スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝   作:ダス・ライヒ

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ロボコップ
オムニ社が殉職した警官を元に開発したサイボーグ警官。武器はオート9とコブラ・アサルトキャノン、ガンアーム。
ポール・バーホーベン監督の方に出てくるロボット感マシマシな映画の方のロボコップ。

スパルタン1337
HALOのアニメ、レジェンズの東映アニメーション製作のオッド・ワン・アウトに登場するスパルタン。
マスターチーフと同じミニョルアーマーを身に着けていることから、スパルタンⅡである。
原作の版権を扱うマイクロソフトから、隙に作って良いと言う要望で、東映感満載のギャクアニメと化した。
「オフィシャルではございませぬぞ」な設定であるため、原作には居ない。

スパルタン458
デッド・オア・ライブ4で、HALOシリーズとのコラボで参戦したスパルタン。
身に着けているミニョルアーマーからしてスパルタンⅡ。
女性と言う以外、一切経歴が不明。


グールベレーVS仮面ライダー

 ヴィンデル・マウザー一派に属する精鋭の改造人間部隊「グールベレー」の指揮官であるアビス・ランバルツァーを見付け、攻撃を仕掛けたノルト・マグナギガことスパルタン・ゾルダであったが、無視されて彼が残したグールベレー二人に阻まれた。

 奇襲のようなランチャー攻撃で一人目のグールベレーを殺害したゾルダであるが、二名のグールベレーは手強く、遠ざかるアビスの背中しか見えなかった。

 

「貴様も所詮、俺たちが殺してきた他のスパルタンⅣと同じ!」

 

「シールドを削り取り、その自慢の一張羅(アーマー)を引き剥がし、嬲り殺しにしてくれる!」

 

 二人のグールベレーの攻撃は、阿吽の呼吸の如き見事な連携であった。何も合図を送らなくとも、分かっているかのように的確に攻撃してくる。

 

「君たち兄弟かい? 息が合い過ぎじゃないかな?」

 

「我らは、ランバルツァー教官殿の地獄すら生温い試練を乗り越えた精鋭!」

 

「同じ試練を乗り越えた我らの絆、鉄より堅し!」

 

 専用ライフルを撃たせることなく素早い連携攻撃を仕掛ける二名のグールベレーに、兄弟なのかと問えば、アビスの課した地獄すら生温い試練を共に乗り越えた友であると返答し、前後から一歩間違えれば相打ちになる距離からの連携攻撃を続行する。

 

「(下手すれば相打ちになる連携攻撃。これを仕掛けてくるとは、余ほど互いを信頼してるってことだね)」

 

 人間時代のアビスであれば、この相打ちの危険性がある前後攻撃は教えなかった。相性の良いコンビがそれを実行したところ、アビスから鉄拳制裁を食らい、二度とやるなと怒鳴られた光景をゾルダは見たことがある。

 

「なら恋人かい? 異性の居ない空間で異常な生活を続けている内に、ゲイになったりして」

 

「貴様…!」

 

「二度とそんな戯言を吐けんように、まずは顎を砕く!」

 

 相手の連携を乱すべく、茶化したことを言えば、二名のグールベレーは激怒して攻撃を強めて来た。ゾルダの誘い通り、連携に少し乱れが生じており、執拗に頭部を狙って来ている。これに成果を見たゾルダは、連携を更に乱れさせようと挑発を続ける。

 

「相手の挑発は聞くなと、あの教官殿に言われなかったのかい?」

 

「黙れ! 我らは五百名以上の参加者の中で生き延びた八人の精鋭!」

 

「故に我らは選ばれし者! アーマーに頼り切っているスパルタンⅣなど敵ではない!」

 

「教官殿は自分が満足するために、五百人も犠牲にしたって言うことか! 悪化してるじゃないか!」

 

 挑発に乗るなと教官であるアビスに言われなかったのかと問えば、両名のグールベレーはとんでもない返答を返してきた。

 アビスは九人のグールベレーを育てるため、五百数人以上の志願者を集め、地獄すら生温い試練でふるいに掛けたようだ。結果、九名を除く残りの五百名の者たちは命を落とした。

 自分が満足する部隊を結成するため、犠牲者を出すような訓練を施す。生前のアビスでも考えられないような行いに、ゾルダは更に悪化していると判断し、元教え子である自分が止めなくてはと思う。

 このままアビスを放っておけば、自身の満足のために千人どころか、一万人を犠牲にしかねないだろう。

 

「このまま放っておけば、たった数人や数十人の隊を編成するのに、何十万人も犠牲にしかねないな! 悪いけど、こっちも連係プレイをさせてもらうよ!」

 

「馬鹿め、貴様以外に他のスパルタンは…!?」

 

 一刻も早くアビスを止めるべく、ゾルダは攻撃を躱しながら左腕のガントレットに備わっている端末を操作した。連係プレイをすると言うゾルダの発言に、目前の敵に集中していた二名のグールベレーは、周囲を確認して誰も助けに来られる状況じゃないと言ったが、何所からかの狙撃で頭部を吹き飛ばされた。

 

「狙撃だと!? しかもこの威力! 貴様、囮になっ!?」

 

「そっちが二人組で来るからでしょ」

 

 仲間の頭部が一撃で吹き飛ばされたことに、もう一人のグールベレーは攻撃を仕掛けたが、スラスターを使ったゾルダの体当たりを受けて吹き飛ばされ、倒れたところを専用アサルトライフルを何十発も撃ち込まれて絶命する。

 そんなとどめを刺したゾルダの近くに、専用フライトパックを装備したサイボーグ警官、ロボコップが着地する。そんなロボコップも右手に握られているのは、標準装備の自動拳銃オート9ではなく、銃口から硝煙を上げる大型狙撃銃コブラ・アサルトキャノンであった。

 

「随分と苦戦していたようだが、大丈夫か?」

 

「あぁ、シールドが無ければ今頃は死んでいたよ。ロボのおまわりさん」

 

「弁護士を守るのも、警官の職務だ」

 

「まぁ、今はディバイン・ドゥアーズ専属の弁護士だけどね」

 

 無事を確かめるロボコップに、ゾルダはミニョルアーマーのシールドに助けられたと答えて礼を言う。これにロボコップは弁護士を守るのも計画の職務であると答えた。ロボコップもディバイン・ドゥアーズ所属なのだ。

 

「おやおや、どんどん敵が増えている気がするね。しかも機械化歩兵一個中隊か」

 

 重武装のロボコップの増援を得たが、敵は数百人規模の増援であった。

 ファルツ師団より送り込まれた第2装甲擲弾兵連隊隷下の中隊所属の歩兵戦闘車と装甲兵員車は、停車してから続々と歩兵らを降ろして戦力を展開する。中隊規模であるため、兵員の数は数百人以上だ。これに火力を有する歩兵戦闘車と装甲車が居るため、この場に居る火力と数共に白い魔女とディバイン・ドゥアーズを圧倒していた。

 

「大丈夫だ。我々にはスパルタンと私がついている」

 

「そうだったね。頼んだよ、ロボコップ」

 

 敵は数も火力も圧倒的であるが、個々に強いディバイン・ドゥアーズであるため、ゾルダは全く動揺していなかった。ロボコップはスマート弾を発射する多連装小火器を左腕に装着し、右手にオート9を握ってフライトパックで敵機械化歩兵中隊に向けて飛んでいった。ゾルダも邪魔なゾルダートスパルタンやマス・ライダーを専用ランチャーで一掃し、アビスの下へ急ぐ。

 

魔女(ヘクゼ)だ! ヘクゼを殺せ!!」

 

 指揮車より指示を出す中隊長は、傘下の中隊に向けて指示を飛ばす。そんな中隊の上空より、重武装のロボコップが襲い掛かった。

 

「上空より敵機!」

 

「撃ち殺せ! やるんだ!」

 

 上空より来たロボコップに向け、歩兵らはM82アサルトライフル、装甲車らは機銃や機関砲を撃ち始める。雨あられの攻撃に、ロボコップは回避行動を取りながら左腕のスマート弾を連射し、右手のオート9で敵歩兵らを撃つ。

 次々と歩兵戦闘車と装甲兵員車が爆発していく中、歩兵らは吹き飛ばされるか、的撃ちのように射殺されていく。ある程度の装甲車を一掃すれば、ロボコップはフライトパックの後部の噴炎で敵歩兵らを焼き、着地してからオート9で次々と敵兵らを撃ち殺していく。射撃はサイボーグであるために正確であり、狙ってから撃つのも速かった。

 

「あのサイボーグを止めろ!」

 

「敵ジェット兵を確認。迎撃する」

 

 次にロボコップに襲い掛かったのは、ジェットスパルタンの集団であったが、飛ぶために軽量して装甲の薄かったため、オート9や左腕のガンアームで切り替えたアサルトライフルで撃ち落とされるばかりだ。その次にゾルダートスパルタン、パンツァースパルタンとロボコップを攻撃するが、オート9の弾頭はゾルダートの装甲を貫き、重装甲のパンツァーは高火力のコブラ・アサルトキャノンに撃ち抜かれて撃破された。

 

「まだ出てくるぞ! 今度はスパルタンだ!」

 

「スパルタンⅡか!?」

 

 ロボコップが機械化歩兵中隊を圧倒する中、次に現れたディバイン・ドゥアーズの援軍は、かの有名なマスターチーフと同じ第二世代のミニョルアーマーを身に纏ったスパルタンⅡであった。

 上空から現れたスパルタンに対し、ゾルダートとマス・ライダー、それに増援として来た機械化歩兵らは手持ちの火器を発砲する。凄まじい弾幕であるが、スパルタンはそれを避けつつ、手にしているMA5Dアサルトライフルを連射して機械化歩兵数名を倒した。

 地面に落下していく中、ライフルを背中に付け、着地する前に右拳を地面に叩き付けて衝撃波を起こした。それを受けた周囲に居るゾルダートとマス・ライダーらは吹き飛んだ。

 

「決まった…!」

 

 ディバイン・ドゥアーズの援軍として現れたスパルタンⅡ、その名もスパルタン1337は敵の一掃と着地が成功したことに感激する。が、その背後からマス・ライダーが持つロケットランチャーを撃ち込まれ、吹き飛ばされる。

 

「奴にはシールドがある! 回復される前にとどめを刺せ!」

 

「クソっ、せっかくかっこよく決めたのに…! よくも!」

 

 五人のマス・ライダーらがライフルを構えながら向かってくる中、1337はシールド切れを知らせる警告音を聞きながら立ち上がる。撃たれる寸前であるが、1337は背中のスラスターを吹かせて急接近し、一人目を速度で威力を増した左拳を食らわせた。

 

「奴はシールド切れだ! 早く撃ち殺…」

 

「俺を、ピエロ扱い、しやがって!」

 

「こいつ、速すぎる!?」

 

 直ぐに撃ち殺そうとする二人目を蹴り飛ばし、三人目と四人目をライフルの連発で射殺した。残る一人に対しては、撃つ前にライフルの銃身を掴んで引っ張り、顔面に肘打ちを叩き込み、怯んだところで右拳を食らわせて吹き飛ばす。一人目と最後の二人目、五人目が立ち上がろうとしていたが、1337が持つライフルを撃ちこまれてとどめを刺され、五人目は去り際に投げ込まれた手榴弾の爆発で死亡した。

 

「俺の馬鹿にするからこうなる」

 

 1337はライフルを肩に担ぎ、再び格好を付けた。が、またしても邪魔をされる。

 

「うわっ!? 誰だ!?」

 

「ごめんなさい!」

 

 飛んできたロケット弾を紙一重で躱した1337は、誰が邪魔をしたかと問えば、M41ロケットランチャーを担いでいる同じミニョルアーマーを身に着けたスパルタンⅡが謝罪する。1337は男性であるが、このスパルタンは声からして女性だ。

 

「スパルタンⅡが二人も出たぞ! 歩兵戦闘車をこちらに回せ!」

 

 女性のスパルタンであるスパルタン458を発見したゾルダート等は、増援の歩兵戦闘車を回せと指示した後、持っているライフルを連発してシールドを削り取ろうとする。これに458はロケットランチャーを捨て、二挺のM7サブマシンガンを取り出し、ゾルダートの集団に向けて連射した。

 発射される弾丸は炸薬量を増やしているのか、威力は凄まじかった。その凄まじい弾幕はゾルダートスパルタンの装甲を貫き、あっという間に全滅する。

 

「本命が来た!」

 

 ゾルダート等を全滅させた後、歩兵戦闘車が現れた。砲塔から機関砲を撃ちながら停車し、後部ハッチから乗せている歩兵らを下車させて展開する。九名以上の歩兵らが手にしているライフルと分隊支援火器を撃ってくる中、458は機関砲と弾幕を躱しつつ、一つのサブマシンガンを腰につけ、再装填を終えたもう一つを連射し、下車した歩兵らを一掃する。

 

「うわぁぁぁ!? 入れてくれ!」

 

 残るライフルカービンを持つ分隊長は慌てて歩兵戦闘車の中に逃げ込むが、凄まじい速度で追い付いた458は手榴弾を車内に投げ込んだ。当然、中に居る分隊長が投げ返してくるが、458はそれを見越しており、直ぐに受け止め、改めて車内に投げ込んで走り去った。

 数秒後、後方に砲塔を向けた歩兵戦闘車は、車内で爆発した手榴弾が弾薬庫に誘爆したのか、砲塔が吹き飛ぶくらいの大爆発を起こして吹き飛んだ。その爆発から身を守っていた458は、続けて向かってくるマス・ライダーと交戦を始める。

 

「スパルタンⅡなど時代遅れだ!」

 

 トンファーで襲い掛かるマス・ライダーは、スパルタンⅡを時代遅れと言って連撃を繰り出してくる。それに458はサブマシンガンで応戦しようとするが、右腕を叩かれて銃を手放してしまう。銃を弾かれた458も徒手でトンファーを持つマス・ライダーに応戦する。防戦一方であるが、458は動きを読んでいたのか、徐々に的確な反撃を行う。

 

「こいつ、巨体に見合わず…!?」

 

 反撃を受けるマス・ライダーは、時代遅れなスパルタンに負けることに焦りを覚える。更に追い打ちを掛けるべく、458は回し蹴りやバク転蹴りなどの得意な足技で猛追を掛ける。

 

「馬鹿な…! このマス・ライダーが、旧式のアーマー如きに…!」

 

 連続した足技を受け続けたマス・ライダーは、最新式のアーマーの自分が旧式のアーマーである相手に敗北することを認められず、腰の銃を取ろうとしていたが、撃つ前に急接近した458のパンチを受けて吹き飛ばされ、地面に倒れて敗北した。

 

 

 

「陣形を組め! 奴に攻撃させるな!」

 

 白い魔女と交戦を始めた仮面ライダーティーガーは、配下のゾルダートスパルタンとマス・ライダー、かつてレオン・ロスマンが纏った仮面ライダーSPR-05シールドスパルタンの量産タイプを動員し、物量で追い込んでいた。

 

『エクスプローション、ナウ!』

 

「来るぞ! 防御陣形だ!」

 

 強力な魔法攻撃を繰り出す白い魔女に対抗すべく、ティーガーはオリジナルとは違って身長が百八十センチはある男性を隠すほどの大きな長方形の盾を持つシールドスパルタンに、横一列の防御陣形を取るように指示を出し、鉄壁の守りを築かせた。

 円形の盾であったオリジナルとは違い、堅牢な防御力を発揮する素材を使っているのか、連続したエクスプローションの攻撃を防ぎ切る程であった。

 

「スナイパースパルタン、指輪を狙撃せよ!」

 

 エクスプローションを使う指輪を見逃さなかったティーガーは、遠方に待機させている狙撃兵に白い魔女の指輪を狙撃するように指示を出した。

 マウンス・シーバードがかつて纏っていた仮面ライダーSPR-27スナイパースパルタンのデータも、ヴィンデル・マウザー一派に盗まれて強化並び量産されており、使用する専用ボルトアクション式狙撃銃もまた、射程と威力も強化されていた。

 

「了解。ショット」

 

 スナイパースパルタンは狙撃兵のように二人組で行動しているが、観測手は狙撃銃を背中に背負い、取り回しの良いカービンライフルを持って後方警戒に当たっていた。

 狙撃手で二脚を立て、手振れを防いだ専用狙撃銃を構えるスナイパーは、ヘルメットからくるデータを元に狙撃を行い、脅威の命中率でエクスプローション用の指輪に当てた。指輪は飛んでいく中、急いで回避行動を取ろうとするが、周囲を既にゾルダートやマス・ライダーに囲まれており、集中砲火を受けて防御を強いられる。

 

「このまま奴を消耗させろ! 何もさせるな!」

 

 前方をシールドに固めさせ、ティーガーは的確に白い魔女を消耗させるように配下のライダーたちに攻撃を続行させる。この十字砲火を受ける白い魔女は反撃できず、ただ追い込まれるばかりであった。確実にとどめを刺すためか、高い火力を有するビーム砲や機関砲を装備した三体のパンツァースパルタンが待機していた。

 

「物量作戦で白い魔女を叩くか。良い手であるが、戦力が揃わんと使えん手だ」

 

「フン、これが人間の戦い方だ。力を求める余り、怪物と成り果てた貴様らとは違うのだ」

 

「他の部下たちに無理を強いてよく言う。誰か一人でも突破されたら、瓦解するぞ」

 

 物量と火力、十字砲火で白い魔女を完封したティーガーの一団の元に、六人のグールベレーを連れたアビスが到着した。既に三名が犠牲となり、スパルタン・ゾルダが追撃しているが、多数のゾルダートスパルタンやマス・ライダーの足止めを受けている。

 元軍人として素直にティーガーの戦術を褒めるアビスであるが、戦力が揃わなければ出来ないと欠点を指摘する。彼の指摘通り、ティーガーの戦術は戦力が揃わなければ、出来ない物であった。他の仮面ライダーやスパルタンらは、白い魔女を攻撃していない量産型スパルタンシリーズとマス・ライダーたちが必死に抑え込んでいる。一人でも突破して白い魔女を助ければ、瓦解するのは確実だ。

 

「その為のお前たちだろうが。俺は状況を利用し、仮面ライダーと言う選ばれた戦士となったのだ。目には目を、歯には歯を。イレギュラーにはイレギュラーだ! よし、パンツァー隊、一気にとどめを!」

 

 指摘されたティーガーであるが、十分承知の様で、イレギュラーにはイレギュラーで対応させると苛立ちながら返し、決め手であるパンツァーらにとどめを刺すように命じた。

 これに応じて重火器を装備するパンツァーらが重い足を動かし、白い魔女にとどめを刺そうと火器の安全装置を解除する。白い魔女の両側面に並んだゾルダートとマス・ライダーらの背後に立ち、前列の者たちが下がってから攻撃を仕掛けようと待機していた。

 

『上空より接近する物あり! 識別反応(IFF)はアンノウン!』

 

「またか!? 直ちに手の空いた者で対処しろ!」

 

「お客さんか! 機関銃兵、対空射撃!」

 

 とどめを刺そうとした時に、邪魔が入った。その知らせにティーガーは手の空いた者で対処しろと命じれば、アビスは協力する形でM60軽機関銃を持つグールベレーに対処させる。

 

「一瞬だ! 数秒だけでも時間を稼げればいい!」

 

「あぁ、それだけなら! あいつらは嫌いだからな!」

 

 それはUNSC軍所属の降下艇であるペリカンであった。注意を引くためか、識別反応装置を切ってティーガーらの上空から接近していた。

 対空砲火に晒される中、ペリカンのパイロットに向けて攻撃の指示を出していたのは、UNSCインフィニティ所属のスパルタンⅣの一人、スパルタン・ロックであった。ロンド・ベルのブライトに頼まれたのか不明であるが、白い魔女を助けようとしている。

 ティーガーらが属しているのは連邦軍のファルツ装甲師団であり、味方を攻撃する行為であるが、UNSC全軍から嫌われているのか、パイロットは喜んで応じて機銃掃射を始めた。

 機銃掃射はパンツァーの背後に当たり、トドメの攻撃は中断される。が、機銃掃射を仕掛けるだけで、ペリカンは飛び去って行った。

 

「これだけで良いのか? ミサイルを撃ちこむとか!」

 

「それだけで良い。ただそれだけで、あの魔女はチャンスを掴む」

 

 パイロットはミサイルを撃ち込まないのかと問うが、ロックはそれだけで白い魔女は反撃できると答える。

 

「なら、ずらかるぞ! ミサイルまで撃って来やがった!」

 

「あぁ、これでロンド・ベルに借りは返せた」

 

 ミサイルを撃ってきたので、パイロットはフレアを展開しながら母艦へと帰投する。この妨害でロックは、ロンド・ベルに借りは返せたと口にする。

 

「誰か知らないけど、助かったわ」

 

 十字砲火を受け、守るしか出来なかった白い魔女は、急いで反撃の手段を実行する。それは、英霊召喚であった。敵が集団で来るなら、こちらも数を増やすまでと言うことだ。当然、ティーガーも気付いているので、先に結界を張ろうとする。

 

「何を呆けている! 奴が何か出すぞ! 撃ち殺せ!!」

 

 ティーガーが慌てて銃を撃ちながら指示を出せば、配下のライダーたちは一斉に攻撃を仕掛ける。が、既に結界は張られており、攻撃を受け付けなかった。

 

『サーヴァント、ナウ!』

 

 令呪の紋章を刻んだ指輪をベルトに翳して魔法を発動させれば、白い魔女の周囲に魔法陣が幾つか現れ、そこから召喚された英霊たちが姿を現す。

 

「ご命令は、マスター?」

 

「目の前の敵の殲滅」

 

「了解! さぁ、派手にやるわよ!」

 

 現れた英霊たちを代表して問う青いユニオンジャックのコスチュームを身に纏い、同じ模様の円形の盾を持つ英霊に、白い魔女はティーガーらの殲滅を命じた。

 これに応じた別の宇宙(ユニバース)のキャプテン・アメリカの存在を担うスーパーソルジャー、キャプテン・カーターは同じく召喚された英霊たちの指揮を取り、率先して前に出る。

 それと同時に、白い魔女は自身を守っていた結界を解き、召喚された英霊たちを外へ解き放った。




キャプテン・カーター
別の世界線でスティーブ・ロジャースに代わり、超人兵士となってしまったペギー・カーター。性格は原作と同じ。
ユニオンジャックのコスチュームを身に纏い、同じ模様のヴィブラニウムの円盾を使って戦う。
MCUのもしもを描いたアニメ「ホワイト・イフ?」にて登場。
キャプテン・カーターの方ではないが、MCUの知名度のおかげか、マーベル・コミックで超人血清よりも凄い力を得て現代に復活した。
この二次創作では、白い魔女が適当に召喚した英霊の一人として召喚されている。

取り合えず、尺的にも良いのでここで投稿。
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