カフェが可愛くて書きました。
カフェ…どこ…(こなかった)
「おはよう、カフェ」
「おはようございます」
朝6時、あたりはまだ暗く、少し開けている窓から入る風が少し冷たく心地よい。布団の中で暖かさを感じながら、愛バの方へと進むため、重い身体を起こす。
「いつも朝ごはんありがとう、たまには俺が作るから、無理して毎日早起きしてくれなくてもいいんだよ?」
「いえ、これが私の楽しみになっているところもありますから」
そう言いながらカフェはトーストに目玉焼き、コーヒー、ヨーグルトとサラダバランスの良い食事を準備してくれている。朝から鼻に入るコーヒーの香りが脳を刺激する。やはりカフェの淹れてくれるコーヒーはうまい。市販のものとは比べものにならない。
一度自分でも興味を持ち、コーヒー豆を買ってみたものの、深みが段違いだった。以降はコーヒーを飲む時はカフェに入れてもらっている。
「そういえば病院って今日だったよね?」
「はい、朝食を食べてすこししたら向かいます」
「やっぱり俺もついていくよ」
「大丈夫です。それに今担当されてる方、レースが近いみたいですし、その子をみてあげてください。」
「私も一競走バとして、レースは頑張ってもらいたいですし」
「…そっか、わかったよ」
「でも、何かあればすぐ連絡してね」
「ふふ…わかりました」
俺とカフェはURAを走り終えた後、卒業後に籍を入れ、2年が経過している。俺はトレーナーとしての仕事を続け、カフェは家で専業主婦になっている。汚い話、数多のレースを勝っているカフェの賞金で、少しは裕福な生活ができている。
そんなカフェのお腹の中には、今一つの命が宿っている。お互い初めての事でわからないことも多かったが、そんなことよりも自分の子どもができた、それに愛する人との繋がりができたことが何よりも嬉しかった。
「もうすぐ父親になるのか…大丈夫かな…」
「大丈夫ですよ。私もついてますし、それに『お友達』もついています。」
「あはは、それは心強いね」
そうカフェには自分には見えないお友達がついている。カフェの妊娠が発覚した時にも、お友達が自分に知らせてくれたのだ。
「おっと、もうこんな時間か」
「じゃあいってくるよ」
「玄関まで送ります」
急いで鞄を持ち、靴を履き顔をあげると、カフェがネクタイを直してくれる。白く細い指がネクタイをキュッと締め直す。
「じゃあ、いってきます」
「…それだけですか?」
少し不機嫌そうに答えるカフェ。頬がすこし膨れている。
「んー、あ、パパお仕事行ってくるね」
「…それもそうですがちがいます」
カフェのお腹をさすり我が子に挨拶をする。これも違ったようだ。
「ん」
そう言いながらカフェはすこし赤くなった頬をしながら、顎をすこし前に突き出し目を閉じた。なるほど、これはうっかりしていた。
チュ
「いってきます」
「はい、いってらっしゃい。あなた」
そう言った後、ドンと背中を叩くように押された気がした。
今日も1日頑張れそうだ。