無限ループゴルシがトレーナーに依存する話   作:素直にリボガンに発狂(半ギレ

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その2

このゴルシ様、長い間ループしてるが恋をした事は一度もねぇ。

 

というのも初期の頃のループはそんな余裕無かったし、途中からは忘れられるのが辛いからそんなに親しいヤツは作らなかったんだよ。

 

というか初期がすぎた頃にはもう他の人がゲームのNPCか何かにしか見えなかったんだよな。

 

よくゲームでここははじまりの街ですみたいなキャラいるだろ?それしか言わないやつ。

 

そんなキャラクターみたいにループを繰り返す度に同じ事を一言一句違わずに繰り返されるんだぜ?

 

何十、何百繰り返してもずっと同じなんだ。

 

なーんか不気味に見えるってかよー、好きにはなれないのわかるだろ?

 

まぁそんなんだからこんだけ長く生きてて恋愛経験のないアタシはこの浮ついてドキドキするような気持ちを初めて感じるわけなんだわ。

 

照れるっつーか恥ずかしいっつーか、そういう感じなんだけど嫌では無いというかな。

 

一緒に飯を食いにいってふと隣を見た時、其処にいるってだけでなーんか楽しくなってニヤニヤしたり。

 

自販機のジュースを奢られた時に何も言わずにアタシの好きな銘柄を買ってるのを見てちゃんとアタシの事わかってんだなって嬉しくなったり。

 

アタシの走りを見て目を輝かせてるのを見て誇らしい気持ちになったり。

 

 

もうアタシは完全に恋に落ちていた。

 

だけどループしている以上いつまでも二人は一緒にとはならねーわけよ。

 

一年目が終わったので後二年、トレーナーは他より覚えていられるとはいえ結局ほとんど忘れちまう。

 

ならせめて忘れる前の二年間を一緒に楽しみたいと思ったんだわ。

 

だから時間を無駄にしないように好意を隠したりはしなかった。

 

自分で言うのはなんだがこのゴルシ様、スタイルも顔も良いから普通の人なら言い寄られて悪い気はしねー。

 

ましてや今まで女性とほとんど話した事も無いようなトレーナーだぜ?ボディタッチ多めで好きだと囁いていればすぐに落ちると思ってた。

 

毎日毎日繰り返し好きだって言った、手を握ったりハグをしたりもしたぜ。

 

そうやって言葉にして繰り返してるとアタシは自分の気持ちを再確認してもっと好きになっちまった。

 

好きになったほうが負けとは言うけどよ、ありゃ本当だな。

 

トレーナーはすぐに落ちるかと思ったけれど、アタシの歳を考えて頑張って自重してくれていた。

 

結局アタシの事を考えて手を出さないでいてくれるのはアタシが愛されているのを実感する、恥ずかしいやら嬉しいやら、でも悪い気はしねーよな。

 

ただ、トレーナーとしては待てば解決なんだろうけどよ、実際にはそうはならねーってアタシは知ってる。

 

一年間もアタックし続けたけど結局成果は無かった

 

もう残りは一年だけだ、もう時間が無い。

 

だからアタシは勝負を掛ける事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナー、アタシの事が嫌いじゃないのはわかってる、でもアタシの事を恋愛の意味で好きでいてくれてるか?」

 

と真面目な口調でじっと目を見つめながら問いかける

 

この時アタシは正直好きだと言ってくれると思ってたんだよな

 

でもトレーナーはアタシの将来の事をちゃんと真面目に考えていてくれた、感情だけで答える事はしなかった。

 

トレーナーはURAファイナルが終わったら気持ちを話すって答えてくれた。

 

ちゃんとアタシの事を考えてくれてる、長い間ずっと一緒にいてくれるつもりなんだって思えた。

 

でもそれじゃ駄目なんだよトレーナー…

 

アタシは悲しくなった。

 

挽回の策も持ってないアタシは一旦引き下がるしか無かった。

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