侍の国、俺たちの国がそう呼ばれたのも今は昔のh
「おーい!!ちょっと待てぇ!!」
うわっ!!蹴られた!?
「ちょ、いきなり何すんだよ銀さん!?」
「お前な!こんな所で紹介しなくても読んでる奴で銀魂知らねぇ奴なんざいねぇよ!」
「それにちょっとォ!それ僕の仕事なんですけど!?何で八幡さんがやるんですか!?」
細かいことは良いじゃん!俺だって一回やってみたかったんだよ導入!!
「いやでも、俺ガイル側から入ってくる人も......」
「こ~のバカちんがぁ!!!!!」
「スギタッッ!!!!????」
ちょ、いきなりまた蹴るもんだから変な声出たじゃねーか!?
「いいか?だいたいなこの小説を読んでいる時点である程度銀魂にも俺ガイルにも興味があるってことだからな?それでまたこのダメガネが何千回も言ったセリフ読ませても読者戻るだけだよ?何も興味を持たれず消えていくだけだよ?」
ぐ......せ、正論だ。
「と、いうわけで作者があらすじ書くのめんどくさいらしいんで、本編入りま~す」
「作者めんどくさいだけかいィィィィ!!!!」
良いツッコみだ。新八。
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俺は三年ぶりに戻って来たこの町、歌舞伎町で一つの店舗を目指して歩いていた。
「三年で変わったなこの町も......銀さんは元気にしてるか?」
まあどうせパチンコとかで散財しているのだろう。ごくたまに来る手紙では今は新八と神楽という従業員を雇っているらしい。ちなみに年は両方とも俺より下だとか。
いやホントによかった。一時期雲行き怪しかったもん。片腕サイコガンにアル中薬中コンビって聞いてマジで帰りたくなくなってたからな.....と、そうこうしているうちに万事屋“銀ちゃん”の前に着いた。
ここは変わんねーな。お登勢さんは今でもスナックやってんのか。いや、あの人は生涯現役か。とりあえず登りなれた階段を上り、インターホンを押す。
『はーい......今出ます!』
中でドタドタと物音がして勢い良くドアが開かれた。
「ようこそ万事屋銀ちゃんへ!!ご用件は何でしょうか?」
「あ、お前が新八......だよな?」
「へ......?」
うん、だよね。メガネかけてたら新八だって銀さんも言ってたし。すると更に奥から赤オレンジの髪のチャイナ服を着た奴が来た。
「は、はいそうですが......?」
「オイオイどうしたアルか雑用メガネ。お前には雑用以外に価値なんてないんダヨ、それもできないならさっさとでてけヨ」
「あ、チャイナ服......ってことはお前が神楽か」
「は?何ヨ、何でお前ワタシの名前知ってんダヨ?まさかストーカーアルか?」
あ、この子ズバッという子だわ。めっちゃ毒舌......
その後ろから見慣れた天パのもじゃもじゃ頭が現れた。
「なんだよ......せっかくの依頼人かと思ったらお前かよ......」
「いや、ちょっとひどくないですか?人が三年の旅路を終えて帰ってきたというのに......」
「え、銀さん知り合いなんですか!?誰なんですか!?」
「誰だヨ!?お前誰だヨ!?」
ああ、そう言えばまだ名乗ってなかったな。
「どうも、万事屋副社長比企谷八幡です。これからもよろしくお願いします。」
「え?」
「え!?」
「「えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇx!!!????」」
その絶叫は歌舞伎町中に響き渡ったという。
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「す、すみませんでした。まさか僕らの先輩とは知らず......ホラ、神楽ちゃんも」
「いやネ。私どこの馬の骨かも知れない奴に頭下げるなんてできないアル」
「神楽ちゃん!」
新八が神楽に謝罪を促す。まあ気にしてはないけどな。
あ、そういや......俺は二人にポチ袋を渡す。
「何ですかこれ......?」
「ああ、あの人まともに給料なんて払ってないだろ?初任給と俺とは初めましてってのと大幅な滞納分で......」
俺が話している間に神楽が袋を開けて中身を見る。するとその後ろに居た銀さんと新八が固まる。
「30万ある。少ないかもしれんが取っといてくれ」
「し、新八。これって全部お金アルか?」
「う、うん......」
「マジかオイ!酢昆布何枚分アルか!?」
「か、神楽ちゃんがいつも食べてる酢昆布だと......一万枚くらいは食べられるよ」
「キャッホーイ!!お城が建つアル!!」
初めての給料に舞い上がってるようだな。
新八も口には出してないがもう親の形見のように大事に懐にしまっている。
「ね、ねぇ八幡。銀さんの分はないの?ねぇないの!?」
「アンタ大人でしょうが。自分で稼いだお金全部競馬とパチンコで擦ったんでしょ?」
俺がそう言うと銀さんはガックリとうなだれた。全くこの人は......ヅラさんと高杉さんからたかってたあのころから変わんねぇなホント
「あ、そういやお登勢さんっているか?滞納してたであろう家賃返しに行きたいんだが」
「あ、それならもうすぐ家賃取り立てに来るはずです......」
あ......やっぱ滞納してたのね............すると万事屋の扉が勢いよく叩かれた。
「オイ銀時ィ!!!家賃出さねぇと追い出すぞコラ!!!!」
「あ、お登勢さん。ご無沙汰してます。」
「なんだい八幡。帰ってたのかい?」
「はい、先ほど戻りました」
お登勢さんは変わりがねぇな。もう三年たってんのに.....
「あっ、これ武道大会の賞金で貰った金です。家賃として納めてください。」
「おお、そうかい。全く年下の奴に払わさせるなんざ銀時の奴は甲斐性がないねぇ」
「何?今日はみんな俺をいじめに来たの?」
取り敢えず俺が家賃を渡すとお登勢さんは一階のスナックお登勢に戻って行った。
するとソファに座ってから新八が聞いてきた。
「あのやっぱり八幡さんは武者修行に行ってたんですか?さっきも武道大会に出たって言ってましたし!」
あ~そうか。まだ理由言ってなかったな。
「この三年間いろいろあったんだよ。例えばな――」
俺は宇宙をめぐっているときに一人の老人に出会った。そして......
『かぁ~めぇ~はぁ~めぇ~......破ァァァァ!!!!!!!!!!』
『違う!もっと腰を落とせ!』
『はいっ!』
技を習い二人目の“師”を得た。
そして待ち受けていた......強敵たちとの闘いッ!!!!
『お前も爆発させてやるっ!あの地球人のようにっ!』
『クリ〇ンのことか......』
『は?』
『ク〇リンのことかァァァァ!!!!!!!』
「そして次は最終けっ」
「どこの主人公の人生トレースしてんだァァァァ!!!!!!」
おお!やはり良いツッコみだ。だが......
「今のはやっぱもうちょい具体的に示した方が良かったな。」
「ああ、八幡の言う通りだ。誰もがドラ〇ンボール知ってると思うなよ?」
「だからお前は新一じゃなくて新八ネ」
「え゛......?なにこれ、なんでこれ僕が責められてんの」
ああ、そう言えばまだ言ってねえじゃん。一番肝心なとこ。
「というわけで、俺は宇宙の甘味巡りをするために三年間旅をしてたわけだ。」
「いやどういう訳だァァァァァァァァ!!!!!????」
俺が理由を説明すると新八がテーブルに頭をめり込ませた。おいおい...血出てるぞ
「何あんたさも当然みたいな感じでつないでんですか!?脈絡なさすぎだろ!?新〇結衣が突然ク〇ちゃんに変わるぐらいの落差あるぞ!?」
おお、今のツッコみは具体例がある。89点!
「おお、そうだ八幡!最高の甘味は探せたか?」
「はい......あ、でもおいてきちまった」
「オイ何やってんだヨ八幡!私も食べてみたかったアルヨ!!」
「待ってろ。今買って来る」
「買って来るって......?」
どこにあるかな......?お!店の前にあるじゃん!!
「買ってきましたよ......」
「早!?え、三年かかったんですよね!?」
俺はどさりと四つ俺が見つけた至高の甘味を差し出した。
「これが俺の至高の甘味“マックスコーヒー”だ!」
「量産品の缶コーヒーじゃねーかァァァァ!!!!!」
これはここから始まる4人と一匹の物語だ。