織田信奈の野望~うつけ姫の弟~(凍結)   作:ホークス馬鹿

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36話です。


36話

浅井家と朝倉家では、織田信奈の報復に対して、すぐには無いだろうと楽観視していたのだが、美濃で着々と戦の準備をしているのを聞き、青ざめた。

 

 

 

 

 

朝倉家

 

 

 

 

 

朝倉家では、朝倉宗滴が生前より織田信奈とその弟の信忠の行く末を気にしており、その宗滴に苛烈に武芸を叩き込まれ人格が歪んでしまった義景は、幼少期に死別した母親の面影を求め『源氏物語』の世界にのめり込み、生で見てはいないが信奈に異様な執着をみせるようになった。

しかし、信奈の弟の信忠には興味を示さず、寧ろ侮ってしまっていた。それは朝倉の一部家臣も同様で、ただの若造と侮っていた。けれど、先の金ケ崎の戦で浅井久政と共に頑強に粘られ、信忠のまるで修羅の如き武勇に恐れをなしてしまった。信忠だけじゃなく、信忠と一緒に活躍した森親子と河尻秀隆、そしてその軍団の精強さにその強さは本物だと改めざるを得なかったのだった。

 

朝倉義景「認めぬ・・・!余は認めぬぞ・・・!」

 

朝倉義景「これは夢だ・・・夢なのだ・・・余は悪い夢を見てるのだ・・・」

 

山崎吉家「殿・・・」

 

山崎吉家(このままでは・・・!しかし・・・あれ程の強さであったとは・・・噂以上じゃ。これで鬼柴田が加わったら我らは壊滅じゃ・・・あの者は織田信忠とは恋仲じゃ。報告によると、此度の報復に一番乗り気だと聞く。あの者を怒らせると・・・一貫の終わりじゃ・・・)

 

朝倉家は滅亡の道を歩んでいった。

 

 

 

 

 

 

浅井家

 

 

 

 

 

 

一方の浅井家も、絶対に勝てると思った不意を突いた戦いで、殿を務めている信忠を討ち取れればと思っていたのだが、蝮の道三の救援もあったとはいえ、惨敗してしまった。

その日以来、その悪夢から抜け出せずにいた。

 

浅井久政「何なのじゃ、あの強さは・・・!?」

 

赤尾清綱「大殿・・・」

 

雨森弥兵衛「しかし・・・あれ程の強さとは・・・鳥肌が立った・・・」

 

赤尾清綱「けれど、あれで鬼柴田がいないのだ。あの者が加わったら更に強くなるというわけか・・・」

 

雨森弥兵衛「その鬼柴田は織田信忠と恋仲だ。あの者は、此度の報復に一番乗り気らしい。彼の者と織田信忠が一緒になってかかってきたら・・・」

 

赤尾清綱「やめろ。考えただけでもゾッとする・・・」

 

娘の浅井長政とその妻であるお市(と言っても、既に男だと気付かれていた)、重臣であり、家中でもトップクラスの実力を持っている磯野員昌が近江から脱出して行方知れずになっていたことも寝耳に水だった。

家中の者達は、だから織田家に敵対するのは反対だったのだなどと、責任のなすりつけ合いとなっていた。

浅井長政や磯野員昌が織田家への裏切りを反対した際に、誰一人としてその意見に耳を貸そうとしなかった連中だが、織田信忠に惨敗した後はくるりと意見を覆えす有様だ。

しかし、織田軍の特に信忠軍団の強さは恐ろしいの一言に尽きた。

「攻めの三左」という異名で恐れられし猛将森可成と、その娘で父譲りの武勇とその気性の荒さから「鬼武蔵」と呼ばれし暴れ馬森長可が馬に乗り自慢の槍を振り回し、挑んだ敵は討ち取られていった。河尻秀隆も、森親子程ではないが、堅実な戦い方に翻弄されてしまった。足軽一人一人も、腕を切り落とされても怯まず立ち向かっていく姿に恐怖の心を抱いた。

それに加え、雑賀衆と同等かそれ以上の練度を誇る鉄砲隊に狙い撃ちされたため、たまったものではなかった。

何より恐ろしかったのは、その軍団を率いている信忠だった。

他の追随を許さない武勇とその統率力。あれだけの若さであの実力とは、末恐ろしかった。

浅井の家臣や足軽の中には、信忠とその将兵の強さと結束力に恐れをなし、信忠の名前を聞くだけで震え上がってしまうほどだった。

 

 

 

 

 

美濃・岐阜城

 

 

 

 

 

 

信奈「皆聞いて。今回の敵は、浅井久政と朝倉義景よ。アイツらは、私達の背後を襲っただけじゃなく、弟の信忠を危険な目に遭わせた。奴らは、決して許さない!」

 

信奈「信忠と三河の竹千代と一緒にこの戦に勝ち、天下布武を進めるわよ!」

 

「「「おおーっ!」」」

 

良晴(遂に始まったか・・・『姉川の戦い』が・・・。浅井長政がいるというイレギュラーがある・・・。けど・・・だからなんだ・・・!俺は信奈と信忠と一緒に天下を・・・!)

 

長秀(此度の戦、勝家はかなり乗り気のはず・・・。浅井・朝倉の被害はどうなるか・・・)

 

光秀(この戦で、信奈様に天晴れと言われる戦をするです・・・!)

 

久秀(この戦・・・激しくなりそうですわね・・・)

 

そして、信奈達は出陣の準備をした。

 

 

 

 

 

 

尾張・名古屋城

 

 

 

 

 

 

 

信忠「皆聞け。姉上は、天下布武を掲げ、戦無き世を作るためその腕を振るった。俺も、その姉上の夢の実現に応える為、邁進してきた。」

 

信忠「此度の敵は、浅井久政と朝倉義景だ。奴らは卑劣にも、我ら織田軍の背後を襲い、姉上を亡き者にしようとした!浅井久政と朝倉義景、断じて許すまじ!良いかお前ら!此度の戦、義は我らにあり!」

 

「「「おおーっ!」」」

 

勝家(浅井久政と朝倉義景・・・待っていろ・・・!必ずこの私がその首を刎ねてやる・・・!)

 

可成(権六め・・・気合が入っとるのぉ・・・こりゃあ浅井・朝倉は気の毒じゃな・・・)

 

長可(ひぇぇぇ・・・権六殿こえー・・・!)

 

秀隆(浅井久政・・・朝倉義景・・・ご愁傷様・・・)

 

員昌(大殿・・・不義不忠を働き申し訳ございませぬ・・・!しかし・・・これも全て世のため人のためでござります・・・!)

 

信忠家臣A「柴田殿・・・凄い気迫だな・・・!」

 

信忠家臣B「ああ・・・こりゃあ浅井と朝倉は終わりかもな・・・」

 

そんな事を言いながら、信忠の軍団は出陣の準備を始めた。

そして、信奈は浅井家を攻めるべく、三河の元康と共に計4万の大軍を率いて出陣した。

信忠も名古屋城から5千の兵を率い、別働隊として出陣した。

姉川の戦いが始まろうとしていたのであった。




投稿出来ました。

結構グダクダです。お許しを・・・(土下座)

それでは、また。
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