織田信奈の野望~うつけ姫の弟~(凍結)   作:ホークス馬鹿

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39話です。


39話

9月19日、京を狙う浅井・朝倉軍3万に対し、宇佐山城主可成は、城を出て僅か1千の兵で迎え撃った。

 

可成「姫巫女様がおわす京を取られたら、織田家の威信は地に落ちる!絶対通すわけにはいかぬ!死守するのじゃ!」

 

「「「おおーっ!」」」

 

 

 

 

朝倉軍

 

 

 

 

 

朝倉景健「森可成・・・。『攻めの三左』の異名を持つ織田信忠配下の猛将か。」

 

山崎吉家「彼奴を討ち取れば、京はもう目の前。必ず討ち取りましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、可成は戦場中央にて十文字槍を自在に振り回していた。

 

 

 

 

 

 

浅井軍

 

 

 

 

 

浅井軍兵士A「僅か1千の兵に押されております!」

 

浅井久政「何故じゃ!?相手は我が軍より遙かに少ない筈じゃ!更に攻め立てるのじゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

この戦いで、森軍1千は浅井・朝倉連合軍3万相手に奮戦し、追い返したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

翌朝・宇佐山城

 

 

 

 

 

宇佐山城に着いた秀隆は、可成に会った。

 

秀隆「昨日は驚きましたぞ三左衛門殿!」

 

可成「儂に掛かればこんなもの屁でも無いわ!」

 

可成「与四郎。すまぬが若に報告に行ってくれぬか。三左は大勝利とな。」

 

秀隆「・・・分かりました。」

 

そう言い、秀隆はその場を後にした。秀隆が去った後

 

可成「・・・達者でのう、与四郎。若を頼むぞ。」

 

そう呟いて

 

可成「浅井・朝倉の動きは?」

 

近況を確認した。

 

森家家臣A「はっ!3、4里先まで兵を整えている模様。」

 

森家家臣B「早ければ今日にでも再び攻めてくるでしょう。」

 

可成「そうか。昨日のようにはいかぬじゃろう・・・。」

 

その時

 

秀隆「・・・そういう事でしたか。三左衛門殿。」

 

秀隆が戻ってきてそう言った。

 

秀隆「昨日は相手の出鼻を挫いただけ。次こそ敵は万全の態勢でやって来ます。だから私だけでも逃がそうと。」

 

可成「・・・ふっ。お主には隠せぬか。いや、それは若も同じか・・・」

 

秀隆「権六殿でも気付きます!しかし、納得しません!私も残って三左衛門殿と戦います!」

 

可成「戯けたことを申すでない!お主は若の元へ戻るのじゃ!」

 

秀隆「それは出来ません!」

 

可成「この大戯けが!小娘が知った風な口を言うでない!お主のような有望で若い者を死なせぬのが儂のような年寄りの役目じゃ!お主の役目は、いつ如何なる事があっても、若を全力でお支えする事じゃ!違うか!」

 

秀隆「・・・三左衛門殿。」

 

可成「ん?」

 

秀隆「退却という選択肢は?」

 

可成「それはないのう。お主も分かっておろう。この宇佐山は京を守る生命線じゃ。」

 

秀隆「ではせめて、城に籠もって敵を防いで美濃の信奈様の援軍を待って・・・!」

 

可成「それは駄目じゃ。街道に出て防がねば、京に直接なだれ込まれる。それに、今姫は動ける状況では無い。」

 

その時

 

森軍兵士A「申し上げます!浅井・朝倉軍、再び侵攻を開始!」

 

浅井・朝倉連合軍が再び攻めてきた知らせが入った。

それを聞いた可成は

 

可成「元正、直勝はこの城を守れ!残りは儂と共に出陣する!」

 

「「「おおーっ!」」」

 

可成「与四郎!お主は若に浅井・朝倉軍3万、再び侵攻と伝えるのじゃ!」

 

秀隆「は、はいっ!」

 

可成「それと・・・ウチの馬鹿娘の事、よろしく頼むとな。」

 

秀隆「はいっ!」

 

可成「もし生きてまた会えたら、その時は一杯奢るぞ。」

 

秀隆「!はい!」

 

秀隆「三左衛門殿!ご武運を・・・!」

 

そう言い、秀隆は宇佐山城を後にした。

 

可成「よし、行くぞ!」

 

「「「おおーっ!」」」

 

秀隆(分かってる・・・!もし殿が宇佐山城救援に向かったら、本願寺軍が背後を突く事くらい・・・!だから三左衛門殿は城に籠もらなかった・・・!)

 

秀隆(三左衛門殿・・・!)

 

そんな中

 

可成「はっ!」

 

可成「やあっ!」

 

可成「とおっ!」

 

浅井軍兵士A「ギャアアアッ!!」

 

浅井軍兵士B「うわああっ!!」

 

浅井軍兵士C「グハアアアッ!!」

 

可成は十文字槍を振り回し奮戦した。

 

浅井久政「撃てー!撃つのじゃー!」

 

森軍兵士「「「ギャアアアッ!!」」」

 

しかし、多勢に無勢で次第に森軍の数はどんどん減っていった。

 

可成「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・うおおおっ!!」

 

だが、可成は決して引かず、満身創痍の状態でも一人でも多くの敵を殺していった。

 

山崎吉家「その十文字槍、お主が森可成か?」

 

可成「だったらどうなのじゃ?」

 

山崎吉家「観念しろ!味方は壊滅したにも関わらず、お主は何故まだ槍を振るう?」

 

可成「戯けが!儂は若より京を守るよう言われておるのじゃ!だったら、一時でも半時でも長く守るのが家臣ではないか!」

 

山崎吉家「・・・見事な忠義。その忠義に免じて、この拙者が相手仕ろう!」

 

可成「・・・来い!」

 

そして

 

可成「はあああっ!!」

 

山崎吉家「うおおおっ!!」

 

二人の槍がぶつかった。互いに槍がぶつかり、火花が散ったが

 

ザクッ

 

可成「グハッ!」

 

山崎吉家の槍が、可成の腹に刺さった。

 

可成「ぐぅっ・・・ゴホッゲホッ!」

 

可成「ゼエ・・・ゼエ・・・」

 

その状態で

 

可成「山崎・・・じゃったか?」

 

山崎吉家「ん?」

 

可成は山崎吉家に話しかけた。

 

可成「お主の主君、朝倉義景は何がしたいのじゃ?何を目指すのじゃ?」

 

山崎吉家「何じゃその言葉は?戦国武将の言葉とは思えぬ!敵対する織田家を倒し、朝倉を守るために決まっておろうが!」

 

その答えに

 

可成「それが小さいと言うておるのじゃ!」

 

そう可成は言った。

 

可成「朝倉も浅井も本願寺も・・・」

 

可成「お主らには想像がつかぬようじゃがな・・・ゴホッ」

 

可成「我が主信忠は『天下一新』を掲げ姉信奈の天下布武を支え、百年にわたる乱世を終わらせるために戦っておるのじゃ!」

 

可成「そんな事も分からぬ・・・足を引っ張ることしか出来ぬ小者が何人集まろうが、織田家は絶対倒せぬわー!!」

 

そして、可成はそう言い

 

グサッグサッグサッ

 

全身に槍を浴びた。こうして、『攻めの三左』の異名を持つ猛将、森三左衛門可成は、壮烈な討ち死を遂げたのであった。




投稿出来ました。

宇佐山城の戦いをベースに投稿しました。

かなりグチャグチャですが、お許し下さい(土下座)

それでは、また。

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