無限ループゴルシがトレーナーに依存する話   作:素直にリボガンに発狂(半ギレ

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六話

今日は中央トレーナー資格の試験がある

 

筆記試験を受ける為に初めてやってきた中央トレセン学園の一室にはかなりの人数が入っていた

 

東大よりも狭き門と言われるこの試験を受けるにあたって必死に勉強はしてきたつもりだが自信があるかと言われると微妙と答えざるをえない

 

この部屋にいる全員基礎的な育成理論ができるなんていうのは当たり前

その上で論文が発表されたばかりの最新の育成理論や怪我のケアを始めとした一部医療知識、果てにはダンスの技術や知識まで求められる

 

幅広い分野の知識を必死に勉強をした人の中からさらに選別されて合格するのは例年通りなら4~5人程度

 

自分と同じく予備試験を突破したと思われる人は同じ部屋だけでも…数えるのが億劫な程にはいる

 

正直合格できるかはわからない、でもやるだけやってみよう

 

 

そして結局俺は試験に落ちた

筆記の合格ラインは900点満点中850点だったらしい

俺は849点だった

 

しかもマークシートのチェックを付ける位置を一問だけ間違えていた

緊張していたとはいえこんなミスをするなんてどうかしている

 

しかしこれなら次はいけるんではないだろうか?

来年こそは合格できるはず

 

そう思って三年間試験を受けたが筆記試験を合格できる事は無かった

 

ああ、あの時にチェックする位置さえ間違えてなければ今頃はトレーナーに成れていたかと思うと今でも後悔してしまう

 

来年こそはと思いつつ勉学に励んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は中央トレーナー資格の試験がある

 

筆記試験を受ける為に初めてやってきた中央トレセン学園の一室にはかなりの人数が入っていた

 

色々うだうだ考えている間に試験は始まった

 

試験中マークシートにチェックを入れている時にふと猛烈に嫌な予感がした

 

この嫌な予感の出所は何処かと色々チェックしてみたらマークシートのチェックする場所を間違えていた

 

慌てて修正して回答を続けた

 

俺は驚く事に筆記試験に合格していた

900点中850点以上が合格の中丁度850点だった

 

その後の面接試験にも合格して俺は晴れてトレーナーとなれたのだ

 

 

 

 

 

 

そうしてトレーナーになった俺は一人の担当を受け持つ事になった

 

キングヘイローという子の担当になった俺は我ながら甲斐甲斐しく担当の子の面倒をみていたと思う

 

俺とキングの仲は良好だったし指示したトレーニングに問題はなかった

 

だがしかし、キングは怪我で再起不能な故障をしてしまった

 

原因は自主トレーニングだった

 

母親と確執があるキングは早く母を見返してやろう、努力を重ねて速くなるのだと通常のトレーニングの後に苛烈な自主トレーニングをしていたのだ

 

俺はキングが自主練習していた事も知らなければ体調を見抜く事もできなかった、キングが止められないように巧妙に隠していたとはいえ自分の見る目の無さに嫌気がさす

 

俺は自分がトレーナーとして付いていながら怪我をさせてしまった事に酷くショックを受けた

 

キングは自分のせいだというが焦りを見抜けずうまく教え導けなかったなかった俺のせいである

 

怪我の責任を取る為に辞表を提出して学園を後にした

 

そうして後悔を抱えながら普通のサラリーマンとして生活しつつ日々を過ごした

 

 

 

 

 

 

奇跡的にギリギリ合格して俺は晴れてトレーナーとなれた

 

そうしてトレーナーになった俺はキングヘイローという子を担当を受け持つ事になった

 

ある日のレース後彼女のスマホに電話が来た、彼女は母親と口論をしている、何か確執を抱えているようだ

 

…猛烈に嫌な予感がする、何故か彼女が怪我をしている姿を一瞬幻視までした

 

なんでこんなに嫌な予感を感じるんだろうか?彼女と母親の確執にだろうか?

 

わからない、わからないけどこのままじゃいけないとだけは強く感じる

 

 

 

この後親子の問題を解決する為に大分走り回った

 

嫌がるキングを引き連れて母親と三人で顔を合わせたのだ

 

彼女がどれだけ才能があるのか、どれだけの覚悟を持って学園にきたのかを力説した上で自分にキングを任せてくださいとお願いした

 

キングの母も娘の挑戦にようやく納得して応援する事を約束してくれた

 

この後キングは心配事が無くなったからか覚醒したとしか言えない走りを見せつけて多くのGⅠを制覇した

 

三年間を共に過ごして成長したキングはそれは立派な女性になった

 

もう自分が面倒をみなくても大丈夫だなと心の底から思った

 

 

 

 

奇跡的にギリギリ合格して俺は晴れてトレーナーとなれた

 

そうしてトレーナーになった俺は模擬レースを見に行った

 

キングヘイローというウマ娘を見ていると何故か安心する、とりあえずあの子は俺がいなくても大丈夫そうだと何故か確信した

 

あの子でもないこの子でもないと担当を決めないでいたらもう結構良い時期になっていて焦る

 

メイクデビューの日程もあるのであまりゆっくりもできない、最近よく絡んでくるゴールドシップというウマ娘に声を掛けてみようか

 

とかグダグダ考えていたら既にゴルシが勝手に書類を捏造していた

 

お前さぁ…まぁ元から契約持ちかけるつもりだったからいいんだけどね

 

そうしてはじまった関係は毎度毎度騒動を持ち込むゴルシのせいで飽きる事が無かった

 

レース場で売ってた何の変哲もない焼きそばを自称食通が奪い合ったり、子供と魔王ごっこしてたら迫真すぎる演技のせいで泣き出した子供にオロオロしたり、レース終わった後にしてくるドロップキックのせいで俺が死んでないのがおかしいと掲示板で言われたり

 

まぁそんなどうしようもないやつだがレースになると途端にカッコよくなるんだからギャップの差が凄すぎて風邪をひきそうになる

 

コイツ俺の担当ウマ娘なんすよ、凄いでしょう?

 

GⅠレースだってまったく勝利を譲らないその姿は正しく不沈艦だった

 

そんなこんなでこの三年間トゥインクルシリーズを走り抜けた

 

 

 

 

三年間の慰労の為に温泉旅行に来た

 

やっぱり疲れがたまってたのかゆっくり温泉に入っておいしい料理を食べたら途端に眠くなってきた

 

少しとろんとした目でゴルシと三年間の思い出を話してたら突然ほっぺにチューをされた

 

三年間ゴルシに付き合ったご褒美だという

 

何をするんだと問い詰めようとした時にはもうお休みとだけ言い残してゴルシは消えていた

 

…この歳まで勉強一筋でトレーナー試験に合格した自分は彼女とかが出来た事が無かった

 

だからファーストキスってやつである、この三年間の思い出とか色々あった気もするけど全部吹っ飛んでしまった

 

ほっぺにチューをされた程度でこんなにドギマギしてしまう俺ってば本当にチョロいなと思いながら明日顔を合わせた時に問い詰める為に今日は寝る事にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奇跡的にギリギリ合格して俺は晴れてトレーナーとなれた

 

そんな時一人のウマ娘を見て何故か急に恥ずかしくなった挙句自分がチューをされている姿を幻視した

 

そして一言

 

「お前あのチューはなんだったんだよ!」

 

と突然大きな声で言ってしまった

 

相手からしたら意味がわからないだろう、俺も意味がわからない

 

しかし知らない子にいきなり怒鳴るような声で意味のわからない事を言ってしまったのだ、まずは意味不明な事を言ってしまった事を謝罪しようと思い相手の顔をみたら

 

その子が突然声も上げずに涙を流してるのを見て完全にトレーナー生活が開始前に終わった事を悟った

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