最悪な結末を回避するための100の方法   作:やなぎのまい

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2000文字くらいなので初投稿です。


その1 プランを立てる

結論から述べよう。

 

私はどうやら生まれ変わったらしい。昨今の二次創作でも大人気の転生ってやつだ。舞台は超大手週刊雑誌ジャンプで絶賛連載中の超人気作品、僕のヒーローアカデミアの世界。

 

個性と称される超常現象が一般的な概念へと変わった世界で、個性を用いて悪を成すヴィランとそれを退治する善なるヒーローが存在している。

 

主人公たちは雄英高校と呼ばれる日本屈指のヒーロー育成高校に通いながら立派なヒーローになるためにNo.1ヒーローであるオールマイトの元成長していく。

 

ヴィランが現れヒーローがそれを倒す。

 

実にわかりやすい対立構造だ。

 

しかし、物語が進むにつれて話は怪しくなってくる。

 

ヴィランの中には悪意をもともと持っていなかったのにもかかわらず、生まれ育った環境によってヴィランに必然的になってしまったもの。

 

もしくは個性を掛け合わせる、この場合は個性という遺伝情報のためだけに結婚し子供を成す倫理的に終わっているヒーローの存在。

 

幼少期に見る某アンパン頭のようなシンプルな社会構造ではないということだ。むしろ、この作品ではそういった表の世界と同時に裏の世界も明確に描かれている素晴らしいストーリーだと称賛するべきかもしれない。

 

しかしあくまでも物語は物語としてみるからいいのであって実際にその世界の中にいるとなると話は大きく変わってくる。

 

考えても見て欲しい。例えば戦争を描いた大傑作があったとしよう。ある部隊が本隊から離れ離れになってしまう。周りには敵対国の大部隊。戦力で語るのならば負けは必然。しかし、孤立した部隊はそれぞれの絆を信じて戦い、何人もの仲間の死の上に無事生存。

 

涙あり感動ありの素晴らしい作品かもしれない。しかし、じゃあ自分もそうなりたいかと言われれば当然Noだ。

 

わざわざ世界平和が成された世界に生まれながら、自分から生命の危機に侵されるような立場に進んでなるような人は一般的な人間であればいないはずだ。

 

さきほども述べたように、僕のヒーローアカデミアとは明るそうなタイトル名とは裏腹にきちんと暗い部分の話も描写されている素晴らしい作品だ。

 

では物語を語るために必要となる敵の存在についてだ。裏の世界の元締め、もといラスボス的なキャラがチートかつ最も面倒なのだ。

 

All for one

 

ラスボスの呼称でありラスボスの個性の名前でもある。

 

ただでさえ元の世界の物理法則を捻じ曲げかねない個性とかいうとんでも要素が存在する世界で、他人の個性を奪取、蓄積、使用、そして第三者への譲渡を可能とするなんでもありの個性だ。

 

原作では身体強化系の個性を何重にも重ね合わせ拳の一振りでそこらを吹き飛ばしたこともある。また、殺される寸前まで追い込まれても生き残る性能と執念。

 

一般的なラスボスのようにただ力ですべてをねじ伏せるだけではなく、作品の中でもトップレベルに狡猾な存在だ。

 

物語が進むにつれ、この男は個性犯罪者を収容する刑務所から数多くの犯罪者を放出、またヒーローがいて成り立つ統治機構を完全に破壊したのち平和とは程遠い環境を作り出してしまう。

 

なんか読んでてもう終わりやんと思った。

 

実はハードモードな世界、それこそがこの世界なのだ。

 

 

さて現状把握はこんなもんだろう。

 

どんなに悩んだところで時間は止まってはくれないし、元の世界に戻る方法がわかるわけでもない。絶望が待っていることがわかっているのならば自死を選ぶことも選択に挙げたが取りやめた。

 

私は痛いのは嫌だし、死ぬのはもっといやなのだ。

 

私にできることは、All for oneに感づかれない程度に敵勢力を弱体化させること、そしてささやかな妨害くらいなものだろう。

 

幸いなことに、この前の単行本が出たところまではなんとなく覚えている。私が授かった個性はそういった静かに立ち回ることに向いている個性だ。

 

 

ここで一般的な二次創作では雄英高校に入って俺強ええをするかもしれないが、私の生存プラン(仮)に雄英高校に入る予定なぞない。

 

そんな初めから目が付けられているような環境に立ち入ってたまるか。

 

私の生存プラン(仮)における方針は敵勢力の弱体化。超常解放戦線と仮免含めるヒーロー総戦力との全面戦争にいたるまでのストーリーには間接的にかかわることはあっても、直接的に関わるつもりはない。

 

私が居なくても解決できた事件だ、生存プラン(仮)でさらなる弱体化が見込める以上全面戦争まではヒーローとヒーローの卵に任せるとしよう。

 

あと可能であれば雄英側の戦力強化と、来る日に向けた体制整備とかだろうか。まあ、雄英とも警察ともヒーローとも公安とも関わりたくないので何とか手段も考えないとな。

 

ちなみに敵戦力の弱体化については考えがある。

 

 

フレーバーテキスト、ってほどでもないが悪役には悪役に至るまでの過去がある。つまり悪役になる芽を摘んでしまえばいいわけだ。

 

 

 

 

さしあたって私、逸見佳擦(へんみかさつ)は目の前で涙を流す顔中の皮膚がボロボロになった子供に手を差し伸べるとしよう。

 

 

未来の悪の王、個性の王を手籠めにしてしまおうではないか。

 

 

 

 

 

 

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