隻腕の鬼と魔女   作:砂利道

2 / 20
オリキャラ説明

鈴木健人
十歳 145センチ 料理が得意で何時も母親と一緒にやっていた。今回の事で彼の中の人間性がいくらか壊れているが特に今のところ問題はない。固有魔法はのちのち紹介。紅茶や珈琲が苦手。

鈴木明子
八歳 130センチ 名前だけ登場。健人の妹。活発的で毎回傷を作るが、実はウィッチだったので治りが異常に早い。

キャラじゃないけど紹介
狂刀 血染
茨木童子の左腕を刀にしたもの。刀身が赤黒く、魔力を込めると超振動を起こす。その超振動によって鉄ですら豆腐の如く切れる。


力の会得、そして決意

茨木童子は溶けるように健人の中に戻っていった。三人は詰めていた息を吐き出した。

「何だったんだあれは」

「ものすごい魔力でしたね」

「健人君は何とも無いのかい?」

北郷さんが聞いてきた。今のところこれといった変化も無い。先ほどの吐き気もいつの間にかなくなっていた。

「何とも無いです。」

「あれほどの魔力を受け入れて何も無いとはな…」

短髪の女性が呟いた。

「あぁ、失礼。私は江藤敏子。北郷の友達だ」

「私は黒江綾香。この人の部下ね」

黒江さんが江藤さんを指差した。

「上官を指差すな」

江藤さんがため息をついた。

「健人君、まさかと思うがさっきの茨木童子と使い魔の契約をしてるのかい?だとすると君を見つけた時の事が説明が付くのだが…」

北郷さんはまだ信じられないという風に聞いてきた。後ろの二人もこちらの返事を待っていた。

「分からないです、でも多分そうなんだと思います」

それから俺は聞きたいが口が重く聞けなかった事を意を決して聞いた。

「あの…俺が寝ていた所に行く別の人はいませんでしたか?」

聞いた瞬間に俺は後悔した。北郷さんが目に見えて悔しそうに顔を歪めたのだ。

「すまない、私が君を見つけた時には既に君の家族と思われる人は…」

 

 

 

…あぁ、やっぱりか。何となく分かってた。だって目の前で見てたし、聞こえてたし。あれで助かるわけないよな。は、ははは…あれ?おかしいな、何で涙が出ないんだ?こういう時は普通泣くだろ、何でだろ…

 

『それは主が哀しみ以上に別の感情を抱えているからだ』

唐突に頭の中に声が響いた。さっきまでいた茨木童子だ。

ーどういう事だ?

『主も既に気づいているだろう。己の中にあるもっとも大きな感情に。すなわち…』

 

怒りに

 

何故自分がこんな目にあわなければならないのか、父さんが、母さんが、明子が何故死ななければならなかったのか。

『だから儂は主が気に入ったのだ。この世の理不尽を憎み、この世界に怒る。儂は鬼だ。例え牙が折られ、角が割れようと、左腕を切られようと儂は鬼だ。その怨み、怒り、憎しみそれが儂の糧、存在理由だ。かつて儂が人共に受けた傷をやり返した様に主もあの怪異共にその感情を返してやればいい。』

ー…力をくれるか?

『無論。そのために主と契約した。』

ーこれは完全に俺の復讐だぞ。

『構わぬ、復讐こそが我が存在』

ーそこまで言うなら最後まで付き合ってもらうぞ。

『良かろう、儂の全てを主に預ける』

 

それが正しい事とは思わない。本当なら家族の分まで生きてやる!とかが正しいのかもしれないけど、例え間違えているとしても俺はこの復讐を止めはしない。あいつらを、ネウロイを全てこの世から消し去るまでは…

 

 

 

 

私が彼に家族の死を伝えてから彼はずっと俯いていた。本来なら伝えるべきでは無かったのだろうけど、問われたのならば答えねばならない。実際彼の家族と思わしき三人は識別が不可能な程に焼け焦げていた。あの後ネウロイは撃墜されたがもっと早く来ていればこんな事にはならなかっただろう。そう思うと忸怩たる思いだ。

「ハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

突然彼は笑いだした。私も後ろの二人もあまりの事について行けなかった。遂に狂ってしまったのか、私はそう思った。

「け、健人君しっかりするんだ!」

私は彼の肩を掴んでこちらを向かせた。そして彼の顔を覗き込んだ時私は不覚にも恐怖してしまった。彼の顔は狂気に染まっていた。そしてその奥に果てしない怒りを感じた。

「北郷さん」

「な、なんだ?」

「北郷さんは軍人ですよね?」

「あ、あぁ。それがどうかしたか?」

「俺を軍に入れて下さい。それも最前線に」

彼は突然無茶なことを言い出した。

「無理だ」

そう言ったのは敏子だった。

「いくら君が強い魔力を持っていようと君はまだ力の使い方も分かってないし、ストライカーユニットすら履いたこともないんだ。そんな状態で出せる訳がない。それに君は片腕しかないだろう。銃も扱えないじゃないか。」

敏子の言ったことは全て正論である。今の彼を戦場に出すわけにはいかない。

「じゃあ力を使えて片腕でも戦えるって事を証明すればいいんですね?」

そう言うなり彼はベッドから降りて三人の前で魔力を解放した。

「なっ…!?」

彼の目は赤く光り、髪は伸びて白く染まった。額からは三センチ程の一対の角が出ていた。それはまさしく先ほどの茨木童子そのものだった。そして立て掛けてあった刀…血染を片腕で抜き去った。その刀身はまるで血のように赤く、見るものに嫌悪感を与えるものだった。彼は血染に魔力を込めると刀身が光り震えた。

「これでもダメですか?」

彼は誰がどうみても完全に魔力を制御していた。通常初めて魔力を解放したものはその力を制御出来ず暴走させてしまうのがほとんどだ。

「お願いします。俺を軍に入れて下さい。」

彼はもう一度頼んできた。

「「…」」

二人はあまりの事に言葉を失っている。

私は決意した。例えここで断っても彼は何度でも頼みに来るだろう。

「分かった入隊手続きをしておこう」

「ちょっと北郷!」

「海軍の、それも私のもとに入れれば特に問題なかろう」

「大有りよ!第一にこの子は男の子よ!」

「しかし強大な魔力を持ち、制御も出来ている。それに彼がここで断っても諦めると思うか?」

「…」

「私が必ず彼を一人前にする」

敏子は黙りこくってしまった。黒江君はどうしたらいいかわからないようだ。

 

 

俺が軍の入隊を希望してから北郷さんと江藤さんが話し合いをしていた。どうやら入隊を許可するか否かを話しているようだ。試しに目の前で魔力の解放と血染を抜いてみたら思った以上に上手くいった。茨木童子が補助してくれているらしい。すると北郷さんが

「分かった入隊手続きをしておこう」

と言ってくれた。江藤さんはまだ納得してないみたいだけど北郷さんの言い分を飲んだようだ。

「これからお前には辛い事が沢山あるだろう。だがそれにめげないように私が強く育ててやる。覚悟しとけよ!」

俺はその言葉を聞き一層身を引き締めた。絶対に全てのネウロイを滅ぼしてやる。その思いを胸に強く鞘を握り締めた。




キャラのセリフが超ムズい…
これで合ってるんでしょうか?
ご意見お願いします。
と言うか教えて下さい…








てか前より酷いな…(鬱)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。