スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝 作:ダス・ライヒ
武蔵がまた死んだ! この人でなし!
巨大蛙
馬鹿でかい蛙。蛙をそのままデカくしたのではなく、ウィッチャー3のDLCに出て来る気持ち悪い巨大蛙。口は裂けてないが、衝撃的な外見をしている。
毒性で人体を溶かすほどの強酸を吐く。おまけに舌も長いし、ぴょんぴょんと跳ねる。
すんげぇ速く書けたので投稿。
バンカーにある地下のダンジョンに隠された百合帝国軍の忘れ物は、もう手の届く範囲であったが、それを守る番人である巨大蛙に武蔵たちは阻まれた。
侵入者である武蔵一行を排除すべく、巨大蛙は口を開いて舌を伸ばす。
「全員、対蛙戦闘だ! グワっ!!」
武蔵は一同に戦闘態勢を取るように指示した後、弾丸の如く速さで来る舌に捕まれ、そのまま蛙に食べられてしまった。それに何故かヘルメットだけは飛んでいく。
「どうせ直ぐに出て来ると思うが、どうする?」
「とにかく撃て! 撃つんだ!!」
武蔵が蛙に食べられるところを間近で見ていたメトルがリーダーに問えば、彼は手にしているStg44突撃銃を構え、目前の巨大蛙に討つように命じる。
それに応じ、MP40短機関銃やMP41短機関銃、MP28短機関銃、MG42汎用機関銃が火を噴いた。雨あられの弾丸が巨大蛙に浴びせられるが、皮膚が異常に硬いのか、全く通じない。銃弾を物ともしない巨大蛙はジュディに向けて強酸を吐いた。
「おっと!」
「ワァァァ!!」
「ギャァァァ!!」
ジュディが鉤爪のロープを近い壁に引っ掛けて強酸を躱せば、彼女の背後に居た浴びた三名は強酸を浴びてしまい、悶え苦しむながら死亡する。それと同時に新たな武蔵がワームホールより出現し、銃弾が余り効かないと分かって撃つのを止めさせる。
「撃つんじゃない! こいつに勝つには接近戦だけだ! 得物を持つ奴はそれで戦え! 銃を持つ奴は誤射に注意しつつ、援護射撃だ!」
「そうなるか。なれば!」
状況を理解し、巨大蛙を倒すには接近戦しかないと説き、それに応じた張三と共に素手で立ち向かう。
「無謀過ぎるぜ」
無謀に素手で挑む二人に、メトルは侮りながらも小型ガトリングガンで援護射撃を行い、巨大蛙の注意を引き付ける。無数の銃弾を浴びた巨大蛙はメトルに向け、強酸を吐き付ける。無論、強酸が飛んでくるのは承知の上であり、メトルは裂けて武蔵と張三より巨大蛙を逸らした。
「大雪山おろし!」
メトルが引き付けてくれたおかげで接近で来た武蔵は巨大蛙を掴み、大雪山おろしを行おうとするが、相手が重すぎて持ち上げられず、挙句に後ろ足で蹴飛ばされた。
「ぐわっ!」
後ろ足で武蔵が蹴飛ばされて吹き飛ぶ中、張三のサイバネ武闘の拳をお見舞いする。武蔵とは違い、サイボーグ武闘家による打撃はダメージを与えたが、決定打にはならず、吹き飛ばされた。
武闘家二名を吹き飛ばした巨大蛙は飛び跳ね、次なる標的を狙う。狙う相手はリアに守られたキナだ。
「危ない!」
「きゃっ!」
これにリアはキナを突き飛ばし、得物のアビスとフォティアの柄を合わせ、パルチザンにして落ちて来る巨大蛙を躱してから突き刺した。だが、相手は銃弾を弾くほどの皮膚を持つ巨大蛙だ。直ぐに出した舌による振り払い攻撃を行う。凄まじい速さであるが、リアは持ち前の身体能力で躱す。
「ハァァァ!」
次に仕掛けるのは両手にナックルバスターを填めたビッキーだ。素早く接近し、凄まじいラッシュを巨大蛙の胴体にお見舞いする。
「これでも効かない…?」
強烈な連続した打撃だが、張三同様に余り効果は無い。直ぐに体当たりで吹き飛ばされる。
「がはっ! 災厄その物ね…!」
壁に叩き付けられ、吐血したが、ビッキーは痛みに耐えつつ追撃の強酸を躱し切った。
そんな巨大蛙の側面よりトバイルカンは全力疾走で接近し、ルーン文字が刻まれた魔剣ロングソードで張三やビッキーが与えた打撃部分を斬り付けた。
蓄積されたダメージで皮膚が弱っていたのか、切り傷を与えることが出来た。深くは無いが、殺せるという確証は得た。即座にトバイルカンが離れる中、食い殺してしまおうと、巨大蛙は舌を伸ばそうと口を開いた。
そこにシモーナの狙撃が炸裂する。彼女はこの瞬間を狙っていたのだ。九九式短小銃より放たれた弾丸は舌に当たり、余りの痛みで巨大蛙は思わず舌を口に戻した。
舌が切れた所為か、強酸は吐かず、シモーナを踏み潰そうと高く飛翔する。落下地点を予測しているシモーナは、即座に回避行動を取って躱す。
「あの女が居ればな…」
「無い物強請りは止めろ、コソ泥め」
戦いに参加せず、ドロドロに溶かされた現地組冒険者三名の死体を見ているキルノートンは、マリが居れば巨大蛙など造作もないはずだったと愚痴を言う中、巻き込もうと思って近付いたメトルは彼をコソ泥と罵り、こちらに注意を引き付けようと小型ガトリングガンを掃射した。
武蔵、リア、張三、ビッキー、トバイルカンの一撃離脱戦法に翻弄される巨大蛙は、再び雨のような弾丸の掃射を受け、メトルの方へと飛翔する。
「巻き込みやがって!」
一秒間掃射したメトルが場所を移動する中、そこに居合わせていたキルノートンは文句を言いつつその場から離れた。
「気持ち悪いけど、接近するしかない!」
巨大蛙の風貌に戦闘に参加していなかったリンチェであるが、この状況を打破するには小柄な体格を生かした得意の接近戦しかないと覚悟し、果敢にこのダンジョンのボスに挑む。彼女の接近に巨大蛙は武蔵等の波状攻撃を受けており、混乱状態に陥っている。
そこにリンチェが開いた巨大蛙の傷口にMP28短機関銃の弾倉全弾分のフルオートを叩き込み、大量に出血させた。拳銃弾と言えど、開いた傷口に三十発以上もの弾丸を受ければ一溜りも無い。即座に反撃する巨大蛙だが、リンチェは素早過ぎて逃げられてしまった。
そればかりか、巨大蛙は大量出血の所為で意識が朦朧としている。元気に飛び跳ねることもままならない。とどめを刺すチャンスだ。
「蛙野郎め、血が出過ぎて意識が朦朧としているな。一気に畳み掛けるぞ!」
武蔵の号令と共に、異世界組の冒険者らはとどめの攻撃を仕掛けた。まずは武蔵が大雪山おろしを見舞う。
「大雪山おろし!」
そう武蔵は叫んでいるが、相手が重過ぎる所為で実際はただ転ばしただけだ。
そこにシモーナの狙撃が巨大蛙の目に炸裂した。右目を潰せば、今度は左目を潰し、巨大蛙を失明させた、最初に銃弾を雨あられと撃ち込んだが、狙ってないので当たるはずが無い。それに動き回るので、大量出血させて動きを鈍らせることで、狙撃を成功しやすくしたのだ。
「てやぁぁぁ!!」
失明した巨大蛙にリアのパルチザンによる刺突が入る。刺突した個所は血が噴き出ている傷口である。そこへ追加のダメージが入れば、巨大蛙は更に出血する。
「はぁ!」
リアが素早くパルチザンを引き抜けば、ビッキーのアッパーが巨大蛙の顎に炸裂した。
「加勢してやるよ!」
殴られた衝撃で巨大蛙は思わず舌を出し、顔が上を向いてしまう中、強酸を避けるために何処かに隠れていたジュディが姿を現して鉤爪で飛び出た舌を斬った。斬り付けた個所がシモーナの狙撃した位置であった為に、舌は斬り落とされた。
直ぐにビッキーとジュディの両者が離れる中、開いた口に向け、リンチェがMP28のフルオートを叩き込む。
「いい加減に、くたばれ! この気持ち悪いデカ蛙め!!」
怒りに任せたフルオート射撃は古い短機関銃の精度故、何発かは逸れてしまうが、確実に口内に損傷を負わせることに成功した。そこへメトルが隠し持っていた爆薬を投げ付ける。
「秘蔵の爆薬だ! 持ってけ!」
そう言って爆薬を投げ付ければ、Stg44突撃銃を構え、爆薬が痛がる巨大蛙に当たったところでフルオート射撃を浴びせ、爆薬を爆発させる。
「こいつ、まだ生きてやがる!」
あれほど攻撃を受けたにも関わらず、巨大蛙はまだ生きていた。しかし既に瀕死の状態、それにまだトバイルカンと張三が残っている。キルノートンとキナを含める現地組の冒険者らは、この戦いをただ傍観していた。
「これでいい加減に!」
トバイルカンはロングソードで血達磨と化している巨大蛙に渾身の一撃を見舞い、顔を叩き切った。顔が割れても尚、巨大蛙は生きていたが、張三の一撃で遂に力尽きる。
「アチョーッ!!」
その叫びと共に放たれた一撃は、強烈な飛び蹴りであった。助走をつけたサイボーグの飛び蹴りの威力は凄まじく、尚且つ弱り果てた巨大蛙は真っ二つに割れた。夥しい血と酸が巻き散らされる中、張三は即座に真っ二つに割れた巨大蛙の死体から離れ、強酸より身を守る。
武蔵等はこのダンジョンのボスである巨大蛙を倒すことに成功したのだ。後は百合帝国軍の忘れ物がある部屋に進むだけである。
「犠牲は出たが、何とか倒せたな」
真っ二つに割れた巨大蛙の死体を見て、武蔵は自慢げに告げる。彼はほぼ役に立ってないが、指示だけは役に立っていた。
「ボスは倒せたけれど、まだ災厄が残って…」
「これ以上言うんじゃないよ。さぁ、速く拝みに行こうや」
ビッキーはまだ違和感があると言うが、ジュディに黙らされ、シモーナと共に連れて行かれる。彼女らは帝国再建委員会に雇われた冒険者たちである。
「これで裏ボスとか居たら今度こそ全滅だよ…」
「それ、マジで勘弁だわ。てか、言わないで!」
「今度言えば、テメェをハチの巣にすっからな!」
異世界組全員は疲弊しており、更なるボスが居れば、次は全滅するとリアが言えば、リンチェを始めとする者たちはその発言を咎めた。
「さぁて、宝は何かなと」
巨大蛙との戦闘を異世界組に任せていた現地組は疲弊している彼らを他所に、忘れ物がある部屋へと意気揚々と入って行った。
彼らが罠やボスと言った障害を排除した後より、フェロンを始めとする共産主義者等が迫っていることを知らずに。
「そろそろ頃合いね」
一方、武蔵等を先にダンジョンへ行かせたマリは、既に目標の場所まで彼らが辿り着いた頃だと予想し、ベッドから起きてトラップを解除してから自分が施錠したドアを開けようとした。
だが、ドアの向こう側には共産主義者らが居り、マリはあろうことか気付いていない。彼らがバンカーに来たのは、マリが疲労で熟睡している時だ。外で自分を見張っている事など知らず、ドアを開けてしまった。
「えっ、誰?」
何気なくドアを開けたマリは見張りの男女二名と目を合わせ、思わず誰なのかと尋ねてしまう。
「う、うわぁぁぁ!?」
「ちょっ、まっ!?」
全く普通にドアから出て来た金髪の女に驚いた二人の新米は錯乱して手にしている短機関銃を乱射した。これに驚いたマリは時を止めようとしたが、既に自分に向かって引き金が引かれた時であり、放たれた十数発の弾丸は回避不可能な距離まで来ていた。
一発目が腹部に命中すれば、二発目、三発目、四発目と次々とマリの身体に命中。十発以上が命中して何発かが貫通すれば、吐血したマリは死亡した。そのまま硬い床に倒れれば、彼女の青い瞳から光が失われ、赤い血が広がり始める。
PPS短機関銃の全弾を撃ち尽くした新米二名は倒れ込み、驚愕する余り、思わず射殺してしまったマリの死体を見て茫然とする。
「じゅ、銃声がしたぞ! なんだ!?」
いきなり難十発もの銃声がバンカー内に響いたので、銃眼に着いていた機関銃班の内、目出し帽を被った弾薬運搬係がAKM突撃銃を持って駆け付けてきた。
「お、お前ら!? それにその女の死体は!?」
「わ、分かりません同志…! その女が、その女がいきなりそのドアから出て来て…!」
「ま、まだ生きてますかね…? そこの女の人…」
新米二人は人を殺したのは初めてか、かなり動揺している。自分等が撃ったマリがまだ生きていないのかと、女の方が問えば、運搬係は銃紐で突撃銃を肩に掛け、既に息絶えている彼女の脈を調べる。
読者の方々にはご存じの通り、マリは不老不死で蘇るのだが、共産主義者らは知らないことだ。
「死んでいる…お前ら、童貞と処女、卒業だな」
この時点でマリはまだ死んでいるのか、脈拍は動いていなかった。それを新米二人に知らせれば、若い男女は人を殺したことを実感した。
「そう気を病むな、こんな所に居るこの女が悪い。それに最初に言ったな? 殺した奴の顔など覚えるなと。俺だって最初はそうだった。一々殺した奴の顔なんて覚えてたら、おかしくなっちまうぞ」
殺人の罪悪感を感じる二人に対し、運搬係はそこに居たマリが悪いと告げ、殺した人の顔を覚えていたらPTSD、即ち戦闘ストレス障害になると警告する。
茫然とする二人の肩を軽く叩き、運搬係は銃眼の方へ戻ろうとすれば、マリは生き返ったのか、手を使って起き上がる。それを見ていた二人は驚きの声を上げる。何せ自分たちが殺した女が起き上がったからだ。背後で起きていることが分からない運搬係は、何故そんな顔をしているのかと思わず問う。
「おい、なんだその顔は?」
「う、後ろ…」
「私たちが殺した女が…! 生きて、生きて…!」
「ショックの余り、幻覚でも見てるのか? あの女は死んで…」
背後でマリが生き返っていることを驚きながら二人に、運搬係は殺したショックで幻覚を見ているのかと思い、振り返れば、血塗れの彼女がそこに居た。
「ない…だと…!?」
新米の乱射で死んだはずのマリが生きていることに驚愕し、運搬係は思わず腰のホルスターに収めてあるマカロフ自動拳銃を引き抜こうとしたが、既に彼女が右手に握るナイフが顔面に突き出された後であった。
この為に不老不死のマリが居るかと思う。
次回は仲良しごっごは終わりだヨン! 忘れ物を賭けてのバトルロワイヤルだヨン!(イメージCV飛田展男さん