浅井長政を味方にした信奈は、南近江へと進軍。徹底抗戦を掲げた六角承禎らを信忠らの活躍で次々と平定し、京を目前にしたのでございます。
信奈「これだけの顔ぶれが揃えば・・・」
信忠「京はもう目の前だ!」
信奈・信忠「「進めーっ!!」」
京
一方の良晴は、信奈の命により、先に京へ来ていた。
良晴「京美人でも拝みたかったのに、すっかり寂れちまってるな。」
すると
町人A「だ、誰かーっ!」
人の叫び声がしたので見ると、町人が野盗らしき者から物を盗られていた。
良晴「あいつら!」
良晴「真っ昼間から押し込み強盗かよ?」
半兵衛「三好軍の兵達です。」
良晴「あれが?どう見ても山賊だろ?」
三好軍兵士「「どけどけーっ!」」
半兵衛「幕府が滅んだため、京都は無法地帯になっているんです。」
良晴「信奈が探ってこいって言ったのは・・・」
半兵衛「京は日本の中心。治める者を失った国の姿を、確かめたかったのでしょう。」
良晴「そういう事か。」
半兵衛「私と五右衛門さんで、情報を集めてきます。良晴さん達は、姫巫女様のおわす、やまと御所を見てきて下さい。」
良晴「ひみこ?」
半兵衛「姫巫女様はやまと朝廷の頂点に立つお方です。」
半兵衛「この国を作った神々の子孫と言われ、崇め奉られているんですよ。」
これを聞いた良晴は
良晴(俺のいた世界とは、微妙に違ってるみたいだな。)
と自身の世界との違いに感じていた。
とある場所
前久「どういうつもりでおじゃる!?御所を襲うなど不届き千万!これから三好らを討ち滅ぼしに参られる信忠殿を迎え入れ、将軍宣下を行い畿内を安寧させようと思うたのに!」
関白・近衛前久。公家達と政治を裏から動かしてきた人物にございます。
警備兵A「面目次第もござらぬ!不届き者共は、既に捕らえ頸を刎ね・・・」
その途中
グシャ!
警備兵A「ギャアアッ!!」
前久は、警備兵の手を踏んだ。
前久「下賤の頸などいらぬわ!姫巫女様は何処に消えたでおじゃる!このままでは、信忠殿に申し訳ないではないか!」
津田宗及「御所の警備兵とあろう者が、いけませぬなぁ。」
堺の豪商、津田宗及。金のためなら何でもする男と言われております。
津田宗及「将軍を倒しても、これでは一文にもなりませんなぁ。」
正覚院豪盛「怨敵退散、南蛮覆滅・・・」
比叡山を束ねる正覚院豪盛。南蛮人を目の敵にしている男にございます。
前久「お主ら・・・!三好と協力し幕府を滅ぼし、京を混乱に陥れた者が何を言うか!」
正覚院豪盛「関白様。我らに逆らうおつもりか?」
津田宗及「然様。あなた様は、我らに逆らえませぬ・・・。」
前久「貴様らぁっ!」
すると
??「まあ、まあ、近衛様。ここは私にお任せ下さいまし。」
とある褐色の妖艶な美女がそう言った。その者は松永弾正久秀。裏切りや謀反を平然と繰り返す戦国の魔女であった。
前久「弾正・・・!」
それを見た前久は、怒りの顔で睨みつけた。
松永久秀「私達にとって姫巫女様は、大切なお人形ですもの。近衛様、ご安心を。」
前久「くっ・・・!」
これに前久は、悔しさに顔を歪めたのだった。
織田軍本陣
信奈「箕作城も落城っと。良い調子だわ。」
長秀「全ての城に同時攻撃とは・・・」
光秀「流石信忠様です!六角も驚きやがったに違いないです!」
信忠「俺一人の力では何も出来なかった。これは皆のお陰でもあるぞ。それに、この策を決断したのは姉上だ。一番賞賛すべきは姉上だ。」
信奈「チマチマやってられないからね。」
長秀「信忠様らしいですね。しかし、まさに妙策。95点です。」
光秀「ふっふふふ!相良先輩は、今頃手柄を立てられなくて悔しがってるです!」
信奈「良いのよ。京の方が重要なんだから。大分混乱してるみたいだし・・・」
それを見た長秀は
長秀「心配ですか?」
と尋ねた。
信奈「べ、別に!半兵衛や五右衛門もいるし。だ、大丈夫でしょ!」
これに信奈は、頬を赤らめながら言った。
長秀「ふふっ・・・。」
信奈「さっさと、六角を片付けるわよ!」
そして、箕作城陥落に恐れをなした和田山城も落城。観音寺城も落ち、六角らは逃げたのだった。
これにより、南近江は平定されたのだった。
とある場所
前久「おおっ!流石信忠殿じゃ!」
津田宗及「六角殿らは甲賀の山奥へ逃げ延びたとか。」
近衛前久「麿は端から六角など当てにしておらぬわ!誠に頼りになるのは信忠殿じゃ!」
その横で
??「情けないにも程があるな、六角の連中は。」
薔薇を持った男がいた。その者は朝倉義景。越前を支配する名門の大大名である。
朝倉義景「うつけ姫とその弟が上洛とは、世も末よの。」
前久「黙れ義景!うつけ姫はともかく、貴様に信忠殿の何が分かるでおじゃるか!」
朝倉義景「そやつなどどうでも良い。余が気になるのはうつけ姫と織田が次期将軍に担いだ今川義元だけだ。是非とも手に入れ余の作品に加えたいものよ。」
津田宗及「相変わらずのご趣味ですな。」
前久「貴様・・・それだけのために、この京に参ったのか!?」
朝倉義景「ええ、それが?」
前久「貴様・・・!」
朝倉義景「だが、このままでは我らは勝てぬ。ひとまず兵を退き、京の周辺で火の手を上げる。鎮圧に手間取れば、余の兵や武田、上杉で協力すれば、織田も終わろう。」
正覚院豪盛「それが良かろう。」
前久「貴様ら・・・それではこの畿内を・・・この戦乱の世を深めるだけじゃぞ!」
朝倉義景「逆らうのであれば、我ら越前朝倉75万石が相手になりましょうか?」
前久「くっ・・・!」
前久(信忠殿・・・頼む!麿では無力じゃ!早く来て、三好三人衆を含むこの不逞な輩を討ち取ってくれ!)
この時、前久は無力な自分を恨めしく思ったのだった。
そして、織田信奈は遂に上洛を果たし、京の都は織田家の支配する所となったのだった。
近衛前久の屋敷
信忠「織田信奈が弟織田信忠、只今参上仕りました。」
すると
前久「おおっ!会いたかったぞ、信忠殿!」
信忠「関白様!息災でありましたか!」
前久「うむっ!そなたこそ、息災で何よりでおじゃる!」
前久が、信忠の手を取って言った。
前久「済まぬな、信忠殿。そなたの父、信秀殿が亡くなられた時、葬儀に行かずに・・・」
信忠「お気になさらず。父上も、きっと気にしておりません。」
前久「そうか・・・。」
すると、前久は信忠の手を強く握り
前久「頼むぞ、信忠殿!この京を含め、畿内を安寧にさせ、戦乱の世を鎮めるのはそなたしかおらぬ!」
そう懇願した。
信忠「お任せ下さい。まずは姉上と共に京の治安を回復させます。そして、三好らを倒し、畿内を平定します。」
これに信忠は、前久の目を真っ直ぐ見据えてそう言った。
前久「うむっ!」
信忠「それと・・・将軍宣下の件ですが・・・」
前久「少々手こずるやもしれぬが、麿が何とか致そう。そして、この戦乱の世を・・・!そして、新しき世を・・・!」
信忠「はっ。必ずや。」
そして、織田は京を支配したのであった。
投稿出来ました。
かなり強引に書きました。矛盾点が多々あると思いますが、お許し下さい(土下座)
それでは、また。