郷部隊の駐屯する名もなき基地の一室では暗い雰囲気の中で会議を進めていた。
「くそ!!結局ブイルも占領されちまった!」
「今回も爆撃機の攻撃で基地機能を麻痺させてから小型の大群で…」
「うん、迎撃しようにも現在追い付けるのは健人君だけ、それも瞬発的にだ。継続的にやろうとすればいくら鬼の身体を持つ健人君でもまだ耐えきれないし何よりストライカーユニットが壊れてしまう。それに武装も厚い…この初撃の爆撃は遠間から一気に接近し基地機能に甚大な被害をもたらす…これを一発お見舞いされたら基地の迎撃能力は失われたと見ていいね…かといって神出鬼没で高速の脚を持つコイツを要撃する手立ても無い、だから…」
「今まで以上に監視や哨戒が重要になる…」
「……そうだ。うちの基地も見張り要因を倍に増やすよ、哨戒任務も今まで以上に増えて辛くなるだろうけど皆で頑張ろう!!」
「健人君どうしたの…?」
「醇子…何がだ?」
俺は自分でもびっくりするほどに弱々しく答えた。
「会議中一回も喋らなかったし何より顔色すごく悪いよ?」
「え?…あぁ、ただの寝不足だよ。気にすること無い、大丈夫だよ」
「嘘」
俺は醇子の即答に首を傾げた。
「嘘はついてないぞ」
「寝不足は本当だろうけど大丈夫って言うのは嘘。だって…本当に辛そうな顔してるもん」
どうやら俺は一目で分かるほどに酷い顔をしていたようだ。
「ほら、医務室行こ?」
「いや、俺今から見張りに行くんだけど…」
「今日健人君担当じゃ無いじゃない、休まなきゃダメだよ!」
「俺の固有魔法は見張りに向いてるから少しでも多く出なきゃいけないんだよ!」
「そんな調子で出ても迷惑かけるだけだよ!今日しっかり休んで明日から万全の体調で出たほうが良いよ!」
『儂も醇子に賛成じゃな』
「なッ!?バラキ!」
「ほら!バラキさんも言ってるじゃない!人生の大先輩の助言だよ!」
「~~~!!大丈夫だって言ってんだろ!」
『醇子の言った通り今のお前さんでは足手まといになるだけじゃ。お主、まともに結界を展開できんじゃろう』
「ッ!?」
『今日はゆっくり休め、北郷のには儂から言っといてやる』
「…分かったよ」
俺は不満ながらも医務室に向かって歩き始めた。
今の健人君すごく焦って見えたな…
『醇子や』
「え?あっ、はい!」
『何緊張せんで良い、少し頼みたい事があるだけじゃ』
「頼みたい事ですか?」
何だろう、私に出来ることってあまり無いように思えるんだけど…
『そうじゃ、今日1日健人の側にいてくれんかの』
「え?それは監視しとけって事ですか?」
良かった、まだ私にも出来ることだ。でも…
「止められる自信ありませんよ?」
『まぁそういう意味合いもあるがただ単に隣に居て欲しいんじゃよ』
「どうしてですか?」
私も今日はシフトから外れているから大丈夫だけど必要なのかな?一人にしたほうが休めるんじゃ…
『…儂とあやつで記憶を一部共有しとるから分かるんじゃがあいつはこの前の襲撃の時から過去の事で苦しんでおる』
それって…
『お前さんが思っている通りじゃよ。あの時の光景はあまりにも健人が家族を失った時のものと酷似しておる。この間ので閉じていた蓋が少し開いてしまったのじゃろう』
「そんな…」
『お陰でこの数日、あやつはまともに寝ておらん。そりゃあんな顔にもなるわい。じゃからな醇子、側に居て気を紛らわせて欲しいんじゃよ、ゆっくりと寝られるように』
「…分かりました」
『おぉ、やってくれるか』
「だけど出来るか分かりませんよ?」
正直に言えば自信は無い。私程度じゃ全く紛れないかも知れない。
『…お前さんはもっと自分に自信を持つべきじゃな。安心せい、お前さんの存在は健人の中でも大きいものじゃよ』
「…え?」
『それじゃあ頼んだぞい』
「あっ…行っちゃった…」
ー健人君の中でも大きい?どういう意味なんだろ?
私は取り敢えず健人君が向かったであろう医務室へと歩き始めた。
『…頼んだぞい醇子、健人はお前さんにしか救えないのかも知れんのだからな』
茨木童子は醇子の背中に向けてそう呟いた。
ーさて、北郷のに伝えたあと健人の代わりに見張りでもしてやろうかの。
このあとしっかりと見張りに向かったのだがこの日の当番の子に変身ドッキリを仕掛け大騒ぎになったのを健人に怒られるのはまた別のお話である…
健人「これ明らかヒロイン誰か分かってきてるよな…」
実は結構前から決めてた。
健人「生きてる……だと!?」
これぞ作者パワー!ワハハハハー!
健人「穿牙!」
五連プギャ!?
健人「ふぅ、ようやく静かになった」
茨木『健人や、連れて来たぞい』
改「……」
健人「ありがとう、というわけで"罪背負いし影"より改さんに来て貰いました」
改「……」
健人「…改さん?」
茨木『何でも本編でもしゃべって無いから話せないそうじゃ』
健人「そうなの?じゃあ代わりに…改さんはそこに転がっている駄作者の二つ目の作品"罪背負いし影"の主人公です。原作はソードアート・オンライン、今アニメで人気絶頂ですね。紹介したいというのでお呼びしたのですがとんだ制限が掛かってましたね。まぁなんやかんやありましたが…」
改・砂利「「よろしくお願いしまーす!!」」
健人・茨木「復活しただと!?『喋ったじゃと!?』」