金ケ崎における撤退戦は、信忠の活躍により皆無事に生き延びた。
信忠が生きて帰ってきた事に、安堵した気持ちを抱いたと信奈はそれと同時に、浅井長政の父久政に対する怒りがこみ上げてきて、必ず報復すると決意した。
信忠は京へ帰還した後、近衛前久に挨拶をしに屋敷に向かったら、近衛前久は
前久「信忠殿!よくぞ・・・よくぞご無事で!!麿は・・・麿は・・・案じておったぞ!!」
狂喜乱舞して喜びの声を上げた。
信忠「近衛様にはご心配をお掛けしました。申し訳ございません。」
前久「良いのじゃ、そなたが生き延びてくれればそれで良い。誠に許せぬのは浅井久政と朝倉義景じゃ!」
信忠「必ずや浅井久政、朝倉義景を成敗致します。」
前久「頼むぞ!それと・・・」
その時、前久は信忠の左にいる者を見た。
勝家「♪」
そこには、勝家が寄り添って信忠の左腕にしがみついていた。
信忠「申し訳ありませぬ。俺が金ケ崎から戻ってからずっとこの調子なのです。」
信忠「おい六、離れろって・・・近衛様の前だぞ。」
これには、信忠もそう言ったのだが
勝家「・・・。」
ギュー
勝家は離れるどころか益々強くしがみつき、左腕に頬を擦り寄せたり、自身の胸を信忠に当てたりした。
信忠「おい、六・・・」
勝家「良いではありませぬか。信忠様は、お嫌ですか?」
そう言い、勝家は目を潤ませながら上目遣いで信忠を見た。
信忠「・・・ったく。」
それを見て、信忠は何も言えず、そのままにした。
勝家「♡」
これには、勝家はご満悦の表情を浮かべた。
前久「はっはっは!信忠殿も、柴田殿には弱いのぅ。」
信忠「うっ・・・」
前久「じゃが、柴田殿は誰よりもそなたを心配しておった。好きにさせるのが良かろう。」
信忠「・・・はい。」
これには、信忠も少し柔らかい笑みを浮かべながら言った。
前久「それはそうと、お主の姉の信奈は美濃へ、お主は尾張へ引き上げると聞いたが。」
信忠「はい。軍勢を整えて浅井・朝倉を討とうかと思いまして。」
前久「うむ、それが良かろう。この朝廷は麿が何とかする故、浅井・朝倉には決して明け渡さぬ。」
信忠「ありがとうございます。それでは、準備がありますので、これにて。」
前久「うむ。信忠殿、達者でのぅ。」
信忠「はい、近衛様も。ほら六、行くぞ。」
そう言い、信忠は勝家と一緒に前久の屋敷を後にした。
前久(頼むぞ・・・信忠殿・・・!)
そして信奈は、軍勢をまとめ上げ、京にいくらか兵を残し信奈自身は美濃へ軍を引き上げていった。
信忠も尾張へ引き上げていった。
しかし・・・
信忠「おい六・・・」
勝家「はい。どうなさいましたか?信忠様・・・。」
この時は、いつもと様子が違っていた。
それは
信忠「何でお前・・・」
信忠(俺と馬に同乗してんだよ・・・?)
勝家は信忠の前に乗っていた。
勝家「別に私と信忠様は周りから認められている関係ですよ。今さら恥ずかしがる事ではありませぬ。」
信忠「まあ・・・そうだが・・・」
勝家「ふふ・・・信忠様・・・」
信忠が頬を赤らめながら恥ずかしがる姿に、勝家は柔らかい笑みを浮かべながらしなだれかかったのだった。
それを見ていた
可成「かっかっか!権六め、若にべったりじゃのぅ!!」
長可「全く、こっちが恥ずかしいぜ!」
秀隆「殿・・・権六殿・・・」
信忠の直臣達は、皆柔らかい笑みを浮かべながら見つめていたのだった。
そして、信忠軍団は無事名古屋へ着いたのであった。
投稿出来ました。
オリジナル話でかなりグダグダですが、お許し下さい(土下座)
今回のお話、甘すぎるため糖尿病にならないように(笑)
そ、それでは、また。