アサルトリリィと呼ばれた男 〜その子供達が征く〜 作:岡村優
翌日、入学式を参加する為に4人は体育館に向かう。人だかりの中に昨日の二人が見えたので声をかける。
「ごきげんよう雀さん、雫さん。」
「おう!」
「ごきげんよう…」
「これは何の騒ぎですか?」
「血の気の多い生娘共が決闘もどきをしようって話だ。」
「え!?何それ楽しそう!」
「あ〜ま〜ね〜?」
「冗談だよ〜…」
「あ、な、た、の!場合それじゃすまないでしょうが!」
と頭をグリグリする。
「やめてやめて!!冗談だから〜許してぇ〜」
流石に大声で天音が叫んだので一斉に振り向く。そして腰についてるものを見て口々に言う…
「拳銃?なんて野蛮な…」
「刀なんて下げてるわ」
「筒状の物は何かしら…」
これには結が舌打ちをする。
……チッ!
騒ぎの中心人物が結に声をかけた。
「ねえ〜そこのあなた〜?私とチャームを交えていただけないかしらぁ〜?」
「貴女は誰か?」
「あらこワァ〜イ〜ゾクゾクするわ〜」
これには流石に悪寒を覚えた。
「先に名乗ってもらおうかしら?」
そう言いながら…拳銃…14年式南部拳銃に手を添えた。
「やる気ね〜私は鷹司綾(たかつかさ あや)よ〜」
余談ではあるがこの娘はあの遠藤亜羅椰の娘である。
「これはご丁寧に…船坂結よ。」
「へえ…あの船坂?」
「ご想像におまかせするわ」
チャキン!カキン!ガチャ!チャキン!カチャ。
弾を実弾から非殺傷のゴム弾に変えホルスターに戻す。そして刀を抜く。
「チャームは使わないのかしらぁ〜?」
「私のチャームは、火力が高すぎて周りのギャラリーごと吹き飛ばしかねないものだからこの刀と…これで相手するわ」
右手に刀を左手にクロスガードライトセイバーを構える。
ブウン…
起動すると赤く光る刃が形成された。
「フフフ…そうこなくっちゃね!」
そう言っていきなり上段からチャーム…アステリオンを抜き放ち斬りかかってきた。それをライトセイバーで受け止め刀で下段から切り上げる。
「ツ!」
綾は、刀を緊急回避、距離を取る。
「バレバレよもう少し隠しなさい奇襲の意味がないわ…こうやるのよ!」
今度は結が斬りかかる。その際瞬間移動したように見えた。
「縮地!?」
「ええ、でもこの縮地は武道の縮地でレアスキルじゃないけどね!」
ライトセイバーで流れるように斬りかかる。それをアステリオンで受けようとするが…
「遅いわよ?」
アステリオンを…躱し、喉元に突きつけアステリオンを刀で受ける。
「…完敗よ…」
そう言うと周りから歓声が上がった。その言葉を確認してライトセイバーを左腰に吊るし直し刀を回転させて納刀し、相手に一礼する
「ありがとうございました」
「こちらこそ勉強になったわぁ〜次はチャームを抜かせて見せるから期待して〜?」
「楽しみにしてるわ」
そうして手を握って綾を立たせると、教師が来た。
「これ!何をやっておるかァァァァァ!!入学式初日からやる阿呆が何処におるか!たわけ!早う入らぬか!」
ギンである。因みに百合ヶ丘の教師は初等部から高等部まで行ったり来たりしている。
「誰かと思えばギンじゃ無いですか」
「おお〜結か大きくなったのぉ〜……では無くてじゃな!ええぃ小娘共さっさと準備せぬか!」
と、ギンに叱責されながらの入学式となった。
因みに結と、綾は反省文を書かされたことをここに追記しておく。