目が覚めたら異世界だったByカズマ   作:スーバル・フォン・ナッツキー2世

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前話(7話)において、設定の勘違い・解釈に誤りがある事が発見され、今後のストーリーに影響が生じるため訂正します。

訂正箇所
「この中でオススメなのは―――全て使うことになります」

また、この訂正により原作、wikiとは違いオリジナルの解釈(独自設定)が強くなってきたので、タグに「独自設定」を追加します。後出しに後出しでご迷惑をおかけすることをお詫び申し上げます。申し訳ございません。

今後とも当作品をよろしくお願いします。


また感想がまだ全て返信できていない状態で申し訳ございません。日常生活に余裕が出来ましたら順次返信を再開します。


8話 魔法

今日も仕事終わり。冒険者に役立つスキルとして初級魔法一式を教わった。殺傷力は弱いが火に水と中々に便利だ。1ポイントで全属性使えるとは正直思わなかったが。

 

『クリエイトウォーター』

 

手に軽く水の塊を創り、それを飲み込む。

 

魔法で創られた水は川の水を飲むよりもかなり清潔で、こうした仕事終わりの水分補給に向いている。魔力も時間が経てば回復するし、砂漠に行っても水には困らない。

 

「なんか…地味ですね」

 

「うっせ…」

 

どこからやってきたのかめぐみんが今日も現れた。懐かれたのか…?飯を集りに来たのか…?

 

「里の魔法使いで初級魔法を習得した者は居なかったですね。覚えるスキルポイントが勿体ないって」

 

まあ、殺傷力無いのはあんまり役に立たんからなぁ。なら背伸びして中級魔法を覚えた方が良い。それは真面目に普通の冒険者をやっているものだからだ。

 

俺は残念ながら普通では無かった。弱過ぎた…。いや、弱くないはずなんだけど。

 

絶対役立ててみせる。てか水と氷の複合とか絶対行けると思うのだが、だったら中級とかの方が良いのか…。中級魔法にも様々あるらしいが、俺はライトニングしか知らないし、見たことがない。

 

「ただただ強いだけじゃ意味が無いだろ。結局は相手との知恵比べ。その時に有利な手があれば俺にだってどうにかなる…と思っている」

 

「倒せないんじゃ意味無いのでは?」

 

「俺が生きて逃げれれば問題無し!」

 

「爽やかに笑っているところ申し訳ないのですが正直ダサいです」

 

俺もかっこよく勇者とかやってみたかったがなぁ。放浪者から実業家への成り上がりもありかもしれない。

 

「俺は俺なりに出来ることをやるだけだ。ここに来て色々やってみたいなって思ったからな。お前も大人になったらやりたい事いくつか見つかるだろ。言うて俺も16だからまだまだ若造だが」

 

…あれ?なんかめぐみん雰囲気変わった?なんか空気がピリッとする…もしかして怒らせた?どこにそんな要素があったのか…?

 

「カズマ、もしかして私の事をずっと幼い子だと思ってましたか?」

 

「え?違うのか?良くて12とかくらいかなぁと。成人には遠いだろ?」

 

「…カズマは他の国から来てたんでしたね。よく聞いてください。私は今年で14歳になります。14歳はこの国では成人です。なのでカズマとはさほど歳に変わりはありません。私は!子供じゃ!ありま!せん!!」

 

「お、おう。悪かった。悪かった」

 

めくみんってそんな歳離れてないのか…。でも、確かに病院に罹った時、15からは大人分量でやってたな。あれは二次性徴を迎えた時に肉体的に大人になったからだっけか?そう考えるとちょっと早い気がしないでも無いが、成人と言われても納得はできる。他の国だって18とか基準は違うんだ。これは失礼なことを言ったな。どう見てもロリっ子なのに…。

 

「おい、今失礼なこと考えてませんか?」

 

「いやぁ?なにもぉ?」

 

なんで読まれてるんだろうな…。おっそろしい紅魔族。

 

「そういや俺の事ばかり話してたがお前の方は聞いてなかったな。あれから仲間は見つかったのか?」

 

めぐみんは向こうでそっぽう向く。おい目を合わせろ。

 

「やっぱダメそうか?」

 

「…今日は役に立ちましたよ。荷物持ちでしたが」

 

何だか悲しいな。俺的には荷物持ちして報酬が入るのであれば願ってもいない事だが。ただめぐみんはプライドとこだわりが高いからな。

 

「どうせ果てるなら思いっきり爆裂魔法を撃って果てたいものですが…どうしてここまで誰にも分かってもらえないのですかね」

 

「めぐみん…」

 

そりゃあ、あんな1発技しか使えないとなぁ。と言えりゃ簡単だが、めぐみんの思い詰めた表情を見るとそんな事も言えない。

魔法って便利なものだなぁと漠然と考えていたが、その魔法ですら悩みを持つ者だって居るんだなぁ。なんて思ってしまう。

1人で使える技だが、その後1人になってしまうと、まあ想像がつく。道中お荷物判定されたらそれこそ死活問題だ。でっかいカエルの餌になっちまう。

そう言えばめぐみんの家は何時ぞや貧乏とか話していたな。…そっか。家に仕送りしないとなのか。

自分の在り方を決めるのは簡単なのかもしれないが、家族という足枷が付いた彼女にはさらにお金もいるってわけか…。

今日を生きる為だけのお金を稼ぐ俺とは違い、家族思いと言うかな…。

 

プライドなんて、捨てるのは簡単だ。その後の人生楽しいかと聞かれたらなんとも言えない。めぐみんもそれをわかっているのだと思う。だとしたらこんな葛藤した姿を見せることはないだろう。あんな高火力の技を使えるんだ。きっと彼女なら他の魔法だって使いこなせるはず。

お金を稼ぐのは彼女にとっては難しいことではない。

 

「爆裂魔法は、小さい頃の命の恩人が使っていた技だったんです。初めてそれを見た時から私は爆裂魔法の魅力に取り入ってしまいました。恩人のようになりたい。あの人に成長した姿を見てもらいたいって…頑張ってるんですけどね」

 

彼女は儚く笑った。その寂しそうな笑みは、手を伸ばせば届きそうなのに、俺は彼女に手を差し伸べる事が出来なかった。

 

―――

 

彼女の技は、絶対に役に立つ。使い所を間違えなければ必ず役に立つと言う確信を俺は持っていた。戦術だけでは勝てない相手だって中には居る。それを考えれば彼女の技は必須と言っても過言ではない。使い道は少ないから、本当に切札なのだが、そこはご愛嬌。

 

難しいな。魔法。もっと簡単に使えるものだと思っていた。レベルアップしたら貰えるとか。

経験値とレベルの概念はあるが、スキルは誰かに教えてもらい初めて習得の条件を満たす。

まあ、これについては見ただけで技を覚えられる才能?加護?を持っている俺だから、かなり簡略化出来るが。

 

蛇足が過ぎた。

 

スキルは使えば使うほど技術があがるらしい。爆裂魔法も使えば使うほど威力があがる…やだぁ。修理箇所多くなるぅ〜。考え直して?

残念ながらそんな事は出来ない。

そんな手のひらクルクルっとさせる人間信用に値しない。爆裂魔法を撃ち込まれてそのまま心中か、俺だけあの世行きか。死ぬの前提かぁたまげたなぁ。

 

パーティーを組んでいる男女の騒ぎ声が響き渡るギルド。この光景にもなれた筈なのだが、俺と隅っこにいる黒髪の女の子はただ1人で過ごしている。あの子は爆裂魔法の衝撃が響き始めた頃からここにいるし、もしかしたらめぐみんと同郷の人間かもな。

 

最近はめぐみんと居ることが多かったのもあるが、1人ってこんなに周りの声が頭に響いたんだと改めて感じる。

 

学校にも通わず、1人で遊んでいたんだ。これくらいなんて事ない…と思いたいが、少し味気ない気がする。

 

周りで楽しそうにしている冒険者が羨ましい。

俺も冒険者だが、何も成せていない。壁の中に引きこもり、弱い弱いと口に出しやっている事はアルバイト。働いているだけマシかなと思っているが、こうして振り返ると家にひきこもっているのとあんま変わらない。結局1人だ。

 

…なんだか気分が落ちてきた。外でも眺めるか。

 

この世界にも星はある。ここは別世界の地球なのだろうか、はたまた地球とは違う世界なのだろうか。日は昇る。お日様とは聞くが太陽とはこの世界ではまだ聞いてない。

異世界が地球上の話とは限らないだろ?

…でもそうなるとどうやって日本にいる父さんと母さんに会えばいいのだろうか…。

心配、しているのだろうか。突然消えたダメ息子を。朝っぱらからゲーム買いに行って消えた息子を。それとも、俺は外では忘れられた、もしくは居ない存在なのだろうか。

 

なんだか、すげぇ寂しくなった。

周りの人に助けられながら過ごしているが、こんな胸の内を話す相手など、いなかった。

 

夜はこんなにも心が弱くなるものだったのか。ゲームやってた時はそんな事も気にしなかった。

 

壁の上から外を眺めると、人どころかモンスターの姿も見えなかった。夜行性のモンスターも居るかと思ったが、今日は居ないのか、明かりが無いから見えないのか…。

 

だからか余計星が見える。俺の存在はちっぽけなんだと、思えてしまう。

 

どこか俺は思い上がっていた。異世界無双など諦めていたが、まだ俺には隠された才能がなんて思ってたり。

そんな事は無かったんだな。

平凡だから、だから身体くらい強くなろうと鍛え、頭良くなりたいから勉強した。

逃げ足は鍛えられたが、肝心な時に転ぶ。

 

この世界でも春を迎えた。それでも夜はまだまだ寒い。こんな寒いのに、何故か生暖かい風が吹いた。遠くが燃えたと思ったら、風が来る。衝撃波は感じなかったが、俺は何となくめぐみんかなと思った。ここら辺であんなの使えるのはあいつくらいだ。

 

でもなんでこんな時間に…まさか。

 

俺は拭えない最悪のケースを感じ、思わず壁にかかったロープで地に降り立ち、駆け出した。




勝手にQ&Aのコーナー(続かない)

Q.当作品の誕生秘話

A.カズマさん死んで転生する作品だから、二次創作もそれに準じたの多いなぁ。あれ?そういや某作品みたく異世界召喚的な展開見たことないな?よっしゃ書こう(見切り発車)

Q.(感想欄で提案されているような)滅茶苦茶強い設定でカズマ強化をするのか

A.面白そうですが、多分技量的知識的文章的その他諸々的に難しいですが、できるだけ汲み取れるように頑張ります。

Q.今後の展望は?

A.どうにかしてカズマさんを奮い立たせた後、どこかで女神を堕天させます(なんでよー!?)




続きはまたどこかで!!私転職に向けての採用試験が近付いているのです!!!!落ち着いた頃に感想返信しますので!!お待ちください!!!!
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