城外の牢に監禁されている浅井長政の元に一人の忍びの者が忍び寄る。
信忠の忍びA「長政殿・・・長政殿・・・」
長政「何奴だ?」
信澄「誰なの?」
信忠の忍びA「我が主織田信忠様に仕える忍びにございます。」
長政「信忠殿に仕える者だと?」
信澄「兄上の・・・」
信忠の忍びA「はい。そして長政殿に読んでいただきたい書状がございます。」
そう言い、信忠の忍びは、長政にある書状を渡した。
長政「これは!?何だと!」
信澄「これは・・・一体・・・!」
信忠の忍びA「我が主より、長政殿宛てに届けられた書状なれど、浅井久政の手により隠されていた物でござる。」
長政「織田は浅井を裏切った訳では無かったのだな。」
信忠の忍びA「御意。しかし現在、浅井久政は既に出陣し、殿として残っている我が主を討ち取る為に出陣しております。」
信澄「兄上が・・・!?」
長政「手遅れか・・・私はどうしたら良い。」
信忠の忍びA「恐れながら、このままでは浅井家は織田家と正面衝突するのは逃れられませぬ。」
長政「そんな事は分かっている!」
信忠の忍びA「ですからお逃げ下さい。既に手はずは整えておりまする。」
信澄「えっ!?」
長政「何だと!?」
信忠の忍びA「ここの外には、長政殿にお味方する浅井家家臣が控えておりまする。」
長政「・・・それは誰だ?」
信忠の忍びA「磯野員昌殿にございます。」
長政「成程・・・員昌は信忠殿に心服しているからな。分かった、すぐに脱出しよう。」
こうして、長政と信澄は脱出したのだった。
一方、信奈達は、無事京へ戻れた。
信奈「皆、良く無事で戻ったわね。」
長秀「ありがたきお言葉・・・」
良晴「ああ・・・」
光秀「何とか戻れたです・・・」
久秀「そうですわね・・・」
勝家「・・・」
しかし、皆疲れ切った顔をしており、勝家に至っては、未だに暗い顔のままだった。
寧々「姫様!」
その時、寧々が駆けつけてきた。
良晴「寧々・・・」
信奈「寧々・・・」
寧々「よくぞご無事で・・・信忠様は?」
その問いに
「「「・・・。」」」
皆俯いて答えれなかった。
寧々「兄様・・・?姫様・・・?」
それを見た寧々は、様子がおかしいと思い周りを見ると
寧々「六様・・・そのお守りは・・・信忠様の・・・」
勝家の首に掛けられているお守りを見つけた。
良晴「信忠は・・・俺達を守るために・・・自ら金ケ崎に残ったんだ・・・」
その言葉に
寧々「えっ・・・?」
寧々はただ絶句した。その時
前久「はぁっ!はぁっ!織田信奈っ!!」
前久が駆けつけてきた。
前久「はあ・・・はあ・・・織田信奈よ・・・。信忠殿は・・・信忠殿はどこにいるのでおじゃるか・・・?」
そして、前久は焦った表情で信奈に尋ねた。
信奈「そ・・・それは・・・」
前久「何処なのじゃっ!?答えるのじゃ!!」
これに、前久は激しく信奈に詰め寄った。
長秀「近衛殿・・・信忠様は・・・私達を守るために・・・金ケ崎に残り、自ら殿を務めました・・・」
それを見た長秀は、信奈の代わりに言った。
前久「何じゃと・・・」
これに、前久は驚き手に持ってる扇子を信奈目掛けて投げつけ
前久「お主は・・・お主らは・・・信忠殿を見捨てて・・・おめおめ逃げたのでおじゃるか!!」
激しく信奈達を叱責した。
信奈「っ!」
これには、信奈は返す言葉もなく、ただ顔を俯かせるだけだった。
良晴「近衛のおっさん!それは違う!信忠は・・・自らの意志で・・・!」
これには、良晴は信奈を庇ったが
前久「黙れサル!!言い訳など聞きとうないわ!!」
良晴「っ!!」
前久の剣幕に、ただただ黙らざるを得なかった。
勝家「信忠様・・・信忠様・・・」
その横で、勝家は涙を流し続けながら信忠に貰ったお守りを大事そうに強く握りながら信忠の名前を言い続けていた。
前久「柴田殿・・・?」
長秀「譫言です・・・」
良晴「撤退途中からずっとこうなんだ・・・。」
勝家「死なないで下さい・・・信忠様・・・」
前久「柴田殿・・・そなた・・・信忠殿の事を好いているのは知っておったが・・・そこまで信忠殿を・・・」
前久「お主ら・・・もし信忠殿が死んでおったら・・・この麿は・・・一生そなたらを許さぬでおじゃるぞ!!」
そして、前久はそう言ってその場を後にしたのだった。
信奈「・・・。」
良晴「信奈・・・」
信奈「皆・・・ご苦労だったわね。今はゆっくり休みましょう。信忠は・・・勘九郎はきっと戻ってくる・・・」
良晴「・・・ああ。」
信奈「万千代、勝家を頼むわ・・・。」
長秀「・・・はい。」
そして、一同は解散したのであった。
投稿出来ました。
ちょっと今回は読みづらいかもしれません。
お許し下さい(土下座)
それでは、また。