スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝 作:ダス・ライヒ
名前:キッシュナー・マクセム
年齢:25
階級:中尉
乗機:ザクⅣ
概要:数年前に消息不明となったアレン・マクセムの弟。兄のことは見下している。
キャラ提供は神谷主水さん
陣営:連邦軍
名前:スパルタン・ルスラノヴァ(ダリア・ルスラノヴァ)
性別:女性
年齢:不明
階級:不明
乗機:デストロイガンダム(阿頼耶識システム搭載)
概要:阿頼耶識型のデストロイガンダムを駆るスパルタンⅤ。
戦争孤児。連邦式強化人間や連合式エクステンデッドの闇鍋で調整したスパルタンⅤであるが、失敗作。部品として転用された。
精神も非常に不安定ではあるが、味方はしっかり識別できる(※味方以外が敵または非戦闘員であるか識別できるとは言っていない)。
陣営:連邦
名前:ロバート・ジョン・パーカー
性別:男
年齢:45
階級:大佐
武器:自動拳銃
乗機:Gコマンダー
概要:外道が服を着て歩いているような男と言われた男性。その正体は極右系インフルエンサーであり、自身もそれを生業とする活動家。
とある動画投稿サイトでは、過激な極右思想モリモリの動画を投稿し、物議をかもすが、その手の方々には凄まじい人気を誇る。
国粋主義作家の肩書を持ち、軍司令官の大将に気に入られ、大佐の階級を与えられ、Gコマンダーも与えられる。
尚、パイロットとしてはうんこレベル。
陣営:同盟
名前:シュトルッベ
性別:男性
年齢:50
階級:大佐
乗機:ブルート・ブラウナー指揮官型
武器:グラビティハンマー
概要:ブルート機甲愚連隊の隊長。機甲愚連隊はブルート・チョッパーやブルート・ブライナーで構成されている。
愚連隊の長と言うべきか、暴走族のヘッドその物であり、他のブルート族よりも大柄で髪型がツインテールと言う強烈な外見をしている。
陣営:同盟
名前:シュレーダー
性別:男
年齢:不明
階級:曹長
武器: ハンドメイドランチャー
概要:ブルート(ジラルハネイ)族の兵士。自作のハンドメイドランチャーを使っている。
陣営:同盟
名前:リザ
概要:ローカスとのベルセルク。リザと言う名前で呼ばれている。
キャラ提供は熱望者さん
英霊たちと連邦軍や同盟軍との戦闘が激しさを増す中、召喚された英霊でありながら、勝手な行動を取る
「おい、止まれェーッ!?」
当然、同盟軍の歩兵が銃を向けて止まれと言うが、ユダが聞くはずもなく、指の一振りから放たれる空気の斬撃で細切れにされる。
「ひ、人が…!?」
「ひ、怯むな! 撃ち殺せ!」
人がたった指の一振りで細切れにされたことに同盟軍の将兵らが動揺するが、指揮官の怒号で戦意を取り戻し、持っているライフルと
「鬱陶しい奴らだ。貴様らなどに興味も無いと言うのに」
放たれる無数の銃弾に、ユダは避けるどころか歩みも止めず、手刀を振るって銃弾を弾く技を使う。
「南斗紅鶴拳奥義、
高速の手刀より放たれた真空波は地面を走り、ユダに向けて光の速さで飛んでくる全ての銃弾を切り裂いた。
「ら、ライフル弾が…!? ごえっ!?」
「貴様らがこのユダに敵うと思ったか? フン!」
銃弾を全て切り裂いてしまったユダに歩兵部隊が絶望する中、当の銃弾を全て切り裂いた妖艶な男は、容赦なく先の真空波を地面に走らせ、歩兵らを切り裂く。
「え、
装甲車の類も居たが、圧倒的な強さと闘気による斬撃で何でも切り裂く南斗聖拳、それも最も強い南斗六星拳の伝承であるユダの前には、紙切れ当然であった。
「無駄だ! この妖星のユダの前には、戦車など鉄の塊にすぎん!」
戦車ですらユダを止められず、手刀から放たれる真空波で切り裂かれて破壊されるだけだ。それにユダの真空波は奥義にしては汎用性が高く、威力も高い。それを放つユダが近付けば近付くほど威力は増し、付近に居て切り裂かれた兵士が消滅してしまうほどだ。
「ほぅ、俺の見込んだ通りに美しい女だ」
優雅に歩くユダが通った後は、刃物で綺麗に切られた将兵と斬られて破壊された兵器が黒煙を上げていた。そんなユダが同盟軍、それもウィルティネクス軍の部隊を切り裂きながら直接見たかったものは、第101独立海兵大隊のフレデリカ・H・R・リーであった。
「クソっ、化け物が! 死ねっ!!」
彼女は後から来たウィルティネクス軍の歩兵部隊に部下共々保護されており、護衛の歩兵らはライフルとLMGを撃ち込むが、ユダは涼しい顔で銃弾を闘気を纏う斬撃で全て破壊し、真空波で護衛の歩兵らを細切れに切り裂く。凄まじい鮮血と細切れにされた肉片がまき散らされる中、ユダは震えながら拳銃を構えるフレデリカに向け、自分が美しいのかと問う。
「おい、お前。この俺が美しいか?」
「ひ、ひやぁぁぁっ!!」
この問いにフレデリカは答えることなく、両手でしっかりと構えた自動拳銃を乱射するが、南斗紅鶴拳の伝承者には一発も当たらず、放たれる紅い妖艶なオーラで弾かれるか切り裂かれる。
「俺が聞きたいのは悲鳴ではなく、俺が美しいか、美しくないかということだ。もう一度聞く。俺は美しいか?」
弾切れになるまで撃ち込まれた銃弾は、ユダのオーラの前に全て弾かれるか切り裂かれた。震えて叫んで後退るフレデリカに、ユダは再度、自分が美しいのかと問い詰める。
怯えている彼女ではあるが、ユダの背後に自分の大隊に属する部下がライフルを持って忍び寄っているのに気付いた。不意打ちをすれば、確実にユダを殺せると思い、気を逸らすためにフレデリカは質問に答える。
「は、はい…! お美しいです! 貴方は美しいです!」
「そうか。この俺は美しいか…!」
フレデリカの答えに自惚れるユダに、その背後からえらく美形の部下はライフルをしっかりと構え、後頭部を狙撃する。ぶれない軍人らしいライフルの構えであり、連発ではなく単発で引き金を引いたので、発射されたライフル弾は真っ直ぐとユダの後頭部に向けて飛んでいく。
「そこのお前も、この俺が美しいか?」
『っ!?』
風の影響を受けない距離であるが、ユダは自身に向けて放たれる殺気でその部下の存在を既に気付いており、即座に振り返ってライフル弾を指先一つで真っ二つに切り裂いた。驚くその部下に対し、ユダは自分が美しいのかと問う。
「はっ! 美しいかって? 気持ち悪いんだよ! 男が女物の化粧をするんじゃねぇ!」
「おいおい、ここは世紀末か? 貴様、顔立ちが綺麗な割には、中身は無法者と同じだな」
「無法者だと? おいおい、俺の親父は総務省の幹部だぞ! それに性別は男と女だけだ。テメェ見てぇな少数派やオタクはウィルティネクスじゃな、人権は
背後からユダを狙撃した部下は、その顔立ちは美形でいわゆるイケメンであるが、性格は保守的で少数者に対して差別的であった。
このSF世界にそぐわない思想であり、口調も自分の手下としていた者たちと変わらないので、それを指摘すれば、イケメンは自分の親が政府官僚であると自慢し、挙句に差別的な暴言を浴びせた。彼の放った暴言で、ウィルティネクスはかなり保守的で極右思想の国家であると分かる。
「普通なら傷付くだろうな。そう、普通の者なら! だが、この誰よりも美しい俺には、貴様の暴言など、いつも聞こえる雑音に過ぎん! 貴様のその美しい顔の下には、どれほど醜い顔か是非とも見てみたい物だな」
彼の発言は性的少数者や少数派に取って、かなり心を傷付ける物であるが、強靭な精神を持つ南斗聖拳でそれも南斗六星拳の一人だ。暴言で心を乱さずに一蹴し、低俗な彼を嗤って見下す。そんな綺麗な顔をしているのに、それに反して差別的な暴言を吐き、その顔の下の小隊を見てみたいと言って近付いてくる。
「気色悪い奴が! 近付いてくるんじゃ…」
余裕な笑みを浮かべ、そればかりか自分を見下す目付きで近付いてくるユダに、イケメンは恐怖してライフルを乱射する。ユダはそれら全てを優雅に歩きながら残像を残すほど凄まじい速度で躱し、イケメンが言い終える前に、光の如く速度でその顔の皮を南斗聖拳の力で剝ぎ取った。
「ぎゃ、ギャァァァッ!?」
「ひ、ひやぁぁぁっ!? お、俺の顔がぁぁぁっ!!」
「なんだ、中身は普通か。どんな醜い男がこの皮を被っていると思っていたが、中身と同じくつまらない奴だ」
「アァァァッ!? パプア!!」
顔面の皮を剥がされたことで、イケメンが激痛を感じて悶え苦しむ中、フレデリカはユダに恐怖を覚えて絶叫した。そんなユダはイケメンの顔面の皮の下が、醜い顔で無いことに落胆し、つまらないと評して指を縦に振るい、切り裂いて殺害した。
「や、止めろ! ギャァァァッ!!」
「ほぅ、次は宇宙人共が相手か…!」
顔面の皮を剝がされたイケメンを殺害した後、後退するウィルティネクス軍の兵士たちを轢き殺す、もとい轢き潰す音を聞き、新たな敵が来たことにユダは興奮を覚える。
「な、なんだテメェは!?」
次にユダに挑むのは、
そんな暴走族を率いている周りのブルートより一際大柄でツインテールと言うの髪型、そしてグラビティハンマーを担ぐシュトルッペは、指揮官型のブライナーの上でユダの姿を見て驚きの声を上げた。ユダの外見は、ブルート族にとっては驚きの物であるからだ。
「シュトルッペ隊長、どうしやす!?」
「んなもん、轢き殺すに決まってんだろ! オラぁ、轢き殺せぃ!!」
部下に問われたシュトルッペは、当然ながら部下にユダを轢き殺せと命じる。これに応じ、一台のチョッパーがユダを轢き殺そうと全速力で突っ込んでくる。
「ヒャッハー! 挽き肉にしてやんぜぇ!!」
モヒカン頭のブルートは、ブルート族の残忍さを象徴するマシンの前輪で轢き殺さんとユダに突っ込む。その前輪は轢いたものを潰すような形であり、轢かれたら最後、砕かれてお終いだ。が、ユダは全く動じず、真空波でチョッパー諸共モヒカンのブルートを切り裂いた。
「ぽぴぁ!?」
「にゃ、にゃんだありゃあ!?」
ユダが何の武器も持たず、チョッパーを切り裂いて見せたため、ブルートらは驚きの声を上げる。これにはシュトルッペも驚くが、驚愕する部下らに攻撃を続けるように怒鳴る。
「て、テメェらなに呆けてるんだ!? 早く奴を殺せ! 殺すんだ!!」
暴走族の長に怒鳴られたブルートらは、ユダに攻撃を続ける。一台のみならず、何台ものチョッパーがユダを轢き殺そうと迫るが、南斗の技で切り裂かるばかりだ。
「きやっ!?」
「あへっ!?」
「野郎、俺のランチャーで吹っ飛ばしたらぁ!!」
仲間を次々と切り裂いていくユダに、シュレーダーと言うブルートの兵士は、自作のハンドメイドランチャーを撃ち込む。ブルート族特有の強力な実弾式の物であるが、ユダには通じず、発射された弾頭は切り裂かれてしまう。
「ほぁっ!? ば、馬鹿な!? 俺のランチャーを!?」
自分の渾身の武器が通じないことにシュレーダーが驚く中、ユダは真紅波を地面に走らせ、そのブルート族を真っ二つに切り裂いた。
「プゲアァァァッ!」
「お、俺の部隊が…!?」
シュレーダーが断末魔の叫びを上げながら真っ二つになる中、シュトルッペは自分の部隊が、ユダ一人に壊滅させられたことに茫然とする。彼の機甲愚連隊は、ウィルティネクス軍の機甲部隊と同様に黒煙を上げる残骸と成り果てていた。近付いてくるユダに対し、シュトルッペは仇を取るべく、得物であるグラビティハンマーを取ってブラウナー指揮官型を降りる。
「世紀末な奴だな。ここはSFの世界なはずだが?」
「えぇい、訳の分からん奴め! よくも俺のブルート機甲愚連隊をやってくれたな! このグラビティハンマーで、テメェを叩き潰してやらぁ!!」
シュトルッペが生前に散々殺してきた族のボスのような外見であるがため、ユダはこの世界がSFの世界なのかと疑問を抱く中、当のブルートの隊長は自分の機甲愚連隊の仇を取るためにグラビティハンマーを振るう。それにユダは動じることなく、振るわれるハンマーに向け、指の真空波を放って破壊する。
「お、俺のハンマーが…!?」
ユダの放った真空波でハンマーを破壊されたシュトルッペは茫然とするが、ブルート族にはもう一つ武器がある。それは剛力だ。この剛力で並の人間を引き裂くことは可能である。
「八つ裂きにしてやらぁーっ!!」
部隊を壊滅させられ、挙句に得物のグラビティハンマーを破壊されて怒りに燃えるシュトルッペは、その剛力でユダを引き裂こうとした。自身よりも二倍はある体格のシュトルッペに対し、ユダは眉一つ動かさず、余裕な表情で南斗紅鶴拳の技をぶつける。
「南斗鷹爪破斬!」
「おろろ!? ごぼば!!」
その名も南斗鷹爪破斬。人差し指を縦に振り抜いて衝撃波を飛ばせば、シュトルッペの身体は背面から半分に切り裂かれる。凄まじい異常な殺され方をしたシュトルッペは、奇妙な断末魔を挙げながら爆発した。
これもまた、北斗神拳と並ぶ強力な殺人拳法である南斗聖拳がなせる業と言えよう。
「ひ、いやぁ…!?」
「お前、この俺が美しいと心の底から思っているか?」
邪魔な敵を難なく片付けたユダは、震えて隠れているフレデリカを見付け、自身が美しい男かどうか噓偽りないかと問い掛ける。ユダの目を見れば、嘘をつけば殺害されることは間違いないと思い、妖艶ながら恐怖を纏わせるオーラを放つ彼を、心の底から美しいと思い込んで答えた。
「はい、お美しいです…!」
「そうか。この俺は美しいか…!」
心の底から美しいと答えたので、ユダは満足してフレデリカの前から立ち去る。
「お前は俺を嘘偽りなく美しいと言った。その褒美として、お前は見逃してやろう」
去り際にユダは見逃すと宣言し、何処かへと去っていった。これにフレデリカは安堵し、自軍の陣地へと歩いて戻っていった。
「へへへっ、流石は最新鋭機のザクⅣだ!」
南斗紅鶴拳のユダがたった一人で同盟軍の機甲部隊を粉砕した頃、白い魔女が護衛等と共に目指す主戦場では、同盟軍が攻勢を強めていた。
指揮官機を示すブレードアンテナ付きのザクⅣを駆るキッシュナー・マクセム中尉は、その性能の虜となって攻勢を阻止せんと阻んでくる連邦軍機をジオン軍90ミリMS用マシンガンに似た弾倉が大きいマシンガンの連射力で次々と破壊していく。火力は弾頭がライフル弾以上に大型化したことで一年戦争時の物よりも高く、装甲が厚い量産型ビルドシュバインを撃破してしまうほどだ。
「
更に地上から迫るジェガンとダガーの集団に向けて掃射し、纏めてハチの巣にした後、空の弾倉を排出し、新しい弾倉を取りつけて再装填しながら、戦死認定された自分の兄貴を馬鹿にするような発言をする。このキッシュナーの兄は、あのゲイムランドの戦いで戦死したアレン・マクセムだ。
つい最近までは紹介任務中という行方不明扱いであったが、帰ってこないので戦死認定された。無論、戦死認定は間違っていない。スパルタンⅤのスパルタン・デラックスマンに殺害されたのだから。
「このまま俺だけで…!」
自身の技量で受領した最新鋭機の性能を過信し、自分だけで戦線を押し上げようとするキッシュナーであるが、乗機のザクⅣは放たれる強力なビーム砲の直撃を受けた。
「えっ? 兄ちゃん助け…」
直撃を受けたザクⅣのコクピット内で、キッシュナーは馬鹿にしていた兄に助けを求めながら乗機と運命を共にした。
「キラキラァ!」
キッシュナーのザクを撃破したのは、巨大な可変MAであるデストロイガンダムを駆るスパルタンⅤのスパルタン・ルスラノヴァだ。
強化施術に失敗したスパルタンⅤであり、その寿命は短く、四肢を切断して何処からか手に入れた阿頼耶識システムを体内に移植し、兵器の部品として再利用される。戦災孤児であるため、人権的には問題ないらしい。
「キラキラァ!」
兵器の部品として再利用されたせいか、寿命は短く、精神も不安定だ。クスィ・パンツァーの部品にされたウラジミールと同様に敵味方の区別は出来るらしい。
デストロイの圧倒的な火力で押し寄せる同盟軍を単機で押し留め、目に見える敵機群を次々とその火力で粉砕していく。乗員五名で運用される普通の人間用のデストロイよりもかなりの戦果を挙げており、護衛無しで敵を押し留めていた。
「ヒャッハー! やっぱ右翼は皆有能だってな!」
戦果を挙げているのはルスラノヴァのデストロイだけではない。Gコマンダーという奇怪なMAに乗るロバート・ジョン・パーカーも、機体の性能でかなりの成果を挙げていた。
このロバートは軍人ではない。いわゆる極右系インフルエンサーであり、大将と十数万の兵力の指揮権を与えられた国粋主義作家と同じ口で連邦軍に迎え入れられた民間徴用者だ。極右系活動家としての顔を持ち、動画投稿サイトでは極右思想を広める動画を多数投稿し、その手を好む視聴者たちから絶大な支持を得ている。
右が正義有能という歪んだ理念で、連邦軍のタカ派と羽翼正義元帥を崇拝する羽翼派と呼ばれる超タカ派の一団に大佐の階級と乗機のGコマンダーを与えられた。尚、有能と自称しているが、パイロットの腕はド素人同然で、機体の性能に大きく依存しているだけだ。
「べ、ベルセルクだぁーっ!!」
進出してくる同盟軍の機動兵器を初めとする機甲部隊を抑え込んだ事には成功している連邦軍であるが、地中より現れたローカスとのベルセルクを止めるには至らなかった。
地中より現れたリザの名で呼ばれる二メートル二十センチと言う巨体を持つベルセルクは、途方もない体力と鉱物のような硬い皮膚を持ち、通常兵器では一切倒せない。視覚は無いが、聴覚と嗅覚が異様に優れており、凄まじい怪力も持っているので、出現場所近くに居た61式戦車で編成された戦車隊に随伴する連邦軍の歩兵部隊は、戦車共々リザに蹂躙された。
「この火力なら…!」
歩兵らが芝刈り機に刈られた雑草の如くバラバラにされる中、まだ無事な61式戦車は、その火力をリザにぶつける。徹甲弾による砲撃だ。このMSの装甲を貫くほどの貫通力の高い弾頭なら、ベルセルクの皮膚を貫通できるはずだが…。
「き、効かない!?」
ベルセルクの硬い皮膚は、徹甲弾すら弾いてしまうほどに硬かった。即座に後退する61式戦車であるが、リザの方が速く、その腕力で装甲を引き裂かれ、スクラップにされてしまった。
「も、モビルスーツを! パーソナルトルーパーでも構わん! 直ちに要請しろ!」
「現在、こちらに一機も回せない状況だそうで! ATで何とかしろと…!」
「我が隊には、ロックガンが無いんだぞ…!」
歩兵部隊や車両部隊がリザ一体に蹂躙される中、その部隊を指揮する本部は、対抗できる兵装を持つ機動兵器を回してもらおうとしたが、同盟軍の機動兵器部隊を抑えるのに全機を駆り出しているらしく、ベルセルク一体に回す機は無かった。スコープドッグを初めとするAT部隊も居るが、唯一ATの兵装で対抗できる大型対艦兵器であるロックガンは無かった。最新型のストームも配備されているが、ベルセルクに敵わず、AT同様に潰されるか、引き裂かれている。
「もう一度聞く。ここを本気で突っ切るのか?」
遠くの方から双眼鏡でリザが暴れ回る戦場を眺めていたクルト・アーヴィングは、狙撃されない為に遮蔽物に身を隠しながら白い魔女に、あの戦場を突っ切っていくのかと問う。
「ここを通れば最短なんでしょ? 殆どはロボットの連中が引き付けてるし」
「そうか。何度も無茶はやって来たことだが、両軍が交戦している戦場のど真ん中を突っ切るのは、初めてだな」
仮面の下で凛々しい表情をしながら即答するマリ・ヴァセレートこと白い魔女に、クルトは頭を抱える。強行突破や包囲網からの脱出などの最悪な状況下で幾度も戦って来た経験はあるが、連邦や同盟という巨大二大勢力がぶつかり合う戦場の真ん中を突っ切るのは初めてであり、クルトは苛立ちを抑えるために飴玉を一つ取り出し、ガリガリと噛み砕き始めた。
機動兵器やトランスフォーマー、拳法家や仮面ライダーが注意を完全に引き付けているが、目前の戦場は他の戦域にはお構いなしに戦力を割いていない。最短なルートであるとはいえ、あの激戦区を突っ切るなど無理な話だ。
「まぁ、私も戦うから」
「では、デカいのは頼んだぞ」
どう突破するか、それとも迂回するか悩んでいるクルトに向け、白い魔女は自分も魔法で戦うと言えば、彼は自分の武器である専用グレネードランチャー付きHK416突撃銃の安全装置を確認してから、戦場を突っ切ることを決めた。
「戦場のど真ん中を突っ切る! あの化け物とロボットの類は白い魔女が対処する! 行くぞ!」
戦場のど真ん中を突っ切ることを決め込んだクルトは、待機している者たちに告げ、白い魔女と共に大混戦が繰り広げられている戦場へと向かった。
ユダ様の所為で、戦ヴァル勢とローバックさんの活躍が書けなかったよ。
書かないと、ユダ様にダカールみたいに後ろから切り裂かれちゃいそうだから…。
応募キャラを色々と変えちゃったけど、許してくれるかな?