本日は銀ガイルをいったんお休みして真選組の血にまみれた日常をお届けしたいと思う。我々取材班は本日24時間密着させていただけることになったのだ。
「おいテメェら!!気ィ抜くんじゃねーぞ!!」
「「「「おぉ!!!」」」」
真選組の仕事は多岐に渡る。今ここでは......
「カラオケしながら革命とはいい度胸だ!全員まとめてしょっぴいてやる!!!」
国に巣くう攘夷志士たちの検挙を行っているところだ。今話したのは真選組の鬼の副長と恐れられる土方十四郎である。
「ま、まぁまぁ土方さん。カメラもいることですし............」
「おのれぇ!真選組!!幕府の犬めが!!金髪の貴様から天誅を下してやる!!!」
「......殺すぞ?」
いま真顔で凄んだのが十一番隊、仏の葉山隼人と呼ばれる人物である。腹黒い。
「はいはい、こんなところ撮らない!!」
あ!ちょ、まっ!!
カメラを押さえつけられてしまい我々は情報を伝えるすべをなくしてしまった......
そしてその後血で血を洗う(放送禁止)戦いの末、攘夷志士を壊滅させ、土方はパトカーに寄っかかりタバコを吸っていた。そのパトカーの上にはテレビ撮影用の近藤のパネルがあった。すると部下の一人で隊長である原田が聞いた。
「あれ?今日は近藤局長いないんですか?」
すると土方はふぅ...と煙を吐いて
「馬鹿野郎、あの人は奥ゆかしいんだよ俺らと違って。今はどうせ幕府のおえらさん方とこの国の未来のことについて語ってんだろうよ」
「おお!流石局長!!!」
そしてその頃、局長は......
「はぁ......」
「あら?どうなされたんですかお侍さん」
キャバクラでため息をついていた。
そして今聞いたのは新八の実の姉である志村妙である。彼女は新八と同じく父の道場の復興という目標のもとに働いている。
「どーせ俺なんか、ケツ毛ボーボーだし女にモテるわけないんだよ」
「そんなことありませんよ。男らしくて素敵じゃありませんか」
そう自分を卑下する近藤にお妙がキャバ嬢特有の慰めをかける。
しかしそれでも乗ってこない面倒な客“近藤勲”はお妙に質問してきた。
「じゃあ聞くけどさ、もしもお妙さんの彼氏がさ......」
「......ん?」
そこまで言って近藤が一度止めたのでお妙は聞き返す。すると近藤は決心したかのように言った。
「ケツが毛だるまだったらどうするよ?」
お妙は近藤のグラスに氷を入れながらさも当然のように答えた。
「ケツ毛ごと愛します」
「......!?」
その全ての不浄をも包み込むお妙の包容力、そしてその魅力を肌で感じ.....
「ケツ......ケッ、ケツコンしてください!!」
「え!?」
「ストーカー......?」
「はい!ここに居る僕の姉上である志村妙が何ゴリラかにストーカーされてるんです!!」
新八は語気を強めてそう言った。今俺たちは近所のデカ盛りチャレンジメニューのあるラーメン屋に来ていた。金は持ってきていないが神楽がいれば何とかなる。いやホント、この子めちゃくちゃ食う!マジで死ぬほど飯を食う!!俺の宇宙中を渡って手に入れた賞金もすべて尽きたし、銀さん(保護者)がいるから働きたくないしでまた金欠である。
そして奴の話を聞くと相手は志村姉に求婚してきたらしい。
そこで一つ疑問が出た。
「なんで志村姉はその求婚受けなかったんだ?」
「いや~お恥ずかしいんですがいきなり飛びかかられたので反射的に殴ちゃったんですよ。あ、私のことはお妙でいいですよ八幡さん」
え~何この子怖い......俺より一つか二つしたらしいけど怖い......超バイオレンスなんだけど......
「で?普通そこまでされたらもう離れると思うんだがどうしてそのストーカーは志村姉に着いて行くんだ?つーか新八が何ゴリラとか行ってたけどそいつ人間なのか?」
「それで終わればよかったんですけど......毎朝起きて外を見ると......」
『お妙さーん!!俺と結婚してくれー!!一度や二度振られたくらいじゃ俺は倒れんよ!!女はさぁ!!愛するより愛される方が幸せなんだよ~って母ちゃんが言ってた!!!』
「とかいう赤いはっぴを着た方が電柱によじ登っていて......生前父上が使っていた灰皿で撃退したんだけど、その後も......
商店街にて......お妙が“料理は僕がするんで!姉上は買い物だけしていてください!!”と言われ渋々かぼちゃを買おうとすると......
『お妙さん、僕と一山付き合って?』
『一山付き合えってどういう意味じゃああああああああ!!!』
『グアァァ!!』
その帰り道、通った公園で......
『......?』
お妙が転がってきたテニスボールを拾うとそこには
“好きです、コンドーイサオ”
と書いてあり、それを見て固まっていると......
『お妙さん!こう見えても僕は実はスポーツマンでね!趣味はテニスとスキューバダイビングかな?キラッ』
ゴーグルをつけて赤フン一丁、そこにテニスラケットを持った紛れもない変態の姿があった。それを聞くとお妙はテニスボールを握りつぶし
『どっちかにしろや!この...ド変態がぁ!!!』
『グボアァ!!』
近藤を蹴り飛ばした。
そんなこともあって困ってるんです~...私はお妙でいいですよ八幡さん」
えぇ.....ヤバい奴じゃん。その解決を俺たちに依頼すんの?正直関わりたくないんだけどそいつにも志村姉にも......はぁ......
「という訳らしいです銀さん」
「という訳じゃねーよコノヤロー」
は......?すると銀さんは言い出した。
「もうこの小説始まって何文字経ってると思ってんだ?こんなに経つまで主人公の俺に」
くだらない感じだから神楽の現状をお伝えしようと思う。神楽は今さっきも言ったがチャレンジメニューに挑戦している。いつも通り女子とは思えない食べっぷりだ。
「出番がねーってのは問題じゃねーのか!?」
「うぉ!」
ちょ、いきなり視界に入らないで!!まあいいや、ホント収集付かなくなるから何分経ってんのかあの店員を見て......
「2216字」
え!?何あれ!?文字数数えてんの!??
「これ銀ガイルだろ!?あ!?え!?どうよ!」
俺は銀さんが視界に入らないように動くが......銀さんはそれに合わせて動く。めんどくさっ!この人めんどくさっ!!
「俺が出なくて何が銀ガイルだよ!!銀の要素はどこに行くんだよ!!」
「いや、一応今日の小説のシリーズ名“密着!真選組二十四時!”ですしこの小説の主人公八幡さんですよ?」
いや、新八がそういうけどまぁ......確かに俺が主人公だしな。つーかこの作者が書く小説なんてほぼ主人公俺だし。って、え!?シリーズ名変わったの!?
「何それ!?聞いてないよ!!?しかも八幡はガイルの部分の主人公ですぅ!!銀の部分の主人公は俺ですぅ!!ってそういえばまだ銀ガイルのOPかけてねーじゃん!あぶねーあぶねーコレ銀ガイルだから!!俺、主役だからァ!!」
この小説、つーか小説にOPなんてあったっけ?
「テメェは何をしとんのじゃァ!!」
「サカグチっ!!」
銀さんが新八にテーブルへゴンッと叩きつけられる。完全版はpixivで!
「アンタねぇ!?アニメ製作スタッフにアーティストに原作ファン!どれだけ多くの人に喧嘩売るつもりですか!!」
「いやこれやれって言ったの作者だから!作者だから!」
はぁ......進みそうにないな......
「で?志村姉のすt」
「ヌン!!」
「!!??」
ストーカー対策はどうしますか?と言おうとしたら当の本人にテーブルにたたきつけられた。なんで!?
「おいテメェ......お妙って呼べっつったよなぁ?志村姉って言われると私がこのメガネの付属品みたいじゃねーか。アァ!?」
「あ、いや、あの......」
「やめろぉ(↑)!八幡をいじめるなぁ(↑)!こいつはシャイなんだよ!!アレだからね?子供の時も俺と先生以外の奴ら名前呼びにできなかったからね?新八と神楽を名前呼びするのも鏡の前で千回くらい練習してきたんだからね!」
「死にたい......」
マジ、なんでそんなこと知ってんの?神楽の“案外かわいいトコもあるアルナ八幡”っていう感じの視線がむず痒いんだけど......
「ちょっとふざけてないでちゃんとやりましょうよ銀さん、八幡さん。今度こそ主人公取られちゃいますよ」
「よぉし、町の治安を乱すストーカー退治だ。気合を入れろ八幡。どこだぁ!ストーカー野郎!成敗してくれるわァ!!」
「えぇ......」
“主人公”という言葉で急にやる気になる銀さん。あんたそれでいいのかよ......
すると突然近くの机の下からそこで食べていた客を押しのけて一人の男が現れた。
「何だと!?やれるもんならやってみやがれ!!」
「ストーカーと呼ばれて出てくるとは馬鹿な野郎だ。己がストーカーであることを認めたか?」
そう問う銀さんに男はやけに余裕のある表情で言った。
「ふっ、人間はみな恋をすることで馬鹿になる生き物なのさ」
「気持ち悪......」
「ちょ、ストレートにそれは傷つくんだけど......」
あ!やべ、口に出ちゃってたか?悪い癖だな。(俺ガイルSSのテンプレ)
「と、ところで貴様、先ほどからお妙さんと親しげに話しているが何者だ?銀髪パーマ」
「夫です。私たち婚約しているんです」
「え?」
銀さんが寝耳に水といった感じである。いや察し悪、多分この作戦は“もう彼氏いるので無理デース”に持っていく感じだろう。だがこの手の奴は......
「......な、なんだと!だが俺はあきらめない!!銀髪パーマ!!俺はお前に決闘を申し込む!!河川敷に来い!!」
「......ああ」
諦めが悪いからな......銀さんはどうするつもりなのか............
俺たちは橋の上で銀さんが来るのを待っていた。銀さんはさっき
『トイレ行ってくるわ』
と言って行ってしまった。何やってんだあの人は......
そして近藤勲というらしいそのストーカーを見て志村姉が言った。
「銀さん大丈夫かしら?決闘を前にしてあの落ち着きよう......多分強い」
「姉御、大丈夫ですぜ。いざとなれば私がコレで......」
「殺さん程度にな」
やべぇ...決闘にゴリゴリ増援入れる気だ......まぁあの人ならそれもいらんだろ正攻法で勝てるしやるとしたらもっと卑怯な手——と思っていたのだが。
「銀さん......来ないですね」
一時間たっても銀さんは来なかった。なんだ?相当長くないか?どんだけでけぇうんこ出してんだよ。まあ、そろそろ来るだろ
二時間後
「おいありゃ何やってんだい?」
「決闘らしいぜ。燃えるよなぁ!」
「おお!決闘!!」
決闘のうわさを聞いて多くの町民が集まってきたが
「銀ちゃん来ないアル」
「そうだな......」
そして日も暮れだした頃......
「あっ!誰か来た!」
その言葉で俺たちは暇すぎてやっていた“宇野”をやめてそちらを見た。
相手が真剣を持っている中、銀さんは自慢の木刀を引っ提げて歩く。
「おい天パ!貴様決闘に木刀など舐めているのか!?」
「俺はもう命を背負うのは御免なんでね。こんなことの為に命を捨てる気も奪う気もねぇ」
それをとがめるストーカーに向けて銀さんが木刀を向ける。するとストーカーも笑い出した。
「はっはっはっ!漢だな貴様!!いいだろう!!オイ義弟!!君の持っている木刀を俺に渡せ!!」
「義弟じゃねー!!!」
「お前には俺のこの“洞爺湖”を渡してやるよ」
そう言って銀さんは木刀を投げ、自分は新八から受け取った。って、あの悪い顔はまさか......いやさすがにあの人は俺と違ってジャンプ主人公だしやらんだろ......やらないよね?
銀さんは真剣な表情のまま言った。
「悪いがお前が勝ってもお妙はやれねぇ。だがその代わりに、俺の命をやる。邪魔な俺がいなくなればお前も思う存分あいつを口説けんだろ」
「ぎ、銀さん.....!自分を犠牲にして私を庇って......」
“私のために”といった感じで志村姉が言う。だが二人の男は止まらない。
「行くぞストーカーァァァァ!!!!」
「天パ覚悟ッ!!!ってあれ?」
「まじでやりやがった......」
と思いきや、ストーカーの使っている木刀が根元からぼっきりと折れ銀さんはストーカーの脳天に一撃を叩きこんだ。
「ハッハッハッ!!見事に引っ掛かりやがった!!俺は木刀を必死に削ってたんだよ!ぶん回すだけで折れるくらいにな!!」
うわぁ......もう表情と言動が完全に悪役だよ。しかも〇神ライトみたいな天才じゃなくてバ〇―レベルだよ......その主人公に耐えきれなくなったのか。
「クギュ!」
「まさかここまでのクズとは思わなかったアル。もう二度と私の前に現れないで」
「僕も今日限りでやめさせていただきます。今までお世話になりました!」
神楽が銀さんをぶん殴った。あーあー......銀さん悪い人じゃねーんだけどな......
すると隣で志村姉が言った。
「結局銀さんが一番泥被る感じになっちゃいましたね」
「まああんなもんだぞあの人は」
大体損な役回りは押し付ける人がいないと銀さんに行くからな......
「ちょ、まっ新八ィィィィィ!神楽ァァァァァ!!」
その情けのない声は江戸中に響き渡った。
真選組の仕事は多岐にわたる。今も土方十四郎は市中見回りをしていた。
すると橋に多くの人が集まっていたのでその中の一人に聞いた。
「おい、何かあったのか?」
「おお!真選組の!いや、今女をめぐって決闘騒ぎがあってな。銀髪の侍がもう片方をそれはもう鮮やかに倒したんだよ」
「今時分に女をめぐって決闘なんざくだらねぇことやって......近藤さん?」
「え?あの倒れてんの真選組の近藤局長なの?」
橋の下を見ると確かに近藤勲が伸びていた。だが......
「い、いやあんな間抜け面が真選組局長なワケねーだろーが!!」
「あんた自分で言ったじゃん!!」
自分たちの組織のリーダーがやられたことを広めるわけにもいかず否定する。
(銀髪の侍だァ?何モンだそいつは......)