前回の借り物競争に続いて行われるのは障害物競争だ。150mあるコースの中に設置されている様々な障害物を乗り越えてゴールにたどり着くのがルールだ。
麻袋→網くぐり→仮装→平均台→三輪車→ぐるぐるバット···の順番に行われる。
陽斗の関係者で出場したのは、クラスメートの宇田川あこだ。麻袋や網くぐりを持ち前の運動神経で乗り越えて行く。
そして次の障害物である仮装は、コースに置いてある白袋の中にある衣装を正しく着て次の障害物に向かう。
あこの選んだ白袋に入ってた衣装は···
あこ「わーん!何で幼稚園児の服なの〜!?あこはそこまでチビじゃなーい!!」
幼稚園服だった。あこの小柄な体と相まって、犯罪級に似合っている。他の皆の反応は······
リサ「アハハハ!あこ〜似合い過ぎ!ハハハハハ!」
友希那「リサ···笑い過ぎよ。」
燐子「あこちゃん······////////////」
紗夜(宇田川さんには悪いけど····似合ってるわね·····)
あこが所属するRoseliaのメンバーは、リサが爆笑して、それを友希那が注意する。
観客席にいる燐子は頬を赤くしている。そして、紗夜はあこに悪いと思いつつも幼稚園児の格好が似合うと思った。
一方、あこの姉である巴が所属するAfterglowはというと······
巴「あっははははは!似合う!あこ、似合い過ぎだ!!はははははは!!」
蘭「やばい···あこ、似合ってる···あはは!」
つぐみ「巴ちゃん!蘭ちゃん!笑ったら、あこちゃんが可哀想だよ!」
巴は、妹であるあこの幼稚園児コスプレにリサよりも大爆笑している。蘭も、巴程ではないが笑っている。そんな2人をつぐみが注意している。
パシャパシャ!
ひまり「可愛い〜!写真撮ってSNSに載せていいかな?」
モカ「止めときなよ、ひーちゃん。あこちんが激おこだよ〜?」
ひまりは、スマホのカメラであこの写真を撮り、SNSに載せていいかとモカに聞くが、モカはあこが怒るから止めといた方がいいと諭す。
あこ「もぅ〜!///////////////」
あこは恥ずかしくなり、その後の障害物の平均台や三輪車、ぐるぐるバットを他の出場者の誰よりも速く、くぐり抜けて1位でゴール出来た。ちなみに三輪車に乗ってる姿がより様になっていると、ますます観客の爆笑を誘った。
※障害物競争終了後の校舎裏
あこ「あ~···恥ずかしかった〜!////////絶対におねーちゃん達にイジられるよ〜!/////////」
障害物競争が終了した後の校舎裏では、まだ幼稚園児のコスプレを着たあこが、恥ずかしそうに蹲っている。するとそこに······
陽斗「あっ!あこちゃん!」
明日香「こんな所にいたの?」
六花「探したよ!」
あこ「皆!?」
あこを心配して探していた陽斗達が来た。
陽斗「どうしたの?そんな所で蹲って···」
陽斗が、顔を下に向けて蹲るあこを心配する。
あこ「だって〜!///////いくら障害物競争で1位取る為にこんな格好して···////////恥ずかしいよ〜//////////」
あこが立ち上がって顔を赤くして叫んだ。
明日香「まぁ···そうだよね。」
六花「私だったら、恥ずかしくて着れないよ···//////////あこちゃんは偉いよ!」
恥ずかしがるあこに、明日香と六花は同情した。
あこ「陽斗クンは···あこのこの格好、どう思う?」
陽斗「えっ?うーん···」
あこは不安そうな顔で陽斗に自分が着ているコスプレ衣装について問いかける。あこに聞かれて陽斗は真剣に考えた。そして!
陽斗「可愛いと思うよ?ボクはRoseliaの衣装着てかっこよくドラムを叩いているあこちゃんも好きだけど、そういう可愛い衣装着て、元気よく競技で一生懸命頑張ってたあこちゃんも好きだよ!」
あこ「っ!?//////////////////」
明日香·六花「!?」
陽斗(あれ?何かボク···恥ずかしい事言ったような···)
傍から聞いたら愛の告白にも聞こえる、陽斗の回答にあこは顔を赤らめ、明日香と六花は驚愕した。
あこ「···も」
陽斗「えっ?何か言った?」
あこが何かを言いかけたが、声が小さくて聞き取れずに陽斗が聞き返す。すると···
あこ「あこも!////////陽斗クンの事!///////大好きだよ!////////」
ギュウッ〜!チュッ/////////////
陽斗「っ!?//////////////」
明日香「なっ!?//////////////」
六花「あ!?//////////////////」
あこは陽斗に大好きだと告白し、抱きついて自分の所に引き寄せて唇にキスをした。突然の事に陽斗は勿論、明日香と六花は更に驚愕した。
あこ「えへへ~/////////陽斗クーン////////」
スリスリ!
陽斗「あ、あこちゃん///////////////」
唇を離したあこは、陽斗の胸元に顔をこすりつけて甘える。そんなあこの行動を見て···
明日香「ズルいよあこ!私だって陽斗君の事が好きなんだから!////////////」
ギュウッ!
六花「そうだよ!私も陽斗くん大好きや!/////////////////」
ギュウッ!
あこと同じく陽斗が大好きな明日香と六花が黙っている訳がなく、陽斗に告白しながら陽斗に抱きついた。
※あこは陽斗の正面、明日香は右側、六花は左側から抱きついている
陽斗「明日香ちゃん!?////////六花ちゃん!?///////////」
明日香と六花にも抱きつかれて、戸惑う陽斗。しかもそこに···
ギュウッ···!
ましろ「皆···ダメだよ?まーくんは、私のモノ。何しろ私とまーくんは昔、結婚の約束したんだから♪」
陽斗「くーちゃん!?」
あこ·明日香·六花「っ!?」
いつの間にか、陽斗の背中に抱きついているのは、陽斗の幼なじみで初恋の人である倉田ましろだった。
ましろは、ヤンデレレベルの目つきと禍々しい闇の嫉妬オーラで、あこ達を威嚇する。
あこ「ましろ···そんなのズルい!いくら陽斗クンと結婚の約束したからって、それで陽斗クンを縛りつけないで!」
明日香「あなたは、確かMorfonicaの···ふざけないで!そんな事で納得する訳ないでしょ!?」
六花「そうだよ!」
ましろの威嚇に屈する事なく強気に反論するあこ達。
ましろ「ふーん···じゃあ、この場でまーくんに決めてもらおうか?誰を選んで彼女にするか。」
陽斗「えっ!?」
それを聞いたましろは、余裕そうな表情を崩さずに、この際ここで陽斗に誰を選ぶかを決めてもらおうと提案する。
明日香「···いいよ。陽斗君!誰を選ぶの!?」
六花「陽斗くん!」
あこ「選択の時は来た···誰を選ぶの!?」
ましろ「まーくん?」
陽斗「そ、そんな···」
ましろ達に抱きつかれながら、答えを迫られて困る陽斗。するとそこに···
烈火「おーい!皆!何処だ?」
純平「もうすぐ綱引きが始まるぜ〜!!」
あこ·明日香·六花·ましろ「っ!?」
陽斗達のクラスメート男子である板橋烈火と豊島純平の声が聞こえてきた。次の競技が始まるから探しに来たらしい。烈火と純平の声に驚き、思わず陽斗から離れた。
陽斗(今だ!)
ヒュゥッ·········ザッ!
陽斗は、その一瞬の隙をついて、地面自体を縮めることで距離を接近させ、瞬時に相手との間合いを詰めたり、相手の死角に入り込む体捌き、『縮地』でましろ達から離れて、烈火と純平の声がする方へと移動した。要は逃げたのだ。
ましろ「あぁ···逃げちゃった。仕方ないなぁ···続きは体育祭が終わってからにしようか?」
明日香「···そうだね。でも、陽斗君は渡さないから!」
あこ·六花「うんうん!」
陽斗に逃げられた皆は、続きは体育祭が終わってからにしようと決めた。
この後行われた紅白対抗綱引きでは、3年生の部で、羽丘の王子様である瀬田薫の力を利用した白組が圧勝した。
2年生の部では、Afterglowが躍動して紅組が勝利した。そして1年生の部では···
明日香·六花·あこ「オーエス!オーエス!」
烈火「何か戸山達の勢いがスゴイな···」
純平「何か···殺気のようなモノを感じるぜ···」
陽斗「そ···そうだね···」
あこ達が、物凄い勢いで綱を引っ張り白組を寄せつけずに紅組が勝利した。あこ達が気合い入れて綱引きをする理由は······
あこ(陽斗クンは絶対に誰にも渡さない!ましろにも明日香にもロックにも!そして、他の皆にも!!)
明日香(絶対に譲らない!)
六花(絶対、岐阜の皆に陽斗くんを私のお婿さんとして紹介する!負けへん!!)
陽斗に対する恋する乙女パワーである。ましろという強力なライバルがいる事が分かった以上、負ける訳にはいかないと気合いが入るのだ。
ましろ(皆、スゴい気合い···でも、私だってまーくんを譲る気は全く無いよ!)
陽斗争奪戦は、あこの告白によってますます混戦を極めた。果たしてこの体育祭が終わった時に何が起こるのだろうか?
第22話終了!
陽斗に告白した宇田川あこ。それにより、1年生メインヒロイン組による陽斗争奪戦が激化しました。果たしてこれからどうなるのか?
投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。
それでは次回もよろしくお願いします。
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