無限ループゴルシがトレーナーに依存する話 作:素直にリボガンに発狂(半ギレ
結局アタシは失敗しちまった。
かといってなんか良い方法も思い付かなかった。
あーあこれは次回に期待するしかねーかなぁ。
まったくトレーナーもほっぺにチューした事を持ち出したりしてアタシの事を期待させやがってさ…
…ん?ちょっと待てよ?
体で覚えた事以外覚えてないはずのトレーナーは確かに最初の時だけこう言ってたはずだ。
お前あのチューはなんだったんだよ!って。
よく考えたらあれだけなんかおかしいよな?
明らかに記憶が残ってないと出ない言葉のはず…
でも直後に忘れたみたいになってんだよな。
ありゃ一体なんだったんだ?
…よくわからないが其処になんか活路がある気がして色々考えてみた。
あの時チューしたのは確かURAファイナルが終わっていよいよ明日がループの日って時だったはずだ。
最後の最後にご褒美でチューしてやったんだよな。
で、怒られる前にさっさと逃げてループで忘れて貰うってはずだったんだが何故かトレーナーは覚えていたって感じだ。
…でも結局そうなったのがあの一回だけじゃ条件がよくわかんねーわ。
ループ前最後の話だから覚えてた?
チューされた事がそれくらい記憶に残ってその後も覚えてた?
考えても一回だけじゃ答えが出せるわけでも無いしわからねぇなー。
まぁ今回のループはもうトレーナーの恋人にはなれそうも無いし諦めるのは辛いけどちょっと実験してみるのもいいかもしれねーな…。
丁度トレーナーもURAが終わったら答えをくれるって話だったし丁度ループ前日くらいか?
ループ最後の話だから覚えてたんなら前日の夜に明日は告白を期待してるとでも言えばいいか?
印象に残ってるから覚えていられたっていうならインパクトのでかい事でもすりゃいいのかな?
これは記憶を覚えてる条件があげた二つのうちどっちかなら面白い事になるかもしれねぇ。
こうしちゃいられないと思いアタシは色々と仕込みをしに回った。
まずトレーナーにはそれとなく答えが貰えなくて不安だなぁと態度で示して見せた。
本当はトレーナーの気持ちなんてのはわかってるけどよ、こうすりゃアタシにちゃんと告白しないとってなるだろ?
そんで商店街のおっちゃんたちに協力して貰って豪華温泉旅館のペア宿泊券をトレーナーの目の前でクジ引きして当てた、当然仕込みだぞ。
偶然でURAが終わった直後の日程の温泉旅行なんて当選するわけねーよな?
まぁ無邪気に大喜びしてるトレーナーを騙すのは気が引けるがこれも次の為だからしょーがないと割り切っていく。
そんで温泉旅館の近くにある夜景の綺麗なレストランの情報が100ページに渡って大絶賛されている雑誌(ゴルシ様の自作)もトレーナー室に置いておく。
なんだートレーナーもその店気になるのかー?でも其処予約が一杯で半年先くらいじゃねーと予約取れねーんだってさ、でもそういう有名店で一回食べてみてーよなーと話題を振って置く。
勿論半年先ならギリギリURAが終わったあたりの予約が取れる日程だ。
さらに予定の日はお祭りがあって素晴らしい夜景を見つつ花火まで見られる日なのに何故か予約が入ってない、このタイミングで予約できたなんてトレーナーは本当に幸運だな!
いやー夜景に花火にレストランとプロポーズにばっちしだな!
勿論日中の退屈させない観光地の案内も雑誌には乗ってる。トレーナーがアタシを楽しませるデートプランもばっちり!
これはこの日にキメるしかないぞトレーナー!
さらにトレーナーが指輪を買ったのまで把握したアタシは勝利を確信した。
アイツはループの次の日にキメるつもりだ。
ループ最終日、この日はいつもなら憂鬱なんだが今回のアタシは違った
トレーナーに明日は告白に期待していいんだよな、と不安そうな様子で見つめるアタシは間違いなくか弱い乙女にしか見えないだろな、惚れてもいいんだぞ?
こうする事によってトレーナーの頭の中身はもうアタシに告白する事で一杯のはずだ、前に考えた事が間違いじゃなければこれで次回は告白してくるはず
本当にうまく行ってるかはループしないとわからない、失敗して何も起こらないかもしれない。
でもアタシはもう明日の入学式の事を考えてそりゃもうドキドキしてた。
うまくいったら初日に告白とかされちまうのかな、流石のゴルシちゃんでも照れちゃうかもな!
告白されて付き合いはじめたら何処に遊びに行くかとか、何してやろうかとか考えてた。
でもふと不思議だなって思ったんだ。
ついこの間までこの瞬間が嫌で嫌でたまらなくて辛くて悲しくて苦しくて怖くて泣いてたってーのにさ。
ほんの少し時間が経っただけで終わりの時の気持ちがこんなに変わるなんて思わなかった。
今はアタシはドキドキして、愛おしくて、ワクワクして、笑いながら明日がはやく来ないかなって思ってる。
目を閉じて、呼吸を整えて、リラックスして、静かに眠りについた。
そんで入学式の朝になった。
逸る気持ちを抑えて入学式に向かう途中でついにトレーナーと出会った。
何を思ったのか突然アタシの手を掴み強引に抱き寄せて情熱的な口づけをした後。
「自分はあなたを愛しています、結婚を前提にお付き合いして頂けませんか?」
と真剣な眼差しで言われた。
告白されるとは思っていたけどまさかキスをされるとは思ってなかった、いや、キスはずるいだろ!
エモい感情が体の中を所狭しと駆け巡る。
嬉しくて、恥ずかしくて、泣きたくて、他にも色々な感情の奔流が止まらない。
そうやってアタシが言葉に詰まってる間に正気になったトレーナーが雄たけびを上げた
ただでさえ入学式へ行く為の道中でやっているから注目されているのに雄たけびのせいでさらに注目を集めた。
周りの大人数が注目する中、考えていた告白の答えとかが全部吹っ飛んだアタシが素で言った
「おう、よろしくな!」
という返答に周囲が一瞬の溜めの後爆発した。
熱烈なチューに結婚の申し込み、それにイエスと答えた場所は乙女の園たるトレセン学園。
周囲にウマ娘が集まりアタシもトレーナーも囲まれて祝福された挙句に言葉だけじゃお祝いが足りないと考えたのか胴上げまで始まった
いつもずっと同じ景色しかないトレセン学園がまったく別の場所に見えてきた。
トレーナーといるといっつも違う景色が見られる、本当に最高だ。
もうトレーナー無しのループなんて考えられないわ、比翼連理ってやつだな
これからもずーっとずーっと一緒に頼むぜ、トレーナー!
ここまでお付き合いありがとうございました。
一応の完結まで持ってこられたのは皆様のお陰です。
これからループの原因を見つけて抜け出し二人仲良く死ぬまで一緒なのかもしれませんし、二人は永遠にこのループの中でイチャイチャしてるのかもしれません。
トレーナーと恋仲になれたのでハッピーエンドかもしれませんし、ループが解決してないからバッドエンドかもしれません、皆様の解釈にお任せします。
この作品がこれをみてくださった方々のほんの一時の暇つぶしになったのならこれ以上の喜びはありません、読んでくれてありがとう。
感想等を下さった方々に厚く御礼申し上げます。
返答は書いていませんが全て読ませて頂き完結させる為の原動力となりました。
色々な視点から物語を見てくれていたり、作者が思ってもみなかった目線からの面白い感想等非常に楽しく読ませて頂きました、感想を一杯書いてくれて、ありがとうございます。
最後に
この作品を見た感想とか評価を入れてくれたら作者が非常に喜びます。
どういう所が面白かったとかを教えてくださると次回作の参考になりますので是非お教え頂ければ幸いです。