お助けマンな弟   作:シュステーマ・ソーラーレ

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この話で、主人公の松原陽斗は、運命の女の子と再会します。


第10話〜幼なじみとの再会&お助け

もうすぐ1学期が終わり夏休みになる頃。

 

7月某日の夜に、主人公の松原陽斗は夢を見ていた。それは陽斗がまだ5歳の頃の夢。ある家の部屋で、5歳の陽斗と陽斗と同じ位の女の子が人形でおままごとをして遊んでいた。

 

 

?「まーくん!いつも遊びに来てくれてありがとう!とっても嬉しいよ!」

 

当時5歳の陽斗を『まーくん』と呼ぶ女の子が人形を手にしながら、笑顔で嬉しそうに陽斗に話しかける。

 

陽斗(5歳)「ボクも、くーちゃんと遊んでいる時が1番楽しいよ!」

 

陽斗も、満面の笑顔で『くーちゃん』と呼んでいる女の子に答えた。

 

くーちゃん「えへへ///////まーくんだ~いすき////////」

 

陽斗(5歳)「ボクも!くーちゃんの事大好きだよ!///////////////」

 

くーちゃん「本当!?///////じゃあ大きくなったら結婚してくれる?//////////////」

 

陽斗(5歳)「うん!//////////////」

 

くーちゃん「約束だよ!//////////////////」

 

陽斗とくーちゃんは、指切りげんまんをして大きくなったら結婚する事を約束した。当時5歳の陽斗の微笑ましい思い出だった。

 

 

※朝5時の松原家、陽斗の部屋

 

陽斗「······ん?夢か······」

 

陽斗が夢から覚めた。

 

陽斗「久しぶりにくーちゃんの夢を見たな。」

 

目覚めた陽斗は、勉強机の引き出しから、1枚の写真を手にした。そこには、当時5歳の陽斗が、夢に出てきたくーちゃんと笑顔で手を繋いでいる写真だ。

 

陽斗「くーちゃん···今頃何処で何してるのかな?」

 

陽斗は、くーちゃんと呼ぶ女の子に思いを馳せる。

 

 

ここで説明しよう。『くーちゃん』とは、陽斗と同じ幼稚園に通っていた同い年の女の子で、当時は陽斗の家の近所に住んでいていた。

 

くーちゃんは、病院に入院する程ではないが体が弱く、普段から家にいて幼稚園に来る事が少なかった。その為、陽斗がくーちゃんの家に行って幼稚園で教えてもらった遊びや勉強等をくーちゃんに教えてあげて、一緒に遊んでいたのだ。これが小学1年生の頃まで続いた。

 

陽斗は、幼稚園で遊ぶより姉の花音と遊ぶより、くーちゃんと遊んでいる時が1番楽しかった。思えば、くーちゃんは陽斗の初恋の人だった。ところが······

 

 

陽斗「くーちゃん···突然いなくなって···」

 

それは陽斗が小学1年生だったある日。風邪をひいてしまい、しばらくくーちゃんの家に行けなかったが、この日陽斗は風邪を治った為、久しぶりにくーちゃんの家に遊びに行った。しかし、くーちゃんの家があった場所にたどり着いた陽斗の目に飛び込んだのは···

 

『空家』と書かれた看板が立てられて、くーちゃんの家が無くなっている空き地だった。

ぼう然とする陽斗に、近所の人が教えてくれた。

 

くーちゃんの両親が、借金を背負ってしまい、それが返せずに夜逃げしたのだと···

 

当時小学1年生の陽斗にとって、あまりにもショックな事であり、この日以来、姉の花音以外の女の子と遊ばなくなってしまった。

 

女の子と仲良く遊んでも、くーちゃんのように突然いなくなるかもしれない。このトラウマにより、陽斗は花音以外の女の子が大の苦手となった。

 

唯一のくーちゃんとの繋がりは、くーちゃんと仲良く手を繋いでる写真のみ···くーちゃんは···今何処で何をしているのだろう?

 

陽斗「一度でいいから会いたいな······くーちゃん。」

 

陽斗は、初恋の人であるくーちゃんに思いを馳せながらも、引き出しの中に写真をしまった。

 

ちなみに、写真の中のくーちゃんは、白い髪のおかっぱ頭をしているおとなしい感じの女の子だった·········

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※羽丘学園高校の昼休み。1年A組教室。

 

 

純平「うしっ!昼飯だ昼飯!」

 

烈火「分かったから落ち着け!」

 

 

あこ「明日香!ロック!一緒に食べよう!」

 

明日香「うん。いいよ。」

 

六花「じゃあ、ここで食べよう!」 

 

1年A組教室では、昼休みになり皆それぞれ仲良しのクラスメートと一緒に昼飯を食べている。

 

あこ「あれ?陽斗クンは?」

 

明日香「そういえばいないね。」

 

六花「授業終わってすぐ教室出たんやろか···」

 

そんな中、あこ達が陽斗の姿が見当たらない事に気づく。その陽斗はというと······

 

※羽丘学園高校の屋上

 

陽斗「はぁ·····」

 

屋上で1人黄昏れていた。昨夜見た夢で悩んでいた。久しぶりに見た初恋の人の夢の事に······そこに現れたのは·······

 

 

ひまり「いやー♪久しぶりにAfterglowの皆で屋上で昼ご飯!!」

 

モカ「ひーちゃん、テンション高すぎ〜!」

 

巴「ははは!でも確かに久しぶりだな!」

 

蘭「うん···悪くないね。」

 

つぐみ「うん!···って!?陽斗君!?/////////////////」

 

Afterglowの皆だった!

 

陽斗「···ん?···あっ···ごめんなさい···ボクがいると邪魔ですよね?失礼します。」

 

陽斗はAfterglowの姿を見て、自分が邪魔者だと感じて屋上から去ろうとする。

 

モカ「ちょっと待った〜」

 

ひまり「邪魔なんてとんでもないよ!」

 

つぐみ「一緒に昼ご飯食べよう!!」

 

陽斗「えっ!?ちょっと!?」

 

そんな陽斗を、陽斗に恋心を抱くモカ、ひまり、つぐみは、捕まえて無理矢理自分達の方に連れて来た。

 

蘭「何か···ごめんね···」

 

巴「ごめんな!」

 

Afterglowで唯一、陽斗に恋心を抱いていない美竹蘭と宇田川巴が詫びる。

 

陽斗「いえ···(本当は1人になって、くーちゃんの事を考えたかったんだけど·······)」

 

本当は、くーちゃんの事について考えたい所だけど、Afterglowの誘いを断る訳にはいかないので、仕方なく承諾した。

 

 

※放課後の帰り道

 

 

陽斗「はぁ···今日も疲れた···早く家に帰ろう···」 

 

羽丘の授業が終わり、陽斗は疲れた様子で家に帰ろうとした。ところが···

 

 

陽斗「えっ!?···道路工事って····聞いてないよ····」

 

なんと···いつも通っている道が陥没した···という理由で道路工事中なので通れない。なので、少し遠回りする事になった。その途中に陽斗は、ある現場に直面する。

 

 

DQN男1「なぁなぁ♪」

 

DQN男2「その制服···月ノ森女子学園のだよね♪」

 

DQN男3「俺達と遊ぼうよ〜♪」

 

?「や···止めて下さい!」

 

それは···白い髪色をしたおかっぱ頭の大人しい性格をしていそうな女の子が、DQN男3トリオに囲まれている状況だ。当然、そんな状況を見捨てる訳無い陽斗は·······

 

 

陽斗「おい!お前等······!」

 

DQN男達「何だお前は!?」

 

DQN男達の前に対峙した。

 

?「えっ!?···はっ!?」

 

女の子は、陽斗の姿を見て何かを思い出したみたいだか·····

 

 

陽斗「その子を離せ!嫌がってるのが分からないのか?」

 

DQN男1「何だと!?生意気な小僧だ!お前等殺れ!!」

 

DQN男達「おおおおーー!!」

 

その前にDQN男達が陽斗に襲いかかる。だが···

 

陽斗「うるさい!」

 

ヒュン···ドガアッッッッッッ!!!!

 

DQN男達「グヘェーーー!?」

 

陽斗は、DQN男達を回し蹴り一撃必殺で吹っ飛ばした。残った内の1人の男に···

 

陽斗「···まだ···やる?···だったら···手加減·····しないよ?」

 

ゴゴゴゴゴゴ·············!

 

DQN男の残り「ヒィィィ!?すみませんでしたー〜!」

 

陽斗の鬼神オーラにDQN男の残りは、陽斗によって気絶した仲間を連れて、去っていった。

 

陽斗「全く···あっ···大丈夫?怪我はない?」

 

DQN男達が、逃げていく様子を見届けた陽斗は、絡まれてた女の子の無事を確認する。

 

?「··············」

 

陽斗が助けた女の子は、何も答えずにただ陽斗の事をぼーっと見続けた。

 

陽斗「あっ···あの〜?···あれ?···!?まさか!?」

 

?「!?」

 

陽斗が、DQN男達に絡まれてた女の子をよく見てある事に気づいた。女の子の方も、陽斗の姿を見て何かに気づいた。何故なら···!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倉田ましろ「まーくん?」

 

陽斗「くーちゃん!?」

 

陽斗が助けたこの女の子は『倉田ましろ』という女の子だ。

 

そう···かつて、陽斗と一緒に遊んでいた幼なじみで初恋の人である『くーちゃん』とは、名門のお嬢様学校である月ノ森女子学園の高校1年生で結成されたガールズバンド、『Morfonica(モルフォニカ』、通称『モニカ』のボーカル担当である倉田ましろだったのだ。

 

陽斗「くーちゃん···なんだよね!?君は···」

 

陽斗は、ましろに幼なじみのくーちゃんである事を確認する。

 

ましろ「まーくん···会いたかった////////もう離したくないよ//////////////」

 

ギュウ///////////////

 

ましろが涙を流しながら陽斗に抱きついた。

 

陽斗「やっぱり、くーちゃんなんだね!////////////////」

 

まさかの再会に、陽斗とましろは喜びに満ち溢れていた。

 

 

 

 

その後、ましろが陽斗と離ればなれになってしまった後の話をした。陽斗と別れた数年後に、両親の仕事が成功して借金を全て返済して、今年再び陽斗が住んでいる地域に戻って来れたらしい。

 

そして辺りが暗くなって、連絡先を交換した陽斗とましろは、それぞれの家に帰る際に···

 

 

ましろ「···もう···行っちゃうの?」

 

陽斗「ごめんね?家族を待たせる訳にはいかないし···後で連絡してね?」

 

ましろ「······わかった。···その前に···」

 

陽斗「ん?······ンッ!?////////////////」

 

ましろ「んっ////////あむっ////////チュッ//////////ンチュッ////////////」

 

 

 

ましろが陽斗に濃厚なディープキスをした。

 

ましろ「まーくんに···やっと会えた···ライバルの子がいくらいるか知らないけど、絶対負けない!まーくんは、私のモノなんだから!!」

 

陽斗「くーちゃん···////////////////」

 

ましろは、まだ見ぬ恋のライバル達に陽斗は渡さない宣言をして立ち去った。

 

果たして、くーちゃんこと倉田ましろの登場で、陽斗の人間関係はどうなるのか?

 

第10話終了!




この話で、陽斗が何故女の子が大の苦手になった理由が分かりました(笑)

果たしてこれからどうなるのか?

この話以降は、夏休みの話になります。

投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。

それでは次回もよろしくお願いします。

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