織田信奈の野望~うつけ姫の弟~(凍結)   作:ホークス馬鹿

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16話です。


16話

墨俣城にて義龍を追い払った織田軍は、そこに本陣を構えた。

 

恒興「義龍軍は稲葉山城に籠城したようです。」

 

信奈「であるか。」

 

信忠「姉上、これは一体どういう事ですか!俺が墨俣にて敵を引き付ける間に稲葉山城を攻めるべきではなかったのですか!」

 

信奈「・・・い・・・かったのよ。」

 

信忠「えっ?」

 

その時

 

信奈「あなたを失いたくなかったのよ!あなたは私にとって、大事な弟なのよ!墨俣築城も、稲葉山城を手に入れるのも、天下統一するのも、あなたがいないと意味ないのよ!」

 

そう言い、信奈は大粒の涙を流して信忠に抱き付いたのだった。

 

信忠「姉上・・・。」

 

すると

 

長秀「信忠様。姫様は、信忠様が出陣する時は、いつも出陣した方角に目を向けておりました。姫様は常に、信忠様を心配しているのです。」

 

長秀「姫様の気持ち、察してあげて下さい。」

 

長秀が、そう信忠に言った。

 

信忠「・・・。」

 

すると、信忠は

 

スッ

 

信奈「ッ!?」

 

信奈の肩を取って

 

信忠「申し訳ありませんでした、姉上。そして・・・救援、ありがとうございました。」

 

と謝罪し、救援に感謝の言葉を言った。

 

信奈「ええっ!!」

 

これに、信奈は満面の笑みを浮かべ、言ったのだった。

 

 

 

 

 

信奈「残るは稲葉山城か・・・。」

 

信忠「あの城は力押しで攻めても落ちません。徒に犠牲を増やすだけです。」

 

信奈「そうね・・・。」

 

地図を見て

 

信奈(少しでも早く蝮のために稲葉山城を・・・)

 

信奈はそう思った。

 

勝家「姫様・・・?」

 

信奈「!大丈夫よ。信忠、何か作戦があるかしら?」

 

信忠「はい。この城を落とすには、金華山の裏手から城内に潜入し、この二の丸の門を開けば一気に攻め落とせるかと・・・。」

 

そう言い、信忠は地図を指でなぞって言った。

 

信奈「成程ね・・・誰か志願する者はいる?」

 

長秀「生還の可能性は30点です。ここは私が・・・」

 

信忠「いや、俺が行く。言い出しっぺは俺だからな。」

 

しかし

 

信奈「二人が死んだら、私が困るでしょ。特に信忠は駄目よ。」

 

そう言い、信奈は却下した。すると

 

良晴「俺が行くってのはどうだ?」

 

良晴が自薦した。

 

信奈「サル・・・。」

 

良晴「危険も承知さ、策はある。」

 

これには

 

信奈「・・・どうせ止めたって行くんでしょう?」

 

良晴「よく分かってるじゃねぇか。」

 

信奈は呆れ顔で言った。

 

信奈「・・・分かったわ。ただし、決して死なない事!良いわね!」

 

良晴「了解!」

 

すると

 

信忠「良晴!」

 

信忠は、良晴を呼び瓢箪を投げた。

 

良晴「何だよ?」

 

信忠「決死隊を率いるなら、お前も立派な将だ。お前自身の旗印が必要だろう。」

 

信忠「その瓢箪、お前にあげる。見事役目を果たせ!」

 

そう言い、良晴を鼓舞した。

 

良晴「おう!」

 

その横で

 

勝家「ああああ!それは信忠様愛用の瓢箪!!サル!そいつに口を付けてみろ!絶対に殺すからな!」

 

と勝家が怒ったのだった。

そして、良晴は五右衛門と一緒に、稲葉山城潜入に行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

織田軍本陣

 

 

 

 

 

 

信奈「やっぱり待つのは苦手ね・・・。」

 

信忠「姉上、落ち着かれませ。」

 

信奈「・・・サル、敵に見つかって討ち取られてないかしら?」

 

信忠「姉上・・・。」

 

信忠(姉上・・・いつの間に良晴に依存してるな・・・。言っても素直になれねー性格だから正直に言わねーと思うけど・・・。)

 

信忠(・・・良晴。姉上の為に生きて戻って来いよ・・・!)

 

その時

 

勝家「信忠様!姫様!あれを!!」

 

勝家の言葉で稲葉山城を見た。

すると、瓢箪を槍に付け、それを振っている良晴がいた。

 

信奈「やったのね、サル!」

 

信忠「姉上!」

 

信奈「ええ!全軍出陣よ!二の丸から稲葉山城を一気に攻め落とすわ!」

 

信忠「はっ!全軍、俺に続け!」

 

勝家「おおーっ!」

 

可成「良しっ!もう一働きじゃ!」

 

長可「もういっちょ暴れてやるぜー!」

 

秀隆「殿のため、敵を殲滅するのだ!」

 

 

 

 

 

 

長政「これぞまさしく、漁夫の利というもの。」

 

その頃、浅井長政が、美濃を取るため兵を率いて美濃に入った。

すると

 

長政「っ!?」

 

そこに立ち塞がった者がいた。その者は

 

長秀「ここは通しませんよ。」

 

長秀だった。

 

長政「に・・・丹羽殿?」

 

長秀「信忠様より仰せつかっております。この戦は我ら織田の戦。卑劣にも割り込もうとする者は・・・」

 

長秀「例え浅井長政であろうと、斬り捨てよと。」

 

そう言い、長秀は薙刀を構えて言った。

 

 

 

 

 

 

稲葉山城

 

 

 

 

 

 

信忠「どけーっ!!」

 

斎藤軍兵士「「「うわーっ!!」」」

 

そんな中、信忠は縦横無尽に暴れた。信忠だけではなく

 

勝家「どきやがれーっ!!」

 

可成・長可「「うおりゃー!!」」

 

秀隆「殿の道を阻むなっ!!」

 

信忠軍兵士「「「信忠様に続けー!」」」

 

信忠の子飼いの兵も大いに暴れ回った。

そして

 

義龍「信忠ーッ!!」

 

信忠は、遂に義龍に会った。

 

信忠「義龍か・・・。」

 

義龍「俺と一騎打ちしろ!!」

 

信忠「受けて立とう!」

 

そう言い、信忠は星切を構え、義龍は有動刀を構えた。

 

信忠(姉上からは生かして捕らえろと言われたが、恐らく蝮に息子殺しの罪を背負わせねーためだろうな。けど、コイツが生きてる限り、コイツは俺達に戦いを挑むな。それじゃ天下統一は成せねー。ならここで頸を取っておくか。)

 

その時、信忠はそう考えていた。

 

義龍「うおおおっ!!」

 

信忠「はあああっ!!」

 

ガギン!

 

そして、両者は激突し、互いに激しくぶつかった。信忠の星切と義龍の有動刀が、火花と金属音を周囲にまき散らし激しい一騎打ちを繰り広げた。

 

ガギン!ギン!

 

義龍「はっはっはっ!流石織田信忠だ!」

 

信忠「そちらこそ中々の強さだ!流石『六尺五寸』殿。」

 

ガギン!ガン!

 

義龍「フッ、お前に言われると褒め言葉に聞こえるな!」

 

信忠「そうか・・・はっ!」

 

義龍「おおっ!」

 

ガギン!

 

そう言い合い、両者は激しくぶつかった。

そして

 

信忠「はあああっ!!」

 

ズバッ!

 

義龍「ガハッ!」

 

信忠が義龍の胸辺りを斬り、義龍は膝を付いた。

そして、信忠は星切を突きつけ

 

信忠「お前の負けだ・・・義龍。」

 

そう言った。

 

義龍「ま・・・まだだ・・・俺は・・・まだ・・・負けておらぬ!うおおおっ!!」

 

しかし、義龍はそう言い、有動刀を上段に構えて信忠に突撃した。

 

ズバッ!

 

義龍「グハッ・・・!!」

 

信忠はためらいも無く横薙ぎの一閃を放ち、義龍の首は一瞬にして刎ねられた。

その首を拾った信忠は

 

信忠「お前の無念は・・・この信忠が背負おう!安心しろ、美濃の家臣領民の命は、姉上と俺が保証する。」

 

そう言った。こうして稲葉山城は落ちたのであった。




投稿出来ました。

結構強引に纏めました。上手く書けたかな・・・。

それでは、また。
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