目が覚めたら異世界だったByカズマ 作:スーバル・フォン・ナッツキー2世
明けましておめでとうございます(1月下旬)
新年も(1月下旬)よろしくお願いします!(1月下旬)
今年も不定期投稿ですがどうか(1月下旬)
「うめぇ、なんでキャベツってこんなうめぇんだろうな」
キャベツの乱獲大会を終えた夜、冒険者ギルドの食卓にはキャベツ料理が振る舞われた。
ただキャベツを塩で炒めただけの、野菜炒め。これが何故か今まで食べたものより美味い。
文字通り新鮮だったからなぁ。植物も生きていると、感情があるのだと。丹精込めて作られたのだと。だから植物に、調理者にそして生産者に感謝して食べていたが、よりその有難みを身に染みて感じた。
そして酒(クリムゾンビア)によく合う。
こりゃあ高級食材だ。俺も金持ち貴族になりてぇな…。
「今回は結構稼ぎに自信あるね!」
「そうですね。私たちのチームが1番収穫が多かったのですから!」
俺たち5人の収穫量は、次の収穫量を誇るチームよりも倍近くも多かったのだ。
「カズマは途中バーサーカーになってたからな。襲い掛かるキャベツを軒並み真っ二つにする腕は見事なものだった」
「自分でも驚くほどだったよ。料理でもしていた気分だった」
「もしかして料理スキルが役立ったのでは無いでしょうか。確かカズマは習得していたハズです」
あれってそんな能力があったのか…?
「料理スキルがキャベツとかの野菜に特攻を持つなら、他の食材に成りうるカエルなどにも効くのでしょうか?」
「喰われたけどな俺」
モンスターだからダメなのか?キャベツは一応自我は合ったが野菜の枠組みだったからな。いや、それなら肉の塊と化したカエルだって。それはモンスターではなく肉の塊として調理食材としてカウントされるのか?よく分からねぇな。
まあ、それでもキャベツ効果は凄まじいのが本当みたいで、こうしてキャベツを食べていたら倒したのも含めて2つレベルが上がっていた。レベルは7。正直カエルを倒してもそこまで経験値が溜まっていないことを考えると、俺は経験値が溜まり辛いのかもしれない。冒険者は経験値が上がりやすいって話なのに、めぐみんやゆんゆん並か、それ以上に経験値が貯まらない。それを考えてるとあの一匹狼って相当だったんだな。
「何はともあれ今回のクエストは大成功だろう。経験値的にも。まだ報酬は発表されてないけど期待できそうだ。金の使い道考えておこうぜ」
「そうですね…纏まったお金が入れば実家の両親と妹にちゃんとしたご飯食べて貰えます。欲を言えば杖を新調したいですが」
「私も新しい装備が欲しいな。より強い防具に身を纏えば、もっと強いモンスターからの猛攻に…はぁ…はぁ!」
「カズマは何か使いたいものとかあるの?」
「俺か?まずは装備や服装を整えるところかな。剣はギルドの借り物だし、服装だってここに来てからはこれを着回してばかりだしな」
資金が潤沢になれば冒険者の仕事とは別の仕事を展開したいが、何分経験も人脈も無いから夢物語過ぎる。
「確かにカズマはその服を使い回してますよね」
「カズマさんのイメージではありますけど、それ1着しか持っていない事を考えると…」
「んん!得物についても自分のを持っておく方が良いと思うぞ。ギルドから借りたままだとその分費用がかかるからな」
「まあ整備したところでダクネスの攻撃は当たらないんだけどね」
「ひゃう!?」
取り敢えず装備を整えるところから始めないとな。いくら入るかは知らないけど、取り合えず30万エリス近くは現状持ってるから、なんとかなるよな……なるよね?
「ところでダクネスは剣のスキルは取ってるのか?あんまり攻撃が当たってないような気がしてな」
「私は各種耐性スキルや、周囲のモンスターを集める『デコイ』と言ったスキルは取っているが、両手剣のスキルとかは取ってないんだ」
「……それ、不便じゃねぇか?覚えた方が後々便利だと思うが」
耐性スキルか…。それに加えて囮スキル。なんと言うか、そういうプレイなのかと想像付くようなスキル。物理的に守りが硬いと思ったら、そらそんだけ耐性あるならそらそうだわ。
「元々不器用な性分でな。それでも誰かの盾になれるのであれば、私の騎士としての本望だ」
「……カッコイイ事言ってるけど、さっきの惨状を見るとなぁ」
――それは 騎士と呼ぶには あまりにも欲望に忠実過ぎた――
それでも、今言った事に嘘は感じられなかった。騎士として民を守ることを誇りに思っている。俺はそう言う風に感じ取れた。欲望が見え隠れしている事については目を逸らして。
しかし誰かの盾か…。
「なあダクネス」
「なんだ?」
「お願いがあるんだ」
「お願い?…ハッ!ま、まさか私の身体を求めているのか!?初対面でいやらしい視線を感じて以来は何か汚物を見る様な視線しか感じなかったのに!や、やはりお前は私の見込んだ人間だ!き、騎士の誇りにかけてぇ!わ、わらしわ!じぇったいにぃ!きゅ、きゅっちにゃい!!」
「カズマ」
こ、怖ぇ…。色んな意味で。このド変態騎士が怖い。後ろのめぐみんのゴミを見るような視線が怖い。ゆんゆんの逸らした目が痛い。周囲の刺すような視線が痛い怖い。た、助けて。
苦笑いを浮かべるクリスに助けを求める視線を送る。
「ダクネス。カズマ怖がってるよ?」
「ふぇ?あ、この養豚場の豚を見る様な冷たい視線!ン゛ン゛!浴びるだけでゾクゾクするっ!」
「く、クリス様た、助けて!こいつ怖い!」
何か危機を感じ取った俺はすぐさまクリスの後ろに隠れる。こいつ怖い!頼みたいことがあっただけなのにどうしたらこんな妄想垂れ流せるんだ!女性怖い!こいつ怖い!
「ダクネス、落ち着いて。カズマが本気で怖がってるから。それ以上はやめて。こっちも恥ずかしいから」
「うぅ……はぁ、正直…はぁ、すまなかった」
息がまだ興奮してる。カエル以上に怖かった。女の人怖い…。
「もー、人様に迷惑かけるなら流石に怒るよ?」
「も、申し訳ない…」
クリスの強い眼差しが効いたのか流石のダクネスも萎縮していた。女の子って強いな…。
「もう大丈夫だからね?しかし、何でも出来そうなカズマもまだ幼さが残ってるんだね」
幼さって、あれは純粋に怖かった。…ってなんかクリスに頭を撫でられてる。…いつぶりだろうな、こんな誰かに甘やかされたのなんて。よしよしなんて微笑まれて撫でられるなんて。
なんだろう、まるで…
「…女神様」
何もかも包まれている様な気分。それでいて全てを赦してくれそうな、そう言った雰囲気だ。母に似た、それでも母とは違う。本能でそんな気がした。その言葉に驚いたのかクリスは過剰に反応した。
「女神なんて、ははは。あたしはそんな柄じゃないよ」
「いや、俺はクリスが女神と言っても信じられる」
クリスたんマジ女神。略してCMM。能力成熟度モデルの略では無い。
「大分話が逸れてしまいましたが。ところでカズマはダクネスに何を頼もうとしたのですか?」
「お願いしたかったがなぁ…」
「あぁ…もうカズマさんのトラウマになってる…」
「うっ…すまない。取り乱し過ぎた」
ヨシヨシとクリスに撫でられるのがとても心地よ過ぎる。これは完全に聖母ですね(確信)
「まあ、まずは話してみなよ」
「…そうだな。埒があかなくなる」
若干名残惜しいがクリスから少し離れる。すぐさまめぐみんが傍に寄ってくる。猫かな。
「俺らのパーティーの事についてなんだ。このパーティーにいるのは俺とゆんゆんとめぐみん。冒険者1のアークウィザード2。それでいて全員スキルが後衛寄りで、めぐみんは爆裂魔法しか使えない。使った反動で倒れるくらいには。だからいざとなった時、めぐみんも含め仲間をカバー出来る前衛職が欲しい。もっと言うとめぐみんを背負っても戦うか支援できる存在も欲しいが、あまり欲は言ってられない」
ダクネス…気は進まないが。あと欲を言えばクリスが居たらと思う。
「盾と呼ぶには失礼かもしれないが、パーティーの前衛を担ってくれる人材が欲しいんだ。もっと欲を言えば、前衛でもサポートでも戦えるクリスが仲間になってくれればと思うが…」
盗賊と言う職業。ダンジョン攻略で引っ張りだこな職業だ。対して俺ら、上級職もいるようなパーティーではあるが、後に(笑)と付くような一発屋に、他人と話す事が困難に近いコミュ障ぼっち、そしてリーダーが出自不明の最弱職と言ったパーティーだ。他の冒険者に笑われる、と言うか最弱職リーダーとか俺も含め馬鹿にされる未来しかない。そんな所にこの女神様(確信)を入れる訳にはいけない…!あと他の冒険者からのやっかみで俺の胃に穴が空く。避けたい。何としても避けたい…!
「カズマ…。私たちの事を考えて…」
「カズマはとても真面目に、仲間のことについて考えていたのだな。…先程は無礼を働いた。こんな私でも良ければ、是非とも仲間に入れて欲しい」
先程のドロッドロに蕩れた顔とは違う。覚悟を決めた戦士の顔つきだった。剣は当たらずとも、このパーティーは火力高めだから何も問題は無い。性格性癖その他諸々難のあるパーティーだが、気にしてはいけない。今更だ。…ダクネスに襲われないように気を付けよう。でも襲われる事を望んでいるっぽいから、きっと大丈夫だろう。うん。
「クリスはどうだ?無理を言うつもりは無いぞ。自分のことを優先に考えて欲しいと思っている」
入ってくれれば心強い。若干美少女偏り過ぎたパーティーで胃に穴開きそうだが。でも断るだろうな。引っ張りだこな職業だし。
「そうだね…。このパーティーでなら私も一緒に旅したとい思う。誘われて入りたいとも思った。でも今回は頷くことが出来ない。あたしが言うと嫌味に取られるかもしれないけど、これでも他のパーティから臨時パーティーとして誘われる。それに、私にはやらなければならない事があるんだ。だから一緒に組むことは難しいと思うし、組んだら組んだで、あまりパーティーに入れないかもしれない。皆に迷惑かけちゃう。だからごめん」
「…そっか。それならしょうがないよな」
「でも、また今回みたいにパーティーに誘ってほしいな。今回のキャベツ狩り楽しかったよ」
「また頼らせてくれ。それと、俺らにも頼れることがあったら言ってくれ。できる限りの事はするから」
「そう言って貰えると嬉しいよ」
案の定ではあったが、クリスの勧誘は失敗した。それでも、前衛職を確保出来たのは僥倖だと思っている。
あとはキャベツの報酬が来るのを待つまでだ。
新年早々、1日に仕事に行き2日に帰宅。3日目に流行病発症で死んでました(有給が)発症翌日に熱は下がり3日目には咳以外は無くなりましたね。未だ咳は残ってるんですけど。3勤務6日分の年休が消えてしまった…。かなしい。皆様はカラオケで喉を酷使するのはやめましょう。死にます。
この世界に死に戻りとそれによる絶望を持ってきたい。
書くのは難しいけど。やりたい。書きたい。でないと本当にアクアが降臨しない。アクアが降臨しないとベルディアフラグが立たない。ストーリーが進まない…。
アクアが居ないことによる弊害ががが。
どうでも良いですが今日(1月25日)は休みです。ひゃっほい。