もし、家庭教師が二人だったら、どうなるのか?   作:左白

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今回もよろです。


第6話 五つ子裁判!!

 

 

 

 

 

 

  第6話 五つ子裁判!!

 

 

 

 

 

由香さんと離れた俺は急ぎ足で

中野家の家に向かった。

 

「よし、着いた〜〜」

 

そう、俺は中野家の一員だ。

だから、鍵も親父から渡されているのだ。

 

「失礼するぞ」

 

鍵を開けて部屋に入る。

すると既に・・・

 

「裁判長。御覧ください」

 

「被告は家庭教師という立場にありながら

ピチピチ女子高生を目の前に欲望を爆発させてしまった」

 

「この写真は上杉被告で間違いありませんね」

 

「え。冤罪だ」

 

なんだ?この状況

 

 

四葉はバスケ部のお手伝いの為欠席中。

 

 

 

「裁判長」

 

「はい。原告の二乃君」

 

「この男は一度マンションから出たと見せかけて

私の風呂上がりを待っていました。

悪質極まりない犯行に我々はこいつの

今後の出入り禁止を要求します」

 

「お。おいそれはいくらなんでも・・・」

 

「大変けしからんですなあ」

 

「おい。それは流石に酷すぎじゃないか?」

 

「え?」

 

「なんで此処に悠真君がいるの?」

 

「そのことは今どうでも良い」

 

この状況完全に積んだな、風太郎。

でもこの状況覆す方法は必ずある。

 

「風太郎はどうなんだ?本当にやったのか?」

 

「俺は二乃を助けただけだ」

 

「ん?二乃その傷」

 

「あ〜〜、この傷は・・・」

 

「そういうことか」

 

二乃が棚にぶつかった。そして棚から本が落ちた。

落ちようとなってたことに風太郎が気づく。

そして本が落ちる時風太郎が守った。

簡単な問題じゃね〜か。

 

 

「「棚から落ちた本から二乃を守った?」」

 

「よく見ればそうとも受け取れますが違いますか?」

 

「そ。そうだ」

 

ビンゴお〜〜。やっぱ楽しいわ。

このゲーム。

 

「何解決したみたいな感じになってるの?適当なこと言わないで」

 

「二乃しつこい」

 

「あんたねえ」

 

「まあまあ。そうカッカしないで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 【私達昔は仲良し五姉妹だったじゃん】

 

 

 

 

 

 

 

 

「昔はって。私は」

 

 

そう言い残すと彼女は部屋から出ていった。

 

「おい。出ていったが良いのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  【ほっとけば良いよ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さんお久しぶりです」

 

「由香さんまで。どうして?」

 

「一花さん、三玖さんさっきのは言いすぎじゃないですか?」

 

「「え?」」

 

「二乃さんは家庭教師にくる上杉さんのことを

部外者だとおっしゃってました」

 

「!?」

 

「昔は仲良し五姉妹って、おっしゃってましたが

二乃さん本人は1番姉妹のことが好きなんじゃないですか?」

 

「・・・・・」

 

俺もそう思った。

あの言い方で全て分かった。

二乃は誰よりも姉妹のことが好きだということを・・・

 

 

 

 

「てか、なんで家に勝手に入れるの?」

 

「ほんとだよ、ほんとなら不法侵入だからね」

 

「お前らから不法侵入と言う言葉がでるとわな」

 

「で?なんでなの?」

 

「言って良いか?由香さん」

 

「良いと思いますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【俺の名前本当は中野悠真なんだ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「冗談ですよね?」

 

「冗談でもなんでもない」

 

 

そう。俺の本当の名前は中野悠真。

母親が死んだ時。

母の死が受け入れられなかった

俺は母方の名字を名乗ることに決めた。

 

 

 

悠真は、父親に電話をした。

 

 

「もしもし、父さん」

 

「何だ?悠真」

 

「俺が父さんの息子であることを喋った」

 

「そうか」

 

「何も驚かないんだな」

 

「いずれ分かると思っていたことだ。

いつ分かろうが別に良いだろ」

 

「はい。そうですね」

 

「娘達はそこにいるのかい?」

 

「はい。居ます」

 

「なら伝えてほしい」

 

「何を?」

 

俺はスピーカーをオンにした。

 

「彼の言っていることは本当だ。

彼は正真正銘私の息子だ」

 

そういった父さんは電話を切った。

沈黙の時間が続いた。

 

「私達のお兄さん」

 

「なんですか?」

 

「嗚呼。そういうことになるな」

 

「風太郎すまん。今まで黙っていて。

長年の付き合いなのに・・・」

 

「嗚呼。気にするな」

 

 

ガチャ。

ドアが開いた。

 

「今言っていたことは本当なのね」

 

「に、二乃」

 

「嗚呼。そうだ」

 

「これから」

 

 

 

 

 

 

 

  【お兄様と呼ぶわ。覚悟しててねゆう君】

 

 

 

 

 

 

「あ。嗚呼」

 

「あの目、本気だ」

 

「やっぱ二乃の好きな人って」

 

「呼び方も変わってた」

 

「悠真さんこれからこの家に住むんですか?」

 

「いや、それはない」

 

「即答!!」

 

「兄妹なんだし良いよね?」

 

「お前ら忘れるな”義”だから」

 

「別に良いわよね」

 

「ゆう君に拒否権ないから」

 

「ゆ、由香さんHelp me!!」

 

「まあ。良いじゃないですか悠真様」

 

「てか、あんたいつまでいるの?」

 

「え?俺?」

 

「家庭教師終わったんなら帰った帰った」

 

「ちょ。風太郎助け」

 

「頑張れ!!」

 

「えええ」

 

風太郎は由香さんと共に中野家のマンションを後にした。

風太郎は由香さんに家まで送ってもらった。

 

 

「お兄ちゃんおかえり。え?」

 

「どうした?らいは」

 

「お母さんお兄ちゃんに春が来ました」

 

「おーい。悠真のお手伝いさんだから」

 

「やっぱり〜そうだよね」

 

「・・・」

 

「あのお兄ちゃんに彼女とかできそうにないしね」

 

「らいはさん、そこまでいわれると俺泣いちゃいますよ?」

 

「元気だして、今日はお兄ちゃんの好きなカレーうどんだよ」

 

「嗚呼。いつもありがとな。らいは」

 

「うん。じゃあ私先に入ってるね」

 

「由香さんありがとうございました。またお願いします」

 

「はい、良い妹さんですね」

 

「そうですね」

 

 

 

 

風太郎と別れた由香さんはと言うと・・・

 

 

「悠真様を向かいに行きますか」

 

そう言った由香さんはもう一度

五つ子のいるマンションへ向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

  次回 第7話 今日はお休み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました〜〜〜〜!!

風太郎の結婚相手。誰が良い?一応アンケートとります。

  • 一花
  • 二乃
  • 三玖
  • 四葉
  • 五月
  • 竹林

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