目が覚めたら異世界だったByカズマ   作:スーバル・フォン・ナッツキー2世

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お久しぶりです。



【高評価】と【感想】を心よりお待ちしております。


11話 パーティー

爆風が晴れた後、煤と土汚れで、俺の身体は汚れていた。めぐみんの放った爆裂魔法の余波に巻き込まれた俺は、某眉毛の繋がっている警察官の様にかすり傷程度で済んでいた。いや済んでしまったと言うべきか。

 

逃げ切った。今なら世界陸上選手権に出れるかもしれない。全力出し切った。しばらく横になっていたい。

 

「あっ!カズマさん!」

 

なんだか揺れが強くなっている。地震か?…いや違うなこれは。カエルだ。さっき散々味わったジャイアントトードから生まれる振動だ。倒したんじゃなかったのか?いや、聞いたことあるかもしれない。水辺から遠いところに住んでいるカエルは、自身の皮膚の水分が飛んでいかない様に、地中で過ごすとかどうとか。

 

もしかしてカエルさんは地中でお昼寝中で、爆裂魔法で叩き起された奴が迎えに来てるとか、そんなオチじゃ無いよな?もう疲れたんだが、もう立つ気も起きないのだが、これはもう絶体絶命ですかね?喰われるかプレスされるか。

 

やっぱ恥の多い人生送ってたわ。

 

『ライトニング!』

 

空を翔ける稲妻が、影が見え始めたジャイアントトードに直撃し、そのまま絶命した。

 

咄嗟に魔法が出るのだからなぁ。この世界の冒険者すっげぇわ。いかに危機感の無い生活を送ってきたのだと痛感させられる。ニートという社会的に見たら危機的状況だったと言うことは触れないでおこう。

 

「カズマさん!怪我は無いですか?」

 

めぐみんを背負ってゆんゆんがたゆんたゆんしながら来た。眼福、ってそう言ってはられんな。

 

「あぁ、悪い。怪我は無いけど、流石に疲れてな。助かったよ」

 

「い、いえこれくらい当然の事ですよ!もっと頼っても良いんですよ!?」

 

お、おう。そうか。この子は仲間と言うか、友達と言う存在に飢えている子だったな。

 

「どうでしたか、私の爆裂魔法。カズマのお陰で過去最高の出来でしたよ!」

 

「あぁ、すげぇよ爆裂魔法。前見た時も思ったが最後の一撃って感じですげぇや。巻き込まれて塵にならなくて良かった」

 

普通だったら死んでた気がする。なんか補正かかったと思うしかないくらい吹っ飛ばされたからな。

 

「ですよねですよね!やっぱりカズマには分かってもらえると思ってましたよ!どうです?私の爆裂魔法!これさえあればカズマの冒険にも役立てると思いますよ!」

 

「そうだな…。じゃあゆんゆん、これからよろしくな!」

 

「ひゃっ、ひゃい!ふ、ふふふつちゅかもにょでしゅがっ!よ、よろひくおねぎゃいしましゅ!」

 

「おいちょっと待て何故私を選ばない」

 

いや、確かに凄いんだけどなぁ。

 

「悪くは無いんだもちろん。ただ高火力過ぎる、と言うかオーバーキルなんだよなぁ。それでいて1回しか撃てないし、撃ったあと歩けないし。俺自体そんな余裕が正直無い。めぐみんを役立てるってか、活用と言うべきか、正直出来る自信がねぇんだ」

 

やっぱ最後の一撃には違いないが、正直そうしてまで倒さないと行けない奴らを相手取るの。俺には難しいしな。

 

「そ、そんな!私とカズマの仲じゃ無いですか!」

 

「俺だってなぁ。あの火力、絶対役立てる瞬間があるとは分かるんだよ。ただ前衛と後衛を1人ずつ。人的余裕が無いと流石にキツい。何かあった時誰がめぐみんをサポートできるか」

 

この街に来て、初めて一緒に街の外に出たのも、右も左も分からない俺にギルドと親方以外で教えてくれたのもめぐみんだ。ミツルギ、あいつも一応世話になったな。今度会ったら金返さねぇと。

 

「カズマは、ただ私を追い出そうって訳じゃ無いのですね。なんだかそれを聞けて嬉しくなってしまいますね」

 

「そ、そうかよ」

 

…ゆんゆん程では無いが、めぐみんも俺と会ってから誰かと居る様子は無かったな。

 

…なんだか彼女たちの年齢を考えると俺って子守りなんじゃ―――おっと、めぐみんの表情が睨みに変わったぞ??俺は何も喋ってないのだけどな。感が良すぎる。

 

「…それじゃあ戻るか」

 

「そうですね。カズマ、おぶって下さい」

 

「はいはい」

 

俺自体、カエル1匹を倒しただけだ。ステータスを見て、レベルが上がったとか、強くなった気はしない。ステータスが高いともてはやされた。結局は謎の現象で冒険者。この街では壁工事を生業に、片手間にトレーニングと勉強だけしてた。

 

ぶっちゃけると、ギルドの冒険者たちには馬鹿にされるだけだった。最弱職の冒険者と、カエルすら倒せないから壁職人。別に全員って訳ではもちろんない。回数も多くない。多くは無関心だったからな。

 

でも、少し、ほんの少しだけ自信が付いたかもしれない。こうして一緒にクエストを受けてくれる子もいる。1人では無理だ。絶対に。

 

「ふふっ!お友達が…ついに私にもお友達が!仲間が!めぐみんよりも先に…!」

 

「カズマカズマ、やっぱりゆんゆんを追い出して私を仲間にしてください。と言うか入れろ」

 

「ふふーん!何めぐみん?もしかして嫉妬してるのー?カズマさんも言ってたでしょー?「お前が必要だ」って!「お前が欲しい」って!!」

 

言ってない。これからよろしくとしか言ってない。

 

「はっ!ここまで妄想癖が強いともはや救いようが無いですね!カズマ?こんな煩悩の塊の人間、そこら辺に捨てて私を選びませんか?荷物持ちでもなんでも、カズマのためになんでもやりますよ?」

 

ん?いま何でもするって言ったよね?(言ってる)

 

おや、おやおやおや?めぐみんさんそんなこと言って良いのですかね?相手は思春期野郎のカズマさんですよ?本当に言って良かったのですか?

 

「なっ!私の方が役に立つわよ!めぐみんより魔法も多く使えるし、おっぱいも大きいし!」

 

おっと、それは甘美な響き…と言いたいのだが。後ろの圧が大変なことになっている。

 

あーあ、胸のことについて触れるのは絶対禁句だって。ゆんゆん調子乗り過ぎだったな。

 

修羅が生まれた。ここは修羅場だ。なんてこった。もう助からないゾ!

 

まあ、この後のことは触れないでおこう。

彼女達の名誉のために。因みにカズマさん大きいのも好きだけど美人美少女ならモーマンタイ。

 

―――

 

「チーン」

 

――合掌――

 

ゆんゆんはお星様になったのだった。

 

あの場での出来事は、めぐみんのフラストレーションが満タンになるには容易い事だった。

復活しためぐみんがゆんゆんのたゆんたゆんをもいで殺るとでも言った勢いで襲いかかったのだ。泣いて詫びるゆんゆんの悲鳴に耳を傾けずに、気の済むまでめぐみんはゆんゆんに怒りをぶつけていた。ぶっちゃけ怖くて止められない。でもその大きな果実がめちゃくちゃに揺れるその場面、いかん。子供には見せられない。これは俺の秘蔵エピソードとして夜に語り継ぐ事にしよう。

 

―――ふぅ。

 

閑話休題

 

これ以上収拾がつかないとなると周りからの視線や評判が辛くなるため、めぐみんを落ち着かせた。多分食に走るだろう。俺の財布を犠牲にして。

 

「全く!ゆんゆんったらすぐに調子に乗るのですから!」

 

「うぅ…めぐみんごめんね?」

 

喧嘩するほどなんとやら。ここまで本気で喧嘩されると、見ている側も清々しい気分だ。

こんなしっかりと友達と大喧嘩したのはいつだったかなぁ。

 

「ほら、めぐみんも機嫌治せよ。今回はカエルじゃなくてチキンにしたから、美味いぞ〜」

 

「頂きます」

 

「あぁー!?欲張って食うなよお前!俺の分も考えてくれ!」

 

「えっ?私は?」

 

カエルよりも高価な鶏肉はすぐさまめぐみんの口に放り込まれた。

 

装備整えたらすぐご破算だ。

お会計、2万以内で済んでくれねぇかなぁ。こんなに味わって食わないならカエルでも良かったな。倍近く値が張ったのに…トホホ。

 

「ふっふっ!こう言うのは早い者勝ちなのです!」

 

「行儀悪いぞ」

 

「うぐ…」

 

箸で唐揚げを取りながら、炭酸を流し込む。

今日は子供の前だから酒は無し。でも疲れた身体には炭酸が欲しくなるんだよなぁ。

炭酸飲料と言えば、何も味のついてない炭酸水と、シュワシュワするお酒(クリムゾンビアと言うらしい)くらいだ。ジュースは見たことないなぁ。

 

「あっ、この唐揚げ美味しい」

 

2人とも食べ盛りの女の子だ。…やっぱカエル肉にしときゃあ良かった。皿の上の唐揚げがどんどん消えてはどんどん盛られてくる。

 

あぁ、さらばマネー。




就職活動は色んな意味で終わりました。ありがとうございました。







愚痴になって申し訳ないので後書きにて失礼します。

一時期落ち着いてたので放置してましたが、本当に長文感想(ほぼ考察と質問責め)ばかりで返信が辛いです。

読むだけならまだしも、ひとつひとつ返答すると心にも生活にも執筆にも余裕が出来ません。
何よりこっちの想定外な事ばかり聞かれるので回答できません。
そして1回で感想を送って貰えないと何に対して答えれば良いか読み返す手間がかかります。
感想はありがたいのですが、正直そんな質問されても答えられないってのが本音です。
頂いている側からすればやめろとは言えませんし、こうして読んでいただいている事はありがたいのですが……。

希望する通りの回答は今後もないかと思います。

あと同じ話の回答ならせめて1回で送るとかして欲しいです。複数回に分けて長文を送らないでください。本当に。まじで。やめて。
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