スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝   作:ダス・ライヒ

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かすみ(DEAD OR ALVE)
際どくてエロい格闘ゲームに登場する格好もエロく、技もエロくていじめてボイスなくノ一。
白い魔女が適当に召喚した英霊の一人。

アイアンハート/リリ・ウィリアムズ
シカゴ出身の神童で、アイアンマンことトニー・スタークに匹敵する天才発明家の少女。ヒーロー名はアイアンハート。
アイアンマンに匹敵するパワードスーツを作ることが出来る。AIはナタリー。
白い魔女が適当に召喚した英霊の一人。


再戦

 グレートマジンガーを駆る剣鉄也が、風魔忍者現当主コタロウの援護を受け、メガストームが召喚したダイナザウラーとブルーティカスを退けた頃、白い魔女は新たに召喚した英霊たちで、仮面ライダーティーガーの包囲網を破ろうとしていた。

 

「また英霊召喚だと!?」

 

「イレギュラーだな! なら、我々の出番だ! お前たち、戦闘配置に着け!」

 

 結界から出て来た英霊たちにティーガーが驚く中、アビス・ランバルツァーはイレギュラーに対処すべく、配下のグールベレーに戦闘配置を命じる。

 

「円形のシールド!?」

 

 最初にパンツァーのスパルタンシリーズやマス・ライダーら、グールベレーに攻撃を仕掛けたのは、キャプテン・カーターであった。

 キャプテン・アメリカでお馴染みのヴィブラニウム製の盾による投擲を行い、一人のゾルダートスパルタンを吹き飛ばした後、超人血清で強化された身体能力で地面を強く蹴って空中高く飛翔し、二人目を殴り付けた。更に背中から撃とうとした三人目に振り返り、銃口の向きで射線を予想して躱して華麗な足捌きで蹴り飛ばした。

 それから戻ってきた盾を取り、残るゾルダートやマス・ライダーらが持つ小火器の銃撃を防ぎ、超人血清で得た並外れた身体能力と反射神経、自身が蓄えた知識と訓練による知識を生かし、次々と倒していく。

 

「何か銃を! 出来れば片手で撃てる強力な奴!」

 

 キャプテン・アメリカのように立ち回り、敵兵を次々と倒していくカーターであるが、本人と同様に血清で身体強化された人間だ。第二次大戦時ならともかく、短機関銃と小銃を併せ持つ多数の突撃銃を持つ強化兵の相手は分が悪い。

 そんなカーターは、白い魔女に銃を要求する。それも片手で撃てて威力の高い銃を。

 カーターの要求に白い魔女は、パンツァースパルタンに水の魔法攻撃を仕掛け、装着車を溺死させた後、コネクトによる魔法でM4A1カービンを取り出し、それをカーターに向けて投げた。

 米軍で長年主力の座に居る主力ライフルは、単発であれば片手で発砲しても制御できるほどだ。超人血清で並の兵士の何倍以上の身体能力を持つカーターであれば、連発でも短機関銃のように扱えるだろう。

 

「ありがとう! これ大好き!」

 

 それを手に取ったカーターは、白い魔女に礼を言いながら拳銃のように目に見える敵兵らを撃つ。5.56ミリNATO弾故に、弾かれるばかりだが、相手を怯ませることは出来た。その隙にカーターは接近し、得意の接近戦で次々とスパルタンやマス・ライダーらを仕留めていく。

 

「貴方、その恰好で大丈夫なの?」

 

 背後からカーターを狙おうとしたゾルダートを仕留めたのは、際どい格好をしたくノ一であった。カーターもこれには流石に驚きを隠せず、その恰好で大丈夫なのかと問う。

 

「大丈夫、この瑠璃光(るりこう)は動きやすいから」

 

 このくノ一の名はかすみ。

 霞幻天神流忍術天神門の忍者であったが、何らかの理由で抜け忍となっている。

 際どい格好をカーターに問われたかすみであるが、動きやすいからと答え、得物の小刀で的確にゾルダートやマス・ライダーの装甲の隙間を的確に突き、着用者のみを殺害していた。

 

「暗殺者としては、優れているわね」

 

 そのかすみの動きは、格好を除いてカーターは認めていた。

 

「あの、この娘知らない?」

 

 かすみの格好で、白い魔女ことマリはルリの居場所を知っているかと思い、魔法で出した彼女の写真を見せながら問う。無論、邪魔が入るのだが、白い魔女は魔法攻撃で飛ばし、シールドスパルタンに関しては、土の魔法や重力の魔法で対処していた。

 単独では集団戦法で阻まれていたが、今はカーターやかすみ、上空で戦う戦闘スーツを着た人物が居るので、こうして余裕が出来ている。

 

「漫画とアニメに出てくる女の子?」

 

「いや、実在する。あんたみたいな恰好の女が好きだから」

 

「知らないわ。ごめんなさい」

 

 問われたかすみは、ルリの容姿を見て漫画やアニメに出てくる登場人物と思い込む。これに白い魔女は実在すると言って、その恰好が好きなだから会っていないのかと答えれば、かすみは嫌な表情を浮かべ、知らないと顔を背けながら答え、増援としてやって来た装甲擲弾兵の分隊を排除に向かった。

 銃弾を弾くほどの装甲を持つスパルタンシリーズやマス・ライダーを仕留めるのに苦労しているかすみであるが、通常の機械化歩兵である装甲擲弾兵はやり易く、次々と仕留めていた。華麗に飛び回って銃弾を躱し、得物の小刀で次々と敵兵らを切り裂いていく。時に敵兵の一人に飛び掛かり、股に挟んでから地面に叩き付け、小刀でとどめを刺していた。

 

「戦闘中に人探し?」

 

 かすみにルリの居場所を聞いていたのが見えたのか、アイアンマンのような鋼鉄のスーツを着た人物が、白い魔女の方へと降りてくる。

 ジェットスパルタンらの妨害も入るが、空中戦に慣れているのか、次々と掌のビームで対処し、的確に仕留めていた。白い魔女も邪魔をする一団に向け、魔法攻撃で一掃している。

 

「知ってるの、この娘?」

 

「あぁ、ナタリー。この娘の事、直ぐに調べて」

 

『はいはーい』

 

 白い魔女が問えば、紫色のアイアンマン、その名もアイアンハートは搭載AIであるナタリーにルリの居場所を調べさせた。

 鋼鉄の高性能スーツで戦うアイアンマンの正体は大手会社スターク社の社長であるトニー・スタークであるが、アイアンハートの正体は、富豪でもないアメリカのシカゴ出身の神童と謳われた天才少女リリ・ウィリアムズである。その頭脳はトニーに匹敵し、スクラップの山からアーマーを作り上げた。

 いま身に着けているアイアンハートスーツは、アイアンマンと同じ素材や機材を使って作られたタイプだ。独自に製作したAIであるナタリーを搭載している。

 調べている間にも敵が来るが、アイアンハートは見ることなくアーマーが知らせた敵の居場所に掌を向けてビームを放ち、的確に倒していた。カーターも対処しているので、白い魔女が暇を持て余すほどだ。

 

『この娘、超可愛いね。SNSとか写真とか動画とか上げたら、凄いバズるよ』

 

「それで、見付かったの?」

 

『駄目。この世界の情報機関全てにハッキングしてみたけど、こんな娘はイラストか、漫画とアニメ、ゲームくらいしか居ない。先に調べて言ってるよね? マスター』

 

 ナタリーはアイアンハートのサポートを中断し、この世界の情報機関全てにハッキングしてルリの居場所を探し回ったが、何所にも彼女の姿は無かった。

 

「武器商人に調べさせたけど、居ないって言われた。この世界には居ないってことね」

 

 自分に聞く前に調べなかったのかとナタリーが問えば、白い魔女は武器商人であるブラックジャックにも聞いたが、居なかったと答えた。

 これで、ルリがこの世界に居ないことは分かった。

 

「なら、この世界から速く出るべきだね。こいつ等を倒した後で」

 

「えぇ。そうね」

 

 それが分かれば、この世界から出てルリを探すことである。

 アイアンハートが目前の敵を倒して出るべきだと言えば、白い魔女はそれに答え、スパルタンシリーズやマス・ライダーの代わりにやって来たアビス率いるグールベレーに備える。

 

「ま、まさか…! 俺のオートバイ大隊が壊滅しただと…!?」

 

 敵ライダーは仮面ライダーティーガーを除いて全滅していた。居るとすれば、白い魔女と召喚した三名のライダー、ディバイン・ドゥアーズから来たイクサだ。

 

「こうなることは分かっていた。全ては、お前が敵を見誤ったのが原因だ」

 

 白い魔女の下へ集まるネクストカイザやライア、ブラーボ、イクサの姿を見たアビスは、ティーガーに向けて敵の能力を見誤ったことが原因であると告げる。

 まだジェットスパルタンや増援の装甲擲弾兵連隊は残っている様だが、スパルタン・ハヤブサと1337、458、ロボコップ、新たに召喚されたかすみに次々と倒されているので、壊滅するのは時間の問題だろう。

 

「オレも忘れてもらっちゃ困るな」

 

「貴様は…! あの二人はどうした?」

 

「ロボコップが一人、俺が一人倒しました」

 

 仮面ライダーの一団に、唯一のスパルタンⅣであるスパルタン・ゾルダも合流する。

 姿を現したゾルダに、アビスは差し向けた二人をどうしたのかと問えば、彼はロボコップと共に殺害したと答えた。

 

「第四世代如きに後れを取りおって! まぁ良い、ここで全員始末してやる! 行け!!」

 

 三人目を殺されたことに怒りを覚える中、アビスは残るグールベレーに攻撃を命じた。

 

「例え魔女(ヘクゼ)を殺せたとしても、大隊を壊滅させた俺に昇進は無い! だが、俺とで軍人! 貴様だけは殺してやる!!」

 

 残り一人となった仮面ライダーティーガーは、配下の仮面ライダー部隊を壊滅させられた責任で、白い魔女を討ったところで昇進の機会は無いと判断する。

 軍人としての使命なのか、与えられた任務を全うすべく、他の者たちをアビスらグールベレーに任せ、標的の白い魔女のみに絞って攻撃を始めた。

 

「来るわよ、みんな! 反撃して!」

 

「了解だわ、コマンダー!」

 

 迫るグールベレーにキャプテン・カーターが指示を出せば、ブラーボは応戦した。

 

 

 

「さて、教官殿。お相手願いますかな?」

 

「お前よりも、あの力に溺れている奴の方が適任じゃないのか?」

 

 白い魔女が仮面ライダーティーガーと交戦を開始し、召喚された英霊やライダー、ディバイン・ドゥアーズの者たちもグールベレーと交戦を始める中、アビス・ランバルツァーと対峙したのは、スパルタン・ゾルダであった。

 挑もうとするゾルダに対し、アビスはネクストカイザの方が適任ではないのかと問う。確かにこの中でマスターである白い魔女を上回る仮面ライダーネクストカイザなら、アビスを倒すことは可能だろう。任せておけばいいが、ゾルダことノルト・マグナギガは、教え子として羅刹となったアビスを倒さなくてはならない拘りを捨てられなかった。

 

「いや、同じ世界の出身者として、元教え子として俺が倒さなきゃいけないので」

 

「フン、随分と拘るな。俺はあの時よりも格段に強いぞ?」

 

「それは俺とで同じですよ。格段に強くなったのは、あんただけじゃない」

 

「抜かせ! 俺はスパルタンⅣを何人も殺した! アーマー頼りの貴様など、敵ではないわ!!」

 

 その拘りを伝えれば、アビスはあの時より格段に強いと答える。ゾルダも対抗してか、自分も強くなっていると告げれば、アビスはアーマー頼りのスパルタンⅣを敵と認識せず、両手にサブマシンガンを持って接近する。これにゾルダは専用アサルトライフルで応戦しつつ、アビスが得意とする接近戦を避けようとするが、相手は動きを封じるため、左右に動けないようにワザと外していたのだ。

 

「外している? まさか…!?」

 

「察しが良いな! だが、後ろへ逃げようとすれば、シールドが削られるぞ!!」

 

 気付いた時にはもう遅く、ゾルダは後ろへ逃げようとしていたが、集中砲火を受けてしまった。シールドがあるために銃弾は効かないが、シールドを削り取ることがアビスの狙いであり、ゾルダのアーマーのシールドは耐え切れずにオーバーヒートしてしまった。

 

「しまった!」

 

「あの時より変わっていないな、お前は! そら、シールド切れだぞ!」

 

 オーバーヒートした後、シールドが無くなったことを知らせる警告音がヘルメット内に響く中、アビスは凄まじい速度で接近し、得意の徒手による攻撃を仕掛けていた。ゾルダが銃を撃つよりも早く接近したアビスは、次々と打撃を高速で打ち込んでいく。

 

「(一発一発が、凄まじい威力! 前のゾルダスパルタンなら、即死だ!)」

 

 そのアビスから繰り出されるパンチのラッシュは、改造人間時代よりも早くて威力は高かった。バレットスパルタンことバイル・エリクソンが再戦すれば、アビスが完膚なきまでに叩き潰してしまうだろう。

 威力もゾルダがそう思わせるほどアビスの拳の威力は高く、前のゾルダスパルタンのアーマーであれば、放たれた一発の拳で即死していた。

 シールドが切れても、スパルタンⅣのミニョルアーマーはそれを想定し、艦艇の装甲に使われる素材でできているので、どうにか耐えきれているが、このまま受け続ければ砕かれ、アビスの鋭い拳が本体のノルトの身体を貫くことだろう。

 それを避けるため、ゾルダは背部のスラスターを吹かせ、アビスのラッシュから逃れた。

 

「そのラッシュ、漫画の影響ですか…?」

 

「フッ、あれほどのラッシュを耐えるとは。スパルタンⅣのアーマーは中々いい素材で出来ている。スパルタンシリーズも、そんな素材で出来ていれば、俺がシェードに組することは無かっただろう。その答えについては、見当違いだ」

 

「なるほど、バレットスパルタンとの再戦ですか?」

 

 アビスのラッシュから逃れることが出来たゾルダは、シールドの回復時間を稼ぐため、漫画の影響なのかと聞いたが、当の本人はスパルタンシリーズが、スパルタンⅣのアーマー以上に頑丈ならシェードに組することは無かったと違うことを言う。

 その後、ゾルダの問いに見当違いだと答えた。答えを聞いたゾルダは、バレットスパルタンことバイル・エリクソンと再戦するつもりでラッシュを覚えたのかと質問する。

 

「そのつもりで鍛えた。今の俺なら、バイル二等兵を一瞬で殺してしまうがな」

 

「俺と同じアーマーを纏ってると、時間が掛かると違うんじゃないですか?」

 

「相変わらず減らず口だな。その挑発には、乗らん!」

 

 これにアビスは正直に答え、今の状態ならバレットを一瞬で殺せるとまで宣う。この答えに、ゾルダは自分と同じスパルタンⅣのミニョルアーマーを来たバレットなら、時間が掛かると告げたが、アビスはそれを挑発と捉え、乗らずに自分が得意の拳を叩き込むべく、地面を蹴って接近してくる。凄まじい速度であり、ゾルダはライフルを構えようとしていたが、構えるよりも前にアビスの拳が届いた。

 

「シールドが半分も!?」

 

 凄まじい速度で迫るアビスの拳は、シールドの半分を消し飛ばしてしまう威力であった。その威力はラッシュよりも高い。これにゾルダは、スラスターを吹かせて背後に逃げ続けるが、アビスはそれを予見しており、再装填を終えたサブマシンガンによる掃射を浴びせてくる。

 

「もう貴様の全ては見切っている! 貴様は何もできず、嬲り殺しにされながら死ぬのだ!」

 

 ライフルを撃とうにも許されず、ランチャーを撃とうにも隙があり過ぎて撃てない。撃とうとすれば、アビスに急接近されて即座に殺されてしまうだろう。

 お前は何もできず、嬲り殺しにされながら死ぬ。

 そうアビスは告げながら逃げようとするゾルダを撃ち、時には接近して自慢の拳で殴り付けて的確なダメージを与える。ゾルダはスラスターで逃げ続けることは出来るが、アーマー内の推進剤には限りがあるので、いずれ推進剤が切れ、アビスの言う通りに嬲り殺しにされるのがオチだ。

 が、スパルタン・ゾルダことノルト・マグナギガは、目前で嬲り殺そうとする元教官であるアビスの教えを守り抜いていた。

 

『例え全世界が絶望したとしても、お前達だけは最後まで諦めるな』

 

 スパルタンシリーズの実戦配備の遅れにしびれを切らし、シェードに下って改造人間となってしまう前の、人間であった頃のアビス・ランバルツァーの教えだ。

 この言葉を胸にゾルダは決して諦めず、それを教えたアビスの攻撃を受けながらも、逆転の機会を探していた。

 

「認めますよ。俺一人じゃあんたに勝てない」

 

「今さら命乞いか? 俺の教えはどうしたと言いたいところだが、その潔さに免じて楽に殺してやる」

 

「いや、あんたの教え通りに、俺はまだ諦めちゃいない。逆転の機会はある」

 

「フン! ならば、絶望しながら死ぬが良い!!」

 

 俺は勝てない。

 その言葉にアビスは自分の教えを捨てたことに怒りを覚えたが、潔さに免じて楽に殺してやると告げる。が、ゾルダは教えは捨てておらず、諦めずに逆転の機会を探っていることを明かす。逆転の機会があると宣うゾルダに、絶望させながら殺すべく、アビスは目にも止まらぬ光の速度で迫った。

 それに合わせてか、ゾルダは白い魔女と仮面ライダーティーガーが交戦している方向に背中を合わせ、アビスを誘おうとライフルを向けて撃とうとする。今度こそ引き金は引けるが、相手は高速で迫ってきているので、放たれる弾丸は全く当たらず、瞬時に姿を見せたアビスは、その拳を叩き込んだ。ゾルダはそれを敢えて受け、白い魔女とティーガーの方向へと吹き飛ばされる。

 

「貴様、それをワザと食らったのか!?」

 

「言ったでしょう。俺一人じゃあんたに勝てないって」

 

 アビスが気付いたのは、ゾルダを殴って吹き飛ばした後であった。単独では勝てないと判断してか、ゾルダは白い魔女と敵の仮面ライダーティーガーの力を借りることにしたのだ。

 

「ぐわっ! 貴様、俺の邪魔をしたのか!?」

 

 吹き飛ばされたゾルダに激突されたティーガーは激怒し、彼を吹き飛ばした後、味方であるアビスをティーガー戦車の8.8センチ戦車砲に似たランチャーを撃ち込んだ。

 思い通りにならぬ状況、数々のイレギュラーな事態、味方に邪魔をされる苛立ち、部隊壊滅の失態で頭に血が登っているティーガーは、正常な判断が出来ておらず、上司であるバルトルトすら手に掛けるような状態であった。

 

「俺の邪魔をしやがって! この化け物野郎が!!」

 

「貴様、本当に軍人か!? 冷静な判断を失って味方を攻撃など!!」

 

 味方を攻撃するティーガーに、冷静な判断を失って味方を攻撃するなど、本当に軍人なのかとアビスは責める。ティーガーの攻撃はアビスにとって最大の脅威だ。本物の仮面ライダーの攻撃であるため、スパルタン・ゾルダのランチャーとは比ではない威力だ。何倍も威力はあり、付近に命中するだけで、その余波で吹き飛ばされてしまう程だ。

 

「えぇい! なんて奴を仮面ライダーに選んだのだ! これでは…!?」

 

 立ち上がり、ベンヤミンを仮面ライダーに選んだバルトルトに文句を言うアビスであったが、両足を地面から出た鎖で封じられた。

 

「ありがとう。これで倒せる」

 

「良いから、速く倒して」

 

 ゾルダは専用ランチャーを取り出し、動きを止めてくれた白い魔女に礼を言った後、ランチャーの照準をアビスに合わせた。ティーガーはランチャーで白い魔女やゾルダに攻撃しようとしていたが、魔法障壁で防がれる。

 

「はぁ、卑劣な手段を使っちゃったよ…申し訳ございません、教官殿」

 

 動きが止まっているアビスに、卑劣な手段を用いたことを謝罪しつつ、ゾルダはランチャーの引き金を引いた。放たれたランチャーの弾頭は、アビスに放物線を描きながら飛んでいく。

 

「おのれ、ノルト・マグナギガ! そのような手段で、俺を倒したなどと!!」

 

 飛んでくるゾルダが放ったランチャーの弾頭に、アビスは命中することが分かっていた。決して諦めるなと教えたが、まさか他者の力を借りて手段を用いて倒すことは思っておらず、その手段を使ったゾルダに激怒した。

 

「グァァァ…! まさか、これほどの威力とは…! それに威力が違う…!」

 

 数秒後、ゾルダの放ったランチャーは命中した。アビスは改造人間のおかげか、まだ生きていたが、身体には大きな穴が開いていた。ゾルダがアビスに向けて放った弾頭は、最初にグールベレーを殺害した物よりも、威力は高くなっていた。例えるなら、仮面ライダーティーガーのランチャー以上である。

 

「クソっ、まさか二度目となるとは…!」

 

 思わず膝を地面に着いたアビスは、グールの名の由来の通り、二度目の奥の手を使うことにした。




スターウォーズのレイを出そうかと思ってたけど、ジェダイマスター状態はチート過ぎるので、最終盤でレイヴンのジェノブレイカーと共にどちらか出すわ。

次回は、グールベレー全滅回かな?
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