「A中隊は出撃オナシャス」
出番か、どぅぅれw
弾切れが始まったのか砲台陣地はBETA第四波を倒しきれない。
山を刳り抜いたハンガーベイからA中隊、略してアル中発進。
司令部員はA中隊を『アルファ』でなく『エー』と言っている。帝国軍だから別にいいんだけど。自衛隊の制服着てるせいか気になった。
今日の日本海は晴天。海岸を回りこんで変態飛行するアル中。ケッタマシーンで一五分の距離であっても見栄えは大事。いつでも陰鬱に曇っていたドイツとは違うスペクタクル感がある。
ハンガーベイは緑の岩丘陵に発進口があり、なぜかシュタージの秘密基地めいて凝った構造。帰還には別の出入口が必要だよね、これ。
BETAだけでなく怒り狂った島民の復讐とか、追いつめられたソビエトの奇襲侵攻とか、ソビエトと虐げられる島民を連合しようとするアカの手先とか、軍事独裁を狙うナチス研究会とか、ミュータントとかにもそなえてるのw?
敵は常に、あらゆるところに隠れている。ディストピアって大変ね。パラノイアにもなるわ。
じつはあてくしもミュータントで、ナチス研究会に入るんだけどねww
「ブヒーブヒー」
「ブヒーブヒー」
「全機、兵器使用自由!」
「ブヒーブヒー」「ブヒーブヒー」
「イノシシどもを黙らせろ」
「ブヒーブヒー」「ブヒーブヒー」
「ブヒーブヒー」「ブヒーブヒー」
「ブヒーブヒー」「ブヒーブヒー」
あ、了解。
アル中の隊長、略してアル長が「一気にイけっ、この
頭の悪いイノシシだって障害物を越えられなければ横に走るくらいはするでしょ? 早朝の冷めたミシシッピアカミミガメだって、わんわんお(U^ω^)にバシバシされたら甲羅に引っこむ。
ドイツでは吹雪に身を潜めてアンブッシュをしかける知能があったのに、アジア産は向きなおって甲殻で防御しようとすらしない。
チキューケナシザルが弱すぎて、「知能はアジアウキガエルでいいや~」的ダウングレードがおこなわれちゃった? 侮ったな、頭脳級さん。
砲塔が給弾するあいだに反撃手段がない大して動かない標的をかたづけるだけ。レーザー攻撃は海水が防いでくれる。これなら本当に楽勝でしてよ。
「シミュレーションを思い出して♡」
ほぉれ。ほぉぉれ。
音楽いいよぉ~~。聞こえてくるよぉ~~。
孤立して物資輸送も途絶しそうな地勢だけど、サドも悪くない。
ナチス研究会は二〇〇一年に間に合わせればいいから、今年の冬はサドヶ島でグッドルッキングガイズに囲まれて逆ハーお満喫できそう。
竹槍処刑隊の活躍をワイングラス片手にほくそえみながら見おろしたり、八方美人プレイで「あんなことはやめさせて」とか司令アシスタントにすがりついて対立をけしかけたり、夢が広がりんぐ。
乙女の園の皆さんは、こーゆー感じに殿方を弄ぶのがお好きなんでしょ?
直情的暴虐に突っ走りがちなあてくしたちミュータントと違って、通でらっしゃいますわね。
そんなことを考えている間にBETA第四波、掃討完了。アル中は補給。楽勝でしたわ。
「第五波、到達まで一分」
「B中隊は一分で出撃オナシャス」
二分でごはんじゃないんだからw
さらっと「了解」って隊長ズが答えてるけど、カタパルトまでガッシャンガッシャン歩くだけでも一分はかかる。
まーーた司令部がアホなことを言っとるわい、とあしらったのか。
BETAの水中速力が毎秒一〇メートルとして、もう六〇〇メートルの位置にいるってことよ? 第二警戒ラインまで一分だとしても余裕がなさすぎでブラボー中隊、略してブラ中は待機してるんだから、もっと早く言えと……一〇分のつもりが「〇」が抜けて一分になってしまったのかもね。
戦場ではよくあること。進行が厳しいのである。
BETA第五波に砲台陣地が間に合わない。ブラ中に一分で出撃とかドキドキむちゃぶりするわりに基地指令室はおちついている。
「グッグッグッ……見よ、タチバナ。サンシタBETAごとき我らの敵にあらず」
と司令アシスタント。さおとめ少尉が誤解しないように述べておくと、裸ではないし、司令官(タチバナ)に抱きついてもいない。
「予備戦力はない。ギリギリだ。一瞬の油断が命取り」
司令官の戒め。顔が近くない。
帰還したハンガーベイは整備隊の「あくしろ!」「あくしろ!」がうるさくなっている。一分でオナシャスなんて言うから。
操縦室を出て搭乗通路を歩くあてくしの可憐で性的な後ろ姿をのっぺり写すんじゃない。再処理。
ローアングル・パラゴンたる山○名人を呼ぶのです。いやらしい構図で視姦していいのよ? 山城さんみたいに。
下半身を数時間も激しく上下前後に力ませすぎたみたいにしゃがみこんでいる草野きゅんにジュースをおごってあげた。
修行が足りないわ。でもそこがいいの。
よく見ると、これリンゴジュースw 過労死上等のコルホーズで農家の皆さんが栽培したとか書いてある。夢が広がりんぐ。
「出撃から一六分。死の八分を二回も越えたぬぇ~~」
「ああ、そっすね~~。ありがとナス」
と無難に返してくれる草野きゅん。
パッとしない台詞ですまんこ。あとであてくしをファックしていい。
ここはアイリスさんみたいに自己犠牲意識高い系な戯言をあてくしが力説して、見かねた草野きゅんがおもむろに八方美人プレイ女を抱きしめる場面でしょ。
「あっ……ど、どうしたの? 急に」
「どうしてかな……、きみを守りたい。急に……そう、思ったんだ」
とか柴犬をオマージュした台詞を決めれば、腐りかけた乙女諸姉も視聴継続決定! 間違いない。
BETA第五波をブラ中が掃討完了。年齢制限なしの健全ラブラブシーンを入れる暇もない。
ケツにたっぷりブチこんでさしあげるだけの簡単なお仕事よね。これなら一五歳が操縦しても勝つる。
「なんだあれ!?」
「五六〇六地点にBETA反応!」
オペレーター・サカタちゃん(仮名)が、すかさず振り向いて報告。
「オオヤーッ」を触手でバラしたフォート級がにこやかに海上に立ちあがる。
おそらくフォート級は海を進むさいに、泥濘に刺さってしまわないよう脚を左右に広げて、胴を水底につけた安定状態からビョーンと跳んで泳いでいるのではあるまいか。
そのときに生じる非常に特徴ある大音響で、日本海のむこうにいようがそれと感知できるし、あるいはフォート級いないねーとわかる。しかしサドヶ島周辺の、海底が岩場になってるとこ(マノ湾の北側とか)では普通に立って歩くから、接近されていても気づかなかったということなんでしょう。
「フォート級だと……?」と驚くブラ長。
「フォート級!? フォート級ナンデ!?」とマヌケなことを言う司令官。「おれ、サドの司令官なんて無理なんだよ」とか愚痴ってそう。嫌いじゃなくってよ。
サカタちゃんが「大陸から来たんちゃうか」と答えてくれる。新潟からは入水せず、地表の掃討に残ったらしい。
「フォート級……」あてくしも言ってやりましたわ。強敵感かもすぞ。
Bパートが本番らしいね。
アル長の「ブタの次は触手か。おう、こいや!」と言わんばかりのローアングルは微妙。雌豹のポーズwをあからさまに視姦させないこれはこれで美学なのかもしれないけど山○名人には……