前回、バイク通学という校則違反を犯して、生徒副会長の羽沢つぐみやバンド仲間達に危害を加えようとしたDQN男子2人を懲らしめた松原陽斗。
そんな陽斗は、授業終了後に先生や通報を受けて駆けつけた警察官に事情聴取されて、お手柄だと感謝されてお咎め無しになった。そしてその翌日······
※昼休みの羽丘学園高校、1年A組の教室
あこ「スゴいね!陽斗クン!あんなバイクを不良男子ごとブワーン!って投げ飛ばすなんて!あれって、どうやるの?」
陽斗「え···え~と···」
明日香「あこ···そんなに詰め寄って話さない。松原君が困ってるでしょ?」
六花「そ、そうだよ〜陽斗くんが困ってるよ~」
昼休みになった途端、1年A組のクラスメートである宇田川あこに捕まり、あれこれ聞かれた。それを見かねて同じくクラスメートの戸山明日香、朝日六花が止めに入る。
陽斗「ありがとう。戸山さん、朝日さん。昔っから、姉さんの事を守る為に空手やカンフーとか色々な格闘技をやって、自分を鍛えているからね。」
陽斗が、明日香や六花にお礼を言いつつ、自分が強くなった理由を話した。
あこ「陽斗クンにもおねーちゃんがいるの?···ひょっとして、花音さん?」
それを聞いたあこが、首を傾げて陽斗に質問した。
陽斗「そうだよ。姉さんはハロー、ハッピーワールド!···通称、ハロハピのドラマー、松原花音だよ。」
陽斗が答えると······
あこ「やっぱり!花音さんと、名字と髪の色が同じだ!」
あこが、明るい笑顔で更に陽斗に顔を近づける。
陽斗「ち、近いって!/////////////」
ガタッ!
あこの近過ぎる距離に陽斗は、思わず椅子から立ち上がって後退る。
あこ「あっ···ごめん///////////」
明日香「はぁ···全く······」
六花「もう···」
あこが恥ずかしがって反省して、明日香と六花が呆れている。
陽斗「よっと···やっぱり知ってるんだ。姉さんのバンド、よくRoseliaやポピパと合同ライブしているって言ってたし。」
体勢を立て直した陽斗が席に戻り、姉の事について話し始めた。
あこ「うん!ハロハピのライブはいつ見てもスゴイよね!こないだのライブなんか···」
っと、あこも話し始めた時···
キーンコーンカーンコーン♪
昼休み時間終了5分前を告げるチャイムが鳴った。
陽斗「あっ···チャイムだ。」
明日香「ほら、席に戻ろう。じゃあね陽斗君。」
六花「失礼します!」
あこ「また話そうね〜!」
陽斗「うん。」
チャイムを聞いたあこ達は、席に戻っていった。
※あこ達は、陽斗の事を名前で呼んでいる。理由は、名字呼びすると姉の花音とごっちゃ混ぜになるからである。
あこ→陽斗クン
明日香→陽斗君
六花→陽斗くん
※陽斗も同じような理由で、あこ達の事を名前で呼んでいる。
あこ→あこちゃん
明日香→明日香ちゃん
六花→六花ちゃん
放課後。下校中の陽斗は小腹が空いた為に姉がバイトしている家の近くのファーストフード店で大好物のハンバーガーを買おうとした。しかし······
アンチファンの男「あのさ~君ぶっちゃけ才能無いくせにアイドルやってるなんて生意気なんだよね。こんな所でバイトしてるのもそうだけどさ。」
丸山彩「そ···そんな·····」
陽斗が並んでる列の隣では、1人の男がある店員を批判していた。その店員は、人気アイドルバンドである
『Pastel*Palettes( パステルパレット)』、通称『パスパレ』のリーダーでボーカル担当の丸山彩だった。
アンチ男「ルックスだけしか取り柄が無いし、歌もダンスも下手くそだし、トークもアドリブもダメダメだし、ダメなアイドルのオリンピックがあったら金メダルだよ!ギャハハハ♪」
彩「うう······」
アンチファンである男は、彩に対して物凄い暴言を吐き、下品極まりない声であざ笑い、彩はそのあまりに酷い暴言に泣いてしまっている。それを見た陽斗は······
陽斗「···おい。」
ガシッ!ギギギギギッ!!
アンチ男「痛ただ!?」
アンチ男の腕を掴み、思いっきりひねった。その力の強さに、アンチ男は痛みに苦しむ。
彩「えっ!?えっ!?」
それに慌てふためく彩。
陽斗「女の子を泣かせるんじゃねぇよ!この生ゴミ野郎!!」
ゴキッ!!
アンチ男「ギャアアアー!?」
彩「ええええ!?」
ヤンキーみたいな口調になった陽斗は、そのままアンチ男の腕の骨をへし折った。
陽斗「これ以上この人を泣かせたら許さないぞ!オレの前から消えろ!!」
アンチ男「ごごごごご、ごめんなさーい!」
すっかり人が変わってしまった陽斗の怒りにアンチ男は恐怖して、折れた腕を庇いながら急いで店を出て逃げ出した。
※陽斗は本気で怒ると一人称が『オレ』に変わり、ヤンキーみたいな口調になる。
陽斗「ったく!······あ。」
哀れなアンチ男を見届けた陽斗は、ふと我に帰った。店にいる全員がアンチ男を追っ払った陽斗に注目していた。
陽斗「し、失礼しましたーー!!/////////////////////」
恥ずかしくなった陽斗は猛ダッシュで店を出ていってしまった。
彩(あの人···見た目は女の子みたいに可愛いのに強いな〜///////今度来たらいっぱいスマイルあげないと!////////////)
彩が自分に一目惚れした事にも気づかずに······
※その後、アンチ男は彩だけでなく数多くのアイドルを誹謗中傷していた等の犯罪行為を行っていた事が判明し、ファーストフード店の防犯カメラが元で警察に逮捕された。
陽斗(恥ずかしかった〜!////////姉さんがバイトしているお店でなんてことを···姉さんがいなかっただけでもよしとしよう。そういえばハンバーガー買えなかったな。···あっ!コンビニがある。よしっ!肉まんを買おう。)
陽斗は、近くにあった公園のベンチに座り、先程までの事を恥ずかしがっていた。なんとか仕切り直して、公園近くのコンビニで肉まんを買おうとした。ところが······
コンビニ強盗「おい!いいから早く金出せ!」
今井リサ「イヤ···誰か助けて···」
青葉モカ「てんちょーさん···」
陽斗がコンビニに入ったら、奥のレジでナイフを持って、店員であるRoseliaのベース担当である今井リサと、Afterglowのギター担当である青葉モカを脅してレジの金を奪おうとしていた。
陽斗(はぁ····今日は厄日だな···でも助けない訳にはいかないし!)
陽斗は自分の不運さを嘆きながらも、リサとモカを助ける決意を固めた。そして!
ヒュッ···バキーーン!!
強盗「何!?」
リサ「へっ!?」
モカ「およ?」
陽斗は、地面自体を縮めることで距離を接近させ、瞬時に相手との間合いを詰めたり、相手の死角に入り込む体捌き、『縮地』と呼ばれる技で自分と強盗との距離を縮めて接近して、強盗が持っていたナイフの刃を手刀打ちで叩き折った。そして!
陽斗「これ以上やるなら、このナイフのように、お前の骨をへし折るぞ?」
ゴゴゴゴッ!!!!
陽斗は折れたナイフを拾って、黒い闇のオーラを出して強盗に凄む。
強盗「ヒィィィィ!?すみませーん!」
強盗は、陽斗の般若のようなオーラにビビって降参した。
その後、通報を受けた警察が強盗は逮捕された。そして、陽斗はリサとモカと一緒に警察署に行き、事情聴取を受けた。
リサ「助けてくれてありがとね?////////お礼にクッキー焼いてきてあげるから////////」
モカ「昨日、つぐを助けてくれただけでなく、モカちゃん達まで助けてくれてありがとう〜/////////今度お礼させてね〜///////////」
事情聴取が終わった後、陽斗に惚れてしまったリサとモカは、後でお礼がしたいので連絡先を交換してそれぞれ家に帰っていった。
そして、ある日の日曜日。
陽斗は、母親にお使いを頼まれて、とある商店街まで買い物をしていた。
陽斗「よしっ!これで頼まれていた物は買ったな。早く家に帰ろう。」
お使いメモと買い物用のエコバッグに入っている物を確認した陽斗は、家に帰ろうとしていた。その時だった!
DQNヤンキー1「おぅおぅおぅ!テメェ!!」
DQNヤンキー2「俺達の縄張りで何やってんだ?」
DQNヤンキー3「此処は俺達の島になったんだぞ!ピンクのクマは引っ込んでろ!」
その他ヤンキー達「そうだ!」
陽斗「ん?何だ?」
商店街の裏路地の方から、誰かが怒っている声が聞こえてきた。陽斗が気になって、裏路地に来てみるとそこには······
ミッシェル「うぅ······」
陽斗(あれは···姉さんのバンドでDJをしているミッシェル?何だあの見るからにガラの悪いヤンキー達は···)
ガラの悪いDQNヤンキー達が、ハロハピのDJ担当で、商店街のマスコットキャラクターであるピンクのクマのふわキャラ『ミッシェル』に絡んでいた。
奥沢美咲(参ったな···子供達に風船配ってたら、最近この辺で悪さをしているヤンキー達に絡まれるなんて···)
ミッシェルの中に入っている奥沢美咲は、非常に困った状況に怯えていた。それを見た陽斗は···
陽斗「おい!お前等!!」
DQNヤンキー1「ああっ!?」
DQNヤンキー2「誰だテメェ!?」
DQNヤンキー3「女みてぇな野郎は引っ込んでろ!!」
その他ヤンキー達「そうだ!」
ミッシェル「えっ?」
美咲(あれって確か花音さんの弟?)
当然、ミッシェルを助ける為にDQNヤンキー達と対峙した。
陽斗「いつからここがお前等の縄張りになったんだ?ここは商店街の人達が楽しく過ごす場所。ハイエナ如きがウロチョロしていい場所じゃない!」
DQNヤンキー1「っ!ふざけやがって!」
DQNヤンキー2「ぶっ殺してやる!」
DQNヤンキー3「オメェ等!やっちまえ!!」
その他ヤンキー達「おお!」
ミッシェル「あ、危ない!」
陽斗の台詞にキレたDQNヤンキー達は、陽斗に向かって鉄パイプ等の武器を持って襲いかかる。
※3秒後
DQNヤンキー達「ぐへぇ······」
陽斗「ふぅ···ちょっと本気出したら、3秒で全員倒しちゃったよ。」
ミッシェル「早っ!?」
早くお使いを済ませて家に帰りたかった陽斗は、本気モードでDQNヤンキー達を3秒で全員やっつけた。あまりの早さにミッシェル(美咲)も驚いている。
陽斗「大丈夫ですか?え~と···美咲さん。」
ミッシェル「あっ、うん。大丈夫。ありがとね。」
陽斗は、周りを確認してからミッシェルに話しかけた。ミッシェルこと美咲は、陽斗にお礼を言った。
陽斗「よかったです!それにしても、これどうしましょう?」
陽斗が気絶しているDQNヤンキー達を見ながら言うとミッシェルが答えた······
ミッシェル「ああ〜···大丈夫だよ。黒服さん達を呼ぶから。」
陽斗「黒服さん?」
ミッシェルの言葉に陽斗が疑問に思っているとそこに突然······
黒服さん1「美咲様。陽斗様。」
黒服さん2「ここは私達におまかせ下さい。」
黒服さん3「後始末は私達がしておきます。」
陽斗「うわっ!?誰!?」
ミッシェル「あぁ!黒服さん達!助かります〜!」
ハロハピのリーダーである弦巻こころの家に仕える通称『黒服の人』達が現れた。
その後、DQNヤンキー達は弦巻財閥によって、日本国内を永久追放されて、今何処にいるか分からないらしい。
この数日後···
美咲「あの···陽斗君。これ···こないだのお礼···/////////////」
陽斗「わぁ~~♪ありがとうございます!」
美咲(か······可愛い////////////)
松原家にいる陽斗にお礼をしに行った美咲。得意の羊毛フェルトで人形を作ってプレゼントした。その際、爽やかな笑顔を見せてお礼を言った陽斗に惚れてしまった美咲であった···
第4話終了!
今回の話で丸山彩、今井リサ、青葉モカ、奥沢美咲を助けた松原陽斗。
そして、陽斗に惚れた女の子が増えていく。
女の子が苦手の陽斗はどうなる!?