淀の坂を乗り越えて   作:krm.nc55

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おまたせしました。
これ書いてたらメインストーリー5章でスズカさんが来てしまった……


スズカとスペ

 あの日、私は骨折した。

 スぺちゃんとアリスちゃんのおかげで私は骨折で済んだとトレーナーさんに聞いた。

 他のチームメイトもすごく心配してくれたし、エアグルーヴやフクキタル達もお見舞いに来てくれた。……フクキタルは、開運グッズ(?)を持ってきてくれたけど。

 

 私の脚は1年もすればまた走れるようになれるらしい。

 早く走りたいわ……うずうずしちゃう。

 

「スズカさーん! 今日も来ちゃいました!!」

 

「あら、スぺちゃんいらっしゃい。今日は一人なの?」

 

「はい、アリスちゃんも誘ったんですけど用事があるそうで……」

 

 スぺちゃん……私のルームメイトで、ここ最近は毎日お見舞いに来てくれる。

 すごく嬉しいけどトレーニングちゃんとしてるのかしら? 

 たまに、アリスちゃんが一人で訪ねてくれる時にスペちゃんの様子は聞かせてもらってるけど……上の空なことが多いらしいから心配。

 私のところに来てくれているときのスペちゃんはいつも通りだから心配はしなくてもいいのかもしれない。

 スペちゃんからは学園内であったこと、チームやトレーニングの様子など様々な話を聞かせてもらっている。

 アリスちゃんに聞いていたほど落ち込んでないようでよかった。

 皆の話を聞いていると私も早く走りたい思いも強くなる。

 

「……スズカさん? 聞いてますか?」

 

「え? えぇ、もちろん聞いてるわ」

 

 少し羨ましいなぁ、とか考えなが聞いていた為本当のところあんまり聞いてはいない。

 

「とにかくスペちゃんもだけど他の娘たちも元気そうで良かったわ」

 

「はい! 退院したら皆で何か食べに行きましょう!」

 

「分かったわ」

 

「それでは、そろそろ帰らないと門限に間に合わなくなりそうなので……失礼しますね!」

 

「ええ、またねスペちゃん」

 

 お別れの挨拶をすませ、スペちゃんは寮に帰った。最近は誰かしら来てるから寂しくはないけど病室に一人はやはり寂しいものだと思う。

 でも、明日になればまたきっと誰か来てくれるだろう。

 

 

 ◆

 

 

 放課後、私はスズカさんの元に訪れていた。

 

「そうですか、昨日はスペさんが一人で来てたのですね」

 

「ええ、ここ最近忙しくてあまり来れなかったそうだけど元気そうで良かったわ」

 

「そうですね、最近はだいぶ元気になりましたよ

 前なんて魂が抜けてるような状態になってましたから……」

 

「そ、そうなのね……」

 

「そうだ! 今日スズカさんのところに寄った理由なんですけど、もうすぐ年末なので今年もスピカで集まろうと思ってるのですがスズカさんはどうしますか?」

 

「そろそろ外出許可も貰えそうだから大丈夫よ」

 

「本当ですか!? 楽しみですね!」

 

「ええ、私もよ」

 

 予定では去年と同じようにスピカで集まる予定だ。私は実家に帰ってもいいが正直こっちにいる方が楽しいのでこちらに居る方が長い。

 だが、たまには顔を見せないと(特に父親が)寂しがるので長期休みの時などは帰ってる。

 

「そういえば最近脚の方どうですか?」

 

「近いうちにリハビリを始めれると主治医が言ってたわ」

 

「それなら学園に戻るのも近いかもしれないですね」

 

「ええ、早くまた皆のところに帰りたいわね」

 

「寂しいですもんね……一人で病室居るのも……」

 

「アリスちゃんも入院したことあるの?」

 

「あ……いえ、小さい頃に何度か……」

 

 この身体になってからは病院にお世話になったことは殆ど無い。健康的だし大きな怪我もしてこなかった。前世の頃と比べて頑丈すぎて逆に怖い。いや、寧ろこれが普通なのか? 

 単純にウマ娘の身体が普通の人間より頑丈なのだろう。こうやって学園生活を楽しんだり皆で走れるだけでも私は嬉しい。

 

「あら、意外ね。でも、いつも誰か遊びに来てくれるから寂しくはないわ」

 

 あの頃は人生の殆どを病院で過ごしていた。学校なんてろくに行くことができず友達なんて居なかった。

 

「……いい友達が沢山いますね……」

 

「ええ、もちろんアリスちゃんもその一人よ」

 

「……!」

 

 満面の笑みでそう言われると恥ずかしい。スズカさんは天然なところもあるから無意識だろうけど……スズカさんは優しすぎるよぉ……

 

「もちろんですとも。同じチームですら大切な仲間ですもん」

 

「ふふ、そう言ってくれると嬉しいわ」

 

「さて、私はこの後用事があるのでそろそろ失礼しますね」

 

「ええ、またね」

 

 スズカさんの病室を離れ、帰路につく。

 もうすぐスズカさんも学園に戻ってくるだろう。すぐには走れないだろうけどまた一緒に過ごせるならそれ以上に嬉しいものはないだろう。

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 あれからスズカさんは退院し、学園での生活に戻った。時間の流れとは残酷なものだ。

 

 とある日、昼食の為学食に向かうとあるウマ娘が左回りしていたのが見えたので声をかけることにした。

 

「スズカさん、今から昼食ですか?」

 

 スズカさんが昼食を選んでいたのだ。

 

「ええ、そのつもりだけど今日は何にしようか悩んでて……」

 

「なるほど、それで左回りを……」

 

 スズカさんの癖で有名な左回りしていた理由が分かった。

 すると……

 

「スズカさーん! これから一緒にお昼にしませんか?」

 

「あら、スペちゃん……とグラスちゃん。もちろんいいわよ」

 

 そこにスペさんとグラスさんの二人がやってきた。ここ最近、スペさんがスズカさんの事を気にかけてくれることは良いことなのだが少し依存しすぎてるくらいだ。

 ちなみにグラスワンダーとは、最近スズカさんとスペさんと一緒に居ることが多くなりその経緯で知り合いになった。

 

 

 

 4人でテーブルに座り、相変わらず圧倒的な量を食べるスペさんと最近スペさんに並ぶくらいの量を取るようになったグラスさん。

 前見かけたときは普通のウマ娘が食べるくらいだったのにいつの間にか量が増えていたのだ。

 

 そして、スズカさんが食べ終わり先に片付けようとしたらスペさんが

 

「あ! スズカさん、私が代わりに片付けておきますね!」

 

「あ、スペちゃん……」

 

 スズカさんとスペさんが2人とも居なくなってしまった。そして、グラスさんと2人きりになり……

 

「あの、グラスさん」

 

「……」

 

「最近のスペさん、ずっとスズカさんばかり追いかけてますね」

 

「……そうですね」

 

 寂しそうな表情をしているグラスさん。

 そういえば次のレースの宝塚記念で、この2人が確かぶつかり合う予定だったよな。

 

「グラスさん、一つお願いしてもいいですか?」

 

「は、はい。構いませんがなんでしょうか?」

 

「今度の宝塚記念、確かスペさんと一緒に出走しますよね

 その時にスペさんを負かしてほしいのです」

 

「貴女、一応スペちゃんと同じチームなのにどうしてそのような事を私にお願いするのですか?」

 

「今のスペさんは、スズカさん以外のことが見えていません。

 多分次のレースもスズカさんにいいとこを見せたいと思って走るでしょう。そんな気持ちじゃレースなんて勝てません。

 なので、グラスさん。今度の宝塚記念、思いっ切りスペさんを差し切ってください」

 

「……まだ貴女と知り合ってそこまで時間は経っていませんが、時々貴女の観察力が良すぎてなんだか見抜かれてる感じがしますね。

 ともかく、その件は分かりました。私も負けるつもりは微塵もありませんけどね」

 

 グラスさんの気迫は恐ろしい。よく、スカイさんやエルさんが「グラスちゃんだけは怒らせてはいけない」と言う理由がわかる。

 静かなこの闘志は大和撫子より武士にちか……おっと、これ以上はいけない。

 

「ありがとうございます。宝塚記念、楽しみにしておきますね」

 

「はい、スペちゃんには負けませんよ……!」

 

 笑顔だが、恐ろしい。これがアメリカ製大和魂か。

 思っていたよりもあっさり協力を得られたのは大きい。さて、本番が凄く楽しみだ……。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 ──地下バ場

 

「お疲れ様です。あの気迫、さすがとしか言えませんね。

 それとありがとうございます。これで目を覚ましてくれるといいのですが……」

 

 その後の宝塚記念は、スペさんをグラスさんが外から差し切って一着でゴールした。離れててもわかる鬼のような気迫。これが怪物2世と呼ばれたグラスワンダーかと思わされる素晴らしいレース運びだった。

 

「……今日のスペちゃんはまだ本気じゃありません。貴方の言うとおりスペちゃんは集中できてなかったので。

 次のレースでは本気と本気でぶつかり合いたいですね」

 

「あはは……これで、スペさんは見失ってたものを見つけて、次のレース……多分有馬記念あたりになりそうですね」

 

 1999年有馬記念、この年は後の世紀末覇王と呼ばれるテイエムオペラオー、それにメジロブライトやステイゴールドなどウマ娘でも有名な馬が出走していたが、やはり最強はこの2人と呼ばれるレースをした。

 

 しかし、その前にはスペシャルウィークが日本総大将と呼ばれるきっかけとなったジャパンカップでモンジュー……いや、こちらではブロワイエと呼ぶ方がいいだろう、それを打ち破る主人公っぷりを見せつける。

 

 ある意味、スペさんの一番の見所なのではないか? とは思う。

 

「有馬記念……ええ、次こそは本気のスペちゃんと戦いたいですね」

 

「ええ、きっと大丈夫ですよ」

 

「……何故だろう、貴女にそう言われると本当になりそうですね」

 

 謎の信頼を得られたのは大きい。是非ともあの有馬記念を間近で見れるなら楽しみだ。

 

 さて、この有馬記念の前には一つ大きな出来事もある。それはスペさんのジャパンカップの前日……サイレンススズカの復帰レースだ。

 ブロワイエのジャパンカップ、そしてサイレンススズカの復帰が2日に渡って行われる事になるので物凄い盛り上がりになるだろう。

 あ、ちなみにまだブロワイエの来日はまだこの時には決まっていない。

 下手に教えるとタイムパラドックスを起こしかねないので話すことはないので安心してほしい。

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

「ブロワイエか……確かスペと同期のエルコンドルパサーを凱旋門賞で破った子だよな……

 スズカの復帰レースの次の日だし、話題もすごいしどうするかなー」

 

「お悩みのようですね? トレーナーさん?」

 

「うおっ!? てかいつの間にトレーナー室に入ってるんだ!?」

 

「ふふ、ステルス行動は誰よりも得意なのでトレーナーに気づかれないように入ってきました☆」

 

 宝塚記念からさらに時間は過ぎスズカさんの復帰、そしてブロワイエのジャパンカップ出走が決まったことにより世間は物凄く盛り上がっていた。

 特にそのジャパンカップに出走する予定のスペシャルウィークが所属するスピカのトレーナーはブロワイエ対策について悩んでいたのだ。

 一応ノックはしたけど返事が無かったので静かに潜入して、トレーナーの机からひょっこり顔だけだして驚かせたのだ。

 

「お前なぁ……一応ノックくらいはしろよ?」

 

 頭を抱えるトレーナー。トレーナーにとって私は比較的ましな生徒なのだろうが私とてたまにはふざけたくなる。

 

「しましたよ。それでも気付かなかったので驚かそうと思っただけですよ。

 いくら相手が強いからと言って悩みすぎて周りのことに気付かなくなるのはだめですよ?」

 

「うっ……そ、それもそうだな……

 そうだ、ここに来たってことは……」

 

「残念ながらブロワイエの情報はほぼないですよ?」

 

「えっ?」

 

「えっ? じゃないです。私の場合自らの脚であちらこちら回って集めてるのです。この学園の生徒じゃないししかも日本のウマ娘じゃないので余計無理ゲーですよ」

 

 普段のレースならトレセン学園の子なので、自ら調べることは余裕だ。ただし、今回は違う。海の向こう側まではさすがの私でも無理ぞ? 

 

「てか、今まで自分で調べてたのか……」

 

「ですよ? 仲間のためがいちばんですが、私自身も他のウマ娘ちゃん達について知りたいという欲もあったので。

 脚質やそれに合わせた作戦を知っておくことで今後の役にも立つのです!」

 

 少し変態ムーブも入っているがほとんど本音である。

 相手を知ることで対策もしやすくなる。しかし、今回はそれが通用しない相手だ。

 多少映像でレースの様子ならわかるが練習内容も知ることができればある程度の作戦も分かるだろう。

 私は普段は必要な情報だけ集めてあとはトレーナーに丸投げであったがそのお陰で比較的対策はしやすかっただろう。

 

「でも今までのレース映像から大体の脚質、普段のレースの動きなどまとめておいたのでもしよければ使ってくださいな」

 

「そういうところちゃっかりしてるよな……お前は」

 

「おっと、褒め言葉ですか? 

 でもレース映像見てて面白いし今後の私の為にも役に立ちそうなのでもはや趣味になりつつありますけどね」

 

「それもそうだな。レース映像を見え学ぶのも一つだな。イメージする事で今後お前がデビューしてからも財産になるだろう」

 

 実際アニメでもテイオーが復帰する為にイメージさせていたな。

 本当にこの人は変態ではあるかもしれないが私達ウマ娘の為に全力になってくれる人だ。

 

やはりあなたに付いていくと決めておいて良かったです

 

「ん? なにか言ったか?」

 

「いえいえ、何でもないですよ。さて、そろそろトレーナーの邪魔をするわけにはいかないので帰りますね。

 それではまた明日、トレーナーさん♪」

 

「ああ、おつかれさん」

 

 トレーナー室を立ち去り寮の自室に戻る。

 スズカさんの復帰レースも近い。そして、ジャパンカップも……

 前にスズカさんとある話をした。海外挑戦についてだ。

 スズカさんこの復帰レース後暫くしてから海外に挑戦するって言っていた。なので日本でのレースは実質ラストに等しい。

 少し寂しい思いもあるけどこれは彼女が選んだ未来だ。私はスズカさんを応援するしかないさ。

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

 レース当日。

 

「ついに、スズカの復帰レースだ。お前らしっかり見とけよ!」

 

「もちろんです! トレーナーさん!」

 

 沈黙の日曜日から約1年、ついにこの時がやってきた。

 サイレンススズカの復帰である。レース場は人に溢れており、皆がスズカさんの復帰を待っていたと思わせるような光景だ。

 あの異次元のような走り……「逃げて差す」と呼ばれるあの走りに魅了された人も多いのではないだろうか? 

 

 まさにその走りはウマ娘の可能性のその先へ……

 

「あ! スズカさんがターフに出てきましたよ!」

 

『うおおおお!!』『サイレンススズカぁ! 応援してるぞぉ!!』

 

 周りの歓声も凄いことになっている。

 もはやこのレース場に居る全員がスズカさんがターフに帰ってくるのを待ってたように……

 

「さすがに周りの歓声も凄いですね……」

 

「ああ、これ程までとはな……」

 

「しっかり目に焼き付けておきましょう。これ以上のレースは早々ないですからね」

 

 出走ウマ娘がゲートに収まる。

 そして、ゲートが開いたのだった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

『サイレンススズカ! サイレンススズカ今、一着でゴールイン! 

 圧巻の走りで見事、このターフの上に帰ってきました!!』

 

 初めは出遅れたのかと思った。スズカさんの得意な逃げができないので不安にもなった。

 でも、それは憂鬱だったようだ。最終コーナーから加速し一気に前方の集団を抜き去り……差し返した。いつもの大逃げでこそなかったのだが、その勝利はスズカさんだからこそ取れたものだろう。

 

 

 

「一着、おめでとうございます」

 

「アリスちゃん、えぇありがとう。そして、皆も」

 

 控室で、チーム全員が集まりスズカさんの勝利を祝っていた。ライブまで時間がまだあるからね。

 

 会場の熱も凄く、まるでG1のような盛り上がりだった。それだけ、スズカさんは皆に愛されていると言うことだ。

 色々な人に応援され、自分の夢を追いかけ、さらにその先に向うスズカさんは……私達チームの誇りだ。

 私も見ている人に勇気を与えられるようなレースをしたいものだ。

 

 

 

 ────────────────────

 

 

 

「スズカさん、もう行っちゃうのですね……」

 

「ええ、離れ離れにはなっちゃうけど私はきっと帰ってくるわ。

 それまで待っててね、スペちゃん」

 

 スペさんが寂しそうにスズカさんと話している。

 あの後、スペさんはブロワイエを破った。その後の有馬記念ではグラスさんにハナ差で敗北してしまった。

 んー、あれは凄く惜しかったと思う。写真判定に物凄く時間がかかっていたくらいだしね。

 

 それは置いといてだ。スズカさんはアメリカに遠征することになった。何時頃まで……とは決まってはいないが、暫くお別れになる。

 

「アリスちゃん」

 

「スズカさん……」

 

「ありがとう、あなたのお陰でここまでこれたわ」

 

「何言ってるのですか。ここまでこれたのはスズカさんの実力です。私はその手助けを少ししただけにすぎません」

 

「ふふ、そんなに謙遜しないでいいのよ? 

 もし、よければ向こうに行っても時々電話でお話してもいいかしら?」

 

「もちろん喜んで。私ができることであれば何でも手伝いますよ」

 

「ええ、頼りにするわ」

 

 後にスズカさんからスペさんからの大量の人参の処理について相談が度々あることはまた別の話……

 

 

 

 スズカさんのお見送りに来たのはスピカだけではなく、同期やエアグルーヴなどスズカさんと仲のいいウマ娘達も来てきた。

 ……相変わらずフクキタルは謎の開運グッズを渡していた。まぁ、フクキタルらしいけど。

 

 こうしてみると多くのウマ娘がお見送りに来てることが分かる。どれだけ彼女が皆に愛されているのか……そして、夢を与えてきたのかは分からない。

 でも、確実に多くの人がスズカさんのその走りに魅了されたのは事実だろう。これからもきっと、もっともっと多くの人に夢と希望を与えていくのだろう。

 日本から飛び出し、海外でも……

 

 

 

「行ってしまいましたね……」

 

「スズカぁ! スピカはこのゴルシ様に任せて頑張ってこいよ!!」

 

 飛び出していく飛行機にそれぞれの思いをかけるもの、静かに見送るもの。それぞれだったが皆の思いは一つだ。

 

『いってらっしゃい、スズカさん』




アプリのメインストーリー5章で泣きました。
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