スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝   作:ダス・ライヒ

25 / 49
陣営:連邦軍
名前:ジョージ・ガイランズ
性別:男
年齢:51
階級:中将
乗艦:テンザン級陸上戦艦「ジークムント・ヴルムザー」
概要:第71機甲軍団の指揮官。
同盟軍の攻勢を阻止するため、自身の率いる第71軍団を送り込まれることになったが、バカな右翼指揮官の無能指揮による失地奪回をかけ、今回は非常に気合が入っている。

陣営:連邦軍
名前:ガンガル
性別:男
年齢:29
階級:大尉
乗機:アデルマークⅡ陸戦仕様
概要:第71軍団の枝の枝に位置するMS中隊指揮官。
この前の惑星における戦線ではむしろ足を引っ張りまくり、部下を全員死なせたため、今回は本当に後がない。こういう状況から、高い腕前に対して部下(もちろん乗機はアデルマークⅡ)からの信用はほぼ全くない。

陣営:連邦軍
名前:ジャムント・トベ
性別:男
年齢:32
階級:少佐
乗機:ウィンダム(ジェットストライカー装備)
概要:第71機甲軍団に属するMS飛行襲撃大隊の指揮官。機体は皆ウィンダム(ジェットストライカー装備)。
ある惑星での地上作戦で敵首都制圧に大きく貢献したらしい。

陣営:同盟軍
部隊名:自由惑星同盟陸軍第01オルドリン義勇機械化混成師団
旗艦:レセップス級大型陸上戦艦「クトゥズ」、ビートリー級陸上戦艦×4、ギャロップ×10
乗機:ザクⅣ多数、マゼラアタック多数、連結合体6輪装甲車多数、ケルベロスバクゥハウンド×9 など
概要:連邦軍による惑星オルドリン再侵攻において、同盟方に付いてくれた者達を回収し、一部脱走兵やスペシャリストたちをまぜこぜにし、訓練に次ぐ訓練を経て使えるようにした部隊。

陣営:同盟軍
名前:サム・ブライナー
性別:男
年齢:38
階級:少将
乗艦:レセップス級大型陸上戦艦「クトゥズ」
乗機:アジャイル
概要:第01オルドリン義勇機械化混成師団長。彼自身は生え抜きの同盟軍若手将官。
連邦による地球解放作戦南アフリカ戦線での抵抗ぶりからその軍才を認められ、各地で転戦。勝利と敗北を数多く積み重ね、部隊の生存率が7割を切らないことから「ラッキー・ブラウ」と表される。
ヘリコプターのパイロットでもあり、この戦いの前の戦線で連邦軍撃退に貢献した時はアジャイルでジムⅣを2機撃破し、前線の逆転に貢献したこともある。

陣営:同盟軍
名前:ヘルゴーグ・ジャスナー
性別:男
年齢:28
階級:中尉
乗機:ザクⅣ
概要:第01オルドリン義勇機械化混成師団麾下のMS小隊長をやっている、惑星オルドリンの元住民。連邦軍の無法な攻撃から生き延び、復讐と生存への激しい執着から他所の精鋭にも劣らぬ実力を身に着けた。

陣営:同盟軍
名前:ロッツィア・アルナンド
性別:男
年齢:28
階級:中尉
乗機:ザクⅣホバータイプ(脚部を中心とした下半身にホバーを搭載した重装甲型。機体色はドムを習い黒)
概要:第01オルドリン義勇機械化混成師団麾下のMS小隊長。彼も惑星オルドリンの元住民で連邦軍と戦った民兵でもあった。
無事回収されたのち必死の訓練もあって、先の戦いでは遅れて師団に合流し初陣ながらビッグ・トレー級を一隻とMS18機を撃破する鮮烈なデビューを飾り、機体色から「黒衣の辻斬り」と呼ばれる。
神谷主水さん


英霊VS連邦&同盟 その2

 白い魔女が結界を解き、単独行動を取る英霊たちが各個の判断で付近の連邦軍や同盟軍に攻撃を開始した頃、攻撃を受けた傘下の部隊の損害報告を次々と受け、連邦軍の機甲軍団本部は混乱していた。

 

『こちら第55機甲偵察大隊! 監視対象の謎の八角形から出現した所属不明機からの攻撃を受け、損害多数! 至急、増援求む! こ、こちらにも来る!』

 

『こちら125歩兵連隊! 我が連隊傘下の一個中隊がたった一人の男に皆殺しにされた! 奴は歩兵小隊を殺しながら連隊本部に向かっている! 機甲部隊を回してくれ!』

 

『こちら第91航空偵察大隊! 正体不明の航空機二機の襲撃を受けている! 直ちに救援を!』

 

「い、一体何が起こっているのだ…!?」

 

 軍団本部として機能しているテンザン級陸上戦艦「ジークムント・ヴルムザー」の艦橋内にて、軍団長であるジョージ・ガイランズ中将は額に汗を浸らせ、かなり動揺していた。

 敵は反攻勢を仕掛けて来た同盟軍だけだと思っていたが、白い魔女が召喚した英霊たちが何処からともなく現れ、そればかりか傘下の部隊を襲撃したので、いきなり攻撃を受けた前線の部隊も混乱し、所属師団と軍団に対応や救援を求めている。

 

「閣下、予備部隊を投入しますか…!?」

 

「あ、当たり前だ! 直ちに待機している三個中隊とMS飛行襲撃大隊を出撃させろ! 正体不明機を撃滅するんだ!!」

 

 次々と来る救援要請に、参謀が増援を出すかどうかを尋ねてくれば、ジョージは怒鳴り散らすように待機させている三個中隊と軍団傘下の飛行襲撃大隊の出撃を命じた。それに合わせ、戦闘指揮所(CIC)で指揮を執っている戦闘指揮官が、待機中の部隊への出撃を伝達する。

 

「クソっ、どれも全部、あのママゴトみたいな戦争ごっこを書いているクソ作家の所為だ…! あんな三流作家を、十万の兵を指揮する将軍にするとは、上層部はどうなっとるんだ!?」

 

 ただの敵軍の攻勢阻止と思いきや、白い魔女と英霊たちの出現という全く予想しない事態への対処に追われることになったジョージは、この事態を招いた自分の上官に激怒する。

 

 ジョージ・ガイランズ中将指揮する第71機甲軍団を傘下に収める機甲軍を指揮する将軍は、軍の士気を高めた貢献と軍への入隊者を増やした功績として、上層部からその褒美として大将の地位を与えられた国粋主義架空戦記の作家であった。

 作家は右翼系政治団体の会長も務めており、タカ派や極右派を中心とした軍上層部は、軍事知識と愛国心、右翼的思想から少尉階級ではなく、将軍である大将の地位が相応しいと判断し、彼に兵力十数万の指揮権を持つ大将の位を与えた。

 その作家のみならず、十数人以上も軍の士官学校はおろか、右派の政治家、従軍経験もない右翼系政治団体の会長を初めとする者たちに大将の階級と指揮権を与えていた。元々いた軍司令官は軍集団の司令官に昇格されるか、解任されるか、左遷された。

 

 当然の如く本職の軍人たちからの反発しており、指揮系統の混乱を理由に直ちに止めるように求めたが、上層部はその声を無視して彼らに軍司令官の地位を与えた。この異様な人事に戦略家と参謀等は自分の言いなりになる操り人形が来たと考えて賛成していたが、人によって我が強く、挙句に自分の思い通りにならなければ、即座に解任するなど部隊を弱体化させた。

 運悪くジョージはその我の強い上官に当たってしまい、我儘の元一流架空戦記作家の尻拭いを強いられている。

 

「はっ、こちら第12MS中隊! 出撃命令でありますか!? 了解であります! 直ちに出撃します!!」

 

 出撃命令を受けた中隊の一つであるガンガル大尉は、中隊本部に置かれた無線機の前で受話器を取り、復唱しながら無線機の前で敬礼し、直ぐに出撃しようと待機中の部下たちに怒鳴りつける。

 

「貴様ら! 呑気に寝取る場合か!? 直ちに乗機に搭乗せよ!!」

 

 この怒号に部下たちは、急ぎ自分らの搭乗機であるそれぞれのアデルマークⅡ陸戦仕様へと乗り込んでいく。中隊長であるガンガルも、同じアデルマークⅡに乗っていた。彼らはガンガルの部下であるが、部下の誰も彼には慕っている様子はない。

 

「ふむ、全員搭乗を完了したようだな! 第12MS中隊、出撃! 俺に続け!!」

 

 コクピットのカメラから全員が各々の乗機に乗ったのを確認すれば、ガンガルは出撃すると怒号を掛け、同じ僚機らを連れ、両足のキャタピラを走らせながら前線に向かって出撃していった。

 中隊長であるガンガルは高い腕前を持つパイロットであるが、指揮能力に問題があり、前回の戦闘で自身の失態で自分の中隊を壊滅させてしまった。前回のみならず、ガンガルは何度も失態を重ねており、ここで失敗すれば、本当に後がない。

 そのためか必死であり、ここで戦果を挙げて軍団長であるジョージよりも彼の上官である三流作家の大将に取り入ろうと画策していた。

 

「(あの石頭のガイランズ軍団長じゃ、俺を昇進なんかさせねぇだろうな。が、あのヒーローごっこめいた架空戦記しか書けねぇ三流作家の大将様なら、俺の実力を認めて少佐に昇進させ、親衛隊の隊長に任命してくれるだろうよ! そのために、アンノウンを蹴散らしてやるぜ!)」

 

 前線に向かいつつ、コクピットの中でガンガルは軍司令官の三流作家に取り入るため、戦果を挙げるべく、先行して前線へと向かう。

 

「飛行襲撃大隊出撃せよ! 急げ!!」

 

 ガンガルの中隊を含めるアデルマークⅡ陸戦仕様三個中隊のみならず、ジェットストライカー装備のウィンダムで編成された飛行襲撃大隊も出撃しようとしていた。

 大隊本部から軍団本部より出撃命令を受けた大隊長であるジャムント・トベ少佐は、パイロットスーツを急いで着込み、通信機で傘下の五個中隊の隊員らに出撃命令を伝達し、ヘルメットを被って自分の乗機であるウィンダムの元へ向かう。

 中隊ごとに並べられている数十基のウィンダムにパイロットたちが乗り込んでいけば、背中に装備しているジェットストライカーのウィングを展開し、スラスターを吹かせて続々と空へ向かって飛び立っていく。ジャムントもウィンダムに乗り込めば、副官の同型機と共にジェットストライカーのウイングを展開させ、先に出撃したウィンダムの集団へ合流する。

 

『ら、ライフルを全く受け付けん!? ビームもミサイルも駄目だ!』

 

『な、なんだこの重戦闘機みたいなのは!?』

 

『つ、強い!? 強過ぎる!』

 

「この星に渦巻く憎しみのオーラ力が、私とガラバを強化してくれる!」

 

 ジョージが増援を送り込む要因となった一つである黒騎士のガラバは、大多数の連邦軍を蹂躙していた。

 生物の血肉をパーツとして使っているオーラマシンであるガラバは、人型のオーラバトラーであるダンバインやビルバインとは違って戦闘機に近い形をしている。それ故に戦闘機のような一撃離脱戦法を取るしかない。

 が、惑星ヘルガーンに渦巻く侵略者と追放した者たちに対する数百年にも及ぶ憎しみが、オーラ力となってガラバのオーラコンバーターを強化しており、それが黒騎士のオーラ力を組み合わさって凄まじいパワーを連邦軍に見せている。

 この黒騎士のガラバはオーラ力の暴走で巨大化するハイパー化に近い状態となっており、連邦軍の攻撃を全く受け付けないのだ。これに伴って攻撃力も強化されており、オーラバルカンを撃つだけで連邦軍機は紙屑のように引き裂かれ、爆散していく。それだけでなく、ガラバに体当たりされるだけで、撃破できてしまう程であった。

 

『うわぁぁぁっ!?』

 

「この地で苦しみ、憎しみを抱きながら死んでいった者たちが、貴様ら侵略者たちの血を求めている! その怨念、この黒騎士めが叶えてくれようぞ!」

 

 戦場となった現在においても、惑星ヘルガーンで死んだ者たちの怨念は更に強化されており、それが黒騎士のオーラ力を暴走に近い状態にしていた。憎しみのオーラ力で強化された黒騎士は、オーラショットアームを邪魔な敵機の集団に向けて撃ち込み、一気に纏めて撃破する。黒騎士が狙う標的は、連隊本部として機能する陸上戦艦ビッグトレーであった。

 

「ご、護衛機、全滅…!」

 

「正体不明の重戦闘機、こちらに接近中!」

 

「たった一射で、こちらの護衛機を全滅させたと言うのか!?」

 

 ビッグトレーの艦橋内では、車長を含める連隊長らが、ガラバの圧倒的な力に驚愕していた。

 

「あの巨大な戦車とやらを潰せば、敵の指揮能力は落ちる! このガラバのオーラキャノンで昇天するが良い!」

 

 標的であるビッグトレーにオーラキャノンの照準を合わせた黒騎士は、即座に引き金を引いてオーラキャノンを発射した。発射されたオーラのビームはビッグトレーを容易く貫き、一撃で陸上戦艦を粉砕した。

 

『連隊本部のビッグトレーが破壊された! 再編のため、一時後退だ! 後退しろ!!』

 

「フッ、全く歯応えが無い! まぁ、この世界の連中がオーラ力を持たないが故だが」

 

 圧倒的な戦闘力を誇る自身のガラバを前に後退していく連邦軍を見て、黒騎士は歯応えが無いと言うが、この世界の者たちがオーラ力を持たないが故に、自分に勝てる物が居ないと理由を付ける。

 

「ん、全く懲りずに有象無象を送り付けるか! あの連邦軍とやらの将は、余ほどの無能と見える!」

 

 そんな黒騎士のガラバが暴れ回る戦闘エリアに、連邦軍はガンガルやジャムントの部隊を含めた機甲二個連隊の増援を送り付けて来た。無数にやってくる連邦軍の大群に、黒騎士は増援を送り込んだ連邦軍の指揮官を無能と罵る。

 

「だが、この地の者たちはより多くの侵略者の血を求めている! 私一人で、侵略者共を皆殺しにしてくれる!」

 

 この大群に臆するどころか、ヘルガーンの怨念を叶えるため、連邦軍の侵略軍を全滅させる勢いで、黒騎士のガラバは単独で多数の敵に向かって突っ込んでいった。

 

 

 

「攻勢中のウィルティネクス軍より救援要請です!」

 

「一体、何事なんだ?」

 

 同盟軍側でも、白い魔女が召喚した英霊たちの攻撃を受けており、その被害は予備戦力の投入を決定する程であった。予備戦力として温存されている第01オルドリン義勇機械化混成師団はその救援要請を受け、直ぐに出撃準備を行う。

 

「救援要請とならば、応じるしかあるまい! 車長、機関始動! 僚艦にも伝えよ!」

 

 師団本部であるレセップス級大型陸上戦艦「クトゥズ」の艦橋内で要請を受けた師団長であるサム・ブライナー少将はクトゥズの車長に動かすように命じ、付近の通信兵に僚艦のビートリー級陸上戦艦とギャロップ十台にも出撃するように命じた。傘下にある多数のマゼラアタックや連結合体六輪装甲車、ケロべロスバクゥハウンド九機も、それに合わせて出撃していく。

 

 このオルドリン義勇と言う名を持つ機械化混成師団は、その名の通り惑星オルドリンの志願者と脱走兵や敗残兵で構成された義勇兵師団だ。

 師団長のサム・ブライナーは、連邦軍の地球解放作戦南アフリカ戦線での抵抗ぶりから才能を認められ、各地で転戦した。勝利と敗北を幾つ重ねていたが、部隊の生存率が七割を切らないことから「ラッキー・ブラウ」と言う渾名で部下たちに慕われた。

 同時にヘリコプターのパイロットであり、前の戦いではアジャイルで連邦軍の最新鋭機ジムⅣを二機撃破し、その撃退にわずかながら貢献した。

 

『隊長、連邦軍ですかね?』

 

「さぁ? 中隊長殿は、正体不明機だと言っていた」

 

 走行中のビートリー級の甲板上に立っている角の付いた指揮官型のザクⅣに向け、同じく甲板に張り付いている僚機のジェニスのパイロットが、敵が連邦軍なのかとそのパイロットに問う。

 オルドリンの出身者であるヘルゴーグ・ジャスナー中尉は、相手が白い魔女が召喚した英霊だと知らされておらず、自分が所属する中隊の中隊長に聞いても、正体不明機だと聞かされていないと返答した。

 

『スパルタンⅤとかいう奴ですかね?』

 

「フン、何が来ようと、徹底的に叩いてやるとも」

 

 もう一機のジェニスのパイロットは、正体不明機が戦場に次々と現れ始めているスパルタンⅤであると言えば、ヘルゴーグは何が相手でも、全力で挑む構えであった。

 ヘルゴーグは故郷を裏切りの報復として焼き払ったミケール三好を含める連邦軍を憎んでおり、生き延びることは出来たが、大勢の親しい者を亡くした。復讐と生存への激しい執着で他の精鋭にも劣らぬ実力を身に着け、今日に至るまで総撃破数は十一機となっている。共同撃破も含めれば、三十七機を数えた。僚機であるジェニス二機のパイロットは、同じオルドリン出身である。

 

「今度こそ、ミケールの軍か?」

 

 前線へと向かう義勇混成機械化師団の車列に続く脚部にドムの下半身ような装備を身に着けたザクⅣホバータイプの一団の内、黒い塗装を施した機体に乗るパイロット、ロッツィア・アルナンドは、白い魔女が召喚した英霊たちをミケールの軍なのかと思う。

 ロッツィアもまたオルドリン出身であり、ヘルゴーグと同じく連邦軍のミケールの攻撃によって大勢の親しい者たちを亡くし、その復讐に燃えて民兵となり、連邦軍と戦っていた。向こうからすれば、テロリスト扱いであるが、同盟軍に正式に入隊。そこから必死の訓練で実力を示し、最新鋭機のザクⅣを与えられる。

 初陣ではビッグトレー級一隻を撃破すると言う鮮烈なデビューを飾り、今日に至るまで十八機の撃破数を誇っていた。五機目を撃破した際、ホバータイプの装備を与えられ、同時に機体色の自由塗装を認められた。選んだのは黒であり、そこから更に撃破数を数え、連邦軍からは黒衣の辻斬りと恐れられた。

 

『隊長、どうやら違うみたいで…』

 

「なら、叩き切るまでだ! そしてミケールの首もな!」

 

 随伴機の同じホバータイプのパイロットより、ミケールの軍とは違うと指摘されれば、ロッツィアは叩き切るまでと答え、自分がこれから戦う敵を見据えた。

 

「なんだ? エイリアン共もジムを使っているのか?」

 

 黒騎士のガラバが連邦軍を攻撃する中、バイアラン・カスタムを駆るジェリドとエヴァンゲリオン弐号機改を駆るアスカは、攻勢を仕掛ける同盟軍に攻撃した。

 上空の目に見える同盟軍機を次々と撃ち落としていくジェリドは、地上のウィルティネクス軍が運用するgMS-01ゲルググの姿を見て、その見た目からジムと思い込む。このジムⅣの猿真似と揶揄されるゲルググは、非常にジムに似ているため、無理もない。

 

「まぁ、エゥーゴやカラバのジムは散々落としてきたがな」

 

 流れるようにビームサーベルでグフイグナイテッドを切り裂き、リオンの集団をメガ粒子砲の連射で殲滅したジェリドのバイアランは、地上のゲルググの対空射撃を躱しながら迫り、ビームを撃ち込んで次々と破壊していく。近過ぎる敵機に対しては、素早く切り替えたビームサーベルで切り裂き、そのままビームを連射してウィルティネクス軍に多大な被害を与える。

 

「う、ウワァァァッ!!」

 

「フン、同盟軍って奴らは、大したこと無いな!」

 

 瞬く間にゲルググを殲滅し、付近の陸戦部隊も一掃したジェリドは、恐れをなして逃げていくウィルティネクス軍の歩兵らを見て、同盟軍は大したことが無いと侮る。アスカのエヴァ弐号機改も単独でウィルティネクス軍に多大な被害を与えており、被害を出した隊から後退させていた。

 

「ん? 今度はザクのお出ましか! グフだけでなく、ドムやゲルググのお出ましかい!」

 

 そんなジェリドのバイアランに、同盟軍のザクⅣの集団が攻撃を仕掛けて来た。増援であるドムトルーパーやゲルググメナースも引き連れての参上であり、ウィルティネクス軍では物足りないジェリドは、笑みを浮かべてこれに応戦した。

 

「一時方向よりも援軍!? 一個師団が来たのか!」

 

 迫るザクⅣの集団を蹴散らしつつ、ゲルググメナースの集団と激しい空戦を繰り広げる中、一時方向より一個師団規模の増援が来ることを確認した。その敵の増援は、ブライナー少将率いる第01オルドリン義勇機械化混成師団であった。

 

「うっ! 雑魚共め、俺をリンチしようってのか! いくら雑魚が来ようが、全て殲滅してやる! だぁーっ!!」

 

 地上からは多数のドムトルーパーの対空射撃、上空は複数のゲルググメナースによる連携攻撃、それにオルドリン義勇兵の攻撃が加わり、高性能の魔改造機であるバイアラン・カスタムも思わず被弾してしまうが、パイロットであるジェリド・メサは臆することなく、全て殲滅する勢いで雄叫びを上げ、ゲルググメナースをビームの連発でハチの巣にした後、地上のドムトルーパーにビームを撃ち込んで次々と撃破する。そこから敵の大群の攻撃を躱しつつ、全速力できたアスカのエヴァ弐号機改と合流し、突っ込んでいった。




軍隊系の出番は、二話くらいかな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。