幻の超戦艦級   作:裕二

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お久しぶりです。こんなに間が空いてしまい申し訳ないです



焦るのはいけない

401が来たことによりこっちとあっちの戦闘力は同等。いや、こっちが若干上回る形になった

 

ハルナが401に向けて粒子砲を撃つ。キリシマも401を狙おうとするがそっちは俺たちが牽制する

 

「シナノ、やることは分かるな!」

 

「うん。大丈夫!」

 

(粒子砲、照準キリシマ/侵食弾頭再装填開始)

 

ハルナに関しては401が何とかしてくれるだろう。なので俺たちはキリシマに専念する

 

ミサイルと砲撃を巧みに使い、俺たちはハルナとキリシマの距離を離していく。どうやらキリシマは好戦的な性格をしているようで、俺たちの思惑に乗ってくれたので容易く距離を離すことができた

 

いや、寧ろ一対一なら倒せると思われているのか?

 

超戦艦舐めるなよ

 

「群像、そっちはどうだ?」

 

[ああ、こっちの策に引っかかってくれている。手筈通りに行けそうだ]

 

よし、なら俺たちは

 

「キリシマを落としに行くぞ。コアの破壊まではしたくは無いけどな」

 

「分かってるよ!」

 

距離がかなり離れた401の戦闘海域を視る

 

音響魚雷によりハルナは401の場所を見失ってるようだな

 

恐らく401は何処かでエンジンストップさせてるな。こっちでも感知できない

 

白鯨も同じか

 

くそ、共同戦術ネットワークが使えないのが辛いな

 

それでも俺たちのやることは変わらないがな

 

意識をキリシマに戻す。お互いにミサイルと粒子砲を避けあっている状況だ。膠着状態だが、敵の攻撃がどんどんずさんになっている。焦っているのか?

 

なんでか分からんが好都合だ。焦っている奴ほど操りやすい

 

今ならあれを撃てるかもな

 

「シナノ、演算領域の五分の一使っていいか?」

 

「え!?いやまあいいけど...いけるの?」

 

動かしながら驚くとは、器用だなあ

 

「ああ。策はある」

 

先ずはキリシマを追い詰めていく。じわじわとな

 

(ミサイル発射/演算領域の確保を開始)

 

移動に使っている演算領域は使わない。攻撃に使っている演算領域の大多数で問題ない。全力で放つ必要は無いからな

 

ミサイルの雨をキリシマに降らせる。その数なんと100

 

流石に全部は迎撃出来なかったので幾つか命中した

 

(粒子砲、拡散モードで発射/確保完了 エネルギー充填開始)

 

次に粒子砲を威力重視ではなく命中重視。所謂散弾の様な形で発射する。被弾率が高くなればなるほどに焦っていくのが目に見えてわかる

 

その状態じゃあもう勝てはしないよ

 

そして、その時はやって来た。焦りが頂点に達したのかキリシマはこっちにロックビームを放った

 

「来たぞ!移動に使っている演算領域を全部解析に使え!ロックビームを解くぞ!」

 

「了、解!」

 

(エネルギー充填23%/ハック開始)

 

超戦艦級と大戦艦級での演算領域の差はかなりの物だ

 

例え此方が全力を出せていなくても大戦艦級と同等、いやそれ以上はある

 

ならばハックは簡単だ。向こうも焦っていた為に此方が超戦艦ということを忘れていたのか、ロックビームからの超重砲という悪手を使ってきた

 

いやまあそうなるように誘導したのは俺だけれども

 

まあ、本来ならロックビームを抜けられた所で直ぐに超重砲を当てる気だったのだろうが、残念だったな。それは叶わない

 

(充填率40%/解析完了 解除)

 

ロックビームから解放され、海に着水する。それと同時に向こうの超重砲のチャージが終わったみたいだ。だが

 

「甘いな」

 

 

 

 

 

 

 

この時、キリシマは取ったと思っただろう

 

だが、現実は何故かいきなりクラインフィールドを突き抜けてやって来た侵食弾頭により発射シークエンスを止めざるを得なくなった

 

そう、いきなりだ

 

キリシマから見て、シナノから発射されたのは見えなかった

 

では水中から来たか?否、そもそも発射されたのが見えなかったのだ

 

いかにスーパーキャビテーション魚雷といえど雷速100ノット

 

それくらいならば普通の艦船でも確認できる

 

ならばなにが起こったというのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着弾、確認」

 

(レールキャノンシステム正常発動/冷却開始)

 

クラインフィールドを破る為には基本的には強制波動装甲のダメージ蓄積限界値までダメージを与えればいい。それに一番有効なのは侵食弾頭兵器類。もしくは一撃で飽和させられる超重砲を撃ち込む

 

だが、もう一つあるのだ

 

それが、零次達が考えた方法。レールキャノンシステム

 

結局の所、クラインフィールドは演算で動いている。演算能力のキャパシティを超えた際に崩壊するのだ

 

ならば演算できない程のスピードで撃てばどうなる?

 

その威力、速度を演算出来なければクラインフィールドは起動しない

 

故に考えついたのがこれだ

 

エネルギーを溜めて撃ち出した弾のスピードは亜光速に近付く

 

半ば瞬間移動に近いそれを対応するのは、超戦艦であっても難しいだろう

 

問題はチャージの際にかかる演算と威力が高すぎて場合によっては砲身がイカレる。そのことを考えると超戦艦しかできないと思うがな

 

今回は40%の為亜光速ではないが、それでも相手が超重砲発射に入っていたならば十分な速度だった

 

超重砲発射シークエンス中に侵食弾頭を、クラインフィールドの上から貫かれて食らったキリシマはもう崩壊が始まっていた。恐らく今からマトリクス解析を始めればコアの破壊も容易だろう

 

だがしかしそんなことしても意味がない。俺たちの目的は別に霧の殲滅ではないのだから

 

401の方もちょうど終わったようだ。401自体を囮にし、白鯨が侵食魚雷を放ち当てるという戦法

 

霧の艦船からしか侵食魚雷は撃たれないという先入観を利用したそれは見事にハルナを撃退したようだ

 

こうして、401は二度目の、シナノは初めての戦艦撃破を成した

 

しかし、遂にシナノの存在が露呈していまった

 

これにより霧の艦隊はどう動くのか

 

今はまだ、誰も知ることはない

 

 

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