織田信奈の野望~うつけ姫の弟~(凍結)   作:ホークス馬鹿

19 / 41
18話です。


18話

美濃平定の功績で、信忠は尾張一国を与えられ、本拠を那古屋にした。そして、地名を『名古屋』に変え、信忠は新たな決意を自身の与力や家臣に伝えるため、皆を集めた。

 

 

 

 

 

名古屋城

 

 

 

 

 

 

信忠の命によって集められた与力と家臣。

 

信忠家臣A「何で信忠様は俺達を呼んだんだ?」

 

信忠家臣B「さあな。それは儂にも分からぬ。」

 

長可「なあ親父、何か知ってるか?」

 

可成「儂も分からぬ。この城を変えるというわけでもないしのう。」

 

秀隆「何はともあれ、私達は殿の命令に従うべきです。」

 

勝家「そうだな。」

 

その時、信忠が右手に星切を持って現れ、皆揃って頭を下げた。

そして、信忠は上座で胡座をかき

 

信忠「皆、聞け。」

 

そう言った。そして、家臣達は皆頭を上げた。

 

信忠「此度の美濃平定、誠に大儀であった。皆の活躍があったからこそ、美濃は姉上の物になった。」

 

信忠「その功績で、俺はこの尾張を任された。姉上の期待に応えるため、より一層粉骨砕身励むつもりだ。」

 

信忠「しかし、俺達の夢はまだ始まったばかりだ。姉上の天下布武のため、乱世を壊し、新たな世を創る助けとなる・・・それこそがこの俺の歩むべき道と覚悟した。」

 

勝家「信忠様・・・。」

 

可成「若・・・。」

 

長可「殿・・・。」

 

秀隆「殿・・・。」

 

そして、信忠は立ち上がり星切を左手に持ち替え

 

信忠「『天下一新』!これを成すまで、俺達の戦いは終わらぬ・・・そう心得よ!」

 

と皆に述べた。

 

「「「ははっ!!!」」」

 

そして、皆一同頭を下げた。こうして、信忠軍団の結束力は更に強まった。

そんな中、京都である事件が起きた。畿内に勢力を広げる三好三人衆が、足利将軍家を襲ったという事件だった。

その結果、240年に渡って武家社会を支配してきた室町幕府は滅亡し、戦国乱世は新たな時代へと突入していくのであった。

 

 

 

 

 

 

岐阜城

 

 

 

 

 

 

信奈「もう最悪!信忠と共に立てた将軍を奉じて上洛する計画が台無しじゃない!」

 

良晴「将軍が暗殺されても、弟の義昭がいる。義昭を新しい将軍に担げば、上洛の立派な大義名分になるぜ。」

 

しかし

 

信奈「誰が暗殺されたって?」

 

信奈を含め、皆が良晴に対し、目を丸くして見た。

 

良晴「だから、将軍の足利義輝。」

 

長秀「義輝公は、暗殺されておりません。」

 

良晴「えっ?」

 

光秀「それに弟じゃなく妹です。」

 

これには

 

良晴「ち、ちょっと待て。ゲームのイベントじゃ、将軍が暗殺されて・・・」

 

良晴は混乱してしまった。

 

光秀「間一髪で将軍は脱出。妹の義昭様と大陸へ逃げていったです。」

 

良晴「そんな・・・歴史が俺の知らない方向へルート分岐しちまったら、俺の存在価値ってやつが?」

 

光秀「猿も木から落ちるってやつですよ、サル先輩。」

 

光秀「はーい!猿知恵が役に立たない相良先輩に代わって、私に妙案があるです。」

 

そう言い、光秀は策を述べた。

 

光秀「織田家でとっ捕まえてる今川義元は、足利の血を引き、将軍家を継ぐ資格を持っていやがるです。」

 

光秀「今川義元を次期将軍に担いで上洛すりゃあ良いんです。」

 

これには、皆成程といった表情を浮かべた。

 

信奈「やるじゃない。織田家の武将に迎えた甲斐があったわね。」

 

光秀「相良先輩に追い付き追い越せ、頑張りますです!」

 

信奈「よーし!これより織田軍は、上洛するわよ!万千代、尾張にいる信忠にも伝えておいて。」

 

長秀「はい、姫様。」

 

こうして、織田軍は上洛の準備を始めたのだった。

 

 

 

 

 

尾張・名古屋城

 

 

 

 

 

信忠「・・・。」

 

可成「若。岐阜の姫様からは何と・・・?」

 

信忠「上洛するから、その準備をしろとの事だ。」

 

勝家「しかし、将軍様は襲われ、大陸へ逃げたと聞きます。誰を担ぐのでしょうか?」

 

信忠「十兵衛の策により、今川義元に決まった。」

 

秀隆「え!?それは・・・」

 

信忠「やむを得んだろう。今川家は足利将軍家の血を引いているし、吉良家に次ぐ家柄でもある。担ぐに相応しいやもしれんな。」

 

勝家「成程・・・。」

 

信忠「ともかく、上洛の大義も立てられるし、京にいる三好を逆賊として討てる。」

 

可成「しかし、簡単に将軍宣下が貰えるであろうかのう・・・?」

 

信忠「現関白の近衛様なら、話が通るかもしれん。かつて父上は、やまと御所に内裏の修理費用を送ったから、それを使う。」

 

秀隆「そう言われてみれば、亡き大殿はそのような行動をしましたね。」

 

信忠「うむ。ともかく、上洛の支度をしろ。」

 

「「「はっ!!!」」」

 

そして、信忠達も上洛の支度をした。

 

 

 

 

 

同時刻・岐阜城

 

 

 

 

 

その頃、浅井長政が岐阜にやって来た。

 

信奈「アンタもしつこいわね。」

 

長政「織田と浅井は同盟を結ぶべきです。あなただって、浅井を敵にしたくないでしょう?」

 

これに

 

信奈「別に?敵になれば?」

 

と言った。

 

長政「なっ!?」

 

信奈「こっちは全然困らないもの。頼りになる自慢の弟もいるし。あっ、困るのはそっちだっけ?あっちこっちに結婚するって言っちゃったもんね。」

 

信奈「ここで破談になったら、天下の笑い者だわ。可哀想!」

 

長政「くっ!」

 

信奈「まあ、泣いて頼むなら考えないでもないけど。」

 

長政「そ、そのような事は・・・」

 

信奈「じゃ、この話は無かった事に。」

 

これには

 

長政「お・・・お願い致します!嫁を貰わねば、国に帰れません!助けると思って何卒!」

 

長政も頭を下げるしかなかった。

 

信奈「しょうがないわね。私と信忠の妹をあげるから、感謝しなさい。」

 

と信奈はそう言った。

これには皆も疑問の表情を浮かべ

 

長政「妹?信奈殿と信忠殿に妹がおられるなど、聞いた事がありませんが。」

 

長政もそう言ったが

 

信奈「い、いるわよ!いるったらいるの。つべこべ言うと、破談にするわよ!」

 

長政「あ・・・ありがたく妹君を頂戴致します!」

 

と信奈は強引に進めたのだった。

 

良晴(そういや、信長にも妹がいたっけ。絶世の美女、お市・・・。)

 

そう思った良晴だったが

 

信澄「あ、姉上・・・これは一体?」

 

信奈「嫁入りおめでとう!」

 

信奈「今日からアンタは、浅井長政の奥方よ!」

 

信澄「嫁?」

 

信奈「末永くお幸せにねー!」

 

信澄「あーれー!?」

 

嫁として信澄を浅井に輿入れさせたのだった。

 

信奈「よろしくー!」

 

良晴「ひっでえ・・・詐欺だろ、これ?信忠が知ったら何て言うか・・・」

 

信奈「バレなきゃ良いのよ。それに、信忠なら分かってくれるわ。」

 

良晴「でも俺は誤魔化されないからな。」

 

信奈「?」

 

良晴「美濃の攻略の褒美に美少女を貰う約束をしたよな。」

 

信奈「そ、それは・・・」

 

良晴「これ無きゃ俺はもう働かないぜ-。例え信忠の命令でもな。」

 

信奈「ちょっと!」

 

良晴「美少女よこせ、美少女!」

 

これには

 

信奈「くっだらないおねだりなんかして、ホントに恥知らずね!少しは信忠を見習いなさいよ!」

 

信奈もそう言った。

 

良晴「やかましい!男が命を賭ける理由なんて、それしかねーだろうが!」

 

信奈「分かったわよ!」

 

良晴「天下一の美少女だぞ!」

 

信奈「約束は守るわよ。今夜・・・身を清めて待ってなさい。」

 

そう、信奈は頬を赤らめながら言ったのだった。

その日の夜

 

良晴「だーれっかなー!?だーれっかなー!?」

 

 

 

 

 

妄想

 

 

 

 

 

長秀『お姉さんに甘えるのは・・・100点です。』

 

 

光秀『相良先輩、優しくして・・・です。』

 

 

 

 

 

 

妄想終了

 

 

 

 

 

 

良晴「ひゃはははー!どれも捨てがたい!」

 

良晴「しかしここはやっぱり・・・高嶺の花、義元ちゃん。」

 

しかし、途中で

 

良晴「まさか・・・信奈が?」

 

信奈を想像した。

 

良晴「んな筈ねーって!アイツは俺の事なんか!イヤイヤ!イヤ・・・でも・・・」

 

 

 

 

 

妄想

 

 

 

 

 

信奈『何でサルなんかに・・・私をあげなきゃいけないのよ?』

 

信奈『ありがたく・・・褒美を受け取りなさい。』

 

信奈「天下一の・・・美少女よ。』

 

 

 

 

 

妄想終了

 

 

 

 

良晴「や、やっべえ!こ・・・心の準備が!ああっ!」

 

しかし、やって来たのは

 

寧々「姫様からのご褒美ですぞ、サル殿!」

 

良晴「はい?」

 

寧々だった。

 

寧々「パンパカパーン!天下一の美少女寧々が、今日からサル殿の妹になってあげますぞ!喜びなされ!」

 

これには

 

良晴「あ、アイツめ・・・詐欺だーっ!」

 

良晴はそう叫んだのであった。




投稿出来ました。

ちょっと、戦国無双5のシーンを入れてみました。かなり強引ですが・・・。

それでは、また。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。