ある日の休日。主人公の松原陽斗は方向音痴で迷子になった姉の松原花音を、とある場所へと連れていっている。
陽斗「全くもう···」
花音「ごめんね。いつも通っている道が工事中で通れなくて···遠回りしたら迷っちゃった···」
陽斗「いいよ。どうせ暇だったし···」
陽斗と花音がそんな会話をしながら歩いていた頃···
※羽沢珈琲店
お客さん1「えっ?これは頼んでませんけど···」
つぐみ「ああっ!申し訳ございませんでした!」
とある商店街にある『羽沢珈琲店』では、看板娘である羽沢つぐみが注文ミスをしてしまい、お客さんに謝っている。そんなつぐみを心配している人達がいた。
蘭「ねぇ···最近のつぐみ。何かおかしくない?」
モカ「確かに···全然ツグってませんなぁ〜!」
ひまり「いつもならしない注文ミスしてるし、どこか上の空になってる時があるし!」
巴「何か悩みがあるかもしれないな!」
つぐみの幼なじみで同じバンドの仲間であるAfterglowのメンバーである。
いつもと違う様子のつぐみを心配しているのだ。そんなつぐみの悩みの種は···
つぐみ(はぁ···私を助けてくれたあの人に会いたいなぁ······)
そう···入学式の翌日にバイク通学をしようとしたDQN男子達に絡まれた所を助けてくれた陽斗に会えていない事だ。
陽斗に一目惚れしたつぐみはもう一度会おうと探した。制服の色から1年生である事が分かるので、昼休みや放課後の時間が空いてる時に1年生の教室を訪れたが、いつも入れ違いすれ違いになり会えなかった。
ただでさえつぐみは、家の手伝いや生徒会副会長の仕事、Afterglowのバンド活動等、かなり忙しい。陽斗に会えなくて落ち込んでしまい、仕事に集中できないのだ。
一方、Afterglowのメンバー達が座っている席の隣には······
丸山彩「花音ちゃん、遅いね。」
花音のバイト仲間で、人気アイドルガールズバンド、『Pastel*Palettes 』通称『パスパレ』のリーダーでボーカル担当である丸山彩が、中々来ない花音を心配していた。そして彩の隣にいるのは······
白鷺千聖「花音ったら···また迷子になって陽斗君に連れてってもらってるのね。」
同じくパスパレのベース担当で、花音の親友である白鷺千聖がスマホを見ながら、また迷子になって陽斗に連れてってもらっている花音に呆れているのだ。
※約5分後の羽沢珈琲店前
陽斗「さぁ着いたよ!」
陽斗は無事に花音を羽沢珈琲店まで連れてくる事が出来た。
花音「ありがとう!お礼に陽斗君の好きな物奢るよ!!」
陽斗「えっ?いや···」
花音は陽斗にお礼として、羽沢珈琲店で好きな物を奢ると言っているが、陽斗は断ろうとする。
女性客が多い羽沢珈琲店は、女の子が大の苦手である陽斗にとっては居づらい場所なのだ。なので、そういう場所に花音を案内した後はすぐに去るのがいつもの事なのだ。
陽斗が困っていたその時!
DQN客1『おいコラ!』
DQN客2『兄貴の服に何してんだ!?』
陽斗·花音「!?」
羽沢珈琲店の中から、客の怒鳴り声が聞こえてきた。陽斗と花音が驚きつつも、店の中へと入っていった。そこには······
つぐみ父「すみません!お客様!」
つぐみ母「うちの娘が粗相を致しまして申し訳ございません!」
つぐみ「すみませんでした!」
DQN客1「謝って何でも許されるなら警察いらねぇんだよ!」
DQN客2「そうだぜ!兄貴のジーパンをコーヒーまみれにしやがって!」
羽沢珈琲店のマスターであるつぐみの父親と母親とつぐみが、ある2人のお客さんに謝っている。
どうやら、つぐみが誤ってコーヒーをこぼしてしまい、兄貴と呼ばれる方の着ているジーパンがコーヒーまみれになってしまった事に怒っているのだ。
DQN客1「このジーパン、オーダーメイドで30万するんだぞ!払えるのか!?」
つぐみ親子「ええっ!?」
DQN客1の発言につぐみ達親子は驚いた。着ているジーパンはオーダーメイドで30万円もする代物らしい。
DQN客2「払えねぇなら、お詫びの印として、そこの姉ちゃんを貰ってくぜ!」
グイッ!
つぐみ「い、痛い!」
つぐみ父「ちょっと!?何するんですか!?」
つぐみ母「うちの娘に何するんですか!?」
DQN客達は、ジーパンの弁償代とお詫びの印として、つぐみを連れて行こうとする。
蘭「ちょっとあんた達!」
巴「アタシ達のつぐに何するんだ!」
モカ「蘭!」
ひまり「巴〜!」
それを見た蘭と巴が止めに行こうとする。するとそこへ現れたのは···
陽斗「あの〜ちょっといいですか?」
勿論陽斗であった。
DQN客1·2「ああっ!?」
つぐみ母·父「えっ?」
つぐみ「えっ!?////////貴方は···////////////」
突然現れた陽斗にDQN客達はキレて、つぐみは会えなかった想い人が現れて赤面する。
蘭「えっ?」
巴「あ、アイツは···」
ひまり「あの人···前にバイクごと男子を投げ飛ばした···」
モカ「ハル君だ〜···///////////////」
彩「あっ···あの子は···//////////////」
千聖「陽斗君···///////////」
花音「ああ······もう。」
他の皆も驚いている。
陽斗「このジーパン、30万するんですか?」
陽斗が、コーヒーまみれのジーパンを見ながらDQN客1に聞いた。
DQN客1「ああ!そうだよ!お前が払うんか!?」
DQN客1がそう言うと陽斗が···
陽斗「それはおかしいですね···それと同じ物をボクの友人が着ていました。でも、『このジーパン、古着屋で1000円で売れた!』って、喜んで見せてくれました。あなた···たった1000円のジーパンの弁償代とかで、そこの可愛い人を連れて行くんですか?」
DQN客1·2「はっ!?うぅ·········」
つぐみ「えっ!?///////////////」
陽斗の発言にDQN客達が狼狽えて、つぐみが陽斗の可愛い発言に思わず照れてしまう。
DQN客1「うるせぇーー!」
DQN客1がキレてしまい、陽斗に殴りかかる。
陽斗「やれやれ···ふんっ!!」
ドガッ!!!!
DQN客1「グフッ!?······」
陽斗は、DQN客1の攻撃を軽くイナして、肩を掴んで引き寄せてみぞおちを突いて気絶させた。
陽斗がDQN客1を気絶させた技は、
拳の甲を下にしたままにして、敵の肩や襟を掴んで引き寄せながら、人体の急所であるみぞおちを突く空手の突きである『底突き』という空手の突きの1つである。
つぐみ「ええっ!?」
DQN客2「兄貴〜!?」
蘭「えっ!?」
巴「何!?」
ひまり「凄い···」
モカ「流石だねぇ〜///////////」
彩「カッコいい/////////////////」
千聖「そうね//////////////////」
花音「彩ちゃん!?千聖ちゃん!?」
それを目撃した皆は驚いた。
陽斗「おい···コイツを連れて帰れ···次来たら···分かっているな?····」
ゴゴゴゴ!!!!
DQN客2「ヒィィィ!?すみませんでしたーー!!」
陽斗は、般若よりも怖い黒い闇のオーラを出して、DQN客2に立ち去るように忠告した。それにビビったDQN客2は、気絶したDQN客1を担いで羽沢珈琲店を出ていった。
陽斗「ふぅ···あっ···無事でしたか?」
つぐみ父「あっ!?はい!ありがとうございます!!」
つぐみ母「助かりました!ありがとうございます!」
つぐみ「////////////////////」
DQN客達が店から出ていくのを見届けてから、羽沢親子に向き合って無事を確認する。どうやら大事は無いどころか無傷だ。
その後、DQN客達は羽沢珈琲店どころか商店街に二度と姿を現さなかった。
※それから数日後···羽丘学園高校
つぐみ「陽斗君!///////羽丘で困った事があったら、遠慮なく私に言ってね?力になるからね!!///////////」
陽斗「え~と···ありがとうございます?」
明日香·あこ「むぅ······」
あの事件以降、陽斗の連絡先を貰って積極的になったつぐみに、陽斗は戸惑い明日香とあこは嫉妬した···
第6話終了!
という訳で、再び羽沢つぐみを助けた陽斗。彼女が陽斗の彼女候補筆頭になった第6話でした。
次回は、全然季節外れですがゴールデンウィーク期間中の陽斗とヒロイン達の交流の話を投稿する予定です。
投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。
それでは次回もよろしくお願いします。
※お気に入り登録ありがとうございます!