織田信奈の野望~うつけ姫の弟~(凍結)   作:ホークス馬鹿

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4話です。


4話

正徳寺

 

 

 

 

 

道三「うーむ、遅いのう・・・。」

 

光秀「道三様、外交の席でその格好はやはりマズイです。」

 

と、光秀は道三の普段着に近い格好を諫めた。しかし、

 

道三「相手も同じじゃろう、余計な気遣いをさせぬのも、器というものよ。」

 

と返したのだった。それを聞いた良晴は、

 

良晴(ヤッパ見てたのか・・・。)

 

と思った。そして、光秀を見て、

 

良晴(にしても、隣の女の子は可愛いなぁ・・・。)

 

と思い、手を振ったのだが、無視されたのだった。そして、

 

信奈「待たせたわね、蝮!」

 

そう言って、部屋の扉が開いた。するとそこには、

 

道三「何と・・・!?」

 

光秀「!?」

 

良晴「嘘!?」

 

絵に描いたような美少女と美少年がいた。

 

勝家(信忠様の格好・・・、素晴らしい///)

 

・・・若干一名は妄想していたが。

 

道三「ど、ど、ど、どうして?いやしかし、何という美少女と美少年。」

 

信奈「うふっ。度肝を抜かれちゃった?」

 

と言った。これには道三は唖然としてしまった。その反応に満足した信奈は、

 

信奈「であるか?」

 

と悪戯成功という表情だった。一方の良晴は、

 

良晴(何なんだよチクショー!?ぶっちぎりじゃねーか!)

 

と見惚れていた。

 

道三「何故着替えを?」

 

信奈「美濃の蝮に会うんだもの。いつもの格好じゃマズイでしょ。」

 

道三「なるほどな。」

 

しかし、

 

信忠「ふむ・・・。」

 

信忠は、部屋に入るなり、柱にもたれかかったのだった。これには、

 

道三「む!?」

 

信奈「信忠⁉︎」

 

勝家「!?」

 

良晴「ちょっ!?」

 

周りは驚いてしまった。それを見た光秀は、

 

光秀「信忠殿!!ここにおわしますは、美濃国主、斎藤道三ですよ!!」

 

と信忠を注意した。

 

信忠「何を言うか、先程俺達をこそこそと見ていた奴だ。そんな奴は俺が尊敬する斎藤道三にあらず。そのような者に敬意を払う必要はねーよ。」

 

と言ったのだった。これには周りは驚き、ハラハラとした。すると、

 

道三「はっはっはっは!!これは一本取られたな!!スマンのう、どのような者か見て見たくて、あのような事をしたのじゃ。許してくれ。」

 

道三は高らかに笑い、謝罪したのだった。

 

信忠「そうですか。それでしたら、こちらも非礼をお詫びします。お許し下さい。」

 

そして、信忠も謝罪した。

 

良晴(ま、まさか、信忠は気付いてたのか!!気付いてたから、俺の指示を聞いたのか・・・!!)

 

これには、良晴は驚いてしまった。そして、会見が始まった。

 

道三「随分と鉄砲を揃えたようじゃな。」

 

信奈「これからは鉄砲の時代よ。ここにいる弟も同じ考えよ。」

 

道三「南蛮の玩具と揶揄する者も多いぞ。」

 

信奈「そういう大口を叩いた自称豪傑野郎も、ウチの足軽が一発で倒すわよ。尾張の兵は、弟の子飼いの兵を除いたら日本一弱いけど、鉄砲さえあれば、たちまち日本最強だわ。」

 

これを聞いた良晴は、

 

良晴(この考えが、いずれ戦国最強の武田騎馬隊を滅ぼすのか!やっべえ、武者震いがしてきた!!)

 

武者震いをしていた。

 

道三「ワシと同盟した後、狙うは今川の駿河かのう?」

 

その時、道三は信奈と信忠に今後の予定について尋ねた。

 

信奈・信忠「「いいえ・・・/いや・・・」」

 

信奈・信忠「「美濃よ/だ。」」

 

これには、光秀と勝家は絶句した。

 

道三「ほほう、何故拘る?」

 

信奈「蝮が美濃を取った理由と同じよ。」

 

信忠「美濃を制する者は、天下を制する。美濃は東と西を結ぶ、この日の本の中心だ。ここに難攻不落の城を築けば、天下は貰ったも同然だ。」

 

信奈「そこに商人が自由に働ける豊かな国を作る、それが斎藤道三の野望だったんでしょ?」

 

これには、

 

道三「全てお見通しか。」

 

とお手上げだった。そして、信奈と信忠は立ち上がって、

 

信奈・信忠「「美濃は私達が貰うわよ/俺達が貰うぞ。」」

 

と宣戦布告した。これには双方武器を構え殺伐としたが、道三と信忠がそれぞれ手で制した。

 

道三「渡すと思うてか?」

 

信忠「蝮の夢を引き継ぐと言ってもか?」

 

道三「何じゃと?」

 

信奈「日本を乱れさせた古い制度なんか全部壊して・・・」

 

信忠「南蛮にも対抗できる新しき国に生まれ変わらせる!!」

 

そして、

 

信奈「私が!」

 

信忠「俺が!」

 

信奈・信忠「「見ているのは世界よ/だ!!」」

 

と道三に述べた。これを聞いた良晴は、

 

良晴「おお!!クソ生意気だけど、お前達なら天下を取らせても良いぜ!!」

 

興奮しながらそう言った。すると、

 

道三「ふははははっ!!そなた達の目は既に海を飛び越えておったのか?」

 

と言った。

 

道三「そなた達は正しい。だが、信忠はともかく、信奈、お主には誰も付いて来まい。うつけ呼ばわりされておるのがその証拠じゃ。」

 

それに対して、

 

信奈「それでも進むだけよ。」

 

信忠「俺は、姉上を信じ、自分を信じて進むだけだ。」

 

と言った。

 

道三「立ちはだかる者をなぎ倒して、か?」

 

信忠「ふっ、今さら何を言うか。」

 

これには、信忠はそう言った。すると、道三は立ち上がって、

 

道三「手始めが美濃ならば、受けて立つぞ。」

 

そう述べた。

 

信奈「・・・臨むところだわ。」

 

信忠「ふっ。」

 

その時、

 

良晴「待て待て待てえーっ!!」

 

と良晴が会見に割り込もうとした。これには、

 

勝家「この馬鹿!!斬られたいのか!?」

 

勝家が止めたのだった。

 

信忠「!?」

 

信奈「下がりなさい、サル!」

 

良晴「斎藤道三!俺にはアンタの考えが分かる!美濃の将来が見えている癖に、ひねくれてるんじゃねー!」

 

信奈「何言い出すのよ!」

 

信忠「コイツ・・・!」

 

道三「座興じゃ、言わせてみようぞ。」

 

勝家「サル・・・。」

 

良晴「大丈夫だ、任せてくれ。」

 

そう言って、良晴は道三の前に立った。そして、道三は良晴に刀を突きつけ、

 

道三「デタラメを抜かせば、首が飛ぶぞ。」

 

と言った。

 

信奈「詫びなさい、サル!今ならまだ・・・」

 

良晴「道三、アンタはこの後家臣にこう言うんだ。『ワシの子供は、尾張の大うつけの門前に馬を繋ぐことになる。』ってな。」

 

これには、

 

道三「な、何と!?」

 

道三は驚いたのだった。

 

良晴「つまり息子は信奈と信忠には勝てないと分かってるんだ。アンタ自身がな!」

 

そして、両者は睨み合った。その上には、

 

五右衛門「・・・。」

 

五右衛門がいつでも攻撃できるよう、準備をしていた。

 

道三「ふはは。小僧、どうやって我が心を読んだ?」

 

良晴「俺はただ知っていただけさ。」

 

道三「何?」

 

良晴「俺は未来からやって来た。アンタは信奈に美濃を譲る事になり、そうしなきゃ、これまでの人生が無駄になっちまうからな。斎藤道三の夢を継げるのは、織田信奈とその弟の信忠だけだ!」

 

道三「小僧・・・。」

 

そして、道三は刀を下げ、

 

道三「ワシの完全な負けじゃな。」

 

と言った。

 

信奈「えっ?」

 

信忠「蝮・・・。」

 

道三「まさか、未来から来た男とはのう。」

 

良晴「今から450年程先さ。そこじゃ斎藤道三は、戦国の有名人だよ。」

 

道三「そうか?ワシは後世にまで名を残せたのじゃな。」

 

そして、

 

道三「この蝮、貴様のおかげで最後の最後に素直になる事が出来たわい。」

 

と言い、信奈と信忠に目を向け、

 

道三「信奈ちゃんと信忠のためじゃ。この場で、譲り状をしたためよう。」

 

信奈・信忠「「!!」」

 

道三「ワシはそなた達に、我が義娘信奈とその義息子信忠に、美濃を譲る!」

 

と言った。これには、

 

信奈・信忠「「であるか?」」

 

と言ったのだった。かくして、尾張と美濃は同盟を結ぶことになったのですが

 

義龍「血迷ったか、親父殿!?俺は絶対に認めんぞ!」

 

義龍は受け入れなかったのだった。

 

信奈「一応、褒めてあげるわ。アンタのおかげよ。」

 

良晴「ちゃんと顔見て言えよ。」

 

信奈「う、うるさいわね!ほら、さっさと草履、帰るわよ!」

 

すると、

 

良晴「ああ、これか?」

 

そう言って、良晴は自身の懐から信奈の草履を取り出した。

 

信奈「な、何でそんなところに入れてんのよ!?」

 

信忠「これはさすがに・・・。」

 

良晴「こ、これは誤解だ!履いたときにヒヤッとしたら可哀相だなって!」

 

信奈「私の足の匂いに興奮してたのね?そんな高度な変態、初めて見たわ!」

 

そう言って、信奈は刀を抜き、

 

良晴「ひっ!!」

 

信奈「最早生きているのが罪、ここで手打ちよ!」

 

と言い、良晴を追い掛けたのだった。

 

信忠「姉上、楽しそうだな。」

 

勝家「そのようですね。しかし、信忠様のあの行動、肝が冷えましたぞ!」

 

信忠「ん?あの行動?」

 

勝家「柱にもたれかかった事です!もしもの事があったら、私はどうすれば良いか!」

 

信忠「あはは、それは悪かったな。スマンスマン。」

 

そう言って、信忠は勝家の頭を優しく撫でた。

 

勝家「あっ、ちょ・・・!?はあ、信忠様は・・・。」

 

そう言って、勝家は信忠に寄り添い、背中に手を回して信忠の胸に顔を埋めたのだった。その様子を見た良晴は、信奈に追われてる中、目に血の涙を流したのは内緒である。




投稿できました。

有名な正徳寺の会見ですね。でも、斎藤義龍は本当は相当優秀な人物であって、道三も非常に後悔したという話が残っております。

実際信長も、美濃を取るのに非常に苦労しましたからね。

寿命に恵まれていれば、信長の美濃平定は倍以上掛かったか、攻め落とすことが出来なかったと言われております。

もう少し評価して欲しいですね・・・。

そ、それでは、また!!
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