吾輩はウマ娘である。名前はまだ無い
レースで一攫千金を夢見た、少女の物語
おかねもうけまぁぁぁぁしょおぉぉぉぉぉぉ
というわけでウマ娘に転生したっぽいです!ヒャッハァ!!
吾輩、爆誕!!オギャア!
でもちょっと周りの様子がおかしい…普通赤ちゃんが産まれたら
「元気なウマ娘ですよ!」
みたいな感じだと思うんだけど、でも吾輩の場合
「元気な…っ、ウマ娘です……」
みたいな感じなんです…
え?望まれてない感じの出産や超難病持ちのパターンだったりする???
吾輩の母上と思わしき女性に抱かれた時も
「無事に産んであげられなくてごめんね…」
って言われたのが第一声。
これはヤバいのでは…と将来への不安と恐怖でギャン泣きしてすぐ寝ちゃいました…頭脳は大人なんだけどやっぱり赤ちゃんの本能には勝てないね(1敗)
産まれてから数日して気づいたんだけど
吾輩、両足が、無い???なんじゃこれ!?
正確には膝から下が無い
いやーこれは…母上も周りの方々も曇りますねぇ…生まれつきレースで走るという選択肢を与えられないとは…レースでお金稼ぎ…無理じゃん…orz
くっそぉぉ推しウマ娘ちゃんを間近で見ながら億万長者になる夢がががが…前世では全く運動が出来ず、学校の成績ではお情けで評価2を貰ってたくらい運動音痴だった。今世ではウマ娘になったから運動神経良いと思うのになぁ、実に無念である。
ならば、トレーナーになるしか無いよなぁ!?そこで合法的に推しウマ娘ちゃんたちをhshsするんだよぉ!二次創作でもウマ娘のトレーナー沢山おるし死ぬほど勉強すれば足無くてもトレーナーになれるやろ(楽観視)
前世では努力という努力を怠ってきたが、大大大好きなウマ娘という作品の世界に転生したのだ、推しウマ娘ちゃんたちを間近で見なきゃ、死んでも死にきれねえ!テイ×ルド、ウオ×ダス、ウラ×キン等々で尊さ補給を生でしたい!!!
というわけで、前世では全くやらなかった筋トレと勉強を死ぬほど頑張ろうと思う。何故筋トレかって?足無いんだから上半身鍛えて動けるようにしないと詰むだろうが!!早速母上と看護師さんが見てない隙を伺って腹筋と腕立てをするぜ!!Let's マッスルマッスルゥゥ!!!あ、でも腹減った……母乳うめぇ!!!(2敗)
どうも僕です。現在小◯6年生!
名前は■■■■■■■
ウマ娘は、どうやら三女神様のお告げで名前が決まるらしい。なにやら宗教チックですな。
見た目はなんと、尾花栗毛!パツキンやパツキン!ワイ勝ち組!しかも最近身体の一部分が邪魔で邪魔でしょうがない。え?どこかって?えっち。
同期のウマ娘は中央地方問わずトレセンへの受験勉強で大忙し。え?僕?僕は地元の公立へ行くんで。暫くは独学でトレーナーの勉強しないとね。
ここで過去を振り返ろうか。
幼少期は勉学にあまり触れる機会が無かったから、ひたすら筋トレをした。勿論母上の目を盗んで。今更ながら知ったが、母上は父上と離婚していたらしい。産まれてからずっと母方の祖父母の家で暮らしてたからなんとなく察してたけど。
なんでも父上の家はウマ娘関系で有名な家系(ラーメンじゃないよ)らしく、僕の足が無いから「走れんウマ娘など要らぬ!」みたいな感じで色々と揉めたらしい。離婚の原因完全に僕のせいじゃん…すまんなぁ…と母上に謝ったら、めっちゃ泣かれた上に謝られた。えぇ…なんか地雷踏んだ?結果的に僕が母上を慰める形になった。なんで?
筋トレの話に戻ろうか。小学生に上がる頃には両の手で独立完全二足歩行術を取得した。
クララが立った!!
母上に僕自力で歩けるよ!ドヤァ、と見せつけたらまためっちゃ泣かれた。解せぬ。
フォーム確認の為に録画しておいた動画を後で見たら泣かれた理由が分かった。動きがキモ過ぎる。思わず「えぇ…ゴキブリかよ…」と言ってしまうくらいキモかった。きっと母上も娘のあまりのキモさに涙が出てしまったのだろう。カサカサする動きにならないように体幹を鍛えた。あと手もプルプルしていた(おかげで顔が思ったよりこわばってたから余計母上も涙腺にきたんだね…)ので更に筋トレも増やした。
普段の移動では二足歩行術使わないけどな!普通に車椅子を使ってます。しかも手元のレバーでウィーンて動くめっちゃ高性能なやつ。母上の実家も割と良い家らしく、お金には困ってないどころか裕福な家庭である、ワイ勝ち組。
しかも
いやー母上の友人同士のお茶会に付いて行った時の話なんだけど、でかい屋敷の一角でまさに絵に描いたようなお茶会でのこと。もう隠せないですわ、うち資産家でしたわ。パクパクですわ!あ、知ってた?そこでシンボリ家、メジロ家等の面子がいらっしゃるのでありますよ!連れられて来た子供たちはみんな僕よりも年下っぽかったからもうところかまわず、かまちょかまちょの猛アピールしましたとも!!!!
あ、僕はガワだけは「■■■■■■■と申します~。宜しくお願いいたします~。おほほほ」みたいな某薙刀タンポポみたいな感じでやってるから心配ねぇっす。
そしたら!SO!!ちっちゃいルナちゃまとお友達になれましたぁぁぁぁぁ
はううううううお持ち帰りいいいいいいいいいいいいい
アッ……
おっと失礼、回想しただけで逝っちまったぜ。なんつー破壊力だ…ぐひょひょ…
メジロの子たちはルナちゃまよりまだ幼かった。僕の漏れ出るウマ娘オタクのオーラに気づいてしまったのかギャン泣きされたので退散しました。
凹む。
それから時は過ぎて現在ではみんなとたまに会って遊んだりお菓子食べたりする仲になっている。定期的に尊みを補給させてもらってまぁす。
学校では普通に馴染めている。まぁヒトも通ってる普通の共学だしね。忍法二足歩行術をやってみせたらクラスでバカウケした。主に男子に…忍法はロマンだもんね。
もうすぐで卒業シーズンなので、そろそろ中央のトレーナーになる為の勉強が必要になると思って母上に相談してみた。そしたら涙もろい母上の目がまたうるうるしてきたので
迫真の演技で励ましたら喜んでくれたみたいでハグされた。すごくやわらかかった。僕は母上似である(確信)
とあるウマ娘の日記
◯月×日
本日、思い当たる節があったので産婦人科へ行ったら、やはり命を授かっていたようだ。男の子か女の子か、はたまたウマ娘か、凄く楽しみである。
△月◻︎日
本日、産婦人科にてお腹をエコーで診てもらったら、ウマ耳がある!!お腹の中の我が子がウマ娘だと言うことが判明した。この子もレースで活躍することを期待されるだろう。大人の勝手な期待だが、我が子が是非レースで活躍するところを見てみたい。気が早過ぎるがとても楽しみである。
×月※日
私のお腹もだいぶ大きくなってきた。
本日の検査で、私のお腹の子には
先天的に両脚が無い
ことが判明した。
私が悪いのだろうか……
妊娠が判明してからは人一倍健康に気を遣ってきたつもりだった…それ以前の生活に問題があったのだろうか……
旦那や旦那の両親からは堕せと言われた……この子は産まれてくることすら許されないの?
⏫月☆日
旦那やその両親が煩いので離婚を決めた。
幸い私にはレースで稼いだ賞金がある。私の実家にも恥を忍んで協力を頼もうと思う。
この子には将来、過酷な運命が決まってしまっている…何があっても全力で支えると決めた。命を懸けてでもこの子を守る、これが私にできる唯一の罪滅ぼしなのだから……
ちゃんと産んであげられなくてごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…
¢月◆日
本日、我が子が誕生した。名前は■■■■■■■
元気に産まれてきて良かった。ただ、やはり…両脚が……
■■■ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
@月$日
■■■が生まれてもう5年もの月日が経過した。時が過ぎるのは早いもので来年にはもう小学生である。
同じ年頃の子供たちと比べると聡明で物分かりの良い子だ。将来有望であることが伺える。
それだけに……
先程、あの子が手だけを使って一生懸命に前へ進んでいる姿を見たときは言葉が出なかった。こちらに気付いて
「お母さま!私1人でも歩けます!」
と声をかけてくれたが、無理して作った笑顔を見て涙を堪え切れなかった。
私はこんなにも弱いのに、誰に似たのか本当に強い子だ。
#月&日
あと数か月で■■■はもう中学生。いつも思うが子供が成長するのは早いものだ。
家から近い公立の学校へ通うことになる。あの子の才能なら中央のトレセンへ進学することが出来たのではないかと考えてやまない。本当に…
いや、これからは悲観的なことは言わない、泣かないと■■■と約束したではないか。
「やめて!私の足のことで、お母さまが悲しんだら、私まで悲しくなってしまいます。お願い!泣かないでお母さま。お母さまが泣いてしまったら、今まで頑張って来た私の努力はどうなっちゃうの?ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、私は先へと進めるんだから!」
珍しく敬語を崩して、初めて激励された。一字一句覚えている(多分合ってる。しかし、ライフとは何のことだろうか)。
更に、今日あの子の夢を教えてもらった。あの子なら絶対に実現可能だ。足が無かったとしても、それだけの才能があると確信を持って言える。昔誓ったように全力で支えることは変わりない。
頑張れ、■■■■■■■!!
とある皇帝の手記
私には、幼馴染であり姉のように慕っている人物がいる。彼女はウマ娘であるが、ここ中央トレセン学園には在籍していない。それどころか地方のトレセンにも在籍していない。レースに出場してすらいない。いや、在籍できない、出場すらできない、と言った方が正しいか。
彼女には生まれつき足が無いのだ…
しかし、彼女が五体満足であったなら…何度そう愚考しただろうか。いや、彼女に失礼だな。何故なら彼女は足が無いことを一切悲観していないからだ。仮に身の上話ならどうだろうか…とてもじゃないが、満足に生きられないだろう。
しかし彼女は常に前向きで、皇帝として挫けそうになった私を何度も励まし、叱咤し、慰めて、褒めてくれた。やはり姉さんは凄い。
珍しくこんなにも姉さんのことを綴ってしまうのは、もうすぐ姉さんがこのトレセン学園にトレーナーとして入ってくるからだろうな。
未だ夢への道半ばではあるが、今すぐにでもこのトレセン学園を姉さんに見て欲しい。
全てのウマ娘を幸せにする、こんなにも壮大な願い、夢の原点は姉さんの為なのだから。
お疲れ様でした。
※まだトレセンにすら行ってませんね、説明詐欺してしまい申し訳ないです
次の話迷い中
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過去編:ルナとの邂逅
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過去編:グラス、大和撫子になる
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過去編:マックイーン天皇賞のプレッシャー
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普通に続く
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全部書くんだよ、おらぁ!!
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お好きにどうそ