【キャラ募集】スーパーロボット大戦 無限戦争 設定集&外伝   作:ダス・ライヒ

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ハイバル・ギルバート・カイド
ディスティニープランを国策として導入したウィルティネクスの現政権の大統領。
過度な能力主義者であり、それに見合う能力を持っている。同時に王家の血筋に相応しい品格とカリスマ性を備えた矛盾を抱えた男でもある。
王族であるが、世襲制を嫌い、それが生み出す腐敗を根絶すべく、エグゼビアの性を捨てて政治家へと転身する。
ウィルティネクスに巣くう既得権益や貴族主義の破壊を提唱すれば、民衆から絶大の支持を得て大統領となる。
が、それは能力主義社会の作り出すための方便であり、耳障りの良い甘言を言うだけで、それに引かれる民衆を見下している。
能力の高い者による支配を実現すべく、ディスティニープランを国策として導入し、ウィルティネクスを究極の能力主義国家にした。

ジークフリート・トゥヴォー・マルコシアン
仮面ライダーAPの世界のジークフリート・マルコシアンと瓜二つな男。トゥヴォーはスウェーデン語で2を意味する。
軍隊に属し、階級も大佐と同じであるが、無限戦争世界におけるジークフリートである。
元はウィルティネクス軍の近衛兵師団に属する連隊長であったが、誉ある近衛兵とは名ばかりの腐敗ぶりに落胆し、失望する。
近衛兵師団配属から数週間にハイバル政権が誕生すると、ジークフリートは除隊しようとしていたが、国策であるディスティニープランによる遺伝子調査でウィルティネクス製スパルタンシリーズ第一号隊員に選ばれ、ファーストスパルタンとなる。
腐敗を一掃し、ウィルティネクスを能力主義社会にしたカイド政権を信仰している。

サリア・ベイカー
ディスティニープランを国策とするウィルティネクスのハイバル政権からトーニの総督を任じられた政府職員。
システムに選ばれたことあってか、その政策手腕はトーニの住人たちからの評価は高く、反乱の芽をつぶすことに成功している。


謎の少女は?

 トーニ解放戦線による捕虜並び難民移送の車列襲撃から一時間余り、連邦軍の無差別爆撃による瓦礫の山と化したトーニの首都で、バリアフィールドのおかげでほぼ無傷であったウィルティネクスの総督府にある軍の将校が訪れた。

 

「酷い有様だな。総督府一帯はバリアフィールドを展開したおかげで無事だが、他は見る影もない」

 

 バイクに跨るマス・ライダー四名の護衛を受ける将校用自動車の後部座席にて、ジークフリート・トゥヴォー・マルコシアン大佐は窓から見える悲惨な光景に心を痛めていた。

 

「連邦軍め、ここで同盟軍の会議が行われると知って、空爆を行ったのか。それにしても余りにも無差別過ぎる…! どれだけの民間人が犠牲になったか…!」

 

 連邦軍が無意味にトーニの首都を無差別爆撃したわけではない。

 トーニの首都で同盟軍の幹部による反転攻勢会議が行われると言う情報を得たのだが、主との何処で行われるかは情報統制で分からず、ルサンチヌ・ゴーマンことルサンチマン将軍が劣等感を抱いて功を焦り、凡その位置を特定せぬまま無差別爆撃を敢行したのだ。標的にしたのは軍関係施設が集中する区画ではなく、民間人が多く住まう地区ばかりである。

 この爆撃により会議は中止され、会議に参加する予定だった軍幹部と将軍らは首都に入らず、新たに用意された主要拠点へと移動した。

 首都はウィルティネクス軍やその親元である同盟軍の補給拠点や交通の要所としての役割を持っており、ルサンチマン将軍の無差別爆撃は戦略的に一定の成果を挙げたが、それで巻き込まれた多数の民間人が犠牲になった事実は覆らず、トーニにおける連邦軍による戦争犯罪を増やすだけであった。

 成果確認とトドメの為に送り込んだ空戦機動兵器部隊は、軍関係施設が多数健在であったことで、地上からの対空砲火や迎撃部隊の攻撃に晒されてかなりの被害が出ており、今もなお瓦礫の山と化した首都に撃ち落とされた連邦軍機が墜落している。

 

「戦争犯罪を行った将軍の命令で、そこへ出撃させられたパイロットは気の毒だな。怒りに燃える我が軍の将兵に殺されるために送り込まれているからな」

 

 そのルサンチマン将軍によって送り込まれた連邦軍機が味方の機動兵器、ウィルティネクス軍の新型メタルアーマー(MA)「ゲーツ」に撃墜されるのはジークフリートからも見えていた。

 かつて異世界で実在していたギガノス統一帝国で運用されているMA「ゲルフ」をベースに開発されたゲーツは、その高性能で容易く連邦軍機のウィンダムを撃破していた。ジェットストライカーで空戦能力が向上したウィンダムであるが、新型であるゲーツは遥かに凌駕しており、もはや的のように撃墜している。無論、高性能機なのでコストの問題で配備数は限られている。

 もっとも、配備されているのは首都の防衛を担う首都防衛部隊や大統領の警護を行う大統領警護師団にしか配備されていないのだが。

 そのゲーツの不足分を補うためか、多数の新型MAダーンや空戦MAダウツが飛び交っており、連邦軍機の迎撃を行っている。ジークフリートから見れば、少数のゲーツより多数のダーンとダウツの動きが目立っていた。

 

 そんな新型機集団が待ち受ける戦場に送り込まれた連邦軍のパイロットたちをジークフリートは哀れんだ。もはや死ねと言わんばかりの命令だ。

 

「もう終わりだな」

 

 空で行われている戦闘の爆発が徐々に減っていくことで、ジークフリートはもうじき終わると判断すれば、連邦軍部隊は損害が大き過ぎたのか、撤退を始めた。

 それと同時に総督府に着いたのか、ジークフリートを乗せた乗用車は停車し、出迎えの兵が彼が乗る後部座席のドアを開ける。

 

「マルコシアン大佐、総督が執務室でお待ちしております!」

 

「うむ、ご苦労。それにしても、まるで前線だな」

 

「はっ。爆撃された市街地では未だ死傷者と行方不明者が多く、捜索が難航しております。それに爆撃で崩れた建物が多いので、二次災害が多発し…」

 

「レジスタンスを自称する反乱分子が隠れる場所も増えて厄介になり、襲撃が増えている、違うか?」

 

 出迎えの将校が敬礼して挨拶する中、ジークフリートは周りの状況を見て前線のようだと表する。

 最前線は首都から大分離れているのだが、総督府周辺にはゲーツを初めとする機動兵器が多数駐機し、辺りはマス・ライダーの姿が多く見えた。その近くには無差別爆撃による多数の負傷者や家屋を失った民間人が避難して来ており、ごった返している。

 これに将校は爆撃の影響は街の地理を変えてしまい、通れない道が多いこともあって捜索が難航していることを伝えると、ジークフリートはレジスタンスの襲撃が多発していることを告げる。

 

「仰る通りでございます。彼奴等、味方に爆撃されたにも関わらず、何とも呆れた忠誠心なことで…」

 

「ルサンチマン将軍め。民間人とあのクソッタレな既得権益者や差別主義者共を見分ける術でも知っているのか! 奴らだけを殺しておけば、襲撃は無かったろうに!」

 

 味方から爆撃を受けたにも関わらず、連邦軍に忠誠心を見せるレジスタンスに将校は呆れる中、ジークフリートは彼らを殺すことなく民間人を多数巻き込む無差別攻撃を敢行したルサンチマン将軍に苛立つ。

 

「愚痴はここまでだ。総督殿を待たせるわけにはいかん。早く案内しろ」

 

「はっ!」

 

 苛立ったままでは総督に失礼だと自制したジークフリートは、少し落ち着いてから将校に改めて案内するように命令した。これに将校は応じ、彼を総督の執務室まで案内する。

 

「ジークフリート・トゥヴォー・マルコシアン大佐です! 召集に応じ、参りました!」

 

『ご苦労、入りたまえ』

 

「はっ、入出させていただきます」

 

 総督の執務室の前は二名の大柄なマス・ライダーによって守られていた。総督は重要人物と言う事なのか、機動力を犠牲にして防御力に特化した重装型である。

 

「ん、大統領閣下ではありませんか。なぜ前線視察にでも来たので?」

 

 開かれた執務室に入出したジークフリートを持っていたのは、トーニの総督であるサリア・ベイカーとここには居ないはずのウィルティネクスの現大統領、ハイバル・ギルバート・カイドであった。

 トーニの総督であるグスタフならともかく、ハイバルをホログラム映像だと思っていたジークフリートは、前線視察に来たのかと尋ねる。

 

「大佐、大統領閣下はホログラム映像ではなく本人だ…」

 

「なんですと!? だからゲーツとマス・ライダーがあんなに居たのか!」

 

「無差別爆撃の後から来た。ここは安全だが、あの辺りはまだ危険だな」

 

 グスタフからホログラム映像ではなく、本人であると伝えられたジークフリートは慌てて頭を下げ、外の総督を守るとは思えない厳重な警備に納得する。

 この厳重な要人警備のおかげで総督府の守りは完璧だと言うハイバルであるが、外から見える無差別爆撃の被害を受けた方向を見て、あそこは危険だと口にした。

 爆撃の跡地では地形が変わったことで、ウィルティネクス軍相手にゲリラ戦を仕掛けるトーニ解放戦線には有利な場所と化していた。解放戦線は連邦軍が送り込んだ歴戦のコマンド部隊指揮官で動きが特殊部隊顔負けになっており、制圧に当たる治安部隊の手を焼かせている。

 治安部隊にもマス・ライダーが配備されているが、歴戦のプロの軍人が指揮するゲリラ部隊相手では警察仕様では荷が重すぎた。軍の車列も襲撃し、その護衛についていた軍用マス・ライダーでさえも戦術で何名かを倒してしまった。

 

「直ぐに部隊を編成し、旧政権のクズ共に対する掃討作戦を展開します。その為にこの私めを招集したのでは?」

 

「あぁ。是非ともそうしてもらいたいが、その前に見てもらいたい物があってな。直ぐに例の映像を」

 

「奴らの情報ですな。では…」

 

「違う。先祖の栄華に縋る余り、連邦に尻尾を振った連中より恐ろしい存在だ」

 

 トーニのレジスタンスを自称する旧政権の残党勢力の掃討作戦のために招集したと思い込んでいるジークフリートに対し、ハイバルはその前に見てもらいたい映像があると告げ、執務室内に配置してあるAIに映像を映すように口頭で命じる。

 自分に見せる映像を掃討目的のレジスタンスだと思い込んでいるジークフリートは、直ぐに映像に視線を向けるが、ハイバルは連邦軍の傀儡となった彼らより恐ろしい存在だと告げ、映像を再生させる。

 

「新しいラブドール、パトリオットガールズの映像ですか?」

 

「違う。トーニの支配者たちの悍ましい戦闘兵器ではない。あれは童貞の誇大妄想過ぎる。この映像の彼女はそうだな、誰にでも愛される愛らしい存在で、異世界より来た魔法少女と言ったところか」

 

「はぁ…?」

 

 映像に映っているのは、この街に侵入したルリ・カポディストリアスであった。

 彼女がユナイテッド軍と交戦しているのを録画した映像であり、この世界では超常とも言える魔法や特殊能力の力で軍隊を圧倒していた。

 ルリの事を形骸化したトーニ政府の軍が運用している美少女型戦闘アンドロイド「パトリオットガールズ」の一種だとジークフリートは思っていたが、ハイバルは童貞の誇大妄想とは違うと否定し、誰でも愛らしく思える美少女だと返答する。そればかりか、ジークフリートが困惑する異世界より来た魔法少女だとも言って見せた。

 ガイアセイバーズのカオス・セイバーに襲われた時と同じく、ルリは強力な英霊たちを召喚してユナイテッド軍を蹂躙している。

 

『我がマスターに近付くのではない! この下種共ーっ!!』

 

 機動兵器に乗る英霊も機動兵器諸共召喚されたようで、単独でユナイテッド軍の機動兵器を蹂躙していた。この世界では使われていない機動兵器であり、ヘビーメタルと呼ばれるペンタゴナワールドで使われている機動兵器だ。

 その中で最も高性能で量産が難しいA級ヘビーメタルの一種「アトール」であり、その圧倒的な性能とパイロットの高い技量で多数のユナイテッド軍の機動兵器部隊を圧倒していた。アトールがパワーランチャーを発射すれば敵機が爆発し、鞭のようにセイバーを振るえば、複数の敵機が撃破される。

 生身で暴れ回る英霊以上に危険な存在であり、敵前逃亡を行う将兵らが続出し、余りの荒唐無稽な光景ぶりに戦闘ストレス障害(シェルショック)を引き起こす者まで出ていた。

 

「味方ですか?」

 

「いや、味方とも言えないな。これがその証拠だ」

 

 連邦方のユナイテッド軍をルリや召喚された英霊たちが蹴散らしているので、ジークフリートは彼女は味方なのかとハイバルに訪ねたが、彼はそれを否定し、その証拠となる映像に切り替える。

 そこに映っていたのは、難民らを襲うパトリオットガールズたちの姿であった。おそらく難民が流入してくるのを嫌うトーニの自治政府の差し金だろう。空襲のように難民らを空から攻撃するパトリオットガールズであったが、難民らの中にルリが居たのか、彼女が召喚した英霊たちが迎撃に躍り出てくる。

 先のヘビーメタルであるアトールではなく、違う英霊たちを召喚したようだ。その中にはジークフリートらのスパルタンシリーズと同じ戦闘用強化外骨格を身に纏った英霊の姿もあった。

 

「機動歩兵か…?」

 

 その戦闘用強化外骨格を見たジークフリートは、連邦軍の機動歩兵だと思った。

 今は低コスト化の為に防御力が著しく低下した最終型ばかりが目立ち、戦場で見掛けることが無い前期型や同盟軍から一番恐れられている戦闘特化型の後期型に似ている戦闘アーマーであるが、よく見れば形が違うので、連邦軍の物ではないと気付いた。それに前期型や後期型より大きく、大型の戦闘アーマーにも見える。

 そんな機動歩兵は上空から難民らに空襲を仕掛けるパトリオットガールズに向け、アーマーに搭載された機銃を掃射する。機銃の威力は凄まじく、容易くパトリオットガールズを引き裂いた。

 戦闘用アンドロイドと言われているパトリオットガールズであるが、要望者の性的嗜好に応えてクローン生成された生の人間に近く、当然ながら血も赤くて断末魔の叫びも上げる。

 パトリオットガールズも反撃するも、機動歩兵は機銃掃射のみならずミサイルまで発射し、悍ましい一方的な殺戮を継続する。この機動歩兵のみならず、胸に髑髏マークを付けたコスチュームを身に纏う男も殺戮に参加しており、機関銃を連射して難民を虐殺しようとするパトリオットガールズを逆に虐殺していた。

 数が多すぎるために接近されてしまったが、この機動歩兵は近接戦闘武器である凄まじい切れ味の光剣を装備しており、それを振るって接近戦を挑んできたパトリオットガールズを惨殺する。

 総督のサリアは流れている悍ましいの惨状に絶句し、思わず吐きそうになって目を背けた。逆にジークフリートは慣れているのか、ずっと見ており、ハイバルはつまらなそうな表情を浮かべて映像を見ている。

 数百人のパトリオットガールズが難民らを虐殺しようとしかけたが、逆に虐殺され始めたのか、退却を始めた。が、機動歩兵は機銃やミサイルによる追撃を行い、執拗に追撃して皆殺しにしてしまった。

 ルリが召喚した恐ろしい英霊たちのおかげか、難民らの犠牲は無く、難民を虐殺しようとしたパトリオットガールズは壊滅した。ルリは難民たちに紛れ、難民キャンプが設立されている街へと入ることが出来た。

 

「これが例の少女の経緯だ。後は難民に紛れているのか、行方が分からない。ドローンを使って探しているが…」

 

「反乱分子共より彼女に警戒しろと?」

 

「そう言うことだ。彼女を発見、または遭遇した場合は即時撤退し、私が編成した対策チームに報告しろ。彼女に対しては彼らが対策する」

 

 映像を消した後、ハイバルはルリのそれ以降のルリの行方が掴めていないことを告げる。既にこの首都に入っているのだが、まだ姿を見ていないために知らなかった。

 ルリの強さを理解したジークフリートは、彼女に警戒しろと尋ねれば、ハイバルはそうだと答え、見付けても遭遇しても、仕掛けず、自分が編成した対策チームに報告しろと命じる。ルリが派手に暴れたり英霊を召喚してしまった所為で、ハイバルに警戒心を抱させてしまったようだ。

 

「分かりました。小官の部下たちにそれを徹底させます。では、小官はこれにて。この街に潜む反乱分子の掃討作戦を行うので」

 

「UNSCのスパルタンと同じく反乱分子鎮圧にあたるか。向こうの対改造人間用とは大違いだ」

 

「はっ?」

 

「独り言だ。気にしないでくれ」

 

「では、失礼いたします」

 

 このハイバルからの指示にジークフリートは従い、反乱分子掃討のために部屋を後にしようとしたが、彼はUNSCのスパルタンと同じだと口にする。

 

 UNSCこと連邦方のスパルタンは、コヴナント軍に対抗する超人兵士計画ではなく、元は分離主義者や反政府組織を初めとする反乱分子制圧する強化兵士の育成する計画であった。

 第一世代の育成中に宇宙宗教連合であるコヴナントとの戦争が起こり、超人兵士計画へと切り替えた。圧倒的な科学力と戦力差を覆すべく、UNSCは専用の戦闘スーツであるミニョルアーマー開発、非人道的な薬物投与を用いて伝説的な超人兵士を誕生させた。

 それこそが、かの有名なマスターチーフを初めとするスパルタンⅡである。

 非人道的な手段によって誕生した後ろめたい影もあるが、高性能戦闘アーマーを身に纏うスパルタンⅡたちはそれを覆い隠すほどの活躍を見せたので、負け続きであったUNSCは戦意高揚のプロパガンダとしてスパルタン等を英雄として祀り上げて計画を継続し、第三世代であるスパルタンⅢを誕生させた。

 戦後、コヴナント軍の内部分裂と第三勢力の登場もあって辛うじて勝利したいUNSCはスパルタン計画を凍結。関係者らを戦犯として拘束し、彼らに責任を押し付け、再構築に当たる。

 その後、ミニョルアーマーの性能のみでスパルタンⅡ以上の戦闘力を発揮する第四世代であるスパルタンⅣ計画を始動。スパルタンⅣには非人道的な薬物投与や幼少期からの拉致は必要なく、闇が深いⅡやⅢとは違って現職の軍人などの志願者のみで構成され、世間的にも人道的にもクリーンなスパルタンであった。

 尚、ⅡやⅢの再来とも言える非常にブラックな第五世代のスパルタンⅤ計画が、連邦軍の強硬派やタカ派によって始動されている。

 

 ハイバルがディスティニープランを守るために導入されたスパルタンシリーズは、その世界の仮面ライダーの力を再現するための物であった。

 猛威を振るう改造人間に対抗するために多額な予算を投入して開発されたスパルタンシリーズであったが、計画を急いだ所為か開発期間が圧倒的に足りず、初陣は悲惨な結果となり、計画は凍結された。

 元は人々を守るために作られた物が歪んだ社会構成計画を守るために拾われ、強化されて導入されたとは、開発者とそれを着て命懸けで戦った者たちは報われないだろう。

 

 別の宇宙の自分がそれを着て命懸けで戦い、怪人となっている事など想像せず、独り言だと言うハイバルの言葉に納得したジークフリートは、敬礼してから部屋を後にした。

 

 

 

 一方、ハイバルが警戒しているルリは、捕虜と難民を移送していたウィルティネクス軍の車列を襲撃し、拠点へ向けて帰投していたトーニ解放戦線の後を追い、その拠点を見付けていた。

 

「つけられていないな?」

 

「あぁ、分散して帰投している。抜かりはない」

 

「よし、入れ」

 

 トーニ解放戦線はこの首都にある拠点の位置を敵に探らせないため、少人数に分散して帰投していた。が、魔法で小鳥に変身して追ってくる少女の存在など知る由も無く、その居場所を知らせてしまった。

 先に負傷者を連れて帰投した集団についてきた小鳥に変身しているルリは、警戒しながら拠点の出入り口に入る集団の後を追い、拠点内に忍び込む。その際、見張りに見られていたが、余りにも早く入ったために、見間違いだと思って見過ごされた。

 

「ん? 疲れてるな。先の爆撃の所為か? 交代の時間は何時だろう」

 

 見張りが目を擦って疲労がたまっていると愚痴を言う中、ルリは魔法で子猫に再び変身し、拠点内を歩き回る。

 

「組み立ては順調か?」

 

「あぁ、順調だよ! ATで良いのか? 火力では勝っても、接近戦じゃマス・ライダーやらやスパルタンシリーズとやらに勝てんぜ?」

 

「デケェのは目立つから無理なんだよ! 目立とうとするおバカな貴族の坊ちゃん嬢ちゃん共に言っとけ!」

 

 トーニ解放戦線の拠点は、かつてトーニの支配者であったコロニー連合軍(UCA)の秘密の軍事地下施設を転用した物であった。主要な出入り口はUCAが手放した際に破壊されて使えないが、人が入れるほどの物はいくつか残っており、解放戦線の構成員はそこから出入りしている。

 ウィルティネクスの前政権が介入して不正に立ち上げた傀儡政権にUCAは逆らい、この地下施設の所在を明かすことなく記録を抹消し、忠誠を誓う植民地政府と共に辺境のコロニー群へと逃れた。

 今のトーニの支配者であるハイバル政権にも知られることは無かったが、トーニの解放、ではなく侵攻する連邦軍はUCAを恫喝してこの軍事拠点の位置を聞き出し、ウィルティネクス軍に対する抵抗拠点として使用する。

 長年使われていない施設であるが、軍事拠点であって設備は稼働し、こうして連邦軍やウィルティネクス正統政府が支援、傀儡とするトーニ解放戦線の重要並び司令部として機能している。

 軍事施設は地下深く掘られ、頑丈な建築素材を使っている所為かルサンチマン将軍による無差別爆撃にも耐えるほど堅牢だ。それにスコープドッグを初めとする小型の機動兵器であるATを組み立てられるほど広大である。そこに身を顰めるトーニ解放戦線は必要な装備や物資、人員を蓄え、一斉蜂起と言うか攻撃に備えていた。

 

 そんなトーニ解放戦線の重要拠点内に侵入したルリは人目を避けられる休める場所を探すため、子猫のまま施設内を彷徨うのであった。




https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=346024&uid=14346

↑こちらにて、参加者募集中。

募集キャラは、次回辺りで登場予定かな?
まぁ、いつになるか知らんけど(笑)。

サプライズゲスト

「嗤わば嗤え! 私は我が道を行く!」
ギャブレット・ギャブレー
重戦機エルガイムに登場する二メートル越えの長身美男子な貴公子。が、性格と数々の奇行で残念な美男子と化し、ギャグキャラと化している。
それでも能力と操縦技量は高く、それに話が進むにつれてシリアス化するエルガイムの中で清涼剤となっているので、主人公のダバ・マイロードよりも人気。
ルリが適当に召喚した英霊の一人であり、A級ヘビーメタルであるアトール単独で、数で勝るユナイテッド軍を圧倒していた。
尚、乗機であるアトールは近年のスパロボにはあまり出て来ず、改造機のアトールⅤばかりが出てくるので不遇な扱いを受けている。

「…」
機動歩兵/赤鬼
リョナゲーとして巷に有名な鋼の鬼〜機動歩兵vs女忍者軍団~に登場する主人公。尚、赤鬼はコードネーム。
登場作品が18禁のアダルトゲームなため、未成年は検索してはいけない。後悔することになるから、止めるんだぞ。
ルリが召喚した英霊の一人であり、愛国童貞の悍ましさを形にしたパトリオットガールズを原作のくノ一よろしく搭載兵器で虐殺した。

パニッシャー
マーベル屈指の情け容赦ないヴィジランテ。
髑髏マークのコスチュームを身に着け、銃で悪党を殺し回る男と言えば、フランク・キャッスルことパニッシャーである。
ルリが召喚した英霊(?)の一人であり、機動歩兵の赤鬼と共にパトリオットガールズを虐殺した。
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