スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝   作:ダス・ライヒ

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陣営:ディスコード・ディフェーザー
名前:バッティス
性別:男
年齢:不明
乗機:アンダーゴーレム
概要:名前の由来はヒンディー語で「32」。
先遣隊としてアンダーゴーレム六機を率いて惑星ヘルガーンに降下。真っ先に見つけたガラバに攻撃を開始する。
キャラ提供は神谷主水さん


グールズ・ブレアㇾオスVSディバイン・ドゥアーズ前編

 白い魔女が仮面ライダーマジックナイトへと変貌を遂げ、仮面ライダーティーガーを撃破した頃、オーラマシンのガラバを駆る黒騎士の上空から、襲い掛かる一団があった。

 

「このディスコード・ディフェーザーの先発隊であるバッティス様が、手始めとしてあのオーラマシンを叩く!」

 

 ヒンディー語で32を意味する名を持つバッティスは、まるで仏像のようにリングを後光のように光らせ、座禅を組んで飛行するアンダーゴーレムのコクピット内で、ガラバを標的に捉えて攻撃を始めようとする。

 アンダーゴーレムはバッティス機のみならず、彼のを合わせて六機も飛行していた。同じくリングを後光の如く光らせ、座禅を組んで飛行し、二機一隊の編隊まで組んでいた。

 

 彼らが駆る機動兵器はオーバーマンと呼ばれるマシンであり、機械的な物は見られず、人の如く動きは滑らかだ。

 それにオーバースキルと呼ばれるオーバーマンにしか使えない特殊能力があり、例を挙げれば、加速や重力、時間停止に盗む、不安にさせるとなんでもアリだ。

 バッティスが乗るアンダーゴーレムのオーバースキルは衝撃である。二体がオーバースキルを使って敵を挟み込み、超振動の衝撃波を引き起こし、敵を拘束してダメージを与えるマッハバンドシェイカーと言う必殺技を使うこともできる。

 

「この邪なオーラ! 乗っている機体は、オーバーマンか!?」

 

 そんなアンダーゴーレムの編隊に狙われた黒騎士は、バッティスの放つ邪なオーラを感じ取り、迫る機体を一目見るだけで、オーバーマンと分かった。

 

「オーラ力と言えど、俺のアンダーゴーレムの衝撃のオーバースキルには敵うまい!」

 

 黒騎士のガラバを捉えたバッティスは、アンダーゴーレムの座禅を解いて戦闘隊形を取り、ハンドガンによる攻撃を行う。僚機の同型機も同じく、ハンドガンによる一斉射を行い、ガラバに弾幕の雨を浴びせた。

 

「この程度の弾幕、躱し切って見せる!」

 

 凄まじい弾幕であるが、黒騎士はオーラ力を使い、その全てを躱しきろうとガラバの操縦桿を動かす。

 

「躱し切ったところで、オーラ・バトラーでないオーラマシンなど! リモートフィストで捕まえてやる!!」

 

 弾幕を躱し続けるガラバに対し、バッティスはアンダーゴーレムの腕を伸ばして捕まえようとする。僚機はワイヤーで飛ばしているが、バッティスは自身があるのか、オーバーマン特有の質量を持ったエネルギーであるフォトンマットを使い、ロケットパンチの如く左腕を飛ばした。

 

「ワイヤーを使わず、腕が飛んでくる!?」

 

『名付けて、フォトンマット・ロケットパンチよ!』

 

 ワイヤーを使わず、ロケットパンチのように左腕が追尾してくる事に黒騎士が驚く中、バッティスはそれに名前を付けて叫んだ。

 

「しかし、この黒騎士とで、負けはせぬ!」

 

 飛んでくるアンダーゴーレムの左腕に他のワイヤーの腕を振り切った黒騎士は、ガラバを急旋回させ、三連装オーラショットを撃ち込んだ。

 

「ぬぅ!? 左腕をやらせるわけには!」

 

 左腕を破壊されては、アンダーゴーレムの必殺技が出せないと判断してか、バッティスは左腕を本体に戻した。

 そのままハンドガンや両指のミサイル攻撃による射撃で牽制しつつ、接近して伸縮自在のアンダースティックで打撃攻撃を繰り出してくる。六機編隊による攻撃であるため、黒騎士のオーラ力を以てしても、躱し切れず、次々と殴打された。

 

「ぐっ! 躱し切れん!」

 

『今だ! マッハバンドシェイカー!!』

 

 六機のアンダーゴーレムによる打撃攻撃でガラバが止まったところで、バッティスはオーバースキルによる必殺技であるマッハバンドシェイカーを行う。

 

「そのまま衝撃波で、圧し潰れろぉ!!」

 

『ぬわぁぁぁっ!!』

 

 六機のアンダーゴーレムのマッハバンドシェイカーを受けた黒騎士は、超衝撃波によるダメージを受けて叫んだ。その衝撃は黒騎士の全身を襲い、顔を隠していた兜を破壊し、元のバーン・バニングスの素顔を露わにする。

 

『よし、奴がオーラ力を暴走させる前に、衝撃波で!』

 

「こんなところで、こんなところで終わるバーン・バニングスではない!」

 

『なにっ!?』

 

 マッハバンドシェイカーに拘束され、衝撃波で圧し潰されようとしていたバーンであったが、敗北を認めたくないのか、ここでオーラ力を暴走させ、ガラバをハイパー化させた。ハイパー化したガラバは大きくなり、六体のアンダーゴーレムのマッハバンドシェイカーの衝撃波を押し返し、そのまま弾いてしまった。

 

「俺のオーバースキルが、ハイパー化に負けると言うのか!?」

 

 黒騎士の憎しみのオーラ力によるハイパー化で、乗機のマッハバンドシェイカーを破られたバッティスは、狼狽え始める。

 

「貴様たちのオーバーマンでは、この黒騎士、否! バーン・バニングスのオーラ力には敵わんのだよ!!」

 

 素顔を隠す仮面を兼ねた黒騎士の兜を破壊され、騎士であるバーン・バニングスへと戻ったバーンは、動揺するバッティス機を含める六体のアンダーゴーレムに向け、オーラキャノンを撃ち込んだ。

 ハイパー化して巨大なマシンとなったガラバのオーラキャノンの威力は、連邦軍の軍本部を吹き飛ばした時よりも倍の威力であり、フォトンマットや盾で防御態勢を取る六機のアンダーゴーレムを消滅させた。

 

「馬鹿な!? ディスコード・ディフェーザーの一番槍であるこのバッティス様が、こんなところで、こんなところで終わるのかぁ!?」

 

『ディスコード・ディフェーザーだと!?』

 

 オーラキャノンを受けて消滅するアンダーゴーレムのコクピット内で、バッティスは死に際に自身が所属するディスコード・ディフェーザーの名を口にしながら機体と共に消滅した。そのディスコード・ディフェーザーの名を聞き、バーンは驚きの声を上げる。

 

「そのディスコード・ディフェーザーとやら、これから我らの邪魔をする敵と見て良いな。ならば、一刻も早くマスターの下へ向かわねば!」

 

 六機のアンダーゴーレムのアンダーゴーレムの消滅を確認したバーンは、これからディスコード・ディフェーザーなる組織が、自分たちの新たな敵となることを予見し、自身の主である白い魔女こと仮面ライダーマジックナイトの下へ急いだ。

 

 

 

 黒騎士からバーン・バニングスへと戻ったバーンが、バッティス率いるアンダーゴーレムの編隊をハイパー化で撃滅した頃、早乙女アルトのYF-29ディランダル&ハヤテ・インメルマンのVF-31AXカイロスプラス対ヘルスクリーム&マックスBBとの決着が付こうとしていた。

 

「なんなのよあんたは!? 肉ケラの分際でぇ!!」

 

 アルトのYF-29と激しい高速の空中戦を繰り広げるヘルスクリームであったが、相棒のマックスBBとの連携を封じられ、徐々に押されていた。

 ヘルスクリームとマックスBBのコンビは無敵に近く、交戦していたサイバトロンの戦士たちは手を焼いていた。両名とも単独でもかなりの戦闘力を誇っているが、引き剥がしてしまえば、勝てる見込みがある。

 

「あの爆撃機から引き剥がしてしまえば、勝てる見込みはある!」

 

 孤立させれば、トランスフォーマーよりも劣る人間でも勝てると見込み、アルトは本気でYF-29の火器を撃ちながらヘルスクリームを落としに掛かった。

 

「マックスBB! 怒った、もう怒った! 木っ端微塵! 木っ端微塵!!」

 

『アーマードバルキリーかよ!?』

 

 低空ながらもまるで鳥のように自由に飛び回るハヤテのVF-31AXに、トランスフォームするのが爆撃機ゆえについて来られないマックスBBは、激怒して弾幕による攻撃で撃ち落とそうとした。全身からガトリング砲やミサイルを展開するのを見たハヤテが、アーマードパックを装備したバルキリーのようだと驚く中、マックスBBは展開した全火器を一斉に発射する。

 

「マックスBB、フルファイヤー!!」

 

「当たるわけには、いかねぇ!」

 

 大量のミサイルが発射され、自機に向かってくるのを確認したハヤテは、機体をガウォーク形態に変形させ、両腕のミニガンポッドで向かってくるミサイルを迎撃しつつ、ファイター形態へと素早く変形させてから目にも止まらぬ速さで逃れようとする。

 低空、それも地面に接触しそうな高さで高速飛行を行い、迫り来る全てのミサイルを躱していた。まだ数十発も追ってくるが、ハヤテはそれら全てを地面に接触寸前の高速の低空飛行で躱しつつ、マックスBBの方へと向かう。

 

「マックスBB! お前なんだ、お前なんだ!?」

 

 ロボット形態のマックスBBの表情はゴーグルとマスク型の顔の所為で分からないが、こちらの攻撃を躱しながら迫るハヤテのVF-31AXに恐怖していた。

 

「この風に乗る…! そう、風が全てを教えてくれる…!」

 

 当のハヤテは、全天周モニターで機体に伝わる風を読み、マックスBBの全ての攻撃を躱していた。それも目を瞑りながらであり、挙句に機体を人型のバトロイド形態に変形させ、踊るように攻撃を躱している。

 その名もインメルマンダンスであり、タップを踏むようにミサイルやビームを躱している。これにヘルスクリームと同じく、人間を肉ケラを見下すマックスBBが恐怖を覚えるのも無理もない。ダンスをしながらマックスBBへと迫ったハヤテのVF-31AXは、彼を飛び越えて背後へと周り、旋回式ビームガンポッドを取り外し、それを手に取って構えた。

 

「こいつで、決まりだ!!」

 

「ヌワァァァッ! マックスBB、やられた!」

 

 振り返ろうとしたマックスBBであったが、ハヤテの方が速く、背中をビームガンポッドの一射で貫かれ、ジェリド・メサのバイアラン・カスタムと同じく消滅した。

 

「BB!? そんな!?」

 

『次は、お前だ!』

 

 アルトのYF-29と変形しながらの高速戦闘を行っていたヘルスクリームは、マックスBBがやられたことを知り、視線をそちらの方へ向けてしまった。これが命取りとなり、迫るアルトのバトロイド形態のYF-29が左腕のシールドから抜いたビームカタナで胴体を切り裂かれてしまう。

 

「こいつの方が美しいなんて…! 認められわけ、ないでしょ!!」

 

 この斬撃が致命傷だったのか、ヘルスクリームはアルトのYF-29が美しさに認められないまま散った。その散り際は、皮肉にもヘルスクリームが望んでいた通りに美しかった。

 

「馬鹿な…!? 俺の第503連隊が…!」

 

 ヘルスクリームとマックスBBのコンビがアルトとハヤテに敗れたと同時に、少数のディバイン・ドゥアーズと交戦しているファルツ装甲師団のメッツ・マンネルヘイム率いる第503重MS連隊は、壊滅状態に陥っていた。

 

「こんな奴らには!」

 

 格闘戦特化のソードシルエットを装着し、赤い塗装となったソードインパルスガンダムSpecⅡを駆るルナマリア・ホークは、二機同時にクスィを撃破した後、二振りの対艦刀を連結し、目前の大型MSの敵機を貫いた。貫かれたクスィは生体ユニットがある部分を貫かれたのか、機能を停止する。

 

「人を部品に使うこんなMSは!」

 

 ルナマリアのインパルスよりも、手当たり次第に長刀でクスィを次々と撃破していくシン・アスカのデスティニーガンダムSpecⅡは、飛び掛かった最後の一機に向け、掌のビーム砲を至近距離から撃ち込んで撃破した。その威力は至近距離なのかナノ・ラミネートアーマーを貫くほどであり、生体ユニットを吹き飛ばしたのか、クスィの残骸はヘルガーンの荒野に横たわる。

 

『お前を! お前を殺…』

 

「兵器と一体化したのを知らないで!」

 

 紅月カレンの駆る紅蓮得式の輻射波動は、至近距離ならクスィのナノ・ラミネートアーマーを貫通するほどの威力であった。至近距離から撃ち込めば、クスィの生体ユニットが言い終える前に、上半身が吹き飛んで途絶えた。

 

「バスターランチャーの最大出力なら、ナノ・ラミネートだって!」

 

「撃て!」

 

 エルガイムMkーⅡを駆るダバ・マイロードは、バスターランチャーの最大出力を放てば、ビームに強い耐性を持つクスィを焼き尽くせると判断し、固まっている方へ向けて照準を定めた。リリス・ファウが指鉄砲のポーズを取りながら指示すれば、ダバはバスターランチャーの引き金を引いた。

 ダバの言った通り、最大出力ならビームに強い耐性を持つクスィも耐え切れず、射線上に居た多数のクスィは消滅していく。

 

『こちら第1大隊、保有クスィ壊滅!』

 

『第2大隊、我、稼働戦力無し!』

 

『こちら第3大隊、こちらのクスィは壊滅した! もう残っていない!』

 

「我が第503連隊は壊滅です! クム大佐の第2装甲擲弾兵連隊、戦力の45パーセントを喪失し、撤退を始めました!」

 

「な、なんだと…!? 俺を残して、逃げると言うのか…!」

 

 もはや第503MS連隊の壊滅は必然であった。

 指揮系統は混乱し、随伴していた第2装甲擲弾兵連隊は半数以上の戦力を喪失して撤退を始めている。その報告を聞いたメッツは、自分を置いて逃げるのかと味方を睨み付ける。

 

『こいつは、MSを圧倒するマシンじゃないのか!?』

 

「煩いな、こいつ等」

 

 第2装甲擲弾兵連隊所属のCFXストーム数機は、三日月オーガスのガンダムバルバトスルプスㇾクスに一方的に破壊されていた。ストームは開発者曰くMSを上回る性能を持つとされているが、初の実戦投入であるこのヘルガーン戦では、ヘルガスト軍の狂気的な抵抗により、歩兵や戦闘車両に破壊される機が多発し、そればかりか性能で下回っているMSに撃破されていた。

 現に単独のバルバトス相手に、中隊規模のストームは一方的に撃破され、その残骸を無残に荒野に晒している。相手が阿頼耶識システムを持ち、圧倒的性能を持つガンダム・フレームのMSなので、無理も無いが。

 

『オォォォッ! 俺を、俺を馬鹿にしや…』

 

「お前も煩いよ」

 

 撤退のため、メッツが時間稼ぎの捨て駒として放った整備不足のクスィが飛び掛かってきたが、三日月のバルバトスの左手に頭部を掴まれ、空いた右手で生体ユニットを抉り取られた後、向かってきた方向へと投げ捨てられる。

 

「えっ!? エェェェッ!?」

 

 三日月のバルバトスが投げ捨てたクスィは、撤退を行っていたメッツの方へと飛んでいた。自分に向かって飛んでくるクスィに、メッツは驚愕しながら叫ぶ。

 

「アァァァッ!?」

 

 自分に向かって落ちてくるクスィを見ながら絶叫していたメッツは、そのまま落ちて来たクスィの巨体に圧し潰された。当然、そこにメッツの死体は無く、大量の血痕だけが残されていた。

 

「なんか、潰した?」

 

 自分が投げ投げたクスィが偶然にメッツを圧し潰したとも知らず、三日月は補給のために拠点へと帰投した。

 

 

 

 アビスが五百人以上の犠牲者の遺体を使って清々したグールズ・ブレアㇾオスは、かのマジンガーZの戦闘型であるグレートマジンガーを圧倒した。

 しかも、あの剣鉄也が駆るグレートマジンガーをである。これにビューナスAを駆る炎ジュンとイチナナ式を駆るパイロットたち、その場の英霊たちを含めるディバイン・ドゥアーズの面々を驚愕させた。

 

『クソっ! 剣隊長をよくも!』

 

「止めなさい! 貴方たちでは敵わないわ!!」

 

 その仇を取ろうと、イチナナ式とビューナスAらは束になってブレアㇾオスに挑んだ。鉄也ですら敵わない相手にジュンは制止の声を上げるが、信頼する隊長の敵討ちで頭がいっぱいの彼らは聞かず、ブレアㇾオスに一斉攻撃を仕掛ける。

 

「雑魚共め! 貴様らではこの俺に勝てんわ!!」

 

 大挙して向かってくるイチナナ式やビューナスAの集団に、ブレアㇾオスは弾幕を躱しながら目にも止まらぬ速さで接近し、次々と引き裂いていく。例え攻撃が当たっても、驚異的な再生力で直ぐに回復してしまう。

 

「止めろ…! お前たちの、敵う相手じゃない…!」

 

 次々と引き裂かれていく部下たちの乗機を見ていた鉄也は、ブレアㇾオスから逃げるように告げる。

 

「おいおい、今度はウルトラマンか? マジンガーやビューナスの量産機がスクラップにされてるぞ」

 

 イチナナ式やビューナスAがブレアㇾオスに引き裂かれている中、キルモンガーが一同に合流した。ブレアㇾオスを見たキルモンガーは、ウルトラマンなのかと口にする。

 

「いや、光の巨人じゃないよ。大量の死体を合成した怪物さ」

 

「死体合成? それにしても、グロくねぇな。スターウォーズのみならず、スパルタンもいるのか」

 

 その疑問にスパルタン・ゾルダが答えれば、XウィングやUウィングも見ていたキルモンガーは、死体合成と聞いたブレアㇾオスが醜くないことに疑問を抱きながら、スパルタンもいることに驚いていた。

 

「で、どうすんだよ、あいつ? アヴェンジャーズでも呼ぶのか?」

 

「スーパーロボット軍団に、救援を呼びたいところだが…」

 

「あれが新しい敵か? 随分と大きいな」

 

 キルモンガーがブレアㇾオスをどう倒すのかと問い、ゾルダがスーパーロボット軍団に救援を呼ぼうと返答する中、南斗紅鶴拳のユダが合流してくる。

 

「あんなデカいの、お前の南斗聖拳でどうにか出来ねぇか?」

 

「無理だな。あの大きさでは、俺の美しい究極奥義でも殺し切れん」

 

「それに再生するからね。消滅させるには、もっと火力が居るな」

 

「貴様…! 俺の拳があのデカい奴にできないと?」

 

 合流したユダに向け、キルモンガーは闘気で敵を切り裂く南斗聖拳でどうにか出来ないのかと問えば、南斗紅鶴拳の伝承者は対象が大き過ぎて殺し切れないと答えた。それにゾルダがブレアㇾオスが再生すると付け加えれば、ユダは自身の拳を貶されたと思ってか、彼を睨み付ける。

 

「あれ、まだ倒してないの?」

 

「ン、誰だ!? そこで止まれ!」

 

 そんなブレアㇾオスを倒すのに悩んでいる一同に、白い魔女の強化フォーム状態の仮面ライダーマジックナイトが合流した。白い魔女と同じくライダーマシンは存在せず、騎士らしく馬に乗って駆けてくる。馬上から倒していないのかと問うマジックナイトに、その存在を知らないクルトはHK416突撃銃の銃口を向けながら止まるように告げる。

 

「あんたマスターに銃を向けるの? まぁ、仕方ないけど」

 

「マスターだったのか。なんで姿が変わってる?」

 

「強化フォームだ。かく言うこの私の仮面ライダーイクサも、強化フォームを備えている。その名も、仮面ライダーライジングイクサ」

 

 白馬から降りたマジックナイトはヘルメットのバイザーを外し、マスターであるマリ・ヴァセレートの素顔を見せ、味方であると知らせる。クルトは姿が変わっていることを問えば、代わりに仮面ライダーイクサが答えた。そればかりか、強化フォーム名まで言って強調する。変身者が名護啓介なのだろうか。

 

「大きくなって強くなり過ぎたばかりか、再生力も段違いなんだ。完全消滅させるのは、この惑星(ほし)ごと消すか、消し飛ばせる程の強い力を持った英霊(サーヴァント)を召喚するしかないね」

 

「はぁ、容量不足なのよね。出すなら、何人か消さないと」

 

「消す…か」

 

 そんなイクサを無視し、ゾルダはブレアㇾオスを完全に消し去るには、この惑星ヘルガーンごと消滅させるか、再生力が追い付かないほどの攻撃力を持つ強力な英霊が必要であると告げる。

 これにマジックナイトは、もう英霊を召喚できるほどの魔力が残っていないと告げ、出すにはいま召喚している英霊を何人か消して容量を確保するしかないと答えた。これにクルトは表情を強張らせ、自分を含める大した力のない英霊が消されると思う。

 

「消すと言う言葉、聞き捨てならない」

 

「あぁ、ごめんなさい。でも、あいつを倒すにはそれしかないから」

 

 得物のヴァールを以てしても、ブレアㇾオスが倒せないことを理解しているイムカは、自分らを消すが聞き捨てならないと言えば、マジックナイトは謝罪しつつも、倒すにはこの手段しか思い付かないと答えた。

 

「そうか。俺たち英霊は死ぬことは無いが、ぞんざいに扱われるのは我慢ならんな。俺たちの犠牲を無駄にするなよ?」

 

 そのマジックナイトの意見に、クルトは自分ら消される英霊たちの犠牲を無駄にしないように釘を刺した。それから、ブレアㇾオスを倒せるかもしれない力を秘めるリエラ・マルセリスを推薦する。

 

「リエラ・マルセリスは残してくれ。彼女はまだ奥の手を残している。ヴァルキュリアの槍と盾を彼女に」

 

「えぇ、分かったわ」

 

 クルトの推薦にマジックナイトは了承してから、リエラが秘められた力を発揮できるヴァルキュリアの槍と盾を取り出した。

 それを取り出したマジックナイトは、リエラに向けて渡そうとしていた。




次回は、ブレアㇾオス討伐回かな。
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